上里ひなとはts勇者である   作:エフさん

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はいいつも通りです(名前じゃないよ?)
今回は原作6話の続きのため少し短いです。
お気に入り登録ありがとうございます!皆様の暇つぶしになれば幸いです



第7話 亀裂

目を覚ますと、杏、珠子、若葉が正座してお姉ちゃんの説教を受けているとこだった。

 

「杏さん!珠子さん!やりすぎです!若葉ちゃんに言われた事と言っても気絶するまでやることないでしょう!?」

 

それを言われ杏が顔を俯かせながら言い訳を言う

 

「す、すいません!まさか1分くすぐった程度で気絶するなんて思いもしなくて...」

言い訳は結構です!それに...謝るならひなとに謝ってください。...でもまぁくすぐられてる様子を撮れたのでおふたりの説教は、これぐらいにしといてあげましょう。ですがまだ正座をしていてください」

 

「「そんなぁ〜」」

 

と二人は悲鳴をあげる。というかお姉ちゃんしれっと撮ってる発言してんじゃねぇ...

 

「さぁ次は若葉ちゃんです」

 

そう、お姉ちゃんが言うと若葉はビクッと震える。

 

「まず、なぜひなとがくすぐったがりなのを知っていながら、しかも珠子さんたちに教えてくすぐらせたのでしょうか?」

 

「い、いやぁなんかひなとが千景しか応援しないから、ちょっとイタズラしてやろーって思って...」

 

「ひなとは千景さんの彼ピッピなのですから応援するのは当然でしょう!?それにイタズラにしては度が過ぎてると思うのですが...?」

 

「うっ...」

 

若葉は気まずそうに下を向く。彼ピッピって...

突如

 

ひゃううぅ!

 

と若葉が悲鳴を出した。

 

お姉ちゃんが耳に息をふきかけたらしい。

そして耳元で

 

「確か乃木の生き様は、何事にも報いでしたよねぇ?」

 

そう言ってお姉ちゃんはまた耳に息をふきかけた。

 

ひゃう!?そ、そうだが…」

 

それを聞いてお姉ちゃんはニコッと笑みを浮かべ、

 

「私は乃木ではありませんが、今回はそれを使わさせていただきますね?」

 

「な、何をするんだ...?」

 

「それはもう杏さん達がひなとにしてきたことですよ〜。って言っても流石に気絶するまではやりませんが…気絶する瞬間まで若葉ちゃんの耳を虐めてあげますね?」

 

「ひっ!ま、待てひなた!私が悪かった。悪かったから許してくれ!」

 

「問答無用です♡」

 

そう言って若葉への拷m...もとい報いが始まる。

急に頭に、優しい感触が来る。

そーいえば枕にしては柔らかいなーって思って上を見るとちーちゃんがいた。

...なるほど俺はちーちゃんに膝枕されていたらしい。

 

「あ...ひなと君起きた...?」

 

「え、あ、うん。ごめんすぐ起きるね」

 

と言って起きようとしたが、ちーちゃんに押さえつけられる。

 

「いいから、しばらくこうしてましょ?それに私が伊予島さん達に突き出してしまったからこうなっちゃったのかな...て思ってたりするから...それのお詫びみたいな感じかしら?」

 

「そんなのいいよ...あ、でも俺がいる時だけホラゲするのやめてくれたらもっといいかな?」

 

「無理な相談ね」

 

と会話してると

 

「ヒューラブラブだね!」

 

と友奈の冷やかしが入る。

 

「うるさい...」

 

と返すと

 

「わぁ〜ひなとくん顔真っ赤!」

 

とカウンター?された。

恥ずいので黙ってる。ずっと撫でられてると眠くなってしまう...

 

「ひなと君...眠いの...?」

 

...うん...

 

「そう...ならこのまま寝ていいわよ...」

 

その声を聞いて俺は再び意識を手放す。

 

 

目を覚ますと、俺は布団の中にいて、若葉は、窓の前に立って、夜に沈む町を見下ろしていた。

俺は体を起こす。その音を聞いて若葉がこっちを向いた。

 

「ひなと...起こしてしまったか?」

 

と言ってきたので、

 

「いや全然?」

 

そう言って俺は窓際に置かれた椅子に腰かける。

街の向こうには、夜闇に沈んで黒く染った海が拡がっていたので、

 

「海...見てたの?」

 

と聞いた。その質問に若葉は頷きながら言った

 

「ああ。習慣なんだ。丸亀城でも海を見ていた。3年前の日のことを忘れないように、そして壁の向こうの世界を忘れないようにな...」

 

「なぁ、なんかお姉ちゃんからなんか言われた?」

 

「わかるか?」

 

「何となく」

 

まぁほんとは原作読んでるからわかるだけだけど...

 

「ひなたは、『遠くのばかりじゃなくて、もっと近くを...自分の周りのことを見てあげた方がいいのかもしれません』と言っていた。これの意味がお前にはわかるか?」

 

「わかるが...お姉ちゃんに自分で気づかないと意味ないって言われなかったか?」

 

そういうと、若葉は少し驚いたような表情をし、

 

「さすが姉弟だな...そんなこともわかるんだな」

 

「まぁなー」

 

本当は以下同文

 

「まぁお姉ちゃんの言ってたことをしっかりと考えるんだな。俺は座ったまま寝るわ。布団にいる方がなんか色々やばいだろうし...」

 

と言って、椅子の上で丸まる。すると若葉は苦笑しながら

 

「別にそんなことは無いだろうが...まぁそうしたければそうしとけ。それではおやすみ」

 

「ああ。おやすみ」

 

そう言って俺はまた意識を手放す。

 

お姉ちゃんが若葉に言った言葉の意味を若葉は、間もなく知ることになった。

 

 

 

 

樹海にて...

 

「...多すぎる」

 

と、隣にいる若葉がスマホに表示されたマップを見ながら、険しい表情を浮かべた。

ちなみにこの襲撃は、丸亀城に帰ってから半月ほどした頃だ。

マップを見ながら

 

やべぇ多い

 

と思う。

 

「今までの10倍...?ううん、もっといるかも」

 

友奈も敵を示す印で埋め尽くされたマップを見ながら呟いた。その声は、少し緊張気味だ。

 

「私が先頭に立つ」

 

そう言って若葉は地面を蹴り、敵軍に向かって跳躍した。

 

「待ってください、若葉さ―」

 

杏が制止の声を上げるが、既に若葉は動き出していた。

丸亀城から1人だけ突出してきた若葉を、バーテックスたちが取り囲んでいく。

 

若葉が一人飛び込んでいったあと、バーテックスの動きに異常があることに気づいた。

 

「どういうことだよっ!?あいつら、タマたちの方へ来ないぞ!」

 

珠子の言葉通り、バーテックスは若葉を取り囲んだまま、こちらの方へ全く近づいてこない。

 

杏は若葉を取り囲んでいく無数の敵たちを見ながら、

 

「バーテックスは、まず若葉さんを潰す気です...!

 

と叫んだ。

俺達も状況をただ見てるだけではない。すぐに若葉をへしはけ助けに向かおうとするが、それより先に、敵に次の動きが起きた。

若葉を取り囲んでいたバーテックスの一部が別行動を始め、神樹の方向へ向かい始めた。

 

「厄介ね...」

 

ちーちゃんは状況を見ながら苛立つように呟いた。

一部と言ったが、侵入してきた数が多すぎるので、普段全員で立ち向かうような数だ。若葉を助けに行くことよりも、神樹を守ることを優先せざるを得ない。

だが俺は神樹に対してそこまでの思いは無いため若葉の方に行く気満々である。

 

「なぁみんな...ここ任しても大丈夫か?」

 

と聞く。するとみんなから大丈夫とかえってきたので、俺は若葉の方に跳躍する。

バーテックスが若葉の腕を喰らおうとしていたので、

 

「若葉ぁ!」

 

と言って、俺は若葉を蹴って庇う。直後俺の右腕に激痛が走る。

 

ぐっ!

 

普段は盾なので防ぐため、痛みになれていなかった。その隙をバーテックスにつかれ、バーテックスの突撃を受ける

 

うあっ!

 

俺は吹っ飛ばされ、樹海の植物のく気にたたきつけられる。そしてすぐさま、大量のバーテックスが群がってくる。俺は痛みがある右腕を無理やり動かし1枚のカードを取りだし使う。

 

『ATTACKRIDE 七人ミサキ!』

 

その瞬間俺は分裂する。そして群がってきたバーテックスをぶん殴って粉砕する。すると若葉がこっちへ来て、

 

なぜ...ここに来た!?

 

と怒鳴ってきたそれに対し俺も少し怒気を混ぜて

 

馬鹿か!突っ込みすぎなんだよ!

 

と叫ぶ。そう話してる間に俺達はバーテックスに囲まれていた。七人ミサキを使ったのに対処しきれないとは...

俺と若葉は背を合わせて立つ

 

「ひなと...必ず生き残れよ」

 

「そっちこそな」

 

そう言って俺達は周囲の無数のバーテックスへ武器を振るう

 

 

 

 

体感時間で6時間ぐらいだろうか?そんな長い戦いの末俺達はかろうじて、バーテックスの撃退に成功する。だがずっと七人ミサキを使っていたせいか、戦いが終わったあと俺は意識を手放すのであった...

 

 

 

 

ひなとが病院へ運ばれたあと

若葉の頬に千景の平手打ちが入った。

 

「乃木さん...どうしてあなた、あんな勝手なことを、したの...!?」

 

若葉は千景の攻めを無言で受ける。

 

「あなたが1人だけで勝手に戦おうとするから...ひなと君が...!」

 

珠子と杏は何も言わず若葉たちを見守っていた。友奈は1人アワアワしてたが...

 

「自分勝手に特攻して...ひなと君を巻き込んで...!せめて神樹の精霊の力を使って戦えば、ひなと君の負担は減ったのに...あなたはひなと君に精霊の力を使わせただけで自分は使わなかった...!」

 

千景の言葉は真実で、だから若葉は何も言い返せない。

若葉は思う。

すべて...私の判断ミスと思い上がりだ...と。

自分一人で戦ってるかのような突出と、怒りに任せた暴走とも言える行動。それがひなとに危険を巻き込む結果になってしまった。

精霊の力を使わなかったのは、あの戦い方は消耗が激しく、長期戦に向かないからだ。しかしその判断も、やはり『敵を一体でも多く倒す』ことしかかんがえていなかった。精霊の力を使っていれば、ひなたの負担を減らす戦い方もあったかもしれない。

 

「あなたは...周りが何も見えていない...!自分が、勇者のリーダーだってこと...もっと自覚すべきよ...!!」

 

勇者の先頭に立つ人間としてふさわしいのか

かつて自分に向けたといが、再び若葉の心に浮かぶ。

冬の空は冷たく重く、勇者たちの頭上を覆っていた。




今回主人公意識を手放しすぎじゃね?
ま、いっか(思考放棄)
プロローグ以外で第三者視点的なものを使ってしまった
次回は主人公入院してるので第三者視点が多いかもしれません...
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