「それでは〜、はじめっ!」
ミッドナイトの声で始まった準決勝二回戦、今回はタイムラグなしにレ級への変身を決めた鬼姫と、準準決勝と同様にドレキングへと変身したドレミー。
「Ураааааааа!!!!」
「はぁぁぁぁ!!」
初っ端からレ級の主砲とドレキングのドレキング砲から閃光と轟音が響き、始まるは端と端での砲撃戦。羊と演習用の砲弾が衝突しては爆発を起こし、その勢いは拮抗していると思われた......のだが、その拮抗状態は20分が経とうとしたところで、突然終わりを迎えることになった。
「くっ、もう弾が...!」
「....そコっ!」
そう、ドレキングの弾用の悪夢が尽きてしまったのだ。ドレキングが弾を撃ってこなくなったところを見て、そこに気づいた鬼姫は再装填を終えた全砲門をドレキングへと向け、一斉射撃を敢行する。
「くぅぅぅぅっ!」
砲弾が次々とドレキングへと着弾していくが、流石に高スペックのドレキングには、演習用の砲弾はやや相性が悪いようだった。衝撃を羊毛で吸収できているものの、微量のノックバックが重なり、微々たる距離ではあるがドレキングが場外のラインへと近づいていく。
「まダ....デしョ?ドレミー...」
「ええ、まだ...終わりませんよ!」
「良イゼェ.....来イっ!」
後退しっぱなしだったドレキングが場外ラインギリギリのところで踏みとどまり、お返しとばかりにその巨体でレ級へと突進を始める。レ級となった鬼姫はドレキングの顔に両手を添えることで突進を受け止める。ガリガリと地面を削りながらステージの中央まで後退すると、尻尾を地面へ叩きつけ、ストッパーのように使用し、そこからの後退を許さぬスタイルで張り合い始める。
「ぐっ......いい加減止まったらどうなんですか!?」
「鍛エタのは私もなんダゼ?くくくく......」
全体的に高スペックを保っているドレキングだが、重量だけはその大きさとは違い、陸上でのデバフをうまく使って重量を上げた鬼姫と互角の状態で拮抗し続けていた。ここからはドレキングとなったドレミーとレ級になった鬼姫による純粋なパワー勝負に持ち込まれることとなった。
「......ウラァ!」
「きゃあ!」
鬼姫は尻尾にある顔をうまく操作してドレキングの顔へと噛みついていく。ドレミーは怯んでしまいドレキングそのものの力が抜けてしまう。その隙を見逃す鬼姫ではなく、レ級単体が持つ自慢の怪力で一気にドレキングを押し出して場外へと持ち込んだ。
「甘夢さん場外!煉黒ちゃんの勝利!」
「負けました......。20分も粘ってこれですか......痛覚遮断の機構もつけないとですね......」
ミッドナイトの声が響き、勝負が終わったと感じ取ると、鬼姫はすぐさまレ級から元の素体へと変身を解く。流石に20分以上の長期戦で戦い続けたことがなく、初めての体験だったが、見事難所を乗り越えられたようだ。
「ふぅ.....流石に私も疲れたよ...さて、最後に宇覇が相手かぁ......勝てるかな?」
「......宇覇さん、危うくプトティラになる所でしたからね。念の為用心してください」
「わかってるって......」
ドレミーの言うこともご尤もだった。事実、紫の複眼だったところを見ると、ギリギリプトティラコンボにならずに済んだように鬼姫は見えた。
「(とりあえずは、やれるところまでやってみよう)」
決勝戦の相手は宇覇、そして恐らく
そして、遂に決勝戦の幕が上がった。
活動報告でゲストキャラ募集を掛けようと思ったんですけど、需要あるんすかね?私では短い間の登場になっちゃうかもしれませんけどね…()