一応、本編とも繋がりのあるお話となっていますので、補足情報としてご覧ください。
「なぁるほどぉ......。確かにこれなら行けなくもないかな?」
「となると、この子で決まりかな?」
とある惑星の中に存在するモニターの一室で二つの人影が一つのモニターを見つめながら会話していた。片方はメタルグレーに煌めく髪を腰ほどまで伸ばし、見る角度で色が変わる虹色の瞳を持つ少女。もう片方は、赤いコブラを彷彿とさせるエイリアンとしか形容することしかできない容姿を持つ異形だった。
「じゃあ、私の代わりにお願いね...
「あいよ。やれることはやってみるさ...嬢ちゃん」
エボルトと呼ばれた異形は少女から背を向けた状態で軽く手を振ると、自身の目の前にワームホールを生成し、その中に入っていく。やがてエボルトが入ったワームホールは虚空に掻き消え、モニタールームには少女だけが残された。
「さってと...。私は彼女を向かい入れる準備をしないとね」
そう言いつつ少女は業務作業の手を進め始める。モニターに映っているのは白い四肢に純白の服装、蒼と紅のオッドアイに漆黒の装甲を纏った少女――――鬼姫だった。
その映像を再び視線に捉えた少女はその口元に微笑みのような笑みを浮かべていた。少女の名は
◆◇◆◇◆
「ぶえっくしょい!!」
『おお、いきなりどうした。風邪か?』
「誰かが噂でもしたんでしょ...」
期末試験前日、雄英の近くにある高層ビルの屋上で寝っ転がっていた鬼姫は体内から話しかけてくる東洋棲姫にそう答えながら上半身を起こし、腕を伸ばす。各地の何か所かに飛ばしている偵察機からの情報によると街は特にこれといった変化はないらしい。
『噂で思い出した。そういえば偵察機で街を巡回してたんだが、ある噂が流れていたな』
「噂?いったいどんな―――」
『派手な格好の奴が
遮る形で告げられた東洋棲姫の言葉に鬼姫はピタリと動きを止めた。派手な格好の奴―――ということはそれなりに目立つ格好だと鬼姫は思っていた。だが、その正体はかなりの大物だということを後々知ることになるのだった。
『よぉ、これから時間は空いているな?』
「....どちらさま?」
『んな堅いこと言わねぇでよぉ...。廃工場で待ち合わせしようや。話はそれから。んじゃあ、Ciao~』
場所は変わって鬼姫は現在、街の郊外に存在する廃工場で待ち合わせを行っていた。待ち合わせ相手は、鬼姫が屋上にいたときに電話をかけてきた相手だ。
一方的に電話を切られた鬼姫は非通知設定でかけてきた相手の声に心当たり―――というよりも確信していた。陽気な声、チャラ男のような口調、そして、最後のCiao――――
「......間違いなくエボルトじゃん。なんで私の携帯番号知ってるのさ...」
「そこは企業秘密ってやつだな」
そんなことを鬼姫が呟いていると、廃工場の入り口から電話越しから聞こえていた声が聞こえてきた。鬼姫がそっちへ視線を向けると、驚きで目を見開いた。
赤と金、そして青のカラーリングに頭部にくっついた星座早見盤のようなものと胸部についたリアクターらしきものが特徴の人影が、廃工場の入り口から鬼姫のほうに歩みを進めてきていた。
「しっかし、今は雄英所属じゃないのか?」
「いつかフリーになるさ、多分」
人物からの問いに鬼姫はそう答えつつ、目の前の人物に関しての情報をある分だけまとめ始める。
仮面ライダーエボル・
「...んで、なんで私にコンタクトをとってきたの?」
ため息を吐きながら鬼姫は入ってきた人物――エボルトへそう問いかける。東洋棲姫に影武者として擬態してもらって雄英――――ハイツアイランスから抜け出したものの、東洋棲姫のことも考えてエボルトとの会話を早めに切り上げ、帰りたいものだった。
「あ~...そうだなぁ、簡単に言えば勧誘さ。要するに、俺はメッセンジャーを任されただけだ」
エボルトの言い分はこうで、簡潔にまとめるならば「俺はただの仲介役だ」とのこと。鬼姫は劇中での彼の立ち回りを
「ふ~ん...。エボルトが所属する組織ねぇ...」
「まぁ、信頼ないよなそりゃ」
「そりゃぁ...ねぇ?だってa「あのエボルトが素直に入るはずない...かな?」―――!?」
鬼姫は自身の言葉を遮る形で、第三者の声が
一つは誰も鬼姫とエボルトの密会を知るものはいないということから。そしてもう一つは、エボルトのことを知る人物だということだった。
その二つを加味し、瞬時に外敵だと判断した鬼姫は、今までも最速といえる速度で右手にヲ級の
「あーストップストップ!私は敵じゃないから!」
――――持っていこうとしたところで、再び第三者の声が聞こえたかと思うと、
ソレは、黄金の首を伸ばした龍のようなものだった。だが龍と明確に違うのは、鬼姫の方へ向けている瞳の数が異常であり、且つ首以外の部分はブラックホールのような小さな穴にあるようで、姿を現しているのは1本の首だけだった。
「コイツは......!」
「あれ?この子のことを知ってるの?いや、私と同じなら知っててもおかしくないか」
鬼姫が目を見開いている中、第三者の声が聞こえた時にそちらのほうへと目を向けた。そこにいたのは、鬼姫と同じ、いやそれ以上に幼く見える少女だ。メタルグレーに煌めく髪と、黄色の瞳を持つ少女だった。
だがそれ以上に、鬼姫はステッキの攻撃をなんなく受け止めたこの龍もどきに警戒を敷いていた。いや、否応なく警戒せざるを得なかった。
「ギドラ...!それも過去1ヤバいアニメ映画Ver...!!」
一旦龍もどきとそれを従える少女から距離をとった鬼姫は、再び頭を回転させ、思考をまとめようとする。
ギドラ――その正体は、時空の狭間にある異空間に潜む高次元エネルギー生命体である。「黄金の終焉」、「終焉の翼」、「この世ならざる虚空の王」などの多くの異名を持ち、アニゴジ世界における宇宙規模の食物連鎖の頂点である存在だ。
思考をまとめ終えた鬼姫は、龍もどき―――ギドラが小さなブラックホールの中に入って姿を消したのを見ると、今度は少女のほうへと視線を移す。
「...あんたは?」
「私?私は
これが、鬼姫と