明日のヒーローアカデミア/White Rabbit Compassion 作:软糖哭泣
「左…使えるようになったのか?」
そういうと轟は少し考えるかのように自分の左手を見る。
「まだ分からない。でも少し考えたいそう思った。」
「そうか…なら少しでもこの試合で考えてみてくれ。」
轟は自分の左手を握りしめ。
「乗り越えられるのか、あいつへの憎しみが消えるのか分からないけど、お前には1度負けてる。勝つぞ。次は!」
轟の目は以前に比べれば光が少しだけだが刺したそんな気がした。
(私もお人好しだな…)
『それでは第3試合
スタート!』
轟は一気に大氷をブッパしてきた。
「お前のペースに飲み込まれる前に決着をつける。」
轟の攻撃で会場内とプレゼントマイクのやかましいアナウンスがいっそう強くなる。
「やったのかな?」
「いやまだだよ…」
麗日の言葉を遮るように緑谷が言う。
大氷の影響出できたモヤが晴れる。
そこに居たのは白と赤の服を来た龍のような少女。
「へぇ?私にやれってか?」
その少女の周りは熱で溶けたように氷が爛れていた。
「また違う姿か、…」
バコーン!
また大氷を轟が出した。ニェンはその氷を片手で止め。なぞるようにその氷に触る。
パーーーン!
氷が勢い良く弾けた。
「なっ…あの量の氷を一撃でか…」
ニェンはニカッと笑い。
「氷ってのは急激な温度変化には弱いんだよ。」
そういうとニェンはナイフを持ちながら轟に近づく。
「おめぇの目はなんかに怯えてるな?」
「ーー?!」
ニェンの語り掛けで轟の肩に力が入る。
「おめぇが何に怯えてるか分からねぇが、その左手は使った方がいいぞ。そいつを使わなきゃおめぇさんには勝ち目が絶対ない。」
「うるせぇーよ!」
轟は、図星か声を荒らげて氷を出す。
「おー!いいね力任せだか今のは不意をつかれた。」
「親父の否定でしかなかったのに緑谷に俺の力だって言われて俺はどうすれば。」
轟の懺悔にも近い言葉にニェンははぁとため息をつき。
「なんだーおめぇーそんなことタラタラ考えてんのか?んな湿気たこと考えるなんて酔狂なやつだな…」
「お前に…何がわかるんだよ!」
「わかんねぇーよ。分かるわけねぇーだろ。おめぇじゃねーんだ。でもな緑谷も言ったんだろ、それはおめぇさんの力だと…」
轟とニェンがお互いに氷をうち撃ち落とすという攻防をしながら会話する。
「それともなんだ。おめぇはその左手は絶対に使えないのか。緑谷の戦いであっさり使っちまうのに、それではお前の生きるための選択はなしたのか。」
「…!」
「いいか?おめぇのその左手を使わないのは譲れない選択ではなくただの手段の1部だ。」
「手段?」
「おめぇさんのその手段はその左手を使うことで救うことの出来る存在がいたとしてもその左は使わねぇーのかい?」
「!!!!!!」
轟は目を見開いてニェンを見る。
「それ以上に強くなれば左を使わなくても…」
ニェンはそんなことを言う轟にまた大きめの溜息をつき。
「たとえば水難で体が冷えて低温症になり命が危ない。そんな時もおめぇは左手を使わないのかい?」
「それは…」
轟は目を泳がせながら攻撃をするでもその攻撃が明らかに調子が悪く。さっきまでニェンに当たっていた攻撃は気づいたら一撃も当たらなくなっていてニェンはただそこにたっているだけだった。
「鍛冶はありふれた工芸に過ぎねぇけど、むかーしの暮らしの起源の一つでもあるんだ。他のものが全部消えちまっても、鍛冶だけはしっかり世に残してみせる。これはずーっと昔に選んだ道だ。おめぇだって大事な選択はしたことあるだろ?」
「だから俺は左手は…」
「ばーかそれじゃねぇーって。おめぇが親父さんと一緒のヒーローを目指す。憎い自分の父親と同じヒーローを目指したその選択をしたのはなんでだ。それを聞いてるんだ。」
その言葉に轟は少しキリが晴れたかのように目に光が戻る。
「俺は、みんなを救えるヒーローになりたい母さんもまもれるようなヒーローに…!」
その轟の表情にニェンはニカッと笑った。
「ならその結果は絶対に見届けろ。見届けてやっと、円満ってもんさ。」
ニェンは轟の左手を指さして。
「おめぇさんのその選択にその左手はどう意味する。おめぇさんのしたいことにその左はほんとにいらねぇーもんかい?」
「いいやこれは、俺の力だ。親父の力じゃない!俺が使う。俺だけの力だ!」
その発言にさらにニェンはニカッと笑い
「いいねぇ!オメーの中にわずかな希望が見えたぞ!」
ニェンが指をパチンとならし轟の出した氷を一気に爆散させる。
それと同時に轟は左手の炎を、燃え滾らせ一気に接近してくる。
氷でニェンの逃げ場を塞ぎ一気に炎を相手に叩きつける。
「いいねぇ。そうでなきゃ、面白くねぇ。だから私も少し本気を出してやるよ。」
そういうとニェンは轟の炎を受け止め吸収した。
「っな?!」
「悪くねぇが、だがおめぇさんと違って私は熱には強いんだよ。」
「っち!」
「私の体の内部は、一千四百度にもなんだよ。」
「一千…!」
その発言に轟はたじろぐ。
(次元が違う。親父が俺に氷を付属させたのは自分の体温をあげても下げれるため。こいつにはそもそもそれが必要ないだと。)
「だが、余興としては上場。だから、おめぇには私の本気の1部を見せてやる。その目に焼き付けな。」
そういうとニェンの体は少し浮き。
「子(し)の矛を以て、子の盾を陥(とお)さば何如(いかん)、そしたら全部ドカーンだ!」
そう言うとニェンの後ろから白い龍が出てくるそしてニェンはナイフを轟に向け、その瞬間龍が轟に猛進してくる。
轟は自分の後ろに大氷を作り耐えようとするがあまりの力になすすべもなく押し出される。
「轟君場外!叶夢さんの勝利!」
負けたはずなのに轟の顔は何処か晴れていた。
轟との戦いの後、控え室で待機していた時緑谷と轟が入ってきた。
「あのーえっと。僕轟君に呼ばれて…」
「叶夢、緑谷ありがとう。」
そういうと轟は頭を下げて来た。
「いや…え?!僕は何もしてないよ。」
「緑谷のおかげで左と向き合おうと思えた。叶夢のおかげで何が大切かわかった。だから感謝したかった。俺は向き合って行こうと思うこの力と母親と親父にも…」
「轟君…」
「轟と戦ったのは、私じゃないニェンだ。だから私に礼を言うのは間違ってる。だが、向き合える準備ができて良かったな。まぁ頑張れよ」
そういうと轟はああと言いこの場を緑谷と共に後にした。
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