明日のヒーローアカデミア/White Rabbit Compassion   作:软糖哭泣

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最後

 

 

作戦開始数時間前

 

「これが今回の作戦の鍵になります。」

そう言って弾丸をプロヒーロー達に見せる。

 

「これは死穢八斎會が持っていた弾丸のひとつです。あの時通形ミリオに打たれた弾丸と同じものです。」

アーミヤは、そう言いながら自分の銃に弾丸を詰める

 

 

「これはこの場にいる、イレイザーヘッド。エンデヴァー。オールマイト。ベストジーニスト。ホークス。貴方方のみお教えします。今回の作戦。敵を全て倒す必要はありません必要最低限でいいです。この弾丸をドクターに打ち込む。そうすることで残るのはドクター1人になります。そしてそれが最後の1戦になります。」

それまでに何とかヴィランと周りの残党をどうにかしろ。

それが今回の作戦の内容だった。

故にこれは大規模な囮作戦。

アーミヤケルシーが安全にドクターの元へ行けるようにするための。

そしてパトリオットとの作戦もドクターの場所へ1番近いところにいる為に、消失してからすぐにドクターの元へ迎える様にと、チェンは、本来1人で遊撃を行いながら合流するはずだったのだが、出来るだけヒーローを犠牲にしたくない一心でウェイに頭を下げ近衛局をもう一度指揮しているのだろう。どちらにしろチェンは、このままいけばドクターの元へ集まる。その時が本当の意味の最終決戦。

 

作戦は上手くいっていないように見えて上手くいっていた。

だが何事にも想定外が存在する。

ヒーローがあまりに精神的に弱かった。その為想定外が起きた。

 

「いつぶりだろうか?お前達に会うのは。確かあの時顔が潰れた…確かオールフォーワンと言ったか?あの男との戦闘の時以来か…いや…死穢八斎會の時か?」

そう言いながら白いうさぎは、A組の前に立ちはだかる。

 

「お前はフロストノヴァ…」

緑谷は、少し後ろに後ずさる。

 

「覚えていたのか…だがお前達はここで終わりだ。安心しろ私はお前達を少しも苦しませずに殺してやる。だが…彼女はどうだか分からない…せいぜい楽に死ねるように努力するんだな。」

そう言いフロストノヴァは、氷柱の弾丸を放つ。

それと同時に後方から巨大な炎の斬撃が飛んでくる。

 

「なんだ?イレイザーヘッド。私がここにいるのがそんなにおかしいか?それとも私の目撃情報の場所に大切な者を運んでしまったか?」

そう言いゆっくりと目の前に現れたのはありえない程の威圧感を放つタルラだった。

 

「ヒーローは、ジリ貧だ。町の損害は普通のそれを軽く凌駕している。もはや生存者を探すことは不可能だろ?生物はあまりの状況になると思考を停止する。私より先には約800名のヒーローがいたはずだと思っているのかもしれないが、絶望し希望がなければ奴らは自ら命を差し出す。こんな風に。」

そう言ってタルラは、左手に掴んでいた物を投げ捨てる。

そして転がってA組と相澤、ミルコの前に落ちたのはヒーロー達の頭部の集まった袋だった。

 

「っひ!」

麗日は、その中身にゲロを吐く。

 

「そんな…」

今まで経験したことが無い戦闘。いや戦争。おそらくヒーロー社会が発足してから類を見ない程の大きな戦争。ヒーロー達にとって非日常であり目の前の頭の集まりに、堪えきれない不快感に絶望が、支配する。

緑谷はあまりの現状にその場に力なく崩れ落ちる。

 

「奇しくもお前達がここにいるとはな。残念だったなこのままいけばこの国はないし世界はじきに機能不全に陥る。お前達の戦いは無駄になる。」

タルラはそのまま業火を周りに放つ。それを避けるように急いで生き残っている者を連れて建物に隠れる。

 

「い……ヘッド!…………………イレイザー!返事を………………返事をしてください!」

相澤の通信にアーミヤの通信が入る。さっきの爆発で無線がまるで使い物になっていない。

 

「かん…に伝えます。他地区のヒーロー全滅!今戦えるのは…………だけです!」

「誰が戦える!」

相澤は、上手く聞き取れない無線にイラつきながら物陰に生き残ってる全員を隠す。

 

「少し回復し…繋がりました!んん!もう一度言います。今戦えるのはチェン、ロスモンティス、ブレイズ、そしてアーミヤ、ケルシーそして西側のヒーローのみです。それ以外は戦闘続行不可です。今現在彼らにできるのは暴徒から避難民を守ることが精一杯です。我々も急いで向かいます。ですのでどうか生き残ってください!…まっ!ケルシー先生!前方…」

「どうした!アーミヤ!」

通信は切れ相澤は、作戦の急展開に、頭を抱える。

(全部計算通りか…叶夢…)

相澤は、物陰から物陰へ移動するようにして敵2人の目から逃れ生き残りとの作戦を考え始める。

 

「お前ら聞け!」

相澤は、生徒達に向かって話しかける。

 

「俺達がここで耐えられないと本当に日本は終わる。いや世界ですら危ない。」

相澤は、今のタルラの出力を見てそう言う。

 

(初めから仲間はそこまで重要ではなかったのか…)

相澤の目には後ろの仲間を気にせず前進してくるタルラを捉えていた。

 

「俺たちの作戦は耐えることだ。この場所でひたすら耐える。アーミヤが来るまで。いいな!」

相澤の作戦に何名かは納得がいか行っていない。

 

「なんでアーミヤちゃんを待つのかしら?」

蛙水が、相澤に聞く。

 

「アーミヤが戦況を打開する武器を持っている。だから耐える今はそれが最善で合理的だ。」

相澤は、そう言うとタイミングよくタルラの前に出ていく。

続くようにA組そしてミルコその他数名の他校の生徒とプロヒーローがタルラとフロストノヴァの前に出る。

 

「なるほど私達の足止めか。」

フロストノヴァは、そう言いゆっくり手を前に突き出し大きな氷柱を作り放出する。

 

「お前ら死ぬな!耐えろ!」

相澤は、全員に指示を出し2人の足止めを開始した。

 

アーミヤside

 

「っコホコホ」

横転した車の中からケルシーと共に外に出る。

 

「ロドスだ!殺せ!」

アーミヤ達はレユニオンに見つかり攻撃される。

 

「先生!」

アーミヤはケルシーの方を向く

 

「っ!間に合わない!」

モンスターを展開させようとしたが時間が足らず間に合わない。

 

「っあ!!!!」

レユニオンの兵士はそのまま剣を振りかざす。

 

ドン!

 

アーミヤ達に聞こえたのは自分達を切り裂く音ではなく盾で守られる音だった。

 

「え?」

アーミヤは、目の前にいる人物に込み上げてくる物を感じほおけてしまった。

 

「敵である君が私たちを助けるのかACE。」

ケルシーの言葉に少しバツが悪そうに指で頬をかき。

 

「俺の役割は代表等をドクターの元へ連れていくことだ。着いてきなこっちには敵はいない。」

そう言いACEは、2人をドクターの元へ案内する。

 

ロスモンティスside

 

「行っていいの?」

ロスモンティスは、パトリオットにそう質問する。

 

「あぁ。役割は終わった。後はお前達が成すべきことを成すだけだ。」

そう言ってパトリオットとその兵士は、行動を止め立つ

 

「わかった…行ってくる。ありがとう。」

ロスモンティスは、そのまま振り返る事無くドクターの元へ向かう。

 

「エレーナ…」

そう最後に娘の名前をつぶやきそのままパトリオットは、消滅した。

 

チェンside

 

「隊長!ここはもう大丈夫です!我々とヒーローで残りを掃討しときます!」

龍門の兵士がチェンにそう伝える。

 

「了解した!後は任せる!」

チェンは、そう言いまっすぐ走り抜ける。

 

ヒーローside

 

「相澤君!聞こえる?!」

相澤の通信には今まで通信すらどこにいるかも分からなかったロドスのエリートオペレーターとの通信だった。

 

「聞こえる!」

相澤は、余裕が無い状況で通信に応える。

 

「よかった今からそっちに落ちるけど結構衝撃が出るからタルラから少し距離をとって!」

そう言い後ろの兵士と何か話していると信じられないぐらいの轟音が通信機を通る。

 

相澤は、周りに指示を出し少しタルラから距離を取る。

その瞬間空から1人の女性が落ちてくる。

 

ブォン!

チェンソーの唸り声が響く。

 

「久しぶりねお2人とも!」

ブレイズが2人の前に立ちはだかった。

 

「…」

タルラは黙ってブレイズを見る。

 

「よく耐えたね!凄いよ!」

ブレイズは、A組を、鼓舞する。

 

「1人増えたからと言って何か変わるわけでもあるまい。」

タルラは剣を向けそう言いすてる。

 

「1人だと思うのか?タルラ…いやコシチェイ」

そう親の仇の様に睨むチェン

 

「コシチェイ?」

フロストノヴァは、理解できないとタルラを見る。

 

「残念だが少し違うぞチェン。私はタルラの皮を被ったコシチェイであり、その行動意識の全てはドクターだ。持っと早く見つけていれば良かったなドクターは。」

タルラは、チェンに向けて炎の斬撃を飛ばす。

 

ガン!

上から鉄骨のような物が降ってきてチェンを守る。

 

「させない…よ。ドクター…」

小柄な少女がチェンを守る。

 

「ドクターがもし悪い人になったらすっごく悪い人になっちゃう。そう思ってた。本当にそんな風になるなんて思いたくなかった。家族を失いたくなかった。」

ロスモンティスは、寂しそうにドクターを見る。

 

「相澤ちゃん!ここが正念場。2人を相手にするからかなりきついかもしれないけどやるしかないからね!皆やるよ!」

ブレイズの掛け声と共にタルラとフロストノヴァとの戦いが再び行われた。

 

戦闘はタルラとフロストノヴァが優勢で進んでいる。

エリートオペレーターが2人いる為かヒーロー側の被害は死亡者ゼロで持ちこたえてはいる。

だが今の現状動けるのはロドス陣営と、A組の1部そして相澤だけだった。

 

「本当になんなのよこれ!」

ブレイズは、タルラの攻撃を避けながら悪態をつく。

 

「大丈夫?」

ロスモンティスは、倒れた緑谷に声を掛ける。

 

「うん。大丈夫。君は?」

緑谷は、そう言いながらボロボロの足を叩いて立つ。

 

「私は貴方より強いだから大丈夫。」

ロスモンティスは、そう言いながら周りを見る。

 

「アーミヤが来るまでにこっちの被害が大きくなっちゃう。」

ロスモンティスは、倒れているA組の1部とその他のヒーローと他校の生徒を見てそう言う。

 

「あぁこのままだときつい。」

チェンは、周りを見てそう言う。

 

「何人か引かせましょう!」

ブレイズは、そう言いながら葉隠を指さし

 

「貴方が負傷者を誘導して。タルラ達は私達が抑え込む。」

ブレイズは、タルラの顔面に向かってチェンソーを振るう。

 

「ふっ」

タルラは片手でブレイズの攻撃をいなす。

 

「全くこれ以上戦っても何の意味も無いぞ」

タルラは、ゆっくり彼らに近づく。

 

「終わりだ…っ!」

タルラが大きく剣を振り上げたタイミングで1発の弾丸が、腹部を貫いた。

 

「なるほど…そういう事か…子うさぎ…」

タルラはそう言いながら後ろを振り向く。

そこにはアーミヤとケルシー。

 

「終わりです…もう貴方に戦う能力はありません。」

アーミヤは、苦しそうにタルラを見る。

 

その目を見てタルラは逃げ出すようにその場から離れる。

 

「待て!」

緑谷は、追いかけようとするがそれをフロストノヴァが塞ぐ。

体からは白い灰のような物が出ており今にも消滅しそうになっている。

 

「行かせない。」

フロストノヴァは、最後の力を全部使って大きな氷の壁を作り出した。

 

「っあ!」

フロストノヴァは、力を使い切ったのかそのまま倒れ込むようにその場から消失する。

 

アーミヤは、その氷に手を当てて。

「これが溶かすのは少し時間がかかります。緑谷さん。すみません」

そう言って緑谷の首根っこをつかみ緑谷をまだ少し薄い氷の部分に当て外に出した。

 

「ドクターを追いかけてください!私達もすぐに向かいます。」

アーミヤがそう緑谷に指示をする。

 

「さて急ぎましょう。」

アーミヤは、アーツを打ち込み始める。

 

ドクターside

 

「つァァァァァ!」

ドクターは、信じられない痛みを味わっていた。

ドクターの個性で出した存在が死んだらどうなるのか、ドクターは、どうなるのかその答えは今この瞬間に決まる。

死んで行った仲間はまた死にその意識を永遠に葬られる。そして徐々に生きた存在が消えていく。

深い仲を持つもののみが覚えられるかもしれないそんな曖昧なものになる。

そしてドクターは、彼らの受けたダメージを一部うける。

普段ならどうってことがないが今回は数が多く死亡者も多い。

ドクターが受けるダメージは、想像を超えていた。

 

気づけばあの時オールマイトとオールフォーワンが戦った場所に行き着いた。

ボロボロのドクターが、皮肉そうに笑う。

 

「ヒーローを失った場所でまた次のヒーローを望むのか…」

ドクターは、自分の懐の銃を取り出す。

 

「さて…ファイナルフェイズ。」

そう言って銃弾を詰め込む。

できるだけ足掻いて殺される。

その準備を始める。

 

アーミヤside

 

バーン!

氷の一部に大きな穴が空く。

「急ぎな…」

ロスモンティスは、その姿に目を見開く。

 

「時間が無い。俺ももうじき消える。早く行け。」

そう言いヒーロー達と彼女らが出れる穴を開けてそこを死守している。

 

「ACE。」

ロスモンティスは、寂しそうに見る。

 

「皆を頼んだぞ。ロスモンティス。」

そう言って氷に突き刺さったまま消失する。

 

「皆さん先に行ってください。私は他の方に指示を出してから向かいます。」

アーミヤとケルシーは、そのまま氷の外でしばらく通信など指示を行うと言い、ロスモンティスは、生き残った人を救出する方に向かう。

チェンとブレイズは、兵の撤退と残った残党が居ないかを確認しに別の地区に向かう。

 

「皆さんドクターは、もう能力は使えません。ですが注意してください。それでもドクターは、強いです。どうかこちらの処理が済むまで耐えてください。ドクターを頼みます。」

アーミヤはそう悲しそうにお願いする。

物語の最後に着実に進むのであった。

レユニオンの登場はあった方がいいですか?

  • パトリオットのみでいい
  • ある程度は登場させる(主要メンバー)
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