最初の問題はは解決したが新たな問題が出てきた。
あ、いつも通りです
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目を開ける。白い天井が見える。うんたまに見る天井だ。次に壁を見る時刻は大社からの任務に行った5時間後くらいを示していた。
『面目ない...もうちょっと早く起きておくべきだった...』
急に脳内から声が響く。俺の寝ぼけた頭は数秒間考え、その声が大天狗の声だと理解した。
(まぁ、しゃーない。そんな日もあるさ)
寝ぼけた頭で適当にフォローしながら、
なんで吹っ飛ばされて地面に突っ込んだのに傷一つないんだろう...
と思ってると酒呑童子が答えてくれた。
『それは俺がバリアを張ったからだな。なんでも防げるぞ。まぁバリアを張るためにはずっと見てないといけないし、衝撃は防げないし、力を使っている間はバリアを張れないけどな。まぁ、今回は大天狗の力を使っていたから俺がバリアを張れたというわけだな』
ふむ。俺が大天狗が受け身を取ったと思ったものは酒呑童子がバリアを張ったことによる錯覚だったらしい。
突然ドアが開き、若葉、ちーちゃん、お姉ちゃん、友奈が入ってくる。
「ようひなとー。なんでお前あんなに吹っ飛ばされてたのに無傷なんだよ...しかも、もう起きてるし...」
「まぁ元気なのには越したことはないですよ」
「防御力を極振りにしているのかしら...?」
「キョクフリってなに?ぐんちゃん」
「それはね高嶋さん―」
そんな感じで面会時間終了までみんなと話した。ちなみに翌日になったら、もう問題はないらしく、退院ができることになった。そしてバーテックスが攻めてきたのもその日だった。
~樹海~
『ふぅ今日は早めに起きたから活躍できるぞひなと!汚名挽回させてくれ!』
(わかった。期待してるぞ)
『じゃ、俺は脳内で本読みながらバリアでもはるかな』
そう脳内会話を楽しみながら変身しようとすると若葉に止められた。
「まてひなと。その変身は危険なんだろう?幸い今回は数が少ない。私たちで何とかできるはずだ」
「気遣ってくれるのはうれしいが、若葉、おまえはこんなに化け物がいる中、生身でいろと?」
「...それもそうだな...止めて悪い」
「ああ、心配してくれてありがとね」
そう言いながらベルトをつけ、青いボタンを押す。
『♬~』
そしてその音を堪能しながら、俺はスマホをかざした。
『バードフォーム』
その瞬間、若葉大天狗の姿なりきりセットが宙に浮き、くっついてきた。
そして戦いが始まる。最初こそ数は少なかったが、援軍が大量に何回も来たため、大天狗でも処理が追い付かない時があったりした。気づけばみんなはそれぞれ、精霊の力を使っていた。そして、最後にちょっと大きい進化体が出てきたので、フルチャージで倒した。
『せっかくだし我が憑く予定だった少女の技名を使わせてもらうとするか...』
そして大天狗は進化体を正面にし、居合の構えをした。
『一閃緋那汰!』
そう少し大きな声を出しながら、進化体の方に飛びながら刀を振った。
その進化体が最後だったのか樹海化が解ける。俺の体が動かせるようになるのを感じる。その瞬間俺は脱力し床にペタンと座り込んでしまう。周りを見ると他の皆もつかれているのがうかがえる。
その日から樹海化が頻繁に起こるようになった。毎回数がえげつないほど来るのでみんな必ず精霊を使っている。
~数週間後~
そしてその日もいつものように樹海化が発生した。
だが今回はなんか違う気がする...なんかサソリの時と同じ匂いが...
そんなことを思いながらバーテックス側を見てみると敵はでかいのが一体と、数百体のバーテックスがいるだけだった。だがやっぱりあのでかいのはやばいそんな気がする。というかアイツおとめ座かな?爆弾出しまくってくるやつ。
「なぁみんな、あのでかいのは俺がやる。なんかやんなきゃ悲惨なことになる気がする。だから周りのやつを倒してくれないか?」
「あのでかいのを...一人でやるの...?」
「うん」
「だめだよ!せめて一人ぐらい一緒にやっても」
「あれがサソリと同じ強さかもしれないといったら?ダメージ与えられるの?」
「そ、それは...」
「では私たちが通常個体をすべて倒したら援助しても構わないか?」
「まぁそれなら...」
「よし!友奈!千景!さっさと倒して私たちでもなんとかできることをこいつに証明するぞ!」
「あなたに言われなくてもそれくらいやるわ...」
「よ~し!頑張ってこ~!」
そう言いながらちーちゃん達は通常個体に向けて跳躍する。
『なぁひなと確かあれは爆弾を飛ばしてくるんだよな?』
酒呑童子が聞いてくる。
(ああ、そうだね。少しのホーミングもしてくるかな?)
『じゃ、俺よりも飛べるほうが良いな。チラッ』
たぶん俺の精神世界で大天狗を見てるであろう酒呑童子がそんなことを言った。
『ふむわかった。では今回は我があれの相手をすることにしよう』
そんなことを言いながら大天狗は俺の体に入り、変身をした。そしてすごい速度で完成体に向けて飛行する。途中こちらの接近に気づいた完成体が爆弾を飛ばしてきた。
『むっ...』
回避をしようとして、左に進路を取ったのだが爆弾はぴったりついてきた。なんなら距離が縮まっている。それから大天狗は急降下したりして爆弾から距離を広げようとするが縮まる一方だ。
そしてついに
バァン!
俺らは爆弾にあたってしまった。最も、酒呑童子がバリアを張っているので衝撃だけが来るだけで体自体は無傷であるが。そんなことを思いながら完成体を見ると次々に爆弾を生成し、こちらに飛ばしてくる。
『避けれないなら切るまで...』
そう言って居合の構えを取る大天狗。一発目は斬れたがすぐに2発目が来るため、斬ったすきを狙われ爆弾が直撃する。最も、以下略。
『大天狗!変われ!俺なら手数も多いし拳の威力も、申し分ないはずだ!』
『承知した!』
『オーガフォーム』
そう言った瞬間、酒呑童子が入ってきて勝手にモードが変わる。そして変わった瞬間目の前まで来ていた爆弾を殴ろうとする
『なっ!』
しかし爆弾は酒呑童子の拳を避け、後ろに回り込んできた。慌てて裏回し蹴りで対応しようとするが、間に合わず直撃。少しノックバック(前方)したすきを突かれどんどん爆弾が直撃していく。
(ぐっ...!)
やばいいろいろきつい...
そう思っていると脳内に聞きなじまない重々しい声が聞こえた。
『バカ息子め...不甲斐ない戦いをしおって...変われ...!』
そうよくわからんやつがそんなことを言った瞬間新しい精霊が入ってくる感覚がした。そして体が勝手に動き、電王ベルトが出現し黄色いボタンを押した。
『♬︎〜』
たまに思い出せなくなる待機音が鳴り響く。そして俺の手は勝手に動き、スマホをベルトにかざした。
『スネークフォーム』
その瞬間宙に、黄色の金糸梅の形をした髪留めが二つ、何かの骨みたいなのを鎧にした服、前が開いているロングスカート後ろの髪を止めるリボンの形をした骨っぽいもの、そして水の竜のオーラを宿した剣が出現した。簡単に言うと、UR白鳥歌野なりきりセットだ。そしてそれはくっつき、髪が昔(平安)の日本の女性がやっていたようなものになり、服が変わった。
(今度は誰~?)
『わしは八岐大蛇...酒呑童子の父じゃ』
(八岐大蛇?URの白鳥歌野って個人的に
『同じ水神だし、近く(長野)に住んでるからご近所パワーで力を借りてきたのじゃ)』
(へ、へー)
『バカ息子が世話になっているのでな、お礼がしたいと思ってずっと見ておったのじゃ。そしたらあのバカめ、不甲斐ない戦いをしおって...』
(あの~、その話はあとでじっくり聞きますんで、きてます...)
『ん?ああ、確かに爆弾が来ておるな』
そうのんきに言いながら剣を構える八岐大蛇。ずっと持ち手にかみついていた竜が移動し、刀身の方にやってきたかと思ったら、八体に分裂した。その瞬間それぞれの首が伸び、爆弾に食らいついていく。
『今度はこっちの番じゃな』
爆弾を難なく対処した大蛇はそう言い、完成体の方へ跳躍し、宙に浮きながらさっきのように剣を構えた。そしてさっきと同じように、竜が飛び出し、完成体に食らいついていく。そしてだいぶ小さくなったところでいつものようにベルトにスマホをかざした。
『フルチャージ』
『必殺 蛇龍刃』
そうつぶやきながら大蛇は小さくなった完成型を真っ二つにした。真っ二つにした際、切断面を水の竜が食いつき完成系は跡形もなく消滅した。
俺が完成体を倒したタイミングで若葉たちも通常体を倒し終えたらしく、樹海化が解けた。そして樹海化が終わった後はいつも病院へ行っているため、いつものようにみんなで病院へ行った。
~診察後~
みんなの診察が終え、それぞれどうだったか話し合った。まぁみんな精霊を使うなと言われただけだが
「あいつらは...わかってないのよ...。なんのために、こんな、体をぼろぼろにしてまで、切り札を使っていると思ってるの...全部少しでも被害を減らすためなのに...」
ちなみに長い時間樹海化が続いたり、バーテックスの攻撃を受けて樹海が傷つくと災害という形で現実世界に影響を及ぼすようになっている。なので短期戦を強いられるが、攻めえてくる数が多いためなかなかうまくいかない。
ちーちゃんは俯いて、苛立たしげに言う。
「だったら、切り札なんて使わないでやるわ...そしたら、どれだけの犠牲が出るか、身をもって知ることになる...。四国の人たちも、大社の人間も...安全な場所で勝手なことを言うだけ...!だいたい―」
「千景、もう言うな」
若葉がちーちゃんの言葉を遮った。周りを見ればお姉ちゃんが悲しげな顔をしていた。ちーちゃんの「安全な場所」が刺さったのだろう。だが、お姉ちゃんは優しくちーちゃんの手を握った。
「いいんです。全部吐き出してください。悲しい思いも、苛立つ気持ちも...。それで千景さんの気が楽になるなら、私がいくらでも受け止めますから...」
ちーちゃんは言葉に詰まったように無言になったが、数秒したらお姉ちゃんの手を握りながら口を開いた。
「ごめんなさい。私どうかしてたわ...少し不安になって...部屋で休んでるわ...」
そう言って病院の出口は向かった。
「あ、待ってぐんちゃん」
友奈が慌ててついていく。それを見ながら俺は言う。
「じゃ、俺もあっち行くわ」
そう言って小走りでちーちゃんの方へ向かった。追いつくと友奈とちーちゃんは話していた。
「なんかつらいことがあったらいつでも言っていいからね!」
「ありがとう...高嶋さん...」
「俺もなんかあったら聞くからな」
「ひなとくんは聞くだけで何にも言わないよね~」
「そ、そんなことはないだろ」
「いいやあるよ!ねぇ?ぐんちゃん?」
「まぁいつもではないけど...」
「ほらぁ」
そう言う感じで会話しながら俺らは帰路を辿った。
~自室にて~
(あのぉ...そろそろ黙っていただけないでしょうか...?)
俺は心なのかで酒呑童子と大蛇に言った。
『こればかりは無理だぜ...ひなと...何で親父がいるんだよ!』
『お前が不甲斐ない戦いをしたからいるのだろう?わしが入ったおかげで勝てたではないか』
『いや、あそこから俺は逆転するし!』
そう!この二人戦いが終わってからずっとこの調子で口論をしているのだ!しかもシリアスなシーンでもお構いなくに。そして、そのけんかを止めてくれるかと思った大天狗はというと...
『...』
ずっと瞑想をしておりこちらの叫び声などは聞こえていない様子。
うるせぇ...
そんなことを思いつつ、俺は杏から借りた本を読むのであった...
~数日後~
俺たちはお姉ちゃんに集合をかけられていた。
「休日中にすいません。皆さんに集まってもらったのは大社からの連絡があったからです」
「何かあったのか?」
若葉が首をかしげながら言った。
「切り札を使うことの影響について、わかったことが...」
お姉ちゃんの話は精霊を使った時の影響に関してだった。ちなみに前にも召集されたことがある。前判明したことは物理的影響で、人体の限界以上の力を使うことによって、筋肉、骨格、内臓がダメージを受け、破壊されていくこと。これは俺のディケイドドライバーが破壊されてから出てきた事象だ。球子たちのはそこまで負担がかかっていなかったらしく、見つけることができなかったそうだ。ちなみになぜディケイドドライバーが破壊されてからというと、俺を通して精霊を使った場合、ディケイドドライバーが勝手に変化させる人の体の状態を変化に耐えられるようにしてから変化させているからだ。そして今回見つかったのは呪術的な影響の方らしい
「人のみに精霊をどす―人ならざるものと触れ合う。その時、人間の体には『よくないもの』が溜まります。古来から瘴気とか穢れと呼ばれるものです」
大社の人間は神職が多い。そのため瘴気などの知識は持っていたが、頭が固いため数値で表せないものは真剣に受け止められないため今まで調査してこなかったらしい。
「でも、杏さんのおかげで、大社もそこに目を向け始めたんです」
「杏のおかげ?」
「はい。杏さんはずっと以前から、周りの勇者たちを観測して、精霊を使った影響や危険性をノートにまとめていたんです。そのノートを入院してから完成させて、大社に提出したそうです。そのノートを見て、大社も本格的に呪術的な影響を調べ始めて...」
「そういえば杏は、入院前の戦いでも、切り札を使うのは危険だと言っていたな...」
「その影響というものは...何なの?」
ちーちゃんが聞いた。
「不安感、不信感、攻撃性の増加。自制心の低下。マイナス思考や破滅的な思考への傾倒...いろいろ難しい言葉で報告されていましたが、結局は心が不安定になって、危ない行動をとりやすくなるということです」
「なるほど!」
一部始終キョトンとしていた友奈が最後の説明で分かったのか明るく声を発した。
「でも不思議ね...私たちは最近ひなとくんを通して精霊を使わなくなって心が不安定になっている。それに対しひなと君は結構最初の方から私たちに精霊を使わせていた。そしてその穢れはひなと君に行く...それなのにひなと君は全く心の不安定さを感じない...ひなと君は言ってはなんだけどそこまでメンタル強くないはずよ?」
「ええそうですね...姉の私からもそこまでひなとのメンタルは強くないことは認めます」
「この人たちひでぇ...事実だけどさ...」
「あはは...」
友奈が苦笑いしながらそっと肩に手を置いた。
「これは杏さんからの予想ですが、おそらくひなとは穢れなどが溜まりにくい体質なのかもしれない。でなければ酒呑童子、大天狗、八岐大蛇、この三体を常に体にいれているのに何も起こらないということに説明がつかない。だそうです」
「なるほど...」
『まぁほんとは倒された後にエンマの下で反省をさせられてよくないものがなくなっただけなんだけどな』
と心の中で酒呑童子がツッコミを入れたが今はみんながいるのでスルーする。
「話はこれで終わりです。お休みの中集まっていただきありがとうございました」
「じゃ、俺は杏たちの見舞いでも行ってくるわ」
「あ、私も行くわ」
「どうだ友奈。この後一緒に鍛錬でもしないか?」
「いいよ~」
「では私はカメラの準備でも...」
「撮ろうとするな」
~病院~
俺は横を歩くちーちゃんに聞く
「そこの
「いいわよ...私もなんか買いたいし」
そうして俺たちは球子たちにあげるお菓子を買った。そして病室前につきドアを開けた。
「おーす。元気してるかー?」
「おー!ひなと!待ってたぞ!」
「お前が待ってたのはお菓子だろ...ほれ」
「タマはまだ腕動かせないんだけど...」
「あーじゃ後でな。それかちーちゃんに食べさせてもらえ。ちょっと今日は杏に話したいことがある」
「?何ですか?」
不思議そうに杏が言った。
「いや精霊とかについて大社に調べさせるようにしてくれてありがとうって感じの礼を言いたくて」
「いいですよ~そんなこと。お安い御用です。何なら私も調べたかったんですけどね...」
「そうか...あと借りた本読んだぞ」
「え!ほんとですか⁉何読んだんですか?」
「えっと―」
俺は杏と本の会話をした。会話に夢中になっていたせいでちーちゃんが少し黒いオーラを纏っているのに気づくことができなかった...
~千景視点~
目の前でひなと君が伊予島さんとイチャイチャしている。
いやわかっている。ただの趣味の会話というのは。それでも私の中でもやもやが広がっていく。
『いいの?彼、取られてしまうかもよ?』
(伊予島さんはとらないわ)
突然心の中で声がして少し驚いたが、冷静に答える。
『ええ、伊予島さんはとらないかもしれないわね。ただ土居さんはどうかしら?土居さんはひなと君に食べさせてもらうことに結構な幸福感を味わっているようだけど?土居さんだけじゃないわひなたさんもとるかもしれないわよ?ブラコンは何しでかすかわからないし、ひなと君もシスコンの兆しはあるしね』
(あれは、単なる家族愛よ。恋愛には発展しないわ)
『どうしてそんなこと言えるのかしら?ひなと君言っていたじゃない?義理の姉だって。ひなと君とひなたさんは結婚できるのよ?』
(...だとしても、よ)
『そう、たいした自信ね...それに高嶋さんだって奪う可能性だってあるんじゃない?』
(高嶋さんが?一番ないと思うんだけど...)
『そうかしら?結構ひなと君の前では高嶋さんはいつもと違う雰囲気を出していると思うんだけど?まぁそれはまあいいわ。一番危険なのは乃木さんね...』
(乃木さん?なんで?乃木さんは一番ひなと君に対して異性と思ってない感があるんだけど)
『ええ。確かにまだその気持ちはないようね。でも万が一その気持ちを持ってしまったら...ひなたさんが動いて乃木さんとひなと君をくっつけようとするはずよ。あの二人がくっついたら乃木さんもひなたさんの家族になるからねぇ』
(...)
私は心の意見に反論できないでいた。
『乃木さんは敵よ...このままだと乃木さんもひなと君の魅力に気づいちゃうかもね?まぁ天然同士だからなんやかんやでくっつかないと思うけど...』
最後の方は聞こえなかったが、心の声により私の皆に対する不信感は増加した。ひなと君と伊予島さんはまだ
ああ、ノープランって怖