明日のヒーローアカデミア/White Rabbit Compassion 作:软糖哭泣
誘導は完了した。市民が一斉に街から逃げ出す動線の確保はされ後は逃げるだけだが、肝心の避難がかなり厳しい状況に置かれ始めた。
最初に誘導を終わらせた後狙ったかのように敵勢力が一気に攻め込んできた。それはA組達も例外ではなく多くの敵がヒーローたちの前に立ちはだかった。
「お前等!早く撤退しろ!」
相澤の焦りに近い声がA組に響く。
それもそのはずパトリオットが全ての攻撃をその身に受けその後別の兵士が致命的になるような損害を与えてくる。
まさに連携の取れた最高品質の軍隊。それが相澤の評価だった。
『イレイザー!4区のプロヒーローがやられた!メディックのおかげで死者は、数名だが何名か戦意喪失。生き残りは重症を負って再起不能だ。』
相澤の個人回線に悲痛に近い無線が入ってくる。
『ロドスより全体へ一斉通信。全体の殲滅率40%こちら側の損失60%を超えました。このままではジリ貧になってしまいます。プロヒーローは、市民の残りの避難を諦め至急第二フェイズに移行してください。またロドスC班に命令です。タルラとの戦闘に備え負傷者を緊急避難させる為の退路を作ってください。皆さん苦しい戦いです。けれどここが踏ん張りどころです。どうか気を強く持ってください。』
全体に伝わる命令は、ヒーロー、ロドスの劣勢を伝える無線であり第1次作戦は失敗に終わった事を伝えるものだった。
『アーミヤよりヒーローイレイザーヘッドへ通信。』
そして相澤個人の回線にアーミヤより通信が入る。
『こちらイレイザーヘッド。』
相澤は、パトリオットの攻撃をかわしながから通信に答える。
『現在の状況でパトリオットとの戦闘での勝率は限りなく0に近いです。ここは一旦撤退をお願いします。撤退後ロドスエリートオペレーターロスモンティスさんを向かわせます。イレイザーヘッドは、このまま西に向かってミルコさんと合流し、ヴィランの封じ込めを行ってください。またA組生徒には先程中断した市民避難を他学生と共に委託します。誘導は完了しましたがまだ避難が終了していません。逃げ遅れた市民をそのまま雄英高校へ避難させてください。以上です。』
アーミヤは、冷静に命令を出す。
『こちらイレイザー。こちらも生徒を撤退させるところだった。了解した。』
相澤は、そう言い通信を切り生徒の方まで後退する。
「お前等!命令だ。このまま撤退するぞ。」
相澤の命令でA組は、撤退を開始した。その時パトリオットはさっきまでの攻撃は嘘だったかのように何もせずただまっすぐと見つめていた。
「異常すぎるわあの硬さ…」
蛙水は、撤退しながら緑谷に話す。
「うん。比較的柔らかいであろう関節部分を狙ったのに全く傷がつかなかった。」
緑谷は、悔しそうに拳を握る。
(手も足も出なかった…いや全員で攻撃したけど…パトリオットは、僕達を敵として認識していない。敵は先生だけ…僕達は間違いなく足でまといだった。)
悔しさと自分の未熟さを感じみすみす撤退しか出来ない自分の弱さをあの時の爆豪を救おうとした時に重ねた。
(僕は…また…)
「まだ負けてないぞ緑谷。」
相澤が話しかけてくる。
「緑谷。お前の事だから自分のせいでとか思ってるのかもしれないが、俺達はまだ負けてない。俺達は1人で戦っているわけじゃない。俺達でダメなら別のやつが、そうやって全員でカバーして戦ってるんだ。だからまだ負けてない。俺たちの撤退は、作戦の一部だ。敗北では無い。クヨクヨするフェイズでは無い。次に繋げるフェイズだ緑谷。そうだろ。」
相澤は、優しい声で緑谷を諭すように言う。
「はい。先生。」
緑谷はもう一度パトリオットを目に焼き付けた。あの強靭な強い精神を見て、彼の様な強い心を持って戦えるように。
撤退後西側に着く。
西側は、さっきのパトリオット戦闘地域とは違い火薬の匂いと爆発音が鳴り響く。それと同時に敵味方関係なく多くの悲鳴や怒号が響き渡っている。
「ミルコ!」
相澤は、ミルコを呼ぶように叫ぶ。
「んぁ?!イレイザー!なんでこっちにいるんだ!」
ミルコは周りの敵を一掃しながらイレイザーの方に一瞬視線を向ける。
「そういえば、そんな命令が来てたな。イレイザー手伝えめちゃくちゃツェー訳じゃないが、数がいて面倒だ!」
そう言いながらレユニオン兵に向かって回し蹴りをする。
「生徒たちは後ろの学生と一緒に避難を進めろ!」
ミルコがそう言いながらさらに敵陣へ突っ込む。
「そういう事だ。俺はミルコ共に敵を出来るだけ食い止める。ここの避難を出来るだけ早く完了するんだ!」
相澤は、そう言うと返事も聞かずに敵陣へミルコを追いかけるように突き進む。
ロドス
「ロスモンティスさん…パトリオットさんの相手をお願いします。」
アーミヤは、そう命令しロスモンティスとの通信を切る。
「敵として戦うと恐ろしいですねドクターは…」
アーミヤは、これまでの損失を計算してドクターの作戦立案能力が、どれほど優れていたのかを再確認する。
「厄介極まりないない敵は、あのドクターだ。苦戦を強いられるのは予想していた。が、予想外なのはやはり…」
ケルシーは、そう言いながらドクターがいるであろう目的地まで軍用ジープで向かっている。
「ヒーローですね。大きな戦いを経験した事がないのでしょう。私の考えで配置したヒーローの多くは戦意喪失。あまつさえ敵前逃亡する物も多くいます。」
アーミヤは、そう言ってドローンで撮った映像を確認する。
[なんだよこれ…こんなの俺は知らない。]
1人のヒーローが後ろに後ずさりする。
[いたぞ!ヒーローだ!殺せ!]
ウォォォォ!
レユニオン勢力がヒーロー達に襲いかかる。
[ーーー!]
ヒーローの1人が大声で襲われたヒーローの名前を呼ぶ。
[そんな…こんなの…無理だ…俺には無理だ!]
そう言って1人のヒーローは、敵に背を向けながら逃げ出す。
[すまない。]
元ロドスのスナイパーがヒーローの背中を撃ち抜く。
そして力なくヒーローは、倒れる。
動画を閉じる。
「いつ見ても気持ちがいいものではありません。が、このままだとヒーローは、戦力になりません。」
アーミヤの意見は最もで彼らは地獄を耐え抜く精神がない。
「これでは確かに一部のヒーロー以外いない方なましなレベルだな。」
ケルシーは、嫌味を吐きドクターまでの距離を計算している。
「チェンさんは今…」
アーミヤは、藁にもすがる思いでケルシーに尋ねる。
「チェン氏は今龍門近衛局の先鋭を連れてこの地に来るらしい。」
ケルシーの発言にアーミヤは驚いたように目を見開く。
「龍門?!どうして彼らが…」
アーミヤは、考え込むように顎の下に手を当てる。
「ウェイ氏が方向を転換したのだろう。何処で仕入れたか知らないがこのままだとウルサスに良いようにされると感じたのだろうな。それの派遣だろう。」
ケルシーは、そう言いながらポケットに手を突っ込み中にある端子を触る。
(まさかこれに気づいた…だとすれば流石頭の切れる御仁だ。)
名も無きプロヒーロー戦場
「こんなの勝てねよ…どーすれば…」
ヒーローは、あまりの敵の執念の深さに戦意が喪失していた。
「進め!かつての仲間だろうと怯むな!これより我等龍門近衛局は、ロドスと協力しロドス元ドクターZEROを無力化する!」
チェンの鼓舞に龍門兵は、前進を始めた。
それを見ていたプロヒーローは、あまりに勇ましい彼女を見て失いかけた戦意を少し取り戻すのだった。
ドクター
「ッア゙!!!!!」
目の前で死柄木が呻き声をあげる。
「私が君達に望むのは一つだけだ。我々の世界に手を出すな。もし手を出せば今度はこの世界ごとお前達を灰にする。」
ドクターの容赦ない蹴りが死柄木の腹部を直撃する。
「この世界で君達が何をするのも自由だ。だが今は手を出すな。その後は好きにしろ。」
そう言ってドクターは、その場を去る。
「アーミヤ…」
ドクターは、悲しそうな顔をしながらゆっくりと自分の死に場所へ向かう。
「君もこうだったのか?
テレジア…」
レユニオンの登場はあった方がいいですか?
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パトリオットのみでいい
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ある程度は登場させる(主要メンバー)