深海から始まるヒーローアカデミア   作:リン・オルタナティブ

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連続投稿は身に染みるぅ^〜
とりあえず、これで体育祭編は終了…ですかねぇ?


この話は本編第31話までのお話をプレス機で圧縮したかのような内容となっております。


#8 深海ノ姫、最凶ト対峙ス

『いよいよ決勝!己の暴走を抑え込んで戦う男!分倍河原 宇覇!対するは全てパワーでねじ伏せる!煉黒 鬼姫!』

 

「煉黒……俺は全力で行く。だから……このコンボを使う。いいな?」

 

 そう言って宇覇はプテラ、トリケラ、ティラノのコアメダルを1枚ずつ体内から取り出し、鬼姫へと見える。

 

「!... ちゃんと制御出来んのか?」

「一度抑え込めたし、内蔵を削って体内のほとんどをセルメダルとコアメダルに変えたから今の俺は限りなくグリードに近い。だから大丈夫だ」

 

 鬼姫がプトティラコンボへの変身を制御できるか疑うが、宇覇は既に対策を施していたようだ。流石としか言いようがない。

 宇覇が変身の意志を見せると、嵌められているコアメダルがその意志を汲み取るように外れ、代わりにひとりでに恐竜メダルが装填されていく。

 

「さぁいくぞ......変身!」

 

 

 

キン!

          キン!

                     キン!

 

 

プテラ!

        トリケラ!

                  ティラノ!

 

 

 プットッティラ〜ノザウル〜ッス!

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ......」

「そウ来なくッチャな......!」

 

 見事プトティラコンボを制御できた宇覇に応える為に、そして最凶へ挑戦するために、鬼姫は今出せる最高出力のレ級で真っ向から叩き潰す事を決断する。

 

『おいおい!宇覇のやつ、見た事ない姿になったぞ!?プテラ、トリケラ、ティラノ!?あいつの個性は虫の能力と分身だろ!?』

『あのメダル......準決勝で出てきたメダルだな。あんな事もできるようになったのか......』

 

 プレゼント・マイクが突然のプトティラコンボに驚愕し、イレイザーヘッドが冷静に分析する声が耳に入ってくるが、今の鬼姫からしたら雑音でしかない。

 

「分倍河原君......それ、ちゃんと制御できてるのね?」

「大丈夫デス......しっかり制御シテイマす......」

 

 ミッドナイトがプトティラコンボを制御できているのか宇覇に問い、宇覇は常時制御できると答える様を見て、宇覇の頭の回転の良さに改めて鬼姫は心の中で脱帽した。

 

「......その姿でも問題ないとして許可するわ!さぁ、Ready......?GO!」

「オラァ!」ズボォ!

 

 ミッドナイトの合図の直後、宇覇が恐竜メダルの力を込めて地面に手を入れてティラノサウルスのアギトを模した戦斧、メダガブリューを引きずり出し、鬼姫へと構える。

 

「驚イタ......モウメダガブリューヲダセルノカ!」

「うらァ!!」

「ソンナ大振り当たルカよ!」

 

 興奮して言葉のほとんどがカタコトになっている鬼姫へ、宇覇がメダガブリューで切りかかるが、単純な軌道の攻撃だったからか、鬼姫は簡単に避けていく。

 

「今度ハコッチの番だナ!」

「GAAAAAAAAAAA!!」

 

 鬼姫は全門斉射で突進してくる宇覇を止めようと演習用砲弾を撃ちまくるが、宇覇は雄叫びを上げながら構わず突進し、鬼姫へとメダガブリューの斧部分をぶつけていく。

 

「(メダガブリューが掠った...!だけどこの程度なら.....)!? 個性が...使えない! 人間態に戻された!?」

「安心しろ...しばらくすれば治る...さぁ、トドメだ!」

 

 鬼姫が元の素体―――通常形態へと戻ったことへ驚愕している間に、宇覇は体内からセルメダルを2枚取り出してメダガブリューに食べさせ、バズーカモードに変形させる。

 

〔ガブッ、ゴックン!プットッティラ〜ノヒッサーツ!!〕

「はあああぁぁぁぁ......セイヤァァァァァ!!」

 

 セルメダルのエネルギーが充填された紫電の奔流が銃口から放たれ、鬼姫の全身を包み込み、身体を吹き飛ばす。

 

「(あ...はは、これが最強.....プトティラ...か)」

 

 そのまま鬼姫の身体はセメントスが創り出した壁へと衝突するが、その壁はあっという間に砕け吹き飛ばし、土煙を巻き起こす。鬼姫は、壁に衝突したときに意識を手放すことになった。

 鬼姫が次に目を覚ましたのは、表彰式ギリギリのタイミングだったが、持ち前の回復力ですぐに復帰し、無事体育祭は幕を下ろすことになるのだった。

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

『へぇ...中々やるじゃん、あの子』

『そうですね。私達の特性をうまく理解した上での立ち回りでしたね』

『最後の方はほぼレ級任せだったみたいだけどね〜』

 

 それは深海のように暗い暗い暗闇に包まれた空間の中に、異形の少女達が目の前に浮かんだ画面のようなものを見つめながら、そんな話をしていた。

 奇怪な帽子を被った少女に、二叉の尻尾を振りながら帽子の少女へ話しかける少女。そして――――

 

『ヲ級タダイマァ〜!』

『おかえりなさいレ級、楽しめましたか?』

『ウン!暴レラレタカラ、満足!』

 

 新たに空間へ現れ、ヲ級と呼んだ奇怪な帽子の少女に抱き着いてきたのは、尻尾にバックパック、そして黒いビキニ姿のレ級と呼ばれた少女。

 そう、この3人は鬼姫の中に存在する深海棲艦の深層意識、正確には艦娘に轟沈させられ、鬼姫の中へと流れ着いた魂達だった。

 

『それにしても、鬼姫だっけ?あの子、姫級の才能あるわ』

『そう...ですね。まだまだ荒削りですが、洗練されていけば...といったところでしょうか』

 

 悔しがりながらメダルを受け取る鬼姫を見ながら、二叉の尻尾を持つ少女――重巡ネ級とレ級をおんぶしたままのヲ級はそんな会話をする。

 そうして時間は過ぎていく。そしてやがて、2隻(ふたり)の予想は、大きな想定外となって鬼姫の身を変えていくことになるが、この時は誰も、知る由はなかった――――――。




これにて体育祭編、無事終了となります!
今回伏線を張ろうと思ったんですけど、諦めました(笑)
それでは、次は職場体験編を書いていきます!

※追記:活動報告にて意見箱、設置しました!何かあれば、そちらまでよろしくお願いします
活動報告⤵
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=281840&uid=300807
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