はいいつも通りです。また忙しくなりそうで発狂しそうです...
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筆者『この本(電子)によれば2015年普通の転生者上里ひなと。彼には男でありながら勇者になることができ、勇者の皆と日常を過ごす未来が待っていた。それを天から阻止しに来るバーテックス。しかし上里ひなとは(間接的に)女になることを選び、バーテックスを倒す。そして、ディケイドドライバーが壊れ、大社から使用を禁止されていたの電王ベルトを使用する羽目になるのだった。おっと先まで読みすぎましたか...』
レクリエイションから数日たったある日、教室で球子と杏が花見をしないかと聞いてきた。
「楽しそう!やろう、やろう!」
「ええ、いいですね。丸亀城にいて、お花見をしないという選択肢はありえません」
まず友奈とお姉ちゃんが反応した。そのあと、若葉がつられるように
「いい息抜きになるだろうし、悪くないな」
と頷いた。
「私も...お花見やったことそこまでないからやりたい...」
「そっか...で、ひなとくんはどうなの?」
と友奈が聞いてきた。
「俺もお花見やりたいかな。というかこの空気で反対意見が出せるわけないだろ」
「よーし、じゃあ次のバーテックスとの戦いが終わったら、祝勝会を兼ねたお花見だーっ!俄然、やる気が出てきたぞっ!」
そういって球子は元気よく手を振り上げた。まぁ祝勝会って言っても必ず勝たなければいけないんですけどね...
「早くお花見、できたらいいなぁ...」
杏が教室の窓から、丸亀城の敷地に咲く桜の樹を眺めながらそうつぶやいた。
その日の夕方。ちーちゃんと一緒にゲームをしている途中に俺らのスマホから凄まじい音量で、樹海化の警報音が鳴り響いた。
『BRAVERIDE サザンカ!』
そうして俺は変身し、すでに変身している若葉たちの隣に立ち、植物組織に覆われた四国の地に立ち、壁の外から押し寄せるバーテックスたちの姿を見た。
「なんだよ、今までにない事態事態とか言っていた割には、大した事なさそうだな」
球子は拍子抜けしたように肩をすくめた。確かに前回より数は少ない。だが今回は『アイツ』がいるからな...これまで以上に気を引き締めなければならないし、これまで以上に球子と杏を見なければ...
「油断するなよ、球子。何事も大丈夫だと確信したときの方が、失敗は起こりやすい」
「はいはい、若葉は真面目だな」
「いや今回はほんとに注意したほうが良い。ほんとに嫌な予感がする」
「ひなとまで...まぁそこまで言うんだったらいつも以上に気を引き締めるか」
球子は顔を引き締め旋刃盤を持った。
友奈は手甲を握り、ちーちゃんは大鎌を構えた。それぞれが臨戦態勢に入っていたので、俺も武器を出そうとしてライドブッカーに手を伸ばしたところで杏が声を上げた。
「あの!皆さん、聞いてください!」
俺たちの視線が杏に集まる。
「どうしたの...?」
ちーちゃんが訝しげな視線を向けた。その質問に杏は真剣な顔をして答えた。
「今回は切り札を使うことはなしにしましょう」
「それは...なぜ...?」
ちーちゃんは納得いかないように杏を見た。
「元々大社からも、精霊の力を使うのはできるだけ控えるように言われていましたし...もしかしたら、本当に危険かもしれませんから」
「...わかったわ。でも状況が危うくなったら使っていいわよね?」
「...まぁ、はい...あ、ひなとさんも自分に疲労が行くからってバンバン使わせないでくださいよ」
「わかってる」
「それより、もう敵が来るぞっ!」
球子の言葉で、俺たちは大挙するバーテックスに向かい合った。
俺はバーテックスを屠りながら周りの状況を見ている。余裕そうだなと思われるかもしれないが転〇ラでいう大賢者的なものを使いながらやっている。ちなみにこれを使うのにかなり集中力が必要なので全然余裕ではない。
ちなみに戦況は杏と球子は二人で一緒に行動し、バーテックスの大群に立ち向かっていっている。杏が精密な射撃で敵を射抜き、球子が旋刃盤で敵を切り裂いている。若葉はいつも通りバーテックスを駆逐している。友奈も少し余裕そう。ちーちゃんは涼しげな顔でバーテックスをぶっ殺している。バーテックスの通常個体ならもう慣れたらしく、全く危なげがない。進化体が出てくれば危なくなると思うが、融合を始めようとしていたら俺と杏の集中砲火を浴びせ、進化体を形成する時間を与えないので今のところ進化体が出てくる心配はない。しかしそれがものすごい量になれば別だ。百体以上のバーテックスが集まり始めた。
遠くで声が聞こえた。
「仕方ないなっ、切る札を使うぞ!」
「待って!私がやるから!」
その瞬間遠くにいる杏の姿が変わる。杏が雪女郎を身に宿したのだ。
「タマっち先輩は手を出さないで、あいつらは私が倒す...!」
そう言って杏がクロスボウを上空に向かって掲げた。そこからいつもであれば矢が飛び出すはずなのだが、飛び出してきたのは大量の白い粒子だった。その瞬間吹雪が出現した。容赦のないごく低温と猛吹雪が、樹海化した丸亀全体を襲った。
「さっ、さむいぃぃぃっ!」
吹雪の中で球子の叫びが響いた。
「アンちゃーん⁉何この吹雪~~⁉」
「完全に視界が遮られている!敵味方の位置もわからない!」
「寒い...わ...」
「...」
備考として俺は寒がりである。なので声を出さずにただ震えているだけである。視界のすべてを白く染める吹雪の中で、仲間たちの声が響く。
「皆さん、危険ですから動かないでください!敵は全部私が片付けますから!」
冷気はバーテックスを容赦なく凍り付かせた。この勇者服がなかったらっ数秒と持たずに死んでいたんだろうな...そんなことを思いながら俺は体を震わした。数分もの間、猛吹雪が続いた後、やっと吹雪が収まっていった。晴れた視界の中で、ほぼすべてのバーテックスが氷漬けになっていた。氷漬けになったバーテックス達は、次々に地面に落下し粉々に砕けていった。残ったバーテックスはわずかだ。
「おお、すごいな...あんず」
「まだ寒気が...」
その攻撃の凄まじさに、球子が呆然としながらつぶやいた。俺はバーテックスなど見ず、己に残っている寒気と戦っている。
「やったね、アンちゃーん!もう敵、少ししか残ってないよ!」
友奈が残ったバーテックスを倒していく。若葉とちーちゃんもそれぞれ武器を振るい、残る敵の掃討戦に入っていた。俺は友奈たちが数体倒してから寒気から回復し、ホットドリンク持ってくるべきだった...とかくそどうでもいいことを思いながら武器を取り出し掃討戦に参加した。
「だが、切り札は使うなと杏が言っていたのに、よかったのか⁉」
若葉は刀を振るいながら、杏の方に呼びかけた。
「あ、そうだぞ、あんず!お前が危険だってったのに...」
球子も杏を心配し、叱るように言った。
「えっと、大丈夫、きっと...。私、今までの戦いでまだ一度も精霊の力を使ってなかったから。ほかの人が使うより、安全だよ」
「その理論だと俺を経由しなければ友奈たちも使っていいことになるぞ」
「まぁいい!説教は後だ!今は残ったバーテックスを―」
そう球子が言っているのを聞きながら瀬戸内海のほうを向いたとき、壁の向こうに、異様なものが見えた。よく見ると大量のバーテックスがいた。ただいつもと変わったことは一つ。その大群の中に『ヤツ』がいることだ。
「...まずいぞ、あれ...」
いつも楽観的思考を持ち合わせている球子でさえ、その進化体を見て青ざめていた。もう...やばい、オーラ?覇気?そんな類のものをヤツは持っていた。他の皆も奴を警戒し、攻撃を仕掛けるかしないか迷っている。
「なんていうか...大きなエビ...?」
「むしろ、サソリに近いと思うわ...高嶋さん...」
不気味な液体を茶蔵した腹部と、サソリの尾を思わせる器官と巨大な針を持つ化け物。のちの世代で蠍座なり、スコーピオンなり、くそサソリとか、勇者キラーとか呼ばれるやつである。...あれ?ネタバレしてるくね?まぁいいか。
「私が行きます!攻撃力は私が一番高いはずです!」
「俺も手伝う」
「わかりました」
そう言って雪女郎の力を纏った杏が地面をけってサソリ型バーテックスの方へ跳躍すると同時に俺はカードを使う。
『ATTACKRIDE BLAST!』
その瞬間目の前にクレーバー(クッソ威力の高いスナイパー)が出現する。やば...勝った。そして俺はスコープを見て標準を合わせる。標準を合わせながら俺は大賢者的なものを使い千里眼を起動し杏を見る。脳の中で視界以外の映像が出てきて、脳の処理が追い付かなくて吐きそうになるが気合で我慢する。
「凍れ!」
クロスボウから凄まじい冷気と吹雪が、巨大バーテックスに向けて射出されるのを見て、クレーバーを撃つ。
「狙撃」
かの有名なスキルを使いながら。勝ったな風呂食ってくる。そう思いながら目をつぶって千里眼ででサソリを見てみる。
「なん...だと...」
奴の周りにいた通常個体は跡形もなく消えているが、肝心のサソリが無傷だった。
「そんな...っ!」
杏の顔にも驚愕が浮かんだ。次の瞬間、サソリの尾が杏に襲い掛かった。
「わっ⁉」
杏は間一髪でよけ、後ろへ跳躍して敵から距離を取った。
そんな感じでサソリの相手をしている間にほかの通常個体は、次々に融合していった。球子、若葉、ちーちゃん、友奈、そして遠くからサソリを狙撃していた俺にサソリほどではないが巨大化したバーテックスが襲いかかってきた。
「くっ...!」
「まずいよ、若葉ちゃん!これだけいっぺんに進化体が出てきたら...!」
「ちっ...」
俺は舌打ちをしながらちーちゃんの方に向かい
「ちょっとくすぐったいぞ」
一声かけてからカードを使う。
「待ってください!ひなと君!」
杏が何か言ってくるが無視をする。
『FINAL FORMRIDE ひ、ひ、ひ、彼岸花!』
その瞬間ちーちゃんの勇者装束が変化し、七か所同時にちーちゃんの姿が出現する。そして次は友奈のところに行き同じことをし、最後に若葉のところに行きやはり同じことをした。そして若葉は義経、友奈は一目連を宿した姿になった。そして俺はクレーバーを捨て、カードを使い武器を剣にする。今回はデンガッシャーが出てきた。戦いってのはなぁノリのいい方が勝つんだよ!あ、やばいそんなこと言ってたら球子が杏をかばってサソリの攻撃がかすった。そして早くそっちに行きたいけど進化体が邪魔すぎて行けない。周りを見てみるが全員進化体の対処で動けそうではない。そして気づけば球子たちは、サソリの攻撃を受けて精霊状態が解除されている。
「ねぇ!こいつらほっといて向こういっていいか⁉」
俺は叫んで聞く
「行けるものなら早くいってくれ!こっちはこっちで何とかする!」
そう若葉が返した。行ったな言質はとったぞ!
「じゃ、行ってくる!」
そう言って俺はライドブッカーから数枚のカードを取り出す。
『ATTACKRIDE CLOCK UP!』
『ATTACKRIDE 義経!』
その瞬間周りの景色がスローモーションになる。そうして音速になった俺はバーテックスの隙間を通り抜け、通り抜けるときにバーテックスを蹴ってさらに加速し球子たちの方へ急ぐ。見てみると球子の楯は亀裂だらけで次の攻撃が来れば砕ける前だった。そしてサソリは攻撃モーションに入っている。間に合え!そんなことを思いながら俺は取り出した中で最後のカードを使った。
『ATTACKRIDE INVISIBLE』
因みにINVISIBLEはそこまでワープできないので少し近づく必要があった。
ワープした瞬間クロックアップが解除されるそして今にもサソリの攻撃を盾で防ごうとしている球子と杏を背中でタックルする。
バキィ!
あ、あぶな...もう少し遅かったら脇腹に直撃していた...、それにしてもなんか嫌な音聞こえたな...
因みにタックルした後の着地は考えていない。つまりどういうことかというとそのまま地面にダイブするってことですね!まぁ勇者になってるし大丈夫でしょ。そんなことを思いながら地面にぶつかる。
ぐしゃっ
「っ!痛っ!」
気づけば制服に戻っていてスカートから出ている足に大きな擦りむいた傷ができていた。そして俺の腹には粉々になったディケイドドライバー...恐らくカードを使ったばかりだったから、ベルトが消えていなかったのだろう。そこをあのサソリが壊したということだ。そして目の前には巨大なバーテックス。なるほどこれが詰みか。
「ひなと何でここに⁉」
傷だらけの球子が聞いてくる。
「説明は後だ!杏、動けるよな?どんなに遅くてもいい!動けるなら球子背負って逃げろ。あれは俺が頑張って何とかする!」
「で、でも!今のひなと君勇者じゃないですよ⁉」
心配そうに言ってくる杏に俺は少し微笑んで答える。
「大丈夫...秘策がある。だから早く!」
まぁ何にも考えてないけど
「わ、わかりました!死なないだくださいね!」
さっきまで死ぬ運命を背負っていたやつが何言ってんだか...さてどうするか...もう俺は変身できない...何かないか?いや、そういえばあれがあった。閃いた俺はスマホを取り出しもう一回勇者に変身しようとする。いつもと違うことは、出そうとしているベルトが違うということだ。そうして俺は電王ベルトを取り出す。そして遠心力を利用してベルトをつけ、赤いボタンを押す。
『♬~』
前世で目覚ましの音にするくらい好きだった音が鳴り響く。そして俺はパスではなくスマホをパスの代わりにしてベルトにかざす。
『オーガフォーム』
その瞬間俺の中に何かが入ってきた。
~精神世界~
気づけばよくわからんところにいた。周りは真っ暗で光なんてないはずなのに自分や周りが暗いっということがわかる。そして目の前に酒瓶を持った鬼がいる。
『よう!俺を呼んだのはお前か?』
突然話しかけてきた。
「たぶん?」
『なんだぁ?はっきりしない返事だな。というか俺は神樹から高嶋とかいう少女に呼び出されるはずなんだが...まぁお前のほうが頑丈そうだし、心も申し分ない。呼び出された以上お前に力を貸すとするか...』
なんかこっちを置いてったまま進むな。
『あ、そうだこれは言っておくか...お前の望みを言えどんな望みもかなえてやろう。お前が払う代償はたった一つ...体を貸せ。まぁ望みっていうか力を貸す、だけどな。ほれなんで俺の力を貸してほしいか言ってみろ』
「それは...」
なんて言おうか...簡潔にまとまらないな...
『ちなみに言えなかった場合貴様は死ぬぞ。今は絶賛サソリがこっちに攻撃を仕掛けてるからな。このまま答えないと変身に失敗してそのまま貫かれて死ぬな』
「...」
やばぁ
「えっと...俺の力だけじゃどうしようもない敵と遭遇したんだ!俺の力が足りないっていうか、使いこなせていないからみんなを守るっていうか日常を守りたいっていうか、このままだと悲惨な運命しかたどらないから何とかしたいっていうか...」
俺が言いたいことだけを言って言葉をまとめないでいると目の前に鬼は少し笑いながら
『もういい必死なのは伝わった。半端な気持ちで俺の力を使うとろくなことにならないからなお前の気持ちが知りたかったんだ。よし力を貸そう!ただし戦闘の間少しだけ体借りるぞ』
「ああ、わかった。ありがとう。ええっと...」
こいつの名前なんだ?と思ってると目の前の鬼は察したのか
『俺の名前は酒呑童子だ。よろしく』
と自己紹介してきたので俺も返す
「あ、俺は上里ひなとです」
『そうか...ひなとか...よろしくな、ひなと。では早速仕事に取り掛かるとしますか』
酒呑童子がそういった瞬間目の前が真っ暗になった。
~樹海~
酒呑童子が入ってきた後に空中にいろいろなパーツが浮かび上がった。大きい桜の花びらの髪留め、着脱可能の角、めっちゃ大きい手甲、そして赤と白を基準とした服。まぁ簡単に言えば友奈酒呑童子の姿なりきりセットだ。そしてサソリが空気を読まず突き刺そうとしてくるが、空中に浮かんだ手甲がはじき返す。そして浮いていたパーツが俺にくっついてくる。角がつけられ、真ん中が開いている桜の花びら(1輪)がくっつき勝手にストレートからポニーテールになっていく。そして服がくっつき、黒だった俺の服が、赤と白を媒体としたものになっていく。最後にめっちゃ大きな手甲がくっついた。ちなみに髪の色とか体型なんかは全く変わっていない。そして体が動かない。考えることだけできるみたいで、後は酒呑童子がやるらしい。
『おう!あとはまかしとけ!』
どうやら心は読まれるらしい...まぁいいか
『俺、参上!ってな』
あーはいはい。
そんなどうでもいいことを思っているとサソリが攻撃してくる。俺(酒呑童子)は必要最低限の動きで避け、跳躍し、サソリの顔面を思いっきり殴った。顔面にひびが割れ、元の状態がわからないくらいひどい顔面になった。
『さてめんどいしさっさと終わらすか』
酒呑童子がそういった瞬間、今まだなかった電王ベルトが出現し右手の手甲が消えてスマホを持っている。そしてスマホをベルトにかざした。
『フルチャージ』
そう音がなくなった瞬間、酒呑童子はスマホを投げた。
あー!俺のスマホ!
『大丈夫だ。戦いが終わった瞬間ポケットに戻ってくる...はず』
おい!
そして右手の手甲がいつの間にか戻っていた。
『さ~ていくぜ~!俺の必殺、勇者バージョン!オーガパンチ!』
そう言った瞬間いつの間にかサソリの前に行きサソリの顔面を殴っていた。そしてサソリは塵一つ残さず消え失せた。
そして樹海化が解ける...
さぁここからは手元にあるのわゆのげ巻が少し役に立たなくなってくるぞ!
諸事情であと2週間でわすゆを終わらせなければだいぶやばい状況になるのだが...まぁなんか行ける気がする!