ありがてぇてぇ……₍₍ ◝('ω'◝) ⁾⁾ ₍₍ (◟'ω')◟ ⁾⁾
それでは、期末試験編、どうぞ!٩( 'ω' )و
職場体験を終え、ハイツアイランスの地下にある自身の部屋で朝を迎えた鬼姫だったが、早朝早々から溜息をを吐きかけた。原因はそう、鬼姫の隣で添い寝をしていたもう一人の
職場体験で起こった事件―――Chara&強化型脳無襲撃事件の際、一時的に二人に分かれていたおかげか、以後分離能力のほか、さらなる能力も獲得できた...のは良いものの、鬼姫が寝ている間に滅茶苦茶実験していたのか、床にある砂浜には大量のフルボトルが散乱していた。
中には、彼女が創ったと見られるフルボトルも多数あった。
「ほら洋姫...、朝だよ...」
「......んぁ...?もう、朝なのか...」
一度フルボトルを共有ストレージの中へすべて放り込むと、鬼姫は東洋棲姫の肩を揺らして起こそうとする。洋姫とは、鬼姫が呼んでいるプライベートでの東洋棲姫の呼び名だ。
黒い髪を揺らしながら寝ぼけ
トポンと影へ沈み切り、完全に二度寝モードに入った東洋棲姫を見て苦笑した鬼姫は学校へ向かう支度を終えると、足早に自室を後にするのだった。
◇◆◇◆◇
「ふぅ......おはようみんな」
あくびをしながら教室へと入った鬼姫だったが、入って早々破厳の厳ついオーラにあてられ、鬼姫の身体から無理矢理飛び出そうとしてくるレ級を二人がかりで抑えるネ級とヲ級を見て同情の溜息を吐きながら、宇覇の方へと視線を向ける。
「煉黒も元気ないな......大丈夫か?」
「あー、うん。(東洋棲姫のせいで)ちょっと個性がね...」
宇覇の質問に答えると鬼姫は自分の席に座り、二度寝から復活した東洋棲姫と
この脳波、鬼姫自身の中にいる深海棲艦――ヲ級、ネ級、レ級、そして東洋棲姫と話せる優れものだが、その際は外界からの音が極端に遮断されていしまうため、初めの時はさらに気を張る必要が出てくるのだ。
『そういえば、洋姫もヒロアカを知ってるんでしょ?どこまで知ってるの?』
『あ~...、OFAvsAFOまでだな。私達が参戦できるかはわからんが』
『ごめん、私さっぱりわからない』
『む?そうか。じゃあ、そこまでの経緯をざっくりと解説しなければな。まずは――――』
二人は原作知識の共有と、そこから逆算して考える対策を行いながら、個性の成長確認を行う傍ら、午前中の授業を乗り越えた。
尚、授業にて指名された際の回答はヲ級―――に任せようとしたが、他の人には脳死の「ヲッ!」としか聞こえないと判明し、急遽ネ級に任せることになったことをここに書いておこう。
◆◇◆◇◆
『――――それにしても、まさかオリジナルフルボトルまで創ってたなんてね...』
『現役でラスボスをしていた頃の能力が、ここで役に立つとは...』
午前と午後の合間にあるお昼休みの真っ只中、ヲ級の帽子にあたる頭部ユニットの口の中から、クジラ肉を手で取りだしては口に放り込む作業を繰り返しながら、鬼姫と東洋棲姫は再び脳波で会話していた。
話題に上がった東洋棲姫の能力――――それは、一度戦った相手の力を
そこで、少量ずつフルボトルに封じ込めれば、二つの能力を一度に使用できるのではないか?と考えた東洋棲姫は、夜通し実験を行っていたようだ。
結果的に東洋棲姫の思惑は的中し、能力を一時的に封じ込めたフルボトルが完成したのだ。それと同時に、東洋棲姫はAFOまがいの能力も手に入れることになった。だが、一度の戦闘で使えるのは一度きり。
成分の
『で、何創ったの?深海棲艦関連?』
『いや、今回は初めてってことで、私の記憶に残っていた幾つかの作品をピックアップしてきた』
そんな念話をしていると、ヲ級の頭部ユニットからペッ!と言いたげに6つのフルボトルが排出され、机にゴロゴロと転がる。
どれもこれも、鬼姫が知っているフルボトルではなかった。無機物や有機物と分別したいところだが、なんと6本のフルボトル、そのほとんどが無機質、あるいはこの世界の現象を封じ込めたものだった。
『......これ、ビルドの世界観設定壊れちゃうじゃん』
『......気にしないでくれ、これがベストだったんだ』
鬼姫の言葉に東洋棲姫はぶつぶつとそういう。だが、鬼姫は気づいていなかった。フルボトルの中に、
そして、このボトルがとてつもない代物になるということを、この時の二人は全く予期していなかったのだ―――――。
◇◆◇◆◇
「ハイ、私が来た。ってな感じでやっていくわけだけどもね。ハイ、ヒーロー基礎学ね!久しぶりだ少年少女!今日も元気か!?」
『ネタ切れなのかな?』
『......事実はそうだな』
工場地帯を模している特殊な運動場に移動した鬼姫たちA組の前に、ヌルっとオールマイトが現れたのを見ると、脳内で鬼姫と東洋棲姫はボソボソとそんな会話をしていた。
「職場体験直後って事で今回は、遊びの要素を含めた救助訓練レースだ!」
『...ここまでは原作と変わらない流れだな』
『そうなんだね』
鬼姫は説明を始めるオールマイトの声を耳に通しながら、東洋棲姫の声に耳を傾けていた鬼姫は脳波で問いかける。1日中喋っていると、外部の声を聴きながら念話ができるようになった鬼姫だったが、まだまだ精度は荒いようで、今はオールマイトの声を聴くのが精いっぱいだった。
「じゃあ初めの組は位置について!」
やがてオールマイトの説明が終わり、最初のレースを走る6人が選出されていく。そうして選出されたメンバーへオールマイトは準備をするように促す。
『一番最初か。メンバーは瀬呂、芦戸、飯田、緑谷、そして...誰だ?』
『あ、そっか。東洋棲姫は初めて見る人だったね...。彼は破巌 砕拳。個性・砕竜を持つ転生者だよ』
『なるほど、砕竜か...。道理で―――って砕竜だと!?』
破巌の個性を説明していた鬼姫だったが、東洋棲姫の驚きの声に体をびくりと震わせた。
鬼姫が東洋棲姫に驚いた訳を聞いたところ、どうやら前世――――東洋棲姫的には前前世に当たる――――でやっていたハンティングゲームの中で、砕竜こと、ブラキディオスに散々狩られ続けた過去があったらしい。
『ブラキディオス......ブラキディオス......黒曜石は砕けない......ジョジョブラキ...ウッ頭が』
『あ~...これは当面復帰できなさそう...』
準備運動している中で、脳内で行われている東洋棲姫の滅茶苦茶なガクガクぶりを見て、鬼姫はため息を吐きながら脳内で呟く。
『......ネ級。私の代わり、お願いできる?』
『ん、了解したわ』
鬼姫はネ級へ身体の操作権限を明け渡し、暫しの休息を取る為に意識を深層へと沈めていくのだった。
◆◇◆◇◆
『...という演技はさておき、だ』
鬼姫が深層意識へ降りてきて開口一番、先にくつろいでいた東洋棲姫がそう言う。さっきの話の真相をを聞くと、ブラキディオスはあっさり狩猟できたらしい。つまり、合理的な嘘をついたという。汚い、流石深海棲艦、やることがえげつない。
『で、な〜んで私をここに呼んだわけ?』
『そんなの、決まっているだろう?』
鬼姫からの問いに東洋棲姫は立ち上がり、両手を広げながら告げた。
『期末の演習試験についてに決まっているだろう?』