メガネとったら最強   作:魚肴サカナ

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続きです。
短いです。
忙しくてなかなか時間がありません。



噓です。ごめんなさい。めんどくさくて書いてないだけです。


第3話 ボーダー②

「すごい..さっきまで部屋の中にいたのに..」

 

『どうだ修。仮想空間に入った感想は?』

 

「え、父さん?どこにいるの?」

 

『トリオン体を通して直接話しかけてるんだよ。頭に直接声が届いてるだろ?』

 

(言われてみれば確かに..頭に直接声が入ってきてる..)

 

『慣れるまで少し気持ち悪いかもな。大丈夫か?』

 

「うん。大丈夫だと思う」

 

『よし。じゃあ早速だが試しに一発かましてみるか。ゆりちゃん』

 

『了解』

 

ゆりさんの声が聞こえて直ぐ、目の前に不思議な人形がたくさん現れた。

 

『いいか修、今お前の前に出てきた人形が的だ。それを撃ってみろ』

 

「撃ってみろ、って言われても..」

 

『大丈夫、簡単に出来るように作られてるからな。まずは弾の大きさを決める。初めてだし、一番大きくなるようにしてみろ』

 

「..うん。出来たと思う」

 

『次は弾の数を決める。そうだな..8発でいこう』

 

「..できたよ」

 

『よし、なら最後だ。前にある的まで飛ぶようにイメージしてみろ』

 

「...」

 

最後の工程を済ませた直後、巨大なトリオンキューブが出現した。

 

 

 

モニタールーム

 

「おいおい..まじか」

 

「かなりデカいな..昴、政宗、あの子のトリオンはいくつだったんだ?」

 

「29だ」

 

「29!?ブラックトリガーなみじゃないですか!」

 

「ああ。これだけの力だ。腐らせとくのは流石に勿体ないだろ?」

 

「6歳の息子を連れて来るって聞いた時はとうとうおかしくなったかと思ったが..これなら連れてきたくなる気持ちも分かる」

 

「一言余計だ、宗一」

 

 

 

仮想空間

 

「..す、凄いな、修君..まさかこれほどとは..」

 

「え?」

 

「ああいや、そうか。比較対象がいないと分からないよな。はっきりいって修君のトリオン量は異常なんだ。普通はここまで大きな弾は出ない」

 

「そうなんですか?」

 

「ああ。素晴らしい才能だよ」

 

真史から褒められた修だが、正直実感は薄かった。トリオン計測時の昴の喜びようからしても、それなりの才能が自分にあることは間違いないのだろう。しかし、気配から強さを読み取れる修からすれば、昴や真史に自分では敵わないことはわかりきっている。とてもほめそやされるような実力が自分にあるとは思えなかった。

 

『修、それで準備はOKだ。あとはそれを的に向かって飛ばせ。全速力でな』

 

「分かった。..ハッ!」

 

通常弾が凄まじい速度で放たれ、直後、轟音と共に用意された数十体の的は全てバラバラにされていた。

 

『よーし、上出来だ。今のは通常弾っていう弾だ。そしたら次は別の弾を撃ってみろ。弾がどんな風に的まで飛ぶかイメージすればいいだけだから簡単だ』

 

(弾の大きさを決めて..次に弾の数..最後に弾の飛び方と距離を決めて..撃つ!)

 

先ほどの昴からの説明にワンステップ加えて放たれた変化弾は、通常弾とは異なり不規則な弾道で再び用意された的を破壊した。

 

『そこまで出来たら十分だ。今のは変化弾という。この2つを上手く使いこなせるようになるのが目標だな。じゃあ次は動く的に当てる練習をしよう。桐絵、頼む』

 

「やっと私の出番ね。修、遠慮はいらないから。全力で来なさい」

 

「はい。よろしくお願いします」

 

(さっきまでと違って小南さんは動く人だ。適当に撃ってもきっと当たらない..それなら..)

 

修は簡単に作戦を立てると早速トリオンキューブを出現させる

 

(改めて見てもでかすぎでしょ、これ。反則よ、反則..でもまあただ大きいだけ。こいつは今日初めてトリガーを使う初心者なんだから)

 

桐絵は見栄を張って余裕があるよう見せていたが、実際は修の才能に圧倒されていた。これまで桐絵が相対した射手は匠と昴のみ。これほどのトリオン量を誇る射手との戦闘経験など当然ありはしない。しかし、それでも桐絵には修の攻撃を捌ききることが出来る自信があった。いくらトリオン量が桁外れでも今日初めてトリガーを使う素人でしかも年下。自身の実力ならばトリオンの差など埋められる、と..桐絵がこの様に考えるのも無理からぬことだろう。何せ桐絵は1年以上ボーダーにてトリガーを使って訓練を積んでいいるのだ。このときの桐絵に落ち度はない。落ち度があったのは昴だ。彼は修の持つもう1つの才能をこの場の誰にも伝えていなかったのである。

 

(まずは全力で通常弾撃って小南さんを僕からみて右へよけさせよう。そこから次に小南さんがどう動くかを気配で読んで、その先に変化弾を撃ち込む..これならかすらせるくらいは出来るはずだ..よし、いくぞ!)

 

「通常弾!」

 

修は自身の立てたプランを実行すべく、渾身の通常弾を向かって左、桐絵の右半身目掛けて放った。凄まじい密度の弾が桐絵を貫かんと高速で飛んでいく

 

「よっと」

 

しかし、桐絵は難無くそれを回避してみせた。修の狙い通りに、だが。

 

(ま、こういうやり方しかないわよね。変化弾を使われてもこの距離なら軌道を読み切って躱せる,,)

 

(やっぱり避けられた..でも大丈夫。狙い通りだ。これで小南さんの動きを読む..!)

 

修は極限まで集中して、桐絵の次の行動を先読みする。その予測の先に見えたのは修が放つ通常弾を今度は上に飛んで回避する桐絵の姿だった。

 

(見えた!上に躱す!なら、通常弾と見せかけて変化弾を撃てば当たる!!)

 

「通常弾!!」

 

(警戒しすぎたわね。こんなの寝てても躱せるわ)

 

桐絵は自身の勝利を確信した。この2撃目をさっさと躱して、切って終わらせよう。そんなことを考えながら修の放った変化弾を上に飛んで回避したその直後。

 

(!?ハァ!?曲がった!?)

 

もともと桐絵がいた地点へ着弾する直前、修から放たれた大量の変化弾は事前に修が思い描いた軌道に沿って放射状に拡散した。そしてそれは包み込むように桐絵へと殺到し、逃げ場を封じ込めながら容赦なく桐絵を蜂の巣にする。

 

(通常弾って言いながら変化弾を撃つなんて..!こんな単純な手でこの私が..!)

 

『トリオン体活動限界。戦闘訓練を終了します』

 

機械音声が響き、戦闘訓練が終了する。桐絵のトリオン体も元に戻ったが、放心しているのか動く気配はない。モニタールームで観戦していた面々も修の余りの強さに言葉を失っていた。

 

「えっ..と..小南さん..?」

 

「..ハッ!?」

 

「あn「ちょっとさっきのなによ!?」ウワッちょ、なんですか?」

 

「『なんですか?』じゃないわよ!何なのよさっきの!あんた変化弾どころかそもそもトリガー使うの初めてなんじゃないの?!」

 

「は、はい..そうですけど」

 

「ならなんであんな使い方出来るのよ!おかしいでしょ?!」

 

「いや、そんなこと言われても..」

 

「てか最後の変化弾の軌道なんであんな風に設定したわけ!?私が上に避けるとは限らないじゃない!!」

 

「それは俺も不思議に思った。修君何故あそこで小南が上に避ける前提で変化弾をつかったんだ?」

 

「えっと、あれは小南さんの気配を読んで..そうしたら上に避けるだろうって分かったので、それで..」

 

「..すまない、修君。君は今『気配を読んで』といったのか?」

 

「はい」

 

「..ふざけてんの?あんた」

 

「いや、まじめですけど..」

 

「気配が読めるとかそれで次の動きが分かるとか本気でいってるわけ!?」

 

「はい..」

 

『あー、桐絵、真史言い忘れてたが、修は副作用持ちだ。小さい頃からえらく気配に鋭くてな。トリオン兵の出現まで感知できたらしい』

 

「副作用持ち..なるほど..」

 

「...」

 

『悪かったな桐絵。教えとくべきだった』

 

「大丈夫。私がなめてかかったのがわるいんだし」

 

『ありがとう、桐絵。さて、じゃあ皆んなを驚かせることもできたし、今日はこの辺でいいかな。ゆりちゃん、みんな出してあげてくれ』

 

『了解。仮想戦闘訓練、終了します』

 

ゆりの声と共に修達3人は光に包まれ、次の瞬間には仮想空間へ入る前に入った薄暗い部屋に戻っていた。

 

「あれ、服がトリオン体のままになってる」

 

「トリオン体は戦闘で破壊され無い限り自分で解除しないといけないんだ。トリガー解除といえば生身に戻るよ」

 

「分かりました。トリガー解除」

 

言われた通りにすればトリオン体が解除され、修は生身に戻る。部屋を出ると先に出ていたのだろう桐絵がやってきた。

 

「修、あんた誰を師匠にするの?」

 

「師匠?」

 

「そ。基本誰かに弟子入りして戦い方を学ぶの」

 

「えっと、特に決めてないです」

 

「じゃあ弧月はあたしが師匠になってあげる」

 

「小南さんが?」

 

「なによ、文句あるわけ?」

 

「そうじゃないですけど..」

 

「じゃあ決まり。いいでしょ?昴さん」

 

「そうだな..人に教えると本人も上達するものだし、桐絵にもいいかもしれない。修はどうだ?」

 

(小南さんの動きははっきりいって凄かった。僕が気配を読めることがばれてれば多分勝てなかったはず。他の人達も強いけど今の僕がついていける人でかつ強い人は多分小南さんだけだ。なら..)

 

「..小南さん、よろしくお願いします」

 

「任せておきなさい。めちゃくちゃ強くしてあげるから」

 

「よし。顔合わせも済んだし師匠も決まったな。今日はこのくらいでいいだろう」

 

「ちょお、昴さん俺らの相手してくれるって話は?」

 

「悪いな匠、また今度だ」

 

「ちぇ、修の前で恥かかしてやろうと思ったのによー」

 

「そうそう負けねぇって。よし、帰ろうか修。母さんが家で待ってるしな」

 

「うん。皆さん、今日はありがとうございました」

 

「おう、何時でも来ていいからな」

 

「またね、修君」

 

「修、さぼらずきちんと来なさいよ」

 

「今日はすごいものを見させてもらったよ。いずれ私とも手合わせしてくれ」

 

挨拶を済ませた修は昴と共にボーダーをあとにした。帰ってから香澄に何を話そうか、明日またボーダーへいって早速桐絵に修行をつけてもらおうか。今日の体験と明日から始まる新しい生活に期待を膨らませながら、足取り軽く修は家路を急いだ。




一応この話は完成しました。次回からは最新話を書いていきます。
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