『擬竜化車両と優しい青年』   作:BLAST【シャディアン】

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これは…ちょっとお金持ちな優しい男と何故か擬竜化した車の話…文のおかしいところは目をつぶってください…では本編をどうぞ〜


プロローグ2『優しい男と擬竜化車両』

なんで…なんで僕を捨てるの…?僕はまだ走れるよ…!

 

廃車置き場にある一台の車が置いてあった。エンブレムにはtype-Rと書いてある…

全てのパーツが揃っており、まだ走れる状態だった…しかし、何故かボンネットなどが鎖でしっかりと縛られていた…

なんと、その車には自我があった…

 

『優しい男と擬竜化車両』

 

いつもの道をいつもの時間に散歩していた。

 

ふと廃車置き場に目をやると、白い車が見えた。

 

その車がとても気になった私は廃車置き場の管理人に電話をした。

管理人いわく、持っていきたいなら持っていっても構わないとのことだった。

 

その車が気に入った私は車を持ち帰り、自分のガレージへと運んだ。

 

やることは山積みだ。

まずはこの鎖を外さなければ。

 

鎖を全てはずし終え、

私は、次の作業に移った。

それは、この車のエンジンを直すことだ。

 

幸いエンジンの部品は全てそろっていた。

それにエンジンをかけるための鍵もついていたので、修理にさほど時間はかからなかった。

修理を終え、エンジンをかけてみるとしっかりとかかったので、どうやら直ったようだ。

 

天気も良かったのでそのままドライブに出かけた。

 

それから数日たったある日の夜…

 

私は寝る準備をして寝床についていた。

 

物音がガレージから聞こえたので、不審に思った私は起きてガレージに向かった。

すると、ガレージの扉が開いていた。

泥棒かと思った私は、開いていたガレージの扉から、外へと飛び出した。

 

次の瞬間、私の目に飛び込んできた光景は信じられない光景だった…

 

なんと白いドラゴンがこちらに背を向けて月を眺めていたのだった。

 

私が唖然としていると、私に気付いたのかドラゴンが振り向いてきた。

そして、こう言ったのだ。

【また走らせてくれてありがとう】と。

私は驚いた…しかし、もっと驚くことになるとは予想していなかった。

なんとそのドラゴンはあの白い車だというのだ!

確かにそのドラゴンの体には、Hというロゴや、VTECという文字、type-Rという、あの白い車に入っていたロゴや文字が入っていた。

 

しかし、私はこれは夢なんだと、そう思いながら特に返事をしないで寝床に戻った…

 

翌朝、起きて昨日の事が気になったのでガレージに行くと、持ってきたときと変わらない白い車があった…はずだった。

何故過去形かというと、姿が変わったからだ。

夢ではなかったのだ。

 

目の前に白いドラゴンがいる。

 

しかもおはようございますと挨拶をしてきた。

一体どういうことなのか全くわからないまま、とりあえず、説明をしたいそうなので聞いてみることにした。

 

なんでも彼はもともと普通の車だったらしい。

それで、ある日謎の液体を踏んでしまい、暫くすると、何故かドラゴンになっていたようだ。

前の持ち主に気づかれないように、ドラゴンの姿を隠していたのだが、前の持ち主は何を思ったのか、まだそんなにも乗っていないのに自分を廃車にしてしまったのだという。

そして、私に救われ今に至るというわけらしい。

 

…………えぇっと、つまりはこういうことかな?

 

(ここから会話)

 

「君は元々車だった。」

 

「はい……」

 

「それで謎の液体を踏んだらドラゴンになってしまっていた。」

 

「そうなんです……」

 

「うーん…にわかには信じ難いが…目の前にいるからなぁ。」

 

「本当にあなたには感謝しています。」

「あのとき僕を助けてくれなかったら、間違いなくスクラップにされていました…」

 

「ドラゴンの姿で逃げればよかったんじゃないのか?」

 

「…鎖があったせいで身動きがとれませんでした…

故鎖を巻かれていたのかは、わかりませんが…」

 

「そういえばすっかり忘れていたが、君は名前はあるのかい?」

 

「はい、シビックtype-R EK9という名前です。」

 

「長いなぁ…シビック君と読んでも構わないかい?」

 

「はい、シビックで構いません。」

 

「よしわかった。じゃあこれからよろしく頼むよシビック!」

 

「はい!よろしくお願いします!」

 

こうして不思議な同居生活が始まった。

…といっても特に何かするわけではないんだけども。

 

彼は走ることが大好きだと言っていたし、思いっき

り走りたいとも言っていたから、次の日曜日にサーキットでも貸し切って思いっきり走らせてやりたいなぁと考えている。

 

Continued ... maybe?




続く…かもしれません。シビック君の姿→
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