【マジで】帰り道でケモ耳美少女に泣きつかれたんだが【ヤバい】   作:匿名

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閲覧感謝!感想評価感謝!!!

イッチの一人称視点での記録です
苦肉の策です

次回スレ民に報告するため
「掲示板以外いらないんだが?」
って人は明日またここに来てください。本当に掲示板をお見せします。


府中競馬場来訪記録

「ここが府中競馬場……向こうとあんまり変わらないんですね」

 

 

 カフェと名乗る馬娘──平行世界ではそういう種族らしい──を拾ってから、既に二日以上たった。生来の性格か、あるいは女性に対する耐性の無さか、複雑奇怪な事情を持つ彼女(とお友だち)の存在を受け入れつつある。

 

「そうなんだ……っと、そっちじゃなくてこっち」

「……ごめんなさい」

 

 彼女の性格は、悪く言えば卑屈で臆病。ことある事に謝罪されたり、何かを言いかけて止めたり。情緒不安定な点や甘えたがりな点を含めれば……メンヘラのような気質を感じる。

 

「ほら、名物G1焼き。餡子とクリームどっちがいい?」

「G1? ……クリームでお願いします」

 

 しかし甘い焼き菓子を美味しそうに食べる様は年相応の少女で、本来はもっと明るい性格なのではないのかとも思う。カフェ、不思議な女の子だ。

 

「美味しい……」

「それは良かった」

 

 それはさておき。

 

 今日は会社を休み(サボり)、府中競馬場に来ている。発端はスレの安価だったが、考えてみればなるほど、馬娘という彼女らのベースとなったであろう馬達をみれば……こう、なんか良い感じになるんではなかろうか。

 

 しかし競馬場なんて始めてきたが、全体的に清潔感があるし、家族連れがチラホラ目立つ。おっさん達が酒と新聞片手にたむろしてる煤けた賭博場ってイメージがあったが、まるでレジャー施設だ。飲食店や広場、ふれあいセンターに博物館まであるとなればあながち間違ってはないが。

 

「今日はレースは無いみたいだけど……どこから回る?」

「……そうですね、私は──」

 

ぐぅぅぅぅ

 

「一度外に出て、ご飯食べに行こうか」

「……はい」

 

 朝飯は食べたはずだったが……見事な腹の音だった。彼女は食いしん坊キャラも兼ね合わせているのだろうか。

 

 

 

「遠慮せずに選びなよ」

「……はい」

 

 幸い、平日の昼前ということで店は空いていた。この際だから遠慮せずお腹いっぱいに食べさせようと、逆写真詐欺で定評のあるカフェへと連れ込んだのだが。

 

「……何か私の顔についてますか?」

「いや、よく食べるなって」

 

 カツサンド、ピザトースト、ミックスサラダ、シロノワールetc,etc……量を見た時は俺も手伝うことを覚悟したが、どんどん消えていく彼らを見て戦慄した。通常サイズのコーヒーが違和感を強調している。

 

「ごめんなさい……」

「いや、遠慮しなくて良い……というか家じゃ我慢してた?」

 

 顔を赤くしながらこくりと頷く。曰く、これでも馬娘の中じゃ少食な方だとか。すげぇな馬娘、平行世界の日本は食料自給率どうなってんだ。財布の中身が半分以上消えたぞ。

 

 あとお友だちさん痛いです。デリカシー無いのは認めますんで肩パンを止めてくだしあ。

 

「ふふっ……」

「どうした?」

 

「いえ、トレーナーさんは相変わらずだなと……」

「……あー」

「あッ! ちが、トレ、いや」

 

 みるみるうちにさっきまでの楽しそうな雰囲気が崩れ、濡れて震えた子猫のようになってしまう。出会った時と同じ、心が不安定で感情が抑えられなくなってしまってるんだろう。

 

「ほら、落ち着いて」

 

 落ち着かせる為に頭に手を伸ばす。こうやって撫でると彼女の()()が落ち着くのは実証済みだ。

 

「大丈夫、大丈夫」

 

 軽く抱きしめて落ち着かせる。周りの目が少し痛いが……泣かれたり店中でポルターガイスト起こされるよりかはマシか。

 

 


 

 

 カフェは時々俺の事を『トレーナーさん』と呼んでくる。調教師って言うとすこしアレに感じるが、要はアスリートのコーチ、向こうじゃ一般的な職業らしい。

 

「あ、あの」

 

 そして実の所、そのトレーナーとカフェとの関係性についてはよく分からない。職業と銘打つには成人だっただろうし、彼女は未成年だ。恋人、というのは考えづらいし恩師と生徒? でも出会ってからの距離感が異常なんだよなぁ……

 

「すみません……もう落ち着きましたから」

「っと、すまんすまん」

 

 さすがに周りの目がキツくなってきた。具体的には成人男性達の視線が。

 

「片付けて別のところ行くか」

「……はい」

 

 


 

 

「これがウマ……私達の、種の原点? でも──」

 

 早まったかもしれん。今日は馬の放牧もふれあいも無かったため競馬博物館に連れ込んだんだが……顕彰馬の写真の前で止まったまま動かなくなってしまった。

 

「はぁ……カフェ、俺もそこら辺見て回ってくるから」

 

 館内に人はおらず、広さもそこまで無い。俺も適当に展示品を見て回る。

 

「競馬の歴史、オグリキャップ特集、名レースビデオなんてものもあるのか」

 

 適当に弄ってみると動画が流れ始める。2001年、第46回有馬記念……クリスマス位にやってるレースだったか。

 

 あの大きな観客席が満員になって、誰も彼もが目の前の光景に熱狂している。耳に残る歓声がまるで俺自身があの場にいるのかと錯覚させる。

 

『「テイエムは来ないのか!? テイエムは今日は来ないのか!? 200を切った! 200を切った! トゥザヴィクトリーか!? トゥザヴィクトリーか?! 外の方からマンハッタン! 外の方からマンハッタン! 他の()は届きそうにない!!」』

 

 錯覚じゃない。俺は確かにあの場に居た! 否応無くある()に目が奪われる。中団あたりから伸びてくる黒いウマ。いや、黒い後ろ姿。ウマ娘達の中からするりと影のように抜け出してくるあの娘は──

 

『「勝ったのはマンハッタンカフェ!! 夢のグランプリを制したのはマンハッタンカフェだ!!」』

 

 マンハッタン……カフェ? 俺はこの光景を知っている。この熱狂を知っている。この喜びを知っている。

 

 いったいどこで? 頭が痛い。

 

「ぐっ」

 

 いや、これは俺の記憶? 思い出そうとすればするほど、頭に電流を流されたみたいに痛みが走る。だけどここで屈したら、多分きっと思い出すことは出来ない。

 

 耐えて、耐えて、耐え続けて。

 

 意識はブラックアウトした。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「──さん! トレーナーさん!」

「……カフェ? あれ、トラックが」

 

 そうだ、歩道にトラックが突っ込んできて……そんなことあったっけ? 

 

「良かった……目を覚ましてくれた……良かったッ!」

 

 涙ながらに抱きついてくるカフェ。俺は彼女を抱き返す事しか出来ない。

 

 だけど何故だろう、俺も涙が止まらなかった。




急展開です
安心してください。次回にちゃんと解説します

ふと思う
今書いたカフェ
旧設定じゃね?  字余り
作者心の俳句

モチベアップにも感想と評価待ってます!
俺が泣いて喜びます!

今回の小説について

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