明日のヒーローアカデミア/White Rabbit Compassion   作:软糖哭泣

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epilogue 明日のヒーローアカデミア

「これを見せるべきか教師で話し合った。結論としてはクラスメイトであるお前達には見せるべきだ。と判断した。」

相澤がA組の生徒にそう言う。

 

「叶夢はヴィランだ。だが、同時にクラスメイトでもある。なら彼女残したこれを見せないのは彼女の自由意志に反する。だから教師同伴であれば見ることが許可された。」

そう言い相澤はDVDをセットし再生する。

 

「よし…これで写ってるかな?あーーーあーーーよしおっけー!

さてとお久しぶり?になるのかな?多分これが流れてるって事は私は死んでいるんだろうね…

そうかー死ぬのか…怖いね死ぬのは…うん。怖い。アーミヤには嫌な役をやらせるからね…でもこれが1番平和的に解決できるからね。お互いの侵略を止めるには最大の被害を持って最小の被害をもたらすしかない。私とその他大勢のヒーローの命で私の世界の住人と君たちの世界の住人が助かる理不尽に死ぬことはなく、戦いを望んでやる者しか死なない。いや、1回目は無駄に理不尽に殺害してしまうだろうね。己の無力さに嫌気がさす。さてと、今回の意義としては私が死ぬことで奴らは進行が愚策であると大衆に認識させること。そして、進行をさせないように、各国の圧力がかかれば身動きはしにくい。そしてヒーロー達も私が個人で災害クラスの被害を出せばこちらへの進行はしないだろう。私一人が悪になることで全てうまくいく。私じゃ、あの土地に攻めようとする彼らを止めることはできない。これが彼らを止める1番平和的な方法だ。」

流れたのは叶夢のビデオレター。

 

「なっ?!」

緑谷達は自分たちを守るために芝居を打っていた事を初めて知った。

その事実に皆が明確に動揺している。最初から死ぬつもりだった彼女。

その選択は理解したくないが理解出来てしまった。

彼女ならそうすると本能的にわかってしまった。

そしてそんな中語られた本音。自分がヒーローとはを、突きつけた彼女の言葉。

その事実に皆が自分の不甲斐なさに握る拳が強くなる。それは見ていた教師も一緒だった。

 

「もう死んでるなら…少しぐらい自分の為に何か語ってもいいかな?「ドクター見てみて!」ん?おー!それは私か?」

5歳ほどの幼女が絵を見せている。

 

「すごいなー!良くかけてる!将来は画家かな?「えへへへホント!アーミヤちゃんにもみせてくる!」うん。行ってらっしゃい。」

それは和やかと言える。一緒にいる時には決して見ることの出来なかった年相応のいや少しおねーさんな叶夢の笑顔だった。

 

「零ちゃんあんな笑顔できたのね」

蛙水がそう呟く

 

「さてと何を話そうか?少し私の施設を回りながら話すとしようか…あぁーそうか、君たちは壊理ちゃんの事が気になるんでしょ?ならそこに行こうか…ーーーーーエリいるか?「どくたーーー!」おー!元気いいな!」

 

「えりちゃんあんな笑顔で…」

緑谷を始め壊理の扱いがオーバーホールの所と変わらないのではと思っていた為あんなに笑顔だとは思っても見なかった。

 

「ね?だから何回も言ったでしょ。この子はちゃんと育てる。少なくともロドスにいる間は安全だ。彼女が望むならそっちらにも帰す気はある。だから安心してくれ。仮であったが君達のクラスメイトであった者の唯一の願いだ。…大地は年齢を理由に慈しみを与えることはないが、子供が我々の希望であることは不変である。ケルシーも言っていたが、この言葉は私も気に入っているんだ。さてともう時間が無いな。後は惰性だけどそうだねこれを撮ったらもう時間か…」

そう言い叶夢は少し開けた場所に出た。そこには大量の墓標。

文字通り数え切れない程の。

 

「これを見たら君達は驚くだろうな…これでも名前がわかった人だけなんだ…ほんとはもっといるしこの中で遺体があったのは半分もないんだよ…ここに来るといつも思う。私のしてきたことは果たして正しかったのかと。これだけの人が死んだ。私の指揮で死んだものも計り知れない…私は彼らには絶対に許されない。でも彼女彼等の死に意味がなければいけない。ただの無駄死にではいけない。彼らの願いは叶えないといけないし、彼等に意味を与えるのは犠牲を作り続けた私だ。私は彼等と同じ場所で眠る事はできないだろう。私は彼等にとって悪であり続けなければならない。」

叶夢は悲しそうに彼等の墓標の前で敬礼する。

 

「これを見てるのは誰なんだろうか?クラスのみんなか?もしかしたら誰か殺してしまってるかもしれないな…だから今いる人に聞きたい…私のしてきた事は間違っていたのだろうか?…」

 

「…」

皆が押し黙る。そんな中相澤が一言漏らす。

「馬鹿野郎。」

相澤が涙を浮かべながら言う。その表情は、肯定も否定もできない複雑な表情。

 

「君達を見て気持ちが揺らいだ。初めて来た時帰りたくないと少し思ってしまった。もし鉱石病がなかったら、もし天災がなければ…もし海が死の世界じゃなければ…もしも宇宙が救いのある世界なら…そんなもしもを見せつけられた…」

叶夢がうっすら目頭に涙を浮かべながら

 

 

 

 

 

 

「君達のように当たり前を生きてみたかった。」

その一言はあまりに重い重すぎる言葉だった。

 

 

 

 

 

「少し喋りすぎたじゃ皆さようなら」

 

 

 

各々が感じた。彼女は生き方を決して曲げなかった。強く誰よりも自分の守るべきものをわかっていた。そして誰よりも大地を憎みだが、人を愛していた。常に最善を尽くし全てを救おうとして本当に全てを救っていく者だった。彼女のあり方はこの世界でも、彼女の世界でも理解されない。それは緑谷を初めて全ての生徒が理解した。誰にも理解されないし、理解してはいけない。孤独なひとりぼっちのヒーロー。

 

 

 

 

これはたった独りで戦い、誰にも理解されなかった孤独なヒーローの物語

 

 

 

♬.*゚ヒィンヒィンヒィンヒィンヒィンー♪

(ヴァイオリンの音が一体に響く)

 

 

 

ーーーーDr.ZEROーーーー

 

The hero who was too kind is laid to rest here.

The hero who sacrificed himself for the future

will live on in us with Lodoss Island.

(優しすぎた英雄は、ここに眠る。

未来のために自分を犠牲にした英雄は、

ロドスアイランドとともに私たちの中で生き続ける。)

 

 

♬.*゚ヒィンヒィンヒィンー•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪

(ヴァイオリンの音が一体に響きわたる)

 

「お疲れ様です。もう休んでいいですよドクター…」

 

明日のヒーローアカデミアEND




ここまで読んで頂きありがとうございます。

かなり駆け足の部分もありましたが無事完結です。
当初のヒーローとは、と言う部分を掘り下げたくて書きました。
色んな方に読んでもらえて嬉しい限りです。もしかしたらこの後ifストーリーをあげたりするかもしれませんが未定です。
とりあえずifと言うか続きと言うかそんな微妙なニュアンスの話を1話載せときます。
結末はずっと決めていました。
楽しんで頂けら私も書いて意味がありました。
ではまた別の作品でお会い出来ることを願っています。

レユニオンの登場はあった方がいいですか?

  • パトリオットのみでいい
  • ある程度は登場させる(主要メンバー)
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