明日のヒーローアカデミア/White Rabbit Compassion   作:软糖哭泣

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本編です。


第零章 大逆無道
ZERO


緑谷出久はヒーローを目指しそれがNo.1ヒーローオールマイトに認められた。

そんな緑谷出久がみている光景はまさに地獄だった。

緑谷出久も数多くのヴィランと退治してきた。中には普通のヒーローですら負けるかもしれないほどの。だがこれは次元が違った。一人一人が苦しみもがきながら戦っている。そして文字通り殺し合っている。ヴィランを殺すではなく捕まえるヒーローからしても殺人という行為には慣れていないし見慣れてもいない。ある男が足が動かなくなった女に止めを刺そうとした、それを見た緑谷出久…いや彼がヒーローだから言ってしまったこの場で最も言ってはいけない一言を…

「や、やめろ!人の命をなんだと思ってるんだ!」

その一言に男は怒りの形相で緑谷出久を睨んだ。

「こんな世界でヒーロー気取りか、俺はこいつらに家も家族も…娘も全部奪われた!」

緑谷出久はその怒声にたじろぐ。そして男はそのまま続ける。

「挙句の果てに周りは俺が感染者になった瞬間に迫害を始め、俺は娘の亡骸を土に返してやることも出来なかった。」

男の叫びは自身に対する怒りでもあった。

「だから!」

「まて!」

次の瞬間男は女の胸元を刺し、殺した。

「俺は俺のような人間を減らすために戦っている。」

緑谷出久は急いで、女の元へ駆けつけ抱き抱える。

「でもこの人は貴方に直接なにかした訳ではないじゃないか!」

「なら!ヒーロー気取りの少年、俺たちはどうやって生きればよかった!どうやって家族を守ればよかった!どうやって自分を守ればよかった!上辺の正義感で何が出来る何が為せる!」

「話し合えばきっっ「少年…」」

いきなり声がすると思ったら背の高い腰に日本刀のように長い剣を携えた50ぐらいの男性が立っていた。

「お…お前はヘラグだと…っく」

男はヘラグと呼ばれた男性を見るとそのまま一目散に逃げ出した。

「少年…君がドクターの言っていた子だね…私について来てくれ…抵抗はしないでくれ何をしてもいいから連れてこいと言うのがドクターの命令だからな。」

「貴方は味方ですか?」

緑谷出久は疑うようにヘラグの顔を伺った。

「私が君の味方かどうかは分からない。少なくとも君を呼ぶドクターは君のよく知る人物だ。それにこの地では味方も敵もありはしない。特に君にとっては…」

「それはどう言う…」

「さっきの男も自身を守るために戦っている。それはこの地にいるほとんどの人間がそういう生き方をしている。少年、君からすれば信じられないかもしれないが、彼らが生き残るためには暴力を振るわざる負えないのだ。そこには善悪の価値観など存在しない。」

その答えに緑谷出久はどうしても聞かなければならなかった。

「そしたらヒーローはどうやって誰かを守ればいいんですか?!」

ヘラグは哀れな子供を見るように優しい声で緑谷出久に告げた。

「酷かもしれないがもし善悪で分けるなら君らのようなヒーローは私たちにとっては悪なのだ。さて後ろに乗ってくれロドスまで案内しよう。」

緑谷出久は終始何か考え込むようにひたすら下を向いていた。ヒーローを偽物というものはいたでも大多数はヒーローはヒーローだった。そのヒーローという名前がそれを仮ではあるが冠している自分は正しいことをしていると無意識に錯覚していた。誰かの正義は誰かの悪である。どこかの小説か、漫画で見た事のあるようないい文句だ。まさしく緑谷出久の正義はあくまで緑谷出久の世界での正義。この世界では自分が正しいと思ったことが全て間違えだと突きつけてくる。そうこう考えているうちにドクターと呼ばれる人の住む大きな船の様な場所に着いた。中に案内され1つの部屋に案内される。そこに居たの耳の長い緑谷出久と同じくらいの歳の少女と、白と黄緑が基調の耳の生えた女性そしてかつて共に学びあった学友がそこにいた。

「彼が言っていたドクターってやっぱり君だったんだね…叶夢さん」

彼女はかつては学友だった。共にヒーローを目指し、研鑽をしあった。不器用だが誰よりも自分の正義を信じていたもの。そして…たった1人で死穢八斎會を壊滅させそこにいたオーバーホールを含め敵対した者を皆殺しにした存在。そして1人の少女を拉致した存在。

「久しぶりだな緑谷。」

その声は単調でかつての学友時代の彼女とは違う重く周りを畏怖させる様な声だった。

 

これはたった独りで戦い、理解されない孤独なヒーローの物語




気に入って頂けたら幸いです。

レユニオンの登場はあった方がいいですか?

  • パトリオットのみでいい
  • ある程度は登場させる(主要メンバー)
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