転生したら(自称)宇宙人になってしまった件   作:イガリマ

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完全な見切り発車で書いた小説です。
続くかは未定ですが、楽しんで読んでもらえると幸いです!


好きなアニメを答えただけなのに…

 

 この文を見ている皆さんこんにちは。いや、時間次第では”おはよう”か”こんばんは”…かな?

 

 

 この文を読んだな!?これでお前とも縁が出来た!!

 

 

 …はい。暴太郎のリーダーになっている場合ではなくてですね…。

 

 突然ですが皆さんは、こんな諺を知っていますか?

 

 ”口は災いの元”

 

 

 ”不用意な発言は自分自身に災いを招く結果になるから、言葉は十分に慎むべき”という、戒めのような言葉です。

 

 皆さんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。何気ない発言で友達や身内の人、上の立場の人等を傷付け、悲しませ、怒らせ、呆れられたこと。挙げ句の果てに取り返しがつかないことをしてしまったことを。

 

 最悪の場合、それは一生背負って生きて行くしかないこともあるかもしれません。

 

 でもまずは気になりますよね。何故こんな問いかけをしたのか、その答えを教えましょう。それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕こそが…この諺がそのまま当てはまる程の大失態を犯したからだよ!しかも、それまでの人生が丸ごと失われる程の!

 

 僕は休みの日に部屋で昼寝をしていた。その筈なのに、目が覚めた時には部屋ではなく、真っ白な謎の空間にいた。そして目の前には、白い服を着た青年っぽい見た目をした男性が立っていた。

 

 僕はあまりにも突拍子もない出来事の連続に取り乱すしかなかった。けど、男性は落ち着いた声で僕にこう話してきたのだ。

 

 

「君、好きなスポーツアニメはあるかな?」

 

 

 確かに、僕は色々なスポーツアニメを見てきた。でも何故アニメの中でもスポーツのジャンルに絞ってきたのか、それが理解できなかった。取り敢えず何か答えようかと思い、僕はこう言った。

 

 

 

「…”イナズマイレブン”です。いつの日か、”円堂 守”とサッカーがしたい。そう思っています。」

 

 

 

 それを聞いた男性はうんうんと頷く。そして男性はすぐさま口を開いた。

 

 

「君の望みはよく分かった。ならばその願いを、叶えて上げようじゃないか」

 

 

「えっ…?本当ですか?」

 

 

 僕がそう聞き返すと、男性はゆっくりと右の掌を僕に向けて翳した。すると、僕の脳内でとてつもない眠気が襲ってきた。

 

 

「ただし、最初は彼の敵として…ね?」

 

 

 意識が朦朧としてハッキリとは聞こえなかったが、男性はそう言ったような気がした。それを最後に、僕の意識は完全に失われた。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「…しっ…」

 

 

「………」

 

 

 誰かが…呼んでいる?

 

 

「……しっかり…」

 

 

「…うん?…」

 

 

 あっ…目が覚めてきた…。

 

 

「大丈夫!?しっかりして!」

 

「…ハッ!?」

 

 その時、僕は完全に目が覚めた。周囲を見渡すと、目に映ったのはまるで無機質で機械的な廊下だった。

 

「ここは…」

 

「心配したよ。グラウンドに行く最中で、急に倒れたんだから…。折角一緒に練習できると思ってたのに」

 

 僕の気をよそに話しているのは、少し逆立った赤い髪をして宇宙服っぽいスーツを着た少年だ。しかし、その姿に僕は凄く見覚えがあった。

 

「…”グラン”?」

 

「何を言ってるんだい?俺はグランに決まってるじゃないか。記憶喪失にでもなったのかな?」

 

「いや…別に記憶喪失って訳じゃ…」

 

 その時、僕の脳裏にある映像が浮かんできた。それは、この世界で僕が紡いできた記憶。

 

 幼い頃に両親に捨てられ、”お日さま園”という孤児院で育てられ、”エイリア石”の力で驚異的な身体能力を手に入れたサッカー選手…”エイリア学園”の一員になったこと。

 

 そして僕は、その中で最高位に値する”マスターランクチーム”のキャプテンを務めていること。

 

 

 

 僕の本名は”星宮 薫”。エイリアネームは”ルシア”。僕が所属するのは、本来原作にはないチーム。その名は”アンドロメダ”。

 

 

 全てを思い出した僕は、落ち着いた声でグランに言った。

 

 

「ごめんごめん。ちょっと気が動転してたみたいで…そうだったね。今回は僕も、グラン達の練習に混ぜてもらうんだったよ」

 

「いいのかい?このままだと”ジェネシス”の称号を手に入れるのは、俺達”ガイア”だよ?」

 

「別に…僕はお父様の役に立てればそれでいい。でも、称号は諦めた訳じゃないよ。少しでも隙を見せたなら、称号は僕達”アンドロメダ”が奪い取ってあげる。今は良きライバルとして、お互いに競い合おうじゃないか」

 

「フッ…やはり君という人は、そうでなくちゃ」

 

 グランはそっと僕に向かって微笑んだ。しかし、僕は同時に思い出していた。僕を転生させたあの男性のことを…。

 

 

 

 いや確かに”円堂 守”とサッカーはしたいって思ってたけどさ!よりによってエイリア学園かよ僕!折角イナイレの世界に行けたのにこの仕打ちは酷くない!?

 

 

 

「…ごめんよグラン。ちょっと待ってて…」

 

「?いいけど…どうしたんだい、ルシア?」

 

 僕はそっと立ち上がると、外の景色が見える場所まで早歩きで向かう。そして外に向かって大声で叫ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

おのれディケイドおおおおぉぉぉぉぉ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 僕はこの世界にいる筈のない、マゼンタの破壊者への風評被害を口にするのだった。

 

 

 

 

「……ディケイドって誰?」

 

 

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