明日のヒーローアカデミア/White Rabbit Compassion   作:软糖哭泣

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信じたくない真実

 

ヒーローside

 

「やけに静かだな…」

相澤がそう結論づける。

「おい捜査令状だ!大人しくここ…ひっ!」

そう言いながら警官は何かを見た。

「おいどうし…なんだこれ…」

相澤は目の前の惨劇を目にする。

「どういうことですか?…」

玄関を開けた瞬間に広がるのは赤。とめどなくそして際限なく殺された人だったもの。

「なんこれ…」

お茶子は、その光景を見て顔を青くする。

「我々より先に死穢八斎會に乗り込んだものがいる。もしくはヴィラン連合の仕業か…」

ナイトアイがそう結論づける。

「急いで生存者と壊理ちゃんを探しましょう。サー」

通形がそうナイトアイに言い中に侵入していく。

作戦は当初とは大きく異なり。本来の壊理の所にはすんなりと行けた。もちろんその道中の死体の数は狂気の沙汰であり。

「やはり…」

ナイトアイのサイドキック達は空っぽな部屋を見て顔を訝しめる。

「壊理ちゃん…」

緑谷はなぜ自分があの時無理やりでも助けなかったのかを激しく後悔した。

「おいまだこの先に道があるぞ!」

相澤がそう言いながら走り出す。

パンパンパン

「!?」

全員が走ってる中でいきなり聞こえた銃声おそらくこの事態を起こした張本人。

「急がないと!」

緑谷と通形は焦る気持ちが抑えられず走る。

開けた場所に着き。そこには倒れ込む治崎の姿が瓦礫の隙間から見える。

「まて!治崎から離れ…」

緑谷がフルカウル状態で治崎に近づこうと瓦礫を蹴った瞬間この惨劇の張本人が目の前に現れた。

「嘘…なんで…」

お茶子もあまりの事態に言葉を失う。

「どうゆう事だ…」

相澤は、その現れた人物を見て信じたくない者を見てしまった様に顔が歪む。

「なんで…なんで君がいるんだ!叶夢さん!」

目の前の少女は、クラスメイトの1人だった。

 

ドクターside

 

「意外に速かったな緑谷…」

ドクターは銃口を治崎に向けたまま微笑む。

「壊理ちゃんは…何処にやった?」

緑谷は額から出る汗を抑えきれずやや震えた声で叶夢に問う。

「私が保護した。」

そう淡々と告げる叶夢に緑谷は今までの彼女とは違う無機質さを感じ、自分は得体の知れない何かと戦っている錯覚に陥った。

「何故ヒーローsideの君が我々と敵対するのです。大人しくヒーローに任せれば保護は可能でした。」

ナイトアイが、そう詰め寄る。

「彼女の力は特別だ…」

「力?力欲しさに壊理ちゃんを連れ去ったのか!」

切島が訴えかけるように叫ぶ。

「連れ去ったか…人聞きの悪い…連れ去ったのではなく保護だ。」

叶夢は悪びれもなく答える。

「力を利用しようとするならね。それはそこにいる治崎と変わらないね!」

通形は、怒りをあらわにしながらそう言う。

「被検体にするつもりは無い。あくまで彼女の自由意志の元協力を仰ぐだけだ。」

叶夢がそう言い放つ。

「壊理ちゃんを返してもらう!」

緑谷は叶夢に近づき蹴りを入れようとする。

「はぁー…もう遅い。壊理はこちら側に来た。もうここにはいない。私は残ったこいつらを始末するためにここにいるだけだ。」

そう言いながら治崎の頭に銃口を突きつける。

「やめ…」

ばん!

治崎頭をドクターの銃で撃ち抜いた。

「叶夢さん!!」

緑谷は、叶夢の殺した治崎を見て急いで再度蹴りを入れようとする。

「スマーシュー!」

緑谷の蹴りは叶夢に直撃した。

が…その直後緑谷の足は凍りつき言われのない寒さがその身を襲う。

「だいたいお前達はアイツを全く理解していない。」

畏怖のある少女の声が響く。

その姿はオールフォーワンとの戦闘時に見せた姿。

「叶夢零は、お前たちに見せた姿であり…呼び名が違う。」

そう白い女は緑谷を吹き飛ばす。

「彼女はロドスアイランド製薬会社オリパシー研究者兼指揮官のドクターZERO。」

そう言い周囲があの時と一緒のマイナスの世界に入る。

「そして私もそのロドスの一員。フロストノヴァ。」

「ロドス?」

ナイトアイが疑問を呈する。

「新たなヴィラン集団か?」

ナイトアイがそう言った瞬間周囲がさらに凍える。

「製薬会社だと言っているだろう。まぁいい。ドクターは、これでも義理堅いところはある。代償の大きい私を使ってお前たちを殲滅するのはせめてもの感謝だ。」

そう言って両手を少しあげて大きな氷柱を作り天井に張り巡らす。その姿は氷の悪魔とも見える。

「ッ!?」

氷柱は際限なく振り下ろされる。そしてその速度は並の銃弾のそれを超えていた。

「緑谷下がれ。」

ナイトアイが大ぶりの蹴りをフロストノヴァに入れる。

「っ!」

少し怯んだが直後ナイトアイの胸をフロストノヴァの氷柱が貫く。

「がはぁ!」

「サー!」

ナイトアイは、血を吐き地面に足を着く。

「お前は誰かに強い憧れがあるな…」

フロストノヴァは淡々と告げる。

「お前の動きは超人的な力を持つ存在の元でのサポートが中心。」

フロストノヴァがそう言いながら温度をどんどん下げ周りのヒーローから体力を奪い取る。

「その程度の力しか持たない存在のサポートに徹しても何の意味もなさない。宝の持ち腐れとは言ったものだな。」

フロストノヴァは呆れたように告げる。

「貴様に何がわかる!」

ナイトアイが痛みを殺して殴り掛かる。

「わかるも何もここでそんな甘えをしている事が我々への侮辱だ。だが、お前も戦士なのだろ?なら私も最低限の流儀は持とう。」

フロストノヴァは、静かに氷柱に触れ砕く。その瞬間周りの冷気がその砕けた破片に集まる。

「笑顔とユーモアのない世界に未来はない!お前がいたら誰も笑顔を持てなくなる!ここでお前は捕まえる!」

そう言いながら殴る。がその拳はいつまでたってもフロストノヴァには届かない。

「サーーーーー!」

「ナイトアイ!」

緑谷と通形の叫びが聞こえる。

フロストノヴァの放った矢のような氷柱は、ナイトアイの体を見事に半分にした。

「笑顔が見れる世界でよかったな…憧れから停滞して行った愚かしい戦士よ…」

「何処が…サーの何処が愚かだと言うんだ!」

通形の怒りがフロストノヴァに向かって放たれる。

そして透過を生かしたパンチが繰り出されるがそれをフロストノヴァは片手で止める。

「何処がだと…?お前達は今何と敵対している…お前達は何の為に戦う。」

フロストノヴァの言葉に通形は眉を顰める。

「僕達はヴィランと戦い、悪を倒す為に人を助ける為に戦ってる!」

通形はそうフロストノヴァに言う。

「悪か…もし悪と戦うのなら未来を知る個性を持ちながらそれを行使し、戦いを有利に進めようとしないものが、誰を守ると言うんだ。」

通形は、その言葉に足が止まり、緑谷が間髪入れず答える。

「ナイトアイは、誰よりもすごいヒーローだ!誰よりも強くそして優しいから未来を見すぎないようにしていた。」

緑谷がそう言い放つ。

「それが、本当に素晴らしいとでも?今そこで転がってるヒーローもそうだし、今たってるお前達2人もそうだ。これは殺し合いだ!」

「!!」

2人はフロストノヴァの圧に気圧される。

「我ら戦士は、おのが正義を貫くために命をかける。お前達のやっているヒーローと言う馴れ合いは我々戦士への侮辱だ!」

「ヴィランの君に何がわかるんだ!」

通形は、怒りに任して拳を振るう。

「ヴィランと君達が言うのは勝手だが勘違いするな。」

そう言いながら治崎から奪った注射器を通形に刺す。

「この世には正義も悪も無い。あるのは敗北者の上に成り立つ屍の上の勝利。ただその事実だけだ!」

「この!?」

通形は自らの拳が透過できてないことを察する。

「失せろ。ここにいる貴様ら全員戦士では無い。力を持った赤子に過ぎない。死ぬ覚悟もない貴様らが私と対等に戦うなど片腹痛い。死にたければ殺してやる。だが無様に消え失せるのであれば殺しはしない。」

そう言いながらフロストノヴァは背を向ける。

「まって!叶夢さん!」

そう呼び止められてフロストノヴァはクルっと振り返る。

「緑谷…さようなら」

そう言いながら緑谷にお辞儀する。

それは緑谷の言葉を聞く気のない明確な意思表示。

そうしてフロストノヴァは、暗闇の中に消えていった。

 

 

この日ヒーロー社会に新たなヴィランが生まれた。それは雄英から生まれたヴィラン。そして何百ものヒーローとヴィラン組織を1人で壊滅に追いやった存在として世界を激震させた。

 

 

 

 

 

ロドス

 

「っはァ…はぁ…はぁ…」

ドクターは、顔色が悪くなり今にも倒れそうになっている。

「ドクター…何故フロストノヴァを使った。前回の検診でフロストノヴァを使う事の危険性は話したはずだ…死んだ人間を憑依させる行為は君の生命力を喰らう。これで君は2回目君の寿命もどれだけ減ったのかもう想像もつかない。」

そう言いながらケルシーは、ドクターの肩を持つ。

「だが、結果は上々。エリと呼ばれる少女も、今は落ち着いて寝ている。ドクター…ありがとう。」

ケルシーの感謝の言葉に少し驚きドクターの瞼が重くなる。

「ドクター君はそんなに傷ついても歩みを止めることはしないんだな…本当にあの人の言った通りだ…君は強すぎる…」

ケルシーは悲しそうにそう告げる。




ここからオリジナルストリートが増えます。
そろそろ終盤の章に入ります。

レユニオンの登場はあった方がいいですか?

  • パトリオットのみでいい
  • ある程度は登場させる(主要メンバー)
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