どうもいつも行ったことを実行しないエフさんです。
文章力はいつも通りです、内容のハチャメチャというかなんというかもいつも通りです。
前回のあらすじ...
俺上里ひなとは結婚いたします。終わり!
ということで結婚したのだが...とりあえず世間には神託で相手が決まってその人と結婚したとだけ言って俺の顔だったり名前は出さないらしい。
結婚するということで若葉と杏と球子の親にあいさつしに行ったわけだが、まぁ三人の父親から殴られましたよね。大切な娘が盗られるかと思ったらそいつは重婚するんだから...特に若葉の父親は俺のことを昔から知っているわけだから何度も殴られといた。途中で若葉が止めようとしていたけど俺がいいと言って俺はサンドバックになった。どの親も俺を殴ったらまぁ大社が言うなら仕方がないという風になり赦してくれた。
そして今はお父さんのところであいさつをしようとしているところである。
「というわけで俺はお姉ちゃんとちーちゃんと勇者の皆と結婚します」
「お、おう...何個か質問していいか?というかする。お前その頬の絆創膏どうした?」
そう言ってお父さんは俺の頬を指差したので俺は少し撫でた。
「これは杏と球子と若葉のお父さんに殴られたんだよ」
「お前今女だよな?」
「?そうだね」
「しかも、その娘さんをお前が傷つけるわけじゃないし逆にお前が傷つけられる側だよな?あ、千景ちゃんは違うか」
「私はどっちもね...」
「ほんとに何で殴られたんだ?どちらかというと俺がみんなを殴る役じゃないのか?」
「俺が男だからじゃない?あと殴らないでね?」
俺がそういうとお父さんは眉間に手を当てた。
「殴らねーよ...その後が怖い...あれひなとってもう結婚できる年だったか?」
「お父さん、女の子は十六歳で結婚できますよ?」
「いやでもひなとは戸籍上は男...」
「ん?」
もうお父さんよりお姉ちゃんの方が偉いらしい。
「何でもないです...俺からはあんたらの結婚に関して何にも言うことはない。もともと血が繋がっていないしな」
「血が繋がっていようが繋がっていなかろうが関係ないですよ」
「...?」
お父さんは怪訝の面持ちをした。
「大赦は今回勇者の血をまとめるということをしようとしています。つまり、生まれてきた子供同士もくっつけさせるということです」
「法律を変えるのか」
「今の私の...いえ私たちの権利なら余裕です。ただそうすると早い段階で血のまとまった子孫が完成するでしょう。そうするとその子孫と結婚したものが権力を持つことになってしまいます。ですので、途中で双子なり二人目を生ませトップの座だったりまぁまぁえらい役職にさせその記録を排除させます。あとは隠れながら大赦の汚くない血を入れてひそやかに暮らさせます。そう言った重大のことをわかっているのを別れさせた子孫と巫女だけにしとけば少なくとも権利を求めている人にレ〇プされたりすることはなくなるでしょう...まぁ巫女が権利を求めるようになったら色々終わってしまいますがその時は諦めましょう」
「ずいぶん倫理のぶっ飛んだことだな...だが俺は何にも言わん。もう好きにしろ」
「はい。幸せになりますね」
「あ、まだいうことあったわ。千景ちゃんはいいのか?俺は君をあの父親から引きはがした。それはつまり君の面倒だったり夢だったり将来について俺が責任を持つことになる。君はひなとと二人っきりで生活したいんじゃないか?」
「...そうしたいとも思ってはいたけど...私にはみんなを止められないし...別にこの生活も案外いいものになるんじゃないかとも思っているから...」
「君が納得しているなら今度こそ俺は何にも言うことはないよ」
「じゃあね。タマに会いに来るよ」
俺は手を振ってから丸亀城に歩き始めた。
「さて、全員の親御さんへの挨拶が終わりましたね」
「なんかすまないな私のお父さんが...」
若葉が申し訳なさそうに言った。
「全然大丈夫だよ。俺らの今やろうとしているほうがおかしいから」
「それにしても友奈さんの挨拶はどうしましょうか?あ、烏丸さん...でしたっけ?に殴ってもらいますか?」
杏が少し笑いながら言ってきた。
「なんで殴られることをちょっと笑いながら言ってくるんだよ...怖いよ...」
「まぁ誰が殴るとかそもそも殴らないとかは高嶋さんが決めればいいんじゃないかしら?」
「そうだな」
みんなの視線が友奈に集中した。
「え、私が決めるの?う~ん別に誰かにひなと君を殴ってほしいとか私がひなと君を殴りたいとかの願望はないから...あ、ひなと君がいつか私の言うことを何でも聞いてくれるっていうのはどう?」
友奈が少しいたずらっ子みたいな顔をしながら言った。
「それでいいなら...」
「いいのか⁉友奈のやつ結構えぐいことを思いついた顔していたぞ⁉」
球子が驚いたように言ってきた。
「いや別に...俺にはそんなやばそうなことを言ってきそうな顔には見えなかったけど」
「さて!友奈さんとの挨拶も終わったことだし後は家を用意するだけですね!早急に作らせる予定ですがとりあえず設計図だったりいろいろ作る必要がありますからねあと半年はかかりそうです」
「あ、だったら私は道場が欲しい。実家にあったからな」
「私もわかちゃんの意見に賛成!たまには体を動かしたいよね!」
「私は書庫が欲しいです...この世にあるすべての本が入る書庫...」
「ゲーム部屋...それと物凄い大きいコンピュータとインターネットが入る部屋...」
「タマはキャンプ用品だったり自転車を整備する部屋!」
「皆さん欲望たっぷりですね...」
みんなが欲しい部屋を言う中お姉ちゃんは少し呆れたような顔をした。
「まずみんなで入れる分のお風呂がいりますね...まず私たちの人数が七人、千景さんがひなとの子供を産むとしてもう一人、ひなとには六人産んでもらう予定なので六人、計十四人が入る大浴場が欲しいですね」
「え、一緒に入るの⁉」
「何をいまさら、どうせいつかはみんなの裸を見るんですから慣れておきましょう♪」
「それにしてもひなとの産む人数...大丈夫なのか?ひなとが死んだりしないか?」
「別に別々に産んでもいいですがその分それぞれのするときが遅れますよ?そんなの我慢できますか?」
「ひなと頑張れ!」
さっきまで擁護してくれていた若葉は一瞬にしてお姉ちゃん側へと移った。それにしても話が生々しい...
「さて話を戻しますね。でみんなで一緒に寝れるベッドを作ってもらってそれが入る部屋、キッチンに、トイレは複数個あったほうが良いですね...あとリビングは広い方がいいですね。あ、子供部屋も必要ですね...まぁ帰ってからゆっくりと考えるとしましょう」
そうしてそこから時間をかけて俺らは自分たちの住む家の設計図的なものを作り上げた。そしてそれを業者が直し、工事に入った時のことであった。
「ひなとは明日からここで仕事をしなくていいですよ」
お姉ちゃんは急にそんなことを言ってきた。
「え...?どういうこと...?俺もういらない子...?」
「ひなと様がそんなわけありませんので自分を卑下しないでください」
花本さんがフォローをしてくれたが、俺にはお姉ちゃんの言ったことが意味不明すぎて聞き流していた。
「若葉ちゃん達は勇者の身分を利用していろいろなことをしています。私は大赦のトップとしていろいろやることがあります。ここまではわかりますか?」
「うん、大丈夫まだ理解できる」
「高嶋みたいなことを言い出すやつだな」
「烏丸先生今ひなと君たちは取り込み中だから私たちは引っ込んでましょう」
「では誰が家事をすると思いますか?」
「...おれ?」
「そうです。ひなとしかいません。しかしひなとはそこまで家事のできるほうではありません。料理はできるんですけどね」
「そうだね」
「そこでこれからひなとには私の手伝いではなく、高知にいるお母さんの所へ行って花嫁修行を受けて来てもらいたいのです。あ、花を打つのがめんどいので以降は嫁修行です♪」
「何言ってんの...?...嫁修行と言ったってお母さんにも仕事が...」
「いるときに教わってください。あとネットを見たりで...まぁそういうわけですのでもうここには来なくていいですよ。ちなみにお母さんにはもう言っておきました」
「...はい」
なんか追い出されてる気分になって俺は少し落ち込みながら返事をした。
「ひなた様少し言い方ってものが...」
「花本さんこれ以上何かを言わないでください。私だって本当は嫌なんです」
お姉ちゃんたちが何か話しているが俺は何にも聞いていなかった。
「まぁドンマイと言ったところだな。お前も気を落とさずに嫁修行をしといたほうが良いだろう。これで全く使い物にならなかったら本当に追い出される可能性があるぞ」
肩に手を当てられ励ましてくれるかと思ったら最悪の未来を烏丸はさんは言ってきた。
「はい頑張ります...」
俺はそう呟きながら高知に行く荷物をまとめるためにとぼとぼと丸亀城に帰っていった。
翌日...
俺は誰とも話さずに朝一でバスに乗り高知に来ていた。
「久しぶりだなー」
自然豊かな光景を見て自然とそうこぼした。
「誰も俺のことを覚えていないというのが救いだな...今更戻ってくるのはいろいろしんどい...」
そう独り言をつぶやきつつ少し気になることがあったので俺はちーちゃんのもと家に行くことにした。
「さて、あのくそ野郎はお父さんが金を渡してその金で引っ越していると思うからもういないとは思うけどどうなっているのやら...」
そして視界に映った家には大量の紙が貼ってあった。紙を見ると死ね、無能、クズ、税金泥棒などと様々なことが書かれていた。ここの住民はちーちゃんのことをかくことでは飽き足らなかったのかみんなの悪口も書かれていた。もはや悪口を書き込む掲示板である。
「相変わらず救いようのねぇやつらだな...」
そう呟きつつ、もう見るのでさえも嫌だったので俺は自分の家へと歩き出した。そして家の前につきインターフォンを鳴らした。
『ピンポーン』
よくなる電子音の後に女性の声が聞こえた。
『はーい。え、だれ?』
俺は泣きそうになった。というか視界の一部がぼやけていたので泣いた。
『え、なんでいきなり泣き出すのよ...あ、もしかしてひなと?』
やっと思い出してもらったがもう遅い。俺はもうギャン泣き状態だ。
「ごめんってお母さんがひなとの女の時の状態をあまり見てなかったから...ね?もう泣き止んで?」
「えっぐ...ひっぐ...」
「はぁ~こりゃもう駄目ね...それにしても少し縮んでいるわね...ふむ...」
泣いていると急に呼吸がしづらくなった。そして頭をなでる感触があった。
「ひなたから少しだけ聞いたわ。いろいろあってひなとを覚えている人はもう少ないってことを...それなのにひなとだってわからなくてごめんなさいね...」
(なんだろう...お姉ちゃんにやってもらうよりかはまた別の安心感が...)
俺は睡魔に襲われ抵抗空しく意識を落とした。
目が覚めるとキッチンの方から物音といい匂いがしていた。
「あれ?俺寝ちゃって...」
「あ、起きた?待っててね、今お母さんが久しぶりの手料理を作ってあげてるから」
「ありがと...ちなみに何を作ってるの?」
「うどんよ♪」
お母さんはそれはもうすごいどや顔で言ってきた。
「さいですか」
俺は結構うんざりした顔をしていたと思う。
なんだかんだしているとうどんが目の前に運ばれてきたので俺は「いただきます」とだけ言って食べ始めた。
「うまい...」
一口食べて自然にこぼれた感想はそれだった。もともと香川の麺がうまいのは知っていたが出汁というか汁がものすごくそれを助長しているというかなんというかとりあえずうまかった。そして俺に食レポの才もないこともわかった。
「でしょ!まぁひなとはまず家事をどうにかするよりうどんを作れるようにしたほうが良いわ。勇者の皆はうどんが好きなんでしょう?特に若葉ちゃんは」
「そうだね」
「なら!どれだけ家事ができていてもうどんが作れなければ評価はダダ下がりになるわ。...勇者の皆がひなとをそんな評価するとは思わないけど、それはそれとしてまずはうどんを作れるようになりましょう。香川県の嫁さんはうどんを作れなければ嫁ではないわ!(偏見です)私の秘伝のレシピと一般的なレシピをざっと...百種類くらいを教えてあげるわ!」
「多くない⁉」
想像を絶する数が出てきて俺は思わず大きな声を出した。
「ふふん♪今日から毎日うどんね♪」
「またうどんが嫌いになっちゃうよ...」
これから毎日うどんが出ることを想像し俺はげんなりした。
「あ、ひなとちょっとこっち来てくれない?」
お母さんは俺がうどんを食い終わると手招きをした。椅子から立ちお母さんの前に行くとお母さんは急に俺のスカートをたくし上げパンツの中に手を入れてきた。
「ひっ⁉は...?え...?」
「あ、本当にいろいろとないわね...どれどれこっちは」
そう言いながら今度は俺の来ている服を上にあげ下着を露呈させた。
「パッドじゃなかったのね...私より大きいんじゃないかしら」
お母さんは少し感心したようにつぶやいた。...ちなみにお母さんの胸のサイズは大体お姉ちゃんと同じである。
自分が今何をされたのか理解するのはお母さんが露呈させた胸を揉み始めた時であった。
「ママのバカ!エッチ!変態!」
俺は顔を真っ赤にしながら胸を揉んできた手を叩き、ドアを勢いよく閉め自分の部屋に向かいベッドにダイブした。部屋が妙にきれいだったがそれについて今考えると今されたことへの怒りが消えてしまうような気がしたので考えないことにした。
「ひなたからひなとは突発的なことが起きると口調や行動が女子になるとは聞いていたけど、まさかママと呼んでくるとはね...いいわぁ、最高!」
自分の
俺が布団の中にこもり、頬を膨らませ機嫌が悪そうにしていた時だった。
「ひなと~?さっきはママが悪かったわ~。謝るから出ておいで~」
ドアの方からノックする音がしてから、なんか癪に障る声色でお母さんが呼びかけてきた。
「...」
「あら~?ひなと~出てこないの~?だったらママにも考えがあるわ~?」
イラつく声でお母さんは続ける。
「今からひなたに、電話をかけて帰ってくるなり部屋に引きこもって私の言うことも聞かずに嫁修行をする気がないみたいよって言いに行くわよ」
俺はそれを聞いた瞬間部屋から出た。
「お母さんそれずるい」
「ママでいいのよ♪」
「とりあえずお姉ちゃんは誰の血が濃いのかよくわかったよ」
「そういえばひなと唐突なんだけど」
お母さんは上機嫌だった顔を少しだけ直し言った。
「何?」
「あんた風呂はどうしてるの?」
俺は少しだけ目線をそらした
「え...偶にお姉ちゃんとは言って体を洗ってもらってそれ以外は勇者の変身するときの効果と勇者の力で洗ってる...」
「(*´Д`)」
ため息をつかれた...
「あのねぇ?あなたは母親になるわけでしょ?」
お母さんは呆れた顔をして言ってくる。
「父親です」
「口答えをするんじゃありません!どっちでも同じよ!」
「はい」
(なんか怖いよぉ...)
「いい⁉あなたが子供を産んだ時、いったい誰が子供たちを洗うの⁉...仮にほかの人があなたの子供を洗ったとしましょう。でも子供は親を見て育つわ。それなのに母親...親であるあなたが魔法で洗ったりひなたに洗ってもらってちゃどうするのよ?子供が自分で洗わなくなったり、お風呂に入らなくなるわよ⁉わかる⁉」
「はい...」
俺はいつの間にか正座をしていて少し頭を下げながら返事をした。
「よろしい!じゃあ今日から毎日一緒にお風呂に入るわよ!」
「え...?ヤダよ、変態と一緒なんて何されるか...ごめんなさい謝りますのでその視線と顔しないでください」
お母さんは悪魔と鬼を足して二乗をしたような顔をしていた
それから一か月半俺は家事を教わることはなく、自分の体の洗い方とうどんの作り方と服の着方を学んだ。そして俺はまたうどんが嫌いになることを代償にうどんの作り方をマスターした。
そのあとの嫁修行はお母さんが仕事から帰っている時に洗濯物の畳み方、掃除の手順ややり方、料理の応用的な技術、その他諸々を教えてもらいお母さんが仕事に行っている間に実践するといったものであった。
そして俺が嫁修行に行って半年がたった時であった。
『ジリジリジリ!』
家の固定電話から黒電話を想像する音が鳴ったので俺は受話器を取った。
「はい上里です」
『あ、もしもしひなと?なんだか声がさらに女の子らしくなりましたね...』
「え、まじ?」
嫁修行しているうちに精神がさらに女寄りになってしまったのかもしれない...
『まぁ、私たちはひなとがどんな声になろうが全然大丈夫ですけどね』
「そう...で、用件は?」
『あ、そうでした。別に私はひなとの変化を確認するために電話をしたんじゃなかったんでした。えっとー、家が完成してみんなで同棲する準備ができたので帰ってきていいですよ?』
「え、もうできたの?意外と早いね...」
「そうですかね?私にはよくわかりませんが」
「いや俺もわかんないけどね?」
「そうですか...とりあえず早く会いたいので早急に戻ってきてくださいね」
「はーい、バイバーイ」
俺はそう言って受話器を戻した。
早急に帰ってこいと言われたがさすがにお母さんに顔を合わせておきたくて俺は仕事から帰ってくるのを待ってから行くことにした。
十時間後...
「ただいまー」
「おかえりー」
お母さんが帰ってきたのは、俺が暇だからと思ってやっていた家事がすべて終わった時のことであった。
「風呂も洗っといたし、ご飯も作っておいたし、洗濯物も畳んでおいたよ」
「あ、ありがと...ってこれは嫁修行をしているなら当然のことよ」
感謝してくれたと思ったら当然だといわれ俺の心は少しもやっとした。
(でも...この当然って思われるのが日常になるのか...でもそれは俺の仕事だからしょうがないか)
「お母さん」
俺は自分の荷物を置き、風呂に直行しようとしていたお母さんの裾を引っ張った。
「何かしら?」
「お姉ちゃんから連絡があってもう家ができたらしい。だから明日俺は香川に帰るよ。あとお風呂は洗っただけで沸かしていない」
「え、風呂沸かしてないの⁉」
「...ごめん」
なんかお母さんがすごくがっかりとした声を出したので俺は自然と謝罪の言葉を口にした。
「あ、いや、洗ってくれただけでうれしいからそこはいいのよ。それにしても明日行くのね...孫、待ってるわ!」
「...」
俺は少し目をそらした。
「あれ⁉なんでそんな不貞腐れたような顔してるのよ⁉もしかして明日送ってもらいたかったの?」
「違う!」
思ったよりおっきな声が出て、その声に自分が驚きそこから言葉が続かなかった。
「違うなら何なの?」
微妙な静寂を破ったのはお母さんだった。というか破ってくれないと困る。
「いやなんか...もうちょっと俺のことを見てくれても...いやそうじゃなくって...」
俺がもじもじしながら言うとお母さんはお姉ちゃんみたいな顔をした。いや似てるから終始お姉ちゃんみたいな顔はしていた。
「何々~?十八年経ってようやく母親に甘えたいって感情が出てきたの~?」
「違うし!ちょっと寂しいって思っただけだし!」
「そう...それにしてもいいわ~私が嫁修行の間に仕草が女の子っぽくなるように教えてたんだけどそれも実って...今の表情と仕草ならみんなをいちころね!」
お母さんは自分ナイス!と言わんばかりに親指を立てた。
「な⁉そんなんことしてたの⁉別に一殺させる必要ないし!」
「ほう、じゃぁ、じわじわと尊さを植え付けてそのうち爆発させるつもりね!なんて恐ろしい子...!」
「ちがーうっ!」
俺は両手を上にあげ叫んだ。
翌日...
「本当にバス停まで行かなくていいの?」
「うん!ここまででいいよ」
前来たより少し重くなったリュックを背負い靴を履きながら俺は答える。そして俺はドアを開けた。ドアを開けた先は木々は緑と黄いろが混ざった色になっており、田んぼには輝く黄金の稲穂が生えていた。
「行ってきます」
俺は玄関から一歩踏み出し、くるんと半回転した。
「あ、玄関まででいいよ。少し肌寒いし」
見るとお母さんは靴を履こうとしていた。
「玄関からちょっと出たとこくらいまでは見送りさせてちょうだい」
「はーい。じゃあ改めて、行ってきます!」
「行ってらっしゃい」
俺はバス停に向かって歩き出す。しかし、十歩くらい歩いたところで忘れ物を思い出し引き返した。
「どうしたの?」
俺が見えなくなるまでは見送っておこうと思っていたであろうお母さんが聞いてきた。
「ちょっと忘れ物」
そう言いながら俺はお母さんに向かって背伸びをする。
「ありがと」
俺はお母さんに耳打ちをしてそのあとにニコッと笑った。なぜそういう行動をとったかというと体がそうさせたのである。
「じゃあね!」
そう言って俺は手を振り今度こそ歩き始めた。
「...はっ!思考が停止してたわ!」
そうして気が付いたのはひなとが結構遠いところにいるときだった。
「あの子、初っ端から押し倒されないかしら...」
時々振り返っては手を振ってくる娘を見ながらその母親は呟いた。
最近キャラを暴走させるのがこの小説のやることになってる気がする。