上里ひなとはts勇者である   作:エフさん

35 / 56
最初に言っておく特にいうことはない

嘘です少しはあります。
とりあえずいつも通りはここら辺に置いときますね。

今回、主人公がかなり口を滑らせます。それも物語の根本的なところまで。若葉たちがそれを知っているのが嫌だなって思う方はバックしたほうが良いかもしれません...

お気に入り登録、評価ありがとうございます!


第20話 深まる絆、知らされる未来過去

「はは、ひなとー、ひなたを見返したいのはわかるが、嘘をつくのはさすがにあれなんじゃないかー?」

 

 俺の転生者宣言を冗談だと思った球子はそう軽い感じで言ってきた。

 

「嘘じゃないよ」

 

 そう言いながら俺は周りを見る。するといい感じのカフェがあったので俺はそこを指しながら言う。

 

「少しのどが渇いたな。奢るからあそこ行こうぜ」

 

 

 

 

~店内~

 

「好きなもの頼んでいいいぞ」

 

「じゃあ...このコーヒーフラペチーノとショートケーキ」(1,400円)

 

「私は、モモフラペチーノとビターチョコケーキ」(1,500円)

 

「じゃあ私はー、コーヒーエイドストロベリーとチーズケーキ!」(1,300円)

 

「では私は抹茶フラペチーノとほうじ茶ケーキを」(1,700円)

 

「タマは、オレンジコーヒートニックってやつと丸ごとミカンのロールケーキ」(2,300円)

 

「もうタマっち先輩、みかんってだけで選んでない?あ、私もそれで」(2,300円)

 

「ちょっと待て‼」

 

 俺は慌てて財布の中身を確認し、諭吉様が数枚いるのを確認し、息をついた。

 

「ふぅ、オケ。大丈夫...え、あ、俺?俺はコーヒーで」(300円)

 

 っち。こいつらバカすこ頼んできやがる...

 

 しばらくすると飲み物とケーキが来たので俺は話し出した。

 

「さっき言った俺が転生者っていうのは嘘じゃない...ほんとだ。俺は死んでから神様のところに行って、この世界に転生させられた」

 

「「「「「「...」」」」」」

 

 静寂な空間が広がったが、俺は気にせず会話を続ける。

 

「少し前世の話をしよう...興味ないと思うけど...俺の前世の名前は高橋祐樹。生まれたのは西暦の2005年10月14日。いまの誕生日と一緒だな。その日は鉄道記念日らしいが俺は小さい頃は鉄道に興味を持っていなかったそうだ。ちなみに住んでいたところは埼玉の東京に近いところだ」

 

「待て」

 

「なんだ若葉。食い足りないのか?やめてくれよもう俺の財布はピンチを迎えているんだぞ?」

 

「そうじゃない。貴様、その前世云々の話が本当だったらお前は埼玉生まれなんだろ?」

 

「ああ、そうだな」

 

「埼玉は香川に次ぐうどん消費量二位のところ...それなのになぜうどんが嫌いなんだ!」

 

「三日連続で夜にうどんが出てから嫌い、というか苦手になった。あと何なら俺のおじいちゃん長野の人だから...」

 

「おのれ長野...!」

 

「...話を戻すぞー。えっと昔の俺のことだったか。俺はね...とにかく才能っていうか何にもなかったね。何をやっても凡人で終わるかそれよりもひどいもので終わる。それなのに何で今はこんなに運動神経がいいと思う?」

 

「...転生物のよくあるパターンの...チート的なものをもらったから...?」

 

「ちーちゃん大正解。そう、俺は死んだときにチートをもらっていた。それも結構な数のチートをもらったよ。ほとんど使いこなしていないし使ってないけど...ちなみに俺の死因は交通事故で死んだのは西暦の2022年とか23年ね」

 

「ちょっと待ってください」

 

「なんだ杏。お前も足りないのか?」

 

「本当にたのみますよ?今は西暦2019年のはずです...それなのに22年なんて...」

 

「だから言ったでしょ?転生者だって。俺は2015年にバーテックスが襲ってこない世界の人間なのさ...というか俺の前世の生まれた年が2005年の時点で疑問は出てこなかったの?」

 

「あ、確かに」

 

「それにしてもそんな世界があるんだね...」

 

「俺が前世の記憶を思い出したのは...両親が死んで入院していた頃だ...俺は過去のことを思い出しながらこの先どうやって暮らそうって思ったところで」

 

「うちに引き取られた...」

 

「そうだ。そこで俺は前世も含め初の姉ができたんだが...まぁテンション上がったよな。昔から欲しかったし...」

 

「なー。今までの話を聞く限り、ひなとが前世の記憶を持って生まれたっていうのは分かったんだが、だったら何で雷なんかで震えていたんだ?死んだのが22年だったら、高校生だろー?」

 

「あー、球子それ聞いちゃう?まぁ俺だって雷なったときはなんだ雷かって思いましたよ。でもね思いのほか近くに落ちたときにね、当時小さかった体には雷の音はものすごく大きく感じたのよ、ついでに少し揺れたし...まぁだから怖くなって震えていました。あ、あんたら、3.11って言ってわかるか?」

 

「えっと東日本大震災ですよね?」

 

「そうだ。俺はさっきも言った通り、埼玉過ごしでね、もろにそれを前世で体験しているのよ、だから揺れることにかなりの恐怖心を持っていてね...まぁそれでお姉ちゃんは布団に入るって言ってくれたから入ったわけですよ...なんかそこからお姉ちゃんが散歩に行こうって言いだし始めたね。まぁさっきも言った通り俺は人生初の姉を手に入れてテンション上がってたから、精神年齢なんて無視して、お姉ちゃーんって言ってちょこちょこついていってたね、まぁ道がわからないっていうのもあるんだけど...あー、精神年齢と言えば俺の精神年齢はほんと子供のままだなって思うよ。いつまでたっても精神的には年下の姉に頼りっぱなしだし、ほんとに子供がそのまま大人になるような人間だなってつくづく思うよ...やだなぁ...ちーちゃんの父親みたいな感じって...」

 

「...」

 

「で、上里家でお世話になって、3年ぐらいした時だったかな?母親が突然高知に転勤することになった。その時は母親だけが行く予定だったんだけど、高地だしもしかしたらちーちゃんに会えるかなー思って、ちーちゃんが住んでいる村っていう確証がなかったのに母親についていくことにしたんだ」

 

「まって...なんで会う前から私のこと...知っているの?」

 

「ん?あ...う~ん...まぁ別にこれは言っていいか...うん...知ってたよ。何ならちーちゃんだけじゃなくてここにいる存在や、この世界にバーテックスが攻めてくることも知ってたよ...」

 

「なん...だと...!」

 

「さっき俺は『2015年にバーテックスが襲ってこない世界の人間』って言ったね?あれ少し嘘。実を言えば...君達いや、この世界かな?は俺の世界からしたら数ある物語のうちの物語の一つに過ぎないんだよ。で、俺はその物語りを読んだり見たりしていた。だから、お姉ちゃんが若葉ガチ勢になることも知っていたし、ちーちゃんが親のせいで村のやつらにいじめられていたのも知ってたし、バーテックスが攻めてくるのも知っていた。まぁもしかしたら攻めてこないで楽に過ごせるかなーって思ってたんだけどね。現実は甘くなかったよ...唯一の誤算はお姉ちゃんのやばいものが若葉だけじゃなくて俺にも向いたことかな...」

 

「私たちが物語の中の人間...ひなた君はその...私たちの物語を読んでいたんですよね?ということはこの先どんな敵が現れてどうなっているかもわかるってことですか?」

 

「そうだよ。聞きたい?でも後でね。まずはしゃべらして。今思えば俺を転生させた神様が運命をいじくってたのかな?俺の家はお父さんが用意したものなんだけど...借りるところをお父さんがミスっててね...転勤するところの街の家ではなく、隣の村だったんだ。しかも普通に仕事先から離れているとこ。で、俺は町の学校まではいけないからその村の学校に通うことにしたんだ。転校当初の俺はもしちーちゃんがいても転校初日には会えないだろうなーって思ってたんだけど、空から女の子が降ってきた時点でビンゴ!って思ったね。そこからちーちゃんをいじめから庇う日常が始まったわけですよ。そしたらいじめの半分くらいが俺に向かうようになってね...まぁ机に落書きされたり上履きに画びょうが仕込んであったり...そのまま殴り込まれたこともあったな...チートで返り討ちにしてやったけどそっから3年くらいしたころだっけかな?まぁ歴史は変わらないってことでバーテックスが攻めてきたよね。まぁ俺がみんなに合うまでの話はこのくらいかな?あ、自分が最初から知られていたのがきもくてこの人とは過ごせそうにないって思ったら遠慮なく絶交していいから...でも、次がほんとに最後だから...そこまでは仲良くしてくれると嬉しいかな...あ、質問あったらどうぞ―」

 

 そう言った俺はのどが渇いたので、頼んだコーヒーを飲んだ。

 

「この先の私たちはどうなるんでしょうか?」

 

「というと?」

 

「最後の戦いが終わった後...日本は...世界は取り戻せるのでしょうか?」

 

「...ひとつ面白くないけど面白い話をしてあげるよ...この世界っていうかこの時間っていうか西暦時代っていうのはスピンオフ...つまり番外編なんだ。この物語の本編は300年後に勇者になる『結城友奈』ってこの物語なんだ」

 

「300年後...?」

 

「そう。300年後。つまりこの戦いに勝っても世界はおろか、日本も取り戻せないよ。ただ約300年の停戦に入るだけさ」

 

「そんな...じゃ私たちが戦う意味って...」

 

「あるよ。今ある戦闘結果や精霊のデータが300年後の勇者システムに進化をもたらす。そして300年後に人類は天の神から領土を取り戻すことに成功する。まぁ神樹も死ぬけど」

 

「そうか...300年後に私たちは勝ったんだな...」

 

「ああ、しっかり歌野から渡された勇気のバトンはつながってゴールを迎えることができたのさ」

 

「な、なぁ!未来のタマってどんな感じになっているんだ⁉ナイスバディになっているか⁉」

 

「........................原作で...勇者は...若葉以外...死んだよ...」

 

「...え?嘘だろ?ひなと?こんな時に冗談はやめてくれよ...」

 

「嘘じゃないよ...球子と杏はあのサソリに殺され、ちーちゃんは精霊によって穢れが溜まって、若葉を殺そうとして勇者システムが解除され、最終的に生身のまま若葉をかばって死亡、大社はちーちゃんの存在を無かったことにした。そして友奈は...次の戦いで死ぬ...」

 

「...!」

 

「まぁそうならないようにいつも通り俺が頑張るんですけどね」

 

「「「「「「...」」」」」」

 

「あれ質問終わり?」

 

「はい。話してくれてありがとうございました...」

 

「そんな...ひなとが精神的に私より年上...?」

 

「お姉ちゃん?驚くとこそこなの?」

 

「私が...大社によって存在が消される...?」

 

「それに関しては俺が防いだから大丈夫。ちなみにちーちゃんの勇者システム解除は300年後に多大な功績を残してるよ...あと300年後に残すバトンは大体2つ...」

 

「なんなの?その2つは?」

 

「友奈因子と、千景(ちかげ)って書いて千景殿(せんけいでん)

 

「なんだーそれ?」

 

「友奈因子は原作で友奈が死んだときに友奈は神樹に取り込まれるんだけどそのときに生まれてくる子に友奈因子が入って友奈そっくりの子ができるんだよ...ちなみにさっきポロッと出した名前の結城友奈って子も友奈因子が入っているよ。だから友奈因子がないと物語が成立しないんだ。まぁ結界強化の時の血とかで代用はできると思う。で、千景殿が必要な理由は、千景殿っていうのはね、千景砲(せんけいほう)またの名を千景砲(ちかげキャノン)を打つために必要なんだよ。その千景砲は天の神にダメージを与え、倒すのに必要な傷を作ることができる」

 

「名前はすごく嫌だけど...重要な役割を持っているのね...」

 

「そう?俺この名前好きだけどなー」

 

「そう...」

 

「千景殿はこの戦いの後大社を牛耳るお姉ちゃんに何とかしてもらうとして」

 

「牛耳る...?」

 

「あ、やべまたやっちまったよ...いい加減学べ、俺。未来に起こることは極力話したくないんだけどな...この戦いが終わり敵が停戦しようって言ってきたところで巫女がクーデターだか何だかを起こして大者を支配するんだ。で、そのクーデターだか何だかのリーダーが...」

 

「ひなたか...」

 

「そそ。ちなみにちーちゃんを歴史から消すことをを実行に移したのもお姉ちゃん。で、そのお姉ちゃんが子孫にゴールドタワーを千景殿っていう名前にさせることで未来で千景殿が生まれるのです」

 

「...」

 

「千景さん...なんというか...すいません...」

 

「何でひなたさんが謝るのよ...やったのは違う世界というか原作のひなたさんでしょ?それに...個々の私の存在は消えてないから大丈夫よ...」

 

「...今度こそ話は終わりかな?まぁさっきも言う通り、俺は年齢詐欺をしていたようなもんだ...そんな俺と一緒にいたくなかったら軽蔑したり、悪口を言ったり、絶交しても全然俺は気にしないから遠慮なくどうぞ...ただ次の戦いが最後だから...ほんとにそこまでは仲良くしてほしい...」

 

「...確かに最初から私のことを知っていたというのは少しあれだけど...私はひなと君に救われたから...そんなこと絶対にしないわ」

 

「私も同じです。大切な弟ですからね」

 

「タマもだ。タマだってこの命救われているんだ。そんな恩人にあだで返すことはしない!」

 

「私もたまっち先輩と同意見です!ひなと君がいないと小説のこと話す相手がいなくなりますし」

 

「私だってそうだよ!ひなと君の知っている物語では今ここにいない人がいるらしいけど...ここではそんなことがない!だから...みんなでハッピーエンドを迎えたいじゃん!」

 

「...ひなと...話してくれてありがとうな...おかげでお前のことがよくわかった...変わらずこれからも私の友人、仲間でいてくれ。だが...お前が勝手に高知に行き3年ぐらいおまえの分の盗撮が私のところに回ってきて、いつもひなた口からお前の話しか出てこなかったことは許さんからな!」

 

「そうか...みんなありがとう」

 

「ふー話がきれいにまとまったところでひなと、もうちょっと頼んでいいか?」

 

「そのまとまったのが台無しだよ...あとやめてね?俺を破産させるきかな?ただでさえ10,000超えてるんだから...」

 

「そうです!ひなとが本当に精神年齢が私たちより超えているか見るためにみんなで問題を出しませんか?」

 

「え?やめてよ?ただでさえ俺は馬鹿なんだから」

 

「よく言うわよ...小学校の時先生の嫌がらせで中学生の問題出されても解いてたくせに...」

 

「いや俺高校生だから...さすがに中学の問題は解けるから...!」

 

「では高校レベルの英語の問題を出しましょう!」

 

「あ、やめてください。俺英語無理。大体赤点間際」

 

「では問題ですひなと君。これが物語ということはおそらく推しがいるはずです。その推しは誰ですか?」

 

「...結城友奈さんです...」

 

 そう俺が言った瞬間右から蹴りが左からわき腹をつねられる。ちなみに俺の左に座っているのがちーちゃん、右がお姉ちゃんだ。

 

「ねぇ?その結城友奈って子はどんな子なの?」

 

「細かいところは違うけど...性格とか容姿は友奈にそっくりだよ」

 

「...そう...ひなと君は高嶋さんみたいな子が好きなのね...」

 

「うーん...まぁアニメの話だしなぁ...リアルと二次元のストライクゾーンを一緒にしてはいけないような気もするけど...俺はリアルで大切な人がいるから別に推しが友奈族であろうとちーちゃんを捨てるってことはないよ」

 

「そう...ならいいんだけど...」

 

「...そろそろみんな食べ終わったことだし帰らないか?ひなと、ごちそうさまだ」

 

「「「「「ご馳走様です」」」」」

 

「...いつかこの借りは返す...」

 

 そうして俺の財布にいる諭吉の人数が一人減った。

 帰路には夕暮れの中、並んで歩く7人の長い影。それぞれが思う。ひなとが言っていた未来にならないように...ここから一人もかけることがないように―歩く中7人の子供たちはそう願う。

 

 

 

 

そしてそれから間もなくバーテックスが四国へ襲来するのだが...その前に少しくらい日常を味わってもいいよね?




というわけでこの後は日常会ですので、戦闘は少し後です。
そろそろ題名考えるか...
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。