レンside
俺、夜神レンは自分の部屋で一人で寝ていたはずだ。だが、何故か隣では子猫ちゃんが寝ている。どうしてこんなことになった。
「〜〜〜〜〜っ、……………おはようございます、先輩」
「おはよう、てゆうか何で子猫ちゃんが俺の部屋で寝ているんだ?」
「………部長に一緒に住むように言われました。なので、これからこちらに住ませてもらいます。よろしくお願いします」
「住む必要はないんじゃ……、まあ、別にいいけど」
あの眷属思いのグレモリー家のお嬢様なら考えそうなことだな。大切にしてくれるのはありがたいけど、はっきり言って護衛はいらないんだけどな、俺の神器があれば…
「さて、朝食にしようか」
「………先輩、料理出来るんですか?」
「まあ、一人暮らしだったからな、飯くらい作ってやる」
「………じゃあ、私はその間に着替えてきます」
そして着替え終わった後、子猫ちゃんと朝食を食べた。子猫ちゃんは俺の作った飯を美味いと言ってくれた。
「さあ、学校に行こうか」
「………はい」
俺は子猫ちゃんと一緒に学校に向かった。
「よう、イッセー」
「レン!なんで子猫ちゃんと一緒に登校してるんだよ!」
「いや、なんか一緒に住むことになったらしいから」
「なんだよそれ、むっちゃ羨ましいじゃねえか!」
朝からうるさいやつだ。本当に元気だな。それから先生が来て授業が始まり、昼飯を食べ、(子猫ちゃんが手作り弁当だと言ってしまったので、クラスの奴らがうるさかったが)そのまま放課後まで特に何も無く過ごした。そしてその後オカルト研究部に向かった。
部室に来たが、何故かイッセーが部室に怒られていた。
「なあ、裕斗。イッセーのやつなんかやらかしたのか?」
「道に迷ってたシスターを教会に案内したんだって。教会は悪魔にとって危険な場所なのに」
なるほどな。あれ、俺は天使でもあるんだけど大丈夫なのか?一応大丈夫か。
「いい、絶対に教会に近づいちゃだめよ。わかったわね」
「…わかりました」
一応納得したんだな。そのあと、俺たちは悪魔として契約を結びに行った。イッセーは魔力が子供以下らしかったから、チャリで現地に向かった。それがわかった時、俺は腹を抱えて笑った。仕事は順調に進んで行った。依頼人の中に語尾が「にょ」の化け物がいたが、なんとか乗り切った。もう二度とごめんだ。こんな生活が何日か進んだ。
そしてある日のことだ…
「絶対に教会に近づいちゃダメって言ったでしょ!」
「でも部長?おれは…」
「もしあなたを殺した堕天使に襲われたらどうするの?それにあなたはまだ弱いわ。諦めなさい」
「……はい」
「まあ、とりあえずもっと強くなるんだな」
「そうだな、レン」
「話は終わりましたか?」
朱乃先輩が珍しく真顔で話しかけてきた。
「どうしたの、朱乃」
「大公からのはぐれ悪魔の討伐依頼です」
その瞬間、みんなの顔が真剣なものに変わった。遂に実戦か。たのしみだな。
「ここがはぐれのいる教会か」
俺たちは古びた教会に来ていた。ここにはぐれ悪魔がいるらしい。さっさと倒して寝るとしますか。
「部長、はぐれ悪魔は俺にやらせてもらえませんか?」
「…理由を聞かせてもらえるかしら?」
「早く帰りたいのと、俺の力の一部を見せるため」
俺は部長にそう言い放った。部長たちは不機嫌そうな顔をしている。まあ、俺ならはぐれ悪魔なんざ全力の1%で大丈夫だけどな。
「わかったわ。あなたの力を見せて頂戴」
「ありがとうございます。見せる力はほんの一部ですけど」
それだけ言い残して、俺は教会の中に入った。
イッセーside
レンは力の一部を見せるといって、奥へと入って行った。あいつは一体何者なんだ?ついこの間までは俺と同じ普通の高校生だった。だけど、あいつは悪魔であり、天使でもあった。あいつはなんで自分のことを隠して人間として学校に通っていたんだ?わからないことが多すぎる。
「出てこいよ、はぐれ悪魔さん」
「私の気配にきずけるのね。やるじゃない、ご褒美に私が食べてあげ「喋るな」ガハッ⁉︎」
あいつははぐれ悪魔を殴り飛ばした。見えなかった。身体能力が高いとかそんなんじゃねえ。部長や木場達も見えていなかったみたいだ。
「よくもやったわね!」
飛ばされたはぐれ悪魔が戻ってきた。見たところ、体中から血を流している。はぐれ悪魔がレンに襲いかかった。
「シネェェェ‼︎」
「うるせえよ、消えろ」
レンが手のひらをはぐれ悪魔の方に向けると、レンの手に光が集まり始めた。そして、はぐれ悪魔に放たれた。光ははぐれ悪魔を飲み込んで行き、跡形もなく消し去った。
「こんなもんか、雑魚かったな」
「………凄いわね、既に魔王クラスの実力かもしれないわね。ますます仲間に入れたくなったわ。どう、私の眷属になってくれない?」
「………仲間か、どうしようかなー、一つ聞いていいか?」
「何、何でもどうぞ」
「あんたは自分の仲間を守る自身はあるか?」
「もちろんよ、王を甘く見ないでよね」
「少々我儘だけど、気にしないでおくか。こちらからもよろしく頼む。俺の初めての仲間達」
「ええ、よろしく頼むわ」
こうして、レンも俺と同じグレモリー眷属になった。あいつ、とんでもなく強えな。俺もあいつみたいに強くなったら、上級悪魔になって、ハーレムを…
「イッセー、変なことを考えるなよ」
「……………変態先輩」
「子猫ちゃん⁉︎その呼び方はやめて!」
俺はそれから子猫ちゃんの誤解を解くことに必死になった。結局解けなかったが。
レンside
その日の夜、
『起きているか、レン』
「ああ、レイド。なんか面倒なことになってきたな」
『また俺を使う時が来るかもな』
「そうだな、今度は仲間のためにな…」