今回休んだわりに分量少ないです。
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ちーちゃんの勇者の資格剥奪が剥奪されてから数日がすぎたある日、俺は大社から呼び出しをくらっていた。
尚、樹海化が終わった後、ちーちゃんの勇者資格剝奪は普通に大社にばれて今ちーちゃんは自室での生活を強制させられています。ちーちゃんは悪くないって何回も言ったんだけどな~。あいつら(大社)ぶっ飛ばしたろうかな。
「今回ひなと様に来ていただいたのは郡千景についてです」
呼び捨て...あっ、ふーん(察し)
「ねぇ...ちーちゃんのこと、呼び捨てにするの、やめてくれる?今までぺこぺこしていたくせに勇者の資格剥奪させられたら急に呼び捨て?今までみんなのため(正確に言えば仲間のためだと思うけど)に戦ってきた人のことなんだと思っているの?」
俺は少し...いやかなり声のトーンを低くしていった。すると目の前の大社の職員は少し怯えながら
「す、すいません!今回来ていただいたのは郡千景様のことに関してでございます」
と言い直した。俺は無言でさっさと話しを続けろ。みたいな感じの視線を送った。
「今回郡様が起こした事象に大社は、郡千景様は神樹様に見放された。っと判断しました。よってそんな勇者がいたとなってしまえば国民の勇者への不信が増えてしまいます。よって郡様の存在、郡千景様がいたという記憶をひなと様の勇者の力で消していただけないでしょうか?最近ひなと様は玉藻の前の力を授かったと聞きます。玉藻の前は妖術の扱いにたけていると聞きます。玉藻の前の力を使えば記憶や存在を消すなんてちょちょいのちょいですよね⁉」
「はぁ~」
俺は心底どうでもよさげに勇者システムを起動し、手に電王ベルトを出現させ、装着する。そして何のボタンも押さないままスマホをかざし変身する。変身した後大社の職員の顔を見てみると、やってくれるのか!みたいな感じの少なくともマイナスの感情を感じさせない笑みを浮かべていた。つまり普通に笑顔だったということだ。その笑顔を見ながら俺も笑顔になり、腰についてるデンガッシャーを組み立て槍にして大社の職員の眉間にぎり当たらないところを突いた。大社の職員は心底驚いたような顔をしていた。俺は笑顔を保ちながら言う。
「お前人の話聞いてた?よく俺のさっきの第一声を聞いてその話し出せたね。お前人の心ある?国語、いや現国か?の評価1に等しい成績持ってるだろ」
「い、いえ国語はいつも五でしたけど...」
「あっそ。まぁ君の評価なんて今はどうでもいいけどね。...一つ...いいことを教えてあげるよ。俺の力はね、神樹よりの力っていうよりは天の神よりの力なんだよ。だから...俺が人を殺そうとしてそれを神樹が止めようとしても止められないの。この意味わかる?」←スキル全知全能(レベル1)発動
「い、いえ。よくわかりませんね...」
「お前ほんとに国語の評価5なの?お前らがちーちゃんを歴史から消す云々の話を聞いた時点で俺はぶち切れに等しい状況になっているの。それを少しでも笑顔とか明るくなりそうなことをやってとどめてんの。今俺は君を処したいの。...今から言うことをよく聞け。まず郡千景の歴史から消す云々の話を今からすぐに取り消せ。そして神樹にちーちゃんに力をまた貸してもらえるように巫女を通して説得させて。最後に神樹が勝手に勇者の変身を解くみたいなことができないようにして。できなければ...上層部を大体御命頂戴って感じにするから...わかった?」
そう言いながら俺は殺気を職員に向ける。すると職員はものすごく青ざめた顔をしながら
「わ、わかりました!」
と言って駆け足で去っていった。
少し強引すぎただろうか?まぁいいか
そう思いながら俺は大社にいる元々会おうと思っていた人物の元へ向かった。その会いたかった人物は大社の食堂でくつろいでいた。
「よう、ひなと。遅かったな」
「ああ、少し
「ん?あぁ千景ちゃんのことか。私は一応彼女の現父親だからか情報が止められていてな、考察できるほどの情報がないのだよ」
「そうじゃない。ちーちゃんのことをどうしようと思っているか、って聞いているんだ」
「...一応私の娘だ。大災害が起きてから娘になったから全く話せていないが。それでも私の子だ。それに昔のこともある。守ってはあげたいと思っているよ。最悪大社に捨てられようとしても、家にいるお母さんに預けるよ。俺はここから離れられないからな。それにひなたから聞く限り、大社が碌にアフターケアをしないからこのようになった感じだしな」
「というかお父さんが大社の会議に参加してそういうケアとかもできるような組織にできないの?」
「なんか俺会議に参加させてもらえないんだよねー。乃木君は参加させてもらえているのに...」
「...なんで一人の巫女と二人の勇者(どちらも拾い子だけど)を出している家系が会議に省かれるんだよ」
「そんな偉大な家計だから大社から一歩距離を置かれているのかもしれないな」
「そうですか。まぁ守りたい的なことを聞けて良かったよ。じゃ、俺は帰るわ」
「え⁉ちょ、ちょっと待てひなと。結構久しぶりに会ったんだ。なんか食べに行かないか⁉」
「...うどん以外ならいいぞ」
そうして俺は久しぶりに会ったお父さんに連れられラーメンをおごってもらったのでした。帰ったら俺と飯を食べようと思っていたちーちゃんがお腹を空かせ少し不機嫌な姿を俺に見せてきました。すまぬ。ちなみに数日後になんやかんやあって勇者の力がちーちゃんに返ってきました。やったね!
~数日後~
な、な、なんと、今日はこの間まで包帯ぐるぐる巻きだった球子たちが退院しました。
「タマ、完全復活!」「パーフェクト杏です...」
って感じの元気な(杏はやらせ感満点の)姿を見せてくれました。
「早くない?もうちょっとかかるって聞かされていたんだけど?」
「あ、あれはタマの嘘だ。みんなを驚かせたかったから」
「はぁ、まいいや。おかえり」
「はいただいまです」
「二人ともおかえりー!お帰りのハグー!」
そう言いながら友奈は二人に飛びついた。
『む?百合のにおいがするわね...』
(うわ出たな)
『百合あるところに
(なぜそうなる)
そんな感じの会話を脳内でしていると、お姉ちゃんが
「では球子さんと杏さんの回復祝いに、1枚写真を―あれ?」
そう言いながらスマホで写真を撮ろうとして、首を傾げた。
「...あ、メモリーカードの容量がいっぱいになっているみたいです」
お姉ちゃんはザラザラとものすごい量のメモリーカードを机の上に置いた。それを見て俺と若葉はあきれの目、ちーちゃんと杏は苦笑、球子は絶句した。
「すごい量!」
友奈が驚いて目を丸くした。若葉が呆れた目を継続させながら言う。
「これ、全部写真が入っているのか...?」
「はい。赤ちゃんの頃の若葉ちゃん・ひなとから、全部入っていますよ!」
自慢げに言うお姉ちゃん。
「赤ちゃんって、そもそも赤ん坊の時お姉ちゃんと出会ってないし...どうやって...」
「ご両親の遺品整理をしたときに見つけたアルバムの中にひなとの赤ちゃんの頃があったのでそれをすべてデータ化しといたからです。いや~小さいひなともかわいいですね~」
「あ、遺品の中に俺の写真あったのね」
メモリーカードの5分の2程は、年月と『若葉ちゃん』、もう5分の2は年月と『ひなと』という名前が小さな文字で書かれていた。だが、ほかの5分の1ほどは年月だけしか書かれていない。それらのカードは、2015以降のものしかないようだった。
「私の名前や、ひなとの名前が書かれていないやつはなんなんだ?」
若葉が複数ある年月だけしか書かれていないメモリーカードの1枚を手に取りながら言った。
「そちらに入っているのは、私たちみんなを撮った写真です」
そう言ってお姉ちゃんはカードをスマホに差し込んで、中の写真を一つ一つ見ていった。
「あ!これ...私たちが初めて丸亀城に来た時の写真ね...懐かしい...」
ちーちゃんがスマホに表示された写真を見て、微笑みながら言った。その写真を見てみると、丸亀城の教室にいる7人の姿。俺は一番端っこのちーちゃんの隣にいる。このころはみんな小学生だ。
あーなんか俺、気まずそうな顔してんなぁ
そんなことを思ったが、よく見たらみんな困惑が表情に浮かんでいた。お姉ちゃんがスマホの画面をスワイプした。
次に表示されたのは、その日にみんなでうどん屋に行った時の写真だった。今度はみんな笑顔だ。俺は少しぎこちないけど...
「あの日話してくれた千景の過去は何というか、少し重かったな」
若葉が少し苦笑いしながら言った。球子は頷きながら言う。
「ほんとにそうだよなぁ。ひなといなかったらもっと尖ってたってことだろ?」
「ええ、そうね...ひなと君と仲良くなってからは学校が少し楽しくなったわね...」
「ぐんちゃん。今は楽しい?」
「もちろん...勇者としてのお役目がうざったいけど...小学校より1,000,000倍もましよ」
「それならよかった!それにしてもまたみんなであのうどん屋行きたいね」
「そうですね、近々また、あの時の店に行ってみますか」
「む...しかし今の私たちが行ったら、騒ぎになってしまうのではないか?」
「確かに、勇者は良くも悪くも有名になりすぎましたしねぇ」
杏が考え込むように言った。
「だったら変装して行くとか!私、サングラス掛けて行くよ!」
「友奈さん、サングラスではバレます。そうですね、私が髪形をいつもと違うようにセットして、服装もかわいいのを選んで...ふふ、今までは若葉ちゃんとひなとでしか、こういうことは考えませんでしたが、皆さん素材がいいのでイジりがいありそうです...」
((((((ひなた((さん))(お姉ちゃん)(ひなちゃん)が悪人みたいな顔してる..))))))
お姉ちゃん以外が顔をひきつらせた。
その後、またスマホの画面をスワイプして次々に写真を表示させていった。たった7人しかいない学校だから、普通の小学校や中学校のように、運動会や文化祭といった大イベントはない。それでも、お姉ちゃんが撮ってきた写真には、俺たちのとても大事な『日常』が切り取られていた。
「あー!ひなたさんこんなのもとっていたんですか⁉」
突然杏がスマホの画面を見て発狂した。気になってみてみるとスマホの画面に、眠っている杏をおぶって歩いている球子の写真が表示されていた。
「これって...何だったかしら...?」
「アンちゃん行方不明事件だね」
これは四国にバーテックスが攻め込むようになるずいぶん前のことである。ある日、杏が寮の帰宅時間になっても帰ってこないことがあった。勇者の行方不明はまずい!ということになり、学校の教師と若葉たちで、町中を探し回った。球子は、杏が誘拐されたのではないかと、ひどく取り乱していた。結局夜になるまで見つからず、球子が公園のベンチで眠っているところを発見し、捜索は終了した。そして球子が眠った杏を背負いながらみんなで寮への帰路を辿る。寮へ帰る途中に杏が目を覚まし、
「あれ...?ここは...?」
とつぶやいた。
「丸亀城。寮へ帰っているところだ」
若葉がそう答えたが、杏は寝ぼけた目で怪訝そうな顔をした。
「え...?ああ、本を読んでたら、眠ってしまって...」
「その本を読んでいたんですか?」
そう言い、お姉ちゃんは今も杏が手に持っている文庫本に目を向ける。杏は眠ったままでも、ずっとその本を手放さなかった。杏が普段読んでいる恋愛小説とは違い、その本はやや大人っぽさのある本だった。
「はい...ネヴィル・シュートの『渚にて』...滅びていく世界の中で、終わりの時までずっとずっと、普段通りの生活を続けていく人たちの話です。読んでいたらすごく、悲しくなって...読むのを、やめられなくて...」
まだ眠いのか、杏はそれだけ言うと目を閉じてしまった。
「私たちは...大丈夫だよね...?ずっと...」
寝言なのか、そうでないのかわからない口調で、杏はそう言った。
「大丈夫に決まってる!タマたちの世界は滅びたりなんかしない。だから終わりの時なんて、そんなものはないんだ。タマに任せタマえ、世界と杏を守って見せるからなっ!」
球子がそういうと、杏は穏やかな寝息を立て始めた。結局そのまま、球子が杏を寮の部屋まで運んでいった。
「いいこと希望が持てることが見つかるとは限らないが、それでも、そう努めることには楽しみがある...」
写真を見ながら、若葉はそうつぶやいた。
「それって...ああ!そういえば若葉さんに貸しましたね!」
「ああ、『渚にて』の主人公が言っていた言葉だ」
俺も若葉の後に借りて読んでみた。その小説は、世界が滅びてしまう悲しい物語。けれど最後の最後まで、人々は普段通りの仕事を続け、子育てや家事をして、家族や恋人と日常を過ごす―。世界が滅亡の危機を迎えていなければ、きっと平凡すぎるほど平凡で、幸せな物語。
...俺も、普通の日常を過ごしたかったな...
「...次の写真、見よう!」
そして出てきたのは出てきたのは二人の黒髪の少女が楽しげにショッピングモールを歩いている姿。
「これ撮ってたのかよぉ」
「懐かしいわね...」
「確か、ひなとが初めて変身して私たちがひなとを着せ替え人形にした次の日ですね。たまたまその日に千景さんと出かける予定があったんでしたっけ?」
「えぇ、そうね」
「確かみんなでこそこそついていったんだよねー!」
「そうですね~。ひなと君も千景さんもそれはそれは楽しそうでしたよね~」
杏が思い出す素振りをしながら言った。
『なにそれ⁉詳しく聞かせなさい!』
っく!こんな話してたから奴が湧いたぞ。
『さっきから話だけはずっと聞いていたわよ。それよりも何があったかさっさと聞かせなさい!』
「そー言えばその日何しようとしてなんだっけ?」
「えっと...たしか...」
『『『『『『♬~』』』』』』
ちーちゃんが思い出そうとしたところで時が止まり、時が止まった中でも動ける人のスマホが鳴り響く。
「この話はまたあとでね...」
「そうだな」
そう言ってみんなで丸亀城の天守閣に行って樹海化するのを待つ。
『ひなと』
(何?)
『今回は私にやらせなさい。私は今百合営業の話を妨げられてものすごく機嫌が悪いの』
(別に俺男だから百合営業していたわけじゃないけどね)
『あなたも星屑のようになりたいの?』
(
『よろしい』
一連の会話をしている途中に樹海化が始まったので、俺らは勇者システムを起動し、それぞれ変身していく。俺は2段階認証的なものの影響でボタンを押しても変身できないため、みんなが変身し終わった後でも電王ベルトを持っているだけだったりする。みんながはよ変身しろみたいな目で見てきたので急いでベルトを装着して、紫のボタンを押す。
『♬~』
正直玉藻の前のイメージに合わない音楽が鳴り響く。少し音楽を聴いてから俺はスマホをベルトにかざした。
『フォックスフォーム』
ベルトがそういった瞬間、空中に十二単・キツネの耳・九つの尾が出現し、俺にくっついた。
『あとは任せなさい。ぶっ殺してくるわ』
「ひなと君大丈夫?十二単って重いらしいけど...」
「『勇者の力で何とかしているから大丈夫よ』」
「そう...」
「な、なぁひなと...しっぽ触っていいか?」
「タマっち先輩ナイス!私も触りたいです」
「『いいわよ』」
そう玉藻の前が言ってしまうと、全員がしっぽだったり耳にを触ってきた。くすぐったい。
一通り触った後で、若葉が咳ばらいをし、
「それでは勇者たちよ、私に続け!」
と言いながら敵軍にとつっていった。まぁ今回はそこまで数がいないからとつっても大丈夫やな。
若葉がとつった瞬間みんなも敵に向かって跳躍した。
『百合の邪魔をしたその罪...万死に値する。私の妖術によって消滅しなさい!』
そういって玉藻の前は気をためるようなポーズを取り、火を作り出した。
『紅蓮地獄!』
そう言いながらものすごい量...火力かな?を敵に向かって打ち出した。
「「「「「アッツ⁉」」」」」
前線にいた五人に熱気が伝わったのか皆が悲鳴を上げた。この妖術で大体の星屑が消滅した。
あとはイージーゲームだ。ただ単純に残った星屑を殲滅しただけだ。
そして樹海化が解け、教室に戻ってまた写真を見るのかと思ったら、戦闘で疲れているらしく、そのままお開きになった。つまり百合営業は起こらなかったのである。
『チクショウー‼』
少し解説
ひなとを転生させたのは言霊大神(ことだまのおおかみ)です。
でこの言霊大神がなんだかというと主祭神:天照大御神(あまてらすおおみかみ) 相殿神:素戔嗚命(すさのをのみこと)
この鎮座される二柱の御祭神を総称して言霊大神といいます。
筆者は敵は天の神は天照大御神だと思っているので敵の力を使っているとひなとが言ったわけです。
で、ひなとの体を作ったのもアマテラス、力の元もアマテラス、神樹はそれを転生した世界で使いやすいようにしているわけなので、異次元の格上の神の力は少しいじれる程度で使えなくするってことができないのです。ちなみにこれはゆゆゆの世界の天の神にも同じことが言えます。つまり力を放棄しろ。とか言いたいけど言えないってことですね。
玉藻の前の紅蓮地獄はフルチャージではなく常時使える技です。
全知全能レベルは5段階ぐらいまであります。4か、5ぐらいだったら大社の職員を口論でボコせます。(まぁ作者に論破する能力がないので一生出てこないでしょうが...)