明日のヒーローアカデミア/White Rabbit Compassion   作:软糖哭泣

54 / 57
本編とは全く別の話です。


If story White Rabbit Compassion
【一節】 雪


 

「ここは…」

白い少女は1つの信念の元に敗北し死に絶えた。死んだはずの自分がなぜ生きているのかこれは死後の世界なのか、はたまた終わりなき夢なのかと混乱と動揺が白い少女を襲う。だがその考えはいつもの忌々しい痛みと共に現実である事を確定づけた。

 

「っ!」

それは少し侵食が押さえられた石の結晶からなる痛み。末期の頃とは違い少し症状が和らいでいるように感じるがせいぜいかつての親友であり暴君と成り果てた彼女と出会うより前の状態になった程度だった。

 

「何の因果なんだろうか…私にまだ戦えと言うのか…」

少女は、横になった草むらから腰を上げ周りを見る。

 

「草むら?」

少女は、さっきまでいた場所とはあまりにも違うその感触に今になってのようやく気づく。

それは冷えたコンクリートではなく青々と茂った草。

 

「…」

少女は、素手でその草に触る。

 

次の瞬間草は一気に霜が降りて凍りつき砕けてしまう。

 

「何を当然の事を…」

白い少女は、少し残念そうにその砕けた葉を見る。

 

(期待していた訳では無い。)

少女は、砕けた葉を見ながら、もしかしたら自分は、もう誰かと触れ合える。そう願ってしまった。

 

(それにしてもここは…)

少女は、辺りを見渡す。だが見ても見ても周りには見たことの無い文字に自然が生い茂る木々。

 

(まるで何かの御伽噺みたいだ…)

少女は、ゆっくり立ち辺りを歩く。そしてもう1つ違和感に気づく。

 

(感染者がいない?それに言語も分からない…)

少女は、自分のいた場所から考えてもありえないと困惑する。

 

(ここは…私のいた世界では無い…龍門でもウルサスでもましてはロドスでもない。ここは…)

あまりに突拍子のない話。そう感じたが状況がそうだと言ってくる。

 

バーン!

少女は、何かが爆発する音を聞く。

少女は、その爆発音の場所まで駆け出す。

 

「っクソが…!」

バン!

爆発音の正体は1人の少年だった。

1人の少年がヘドロのような物を爆発でひたすら耐え続けていた。

 

「あの子ずっと耐えてるわ…」

1人の野次馬が何を言っているか分からないがそう言っていた。

辺りに目をやると派手な服を着た者が彼の救出をしようと何かをしているがまるで進んでいないようだった。

 

「っ!」

そんなこんなで少し様子を見ていると少し癖の強い髪の少年がヘドロに絡まれた少年を助けようと飛び出した。

 

少年は、そのまま掻きむしるように泣きながらヘドロをかき分ける。対するヘドロに捕まった少年ももがくように爆発を続ける。

 

(無謀な…)

少女は、ひたすら掻き毟る少年を見てかつて会った少年を思い出す。

 

(そうか…彼もまた…)

少女は、その少年を見て少し過去を思い出し少しずつ歩いて近づく。

 

(まだ浅く弱い。けれど…決して笑うものでは無い…)

少女は、そんな彼を真っ直ぐ見ながら壁に触れる。

 

「っ!」

次の瞬間辺りはまるで氷点下まで下がったのかと思うぐらい寒くそして霜がが降りていた。

 

「これは…」

1人の派手な服を着た人間がキョロキョロ辺りを見渡す。

 

「っぁ?!ゴボッ!」

少女は、体にかなりの痛みを感じる。そしてそれと同時に咳き込みその咳からは少量の血が吹き出る。

 

「いくら症状が緩和してもアーツを使えば今まで通り症状は進むのか…」

そう誰にも聞こえないぐらいの声でつぶやく。

そしてよろけながらその場を後にする。

 

緑谷目線

 

「かっちゃん!」

緑谷はひたすらヘドロをかき分ける。だがその行為は虚しいかなあまりにも意味をなしていない。

 

ひたすら掻き毟る。終わりがない。そんな風に思っていたら急にあたりが冷え込みヘドロはどんどん凍りついて行った。

辺りのヒーローも人間も何が起きたかわかっていない。

緑谷は、今だと言わんばかりに爆豪をヘドロから引き離す。

 

「ゴホッ」

咳の音が聞こえその音の方向を一瞬見る。

 

「あの子は…」

緑谷はその少女の手…其の手袋に目が行く。その手袋の先端は液体窒素でもかけられたのかと思うほど冷気で煙がたっているほど凍っていた。

緑谷はこの冷気の正体が彼女だとこの中で唯一わかった。

 

その後オールマイトの登場でヘドロのヴィランは片付いた。

そしてオールマイトにヒーローになれるそう言われ目まぐるしい一日が終わろうとした時あの少女を思い出し少し暗くなった外に出る。

 

そしてそこには白い少女がいた。

 

少女目線

 

(これからどうするべきか…)

そんな風に頭を悩ませながら少女は、暗がりを歩く。

 

「あの!」

いきなり声をかけられ後ろを振り向く。

 

(この子は…)

そこに居たのは昼頃ヘドロに突進した少年だった。

 

「あなたがかっちゃんを助けてくれたんですよね!」

少年は早口で少女に話しかける。だが少女は、彼が何を言っているのか分からず黙ってその場に立つだけ。

 

「良かったら名前を…」

その時少年も違和感に気づく。

 

「もしかして言葉通じてないですか?」

少年の推測は正しくさっきから少女は、首を傾げ少年をじっと見るだけだった。

 

「あ…え…ん…と」

身振り手振りでなんとか伝えようと試みる。

 

自分を指さし緑谷と言いそのまま少女を指さして名前を聞く。

 

(この子は名前が聞きたいのか?)

そう思い少女は、一言

 

「フロストノヴァ」

そう言いその場をそくさくと後にする。

 

「えっ?ちょ…ちょっと待って!」

緑谷が慌てて呼び止めようとするがフロストノヴァは、止まらない。

 

これがフロストノヴァと緑谷出久の初めての対面だっ




気ままに投稿です。かなりゆっくりやります。

レユニオンの登場はあった方がいいですか?

  • パトリオットのみでいい
  • ある程度は登場させる(主要メンバー)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。