夕焼けが窓に差し込み始めた頃、第六戦隊の重巡艦娘四人の基地業務の時間が終わった。
深海棲艦と戦うのとはまた別で忙しいデスクワーク。朝一番から四人は鎮守府のデスクにかかりっきりで基地の司令部要員と共にパソコンと向き合ってキーボードと叩き、時に基地要員らと作成した書類を共有していた。
夕刻の五時を告げる鐘が基地内に鳴り響くと、第六戦隊の四人の仕事を監督していた艦隊作戦参謀が四人に「定時だ、今日は帰っていいぞ」と告げた。
それを聞いてデスクトップパソコンとキーボードと朝から対峙する業務をしていた六戦隊の四人は、一斉にどっと溢れた疲れから思いっきり伸びをした。
「やっと終わったぜ。晩御飯が楽しみだな」
伸びをして欠伸交じりに加古が眠たそうに言うと、姉の古鷹が「お疲れ様加古」と妹を労った。
「今日の晩御飯はカレーかな?」
手と足を延ばして伸びをした衣笠が楽しみにしているらしい夕食のメニューの内容にわくわく顔で触れる。
カレーと聞いて加古が苦笑交じりに衣笠に返す。
「昨日もカレーだったじゃないか衣笠」
「いいのよ、私は毎日三食カレーでもいいわ」
「毎日三食カレーだと栄養が偏っちゃうから駄目だよ」
流石にそれはダメだと古鷹も苦笑交じりに窘める。
ワイワイと騒ぐ三人を見て、青葉も微笑を浮かべた時、彼女のデスクトップパソコンに通知が入った。
何だろう、と青葉が通知を見ると、封緘指令書の印が入っていた。提督から青葉への直々の封緘指令書。
さっきまで浮かべていた微笑を吹き消して、青葉は封緘指令書の封を解く。
(今日ヒトハチマルマルまでに私のところに来なさい。君に特別任務があるので私から説明をする。君一人だけで来てくれ)
簡潔ながら提督からの直の出頭指示。封緘を用いると言う事は只の出頭指示ではない。
自分だけを指定して来る辺り、野暮用とかではないだろう。
一日中デスクトップパソコンと向き合ってのデスクワークを終えて、一息を付ける同僚の三人に顔を向けると、青葉は別件が出来た事を伝え席を立つ。
「ちょっと青葉だけ別件が入ったから、別のところ行ってくるね」
「はーい、早めに切り上げて晩御飯までに戻ってよね。寄り道しないでよ?」
別件が出来たと言って席を外す姉に衣笠が釘を刺す様に言う。
分かってるって、と微笑を返しながら青葉は部屋を出て、提督執務室へと向かった。
ノックして名乗ってから部屋に入って来た青葉を提督は真顔で出迎えた。
執務室を見回すと、提督以外誰もいない。普段ならいる筈の秘書艦はおろか、艦隊参謀も基地要員の一人もいない。
なるほど、只の特別任務、と言う訳ではない、って事か。
胸中でただの仕事依頼で呼び出された訳では無い事を察する青葉に、提督は自分のデスクの真向かいの椅子を彼女に勧めた。
無言で座る青葉に、提督はデスクの上で両手を組むと真顔を崩さずに青葉に呼び出した内容を伝える。
「青葉、この基地で君だけにしか頼めない要件が出来た。
以前、艦娘狩りなる過激派団体の事件があった事はお前も耳にしているな?」
提督の言う艦娘狩り。それは深海棲艦との戦いに身を投じる艦娘を「艦娘こそ異形の存在・未知なる脅威」と断じて艦娘適正の有無もろくに確かめずに「艦娘っぽそうな女性」と言う理由なだけで、女性を襲う過激派団体の起こす事件の事だ。
艦娘として活躍する女性は、皆元々はと言えば只の一般人だったり海軍の軍人だったりと様々だが、元を辿れば一人の人間だ。
そんな元は人間である艦娘の事を理不尽な言いがかりを付けて襲う過激派は人間の中に一定数存在する。
艦娘は深海棲艦と通じているだの、艦娘こそ深海棲艦だのと、根も葉もない陰謀論を主張する集団だ。基本的に世論の支持など得られる訳もない連中である。
実は青葉もこの手の団体に昔襲われた経験があった。
拉致され、不当に監禁され、謂われなき暴力を振るわれ、瀕死の重傷を負った。
辛うじて警察の介入で助かったものの、この事件で青葉は心と体に少なからぬ傷を負った。
こくりと頷く青葉に提督は組んでいた手を組みなおして続ける。
「先日、艦娘狩りを行っていた団体の一つの足を掴んだ。で、一つ厄介な事があってな。その組織は艦娘適正がある一人の少女を拉致監禁している。拉致監禁にとどまらず彼女が組織の手で自身売買に出される可能性も極めて高い。
おまけに厄介な事にこの組織は調査をすればするほど、女性の人身売買等の非合法行為に日ごろから手を染めている連中でもある事が分かった。
要は所謂『間男』って輩が構成員に多数いるってことだ。艦娘相手の過激派行為に限らずやっていることがあくどい連中だ。ここで潰して置けば後々方々に損は無いだろう。
攫われた艦娘適正のある少女だが、適正があると判明して孤児院からこちらに移送される予定だったのだが、まんまと軍の者を偽る連中に奪われてしまった。
奴らのアジトは既に特定済みだが、この組織が少々特殊な組織なんだ。
只のそこら辺の狼藉者で組まれた集団ではなく、軍の一部と通じている連中なんだ。最悪、軍の誰かが一枚嚙んでいる可能性すらある。
こちらが対抗部隊を送ろうとすれば確実に察知される可能性が高い」
艦娘狩りを行う集団には中には軍内部に賛同者がいる事も決して珍しい事ではない。深海棲艦に対抗出来る存在が現状艦娘しかいない、と言う事から通常艦艇部隊は大幅に縮小されており、それを理由に艦娘に対して逆恨みをする軍人も中にはいる。
そういった反艦娘感情を抱く海軍の軍人が、艦娘狩りを行う過激派団体と通じて軍の内情を密告していると言う訳だ。
「この手の少女拉致監禁で公的機関が動けない時に頼りに出来る組織があるにはあるのだが、その組織は今別のところで大規模な作戦行動を実施中で割ける部隊が無いんだ。
そこでだ、青葉。君には単独でこの組織のアジトを強襲して、艦娘適正のある少女の奪還と組織の撲滅を頼みたい。
特殊訓練を受けたことがあるのはこの基地で青葉、君だけだ。今この基地からすぐに艦娘適正のある少女を奪還するために送れるのは君だけ」
単独で艦娘狩りをしている過激派団体のアジトにカチコミして艦娘適正のある少女を奪還して来い。単独ミッションと言う言葉に青葉は身じろぎもせず、無言でどんな団体なのか提督に尋ねる。
「君とは因縁のある組織だ。三年前に君を拉致監禁した組織、『蒼き海』だ」
提督の説明に黙って聞いていた青葉がピクリと反応する。
知らずと右腕が右脇腹に伸びた。三年前に「蒼き海」のメンバーから受けた暴力の傷跡が右脇腹に残っている。
疼く傷跡とあの時受けた謂われなき言葉と物理的な暴力の数々が脳裏に蘇る。
バケモノと罵られ、何度も何度も自分に振り下ろされる鉄パイプ。
殴るだけ殴った後昏倒する青葉の右脇腹を始めとする体中に突き立てられるナイフ。
警察の保護を受け、病院に搬送されてから判明する予定されていた改二へ自身を改装するには体受けたダメージが大きく、リスクの大きさから断念された結末。
艦娘は艤装とリンクさせる際、膨大な電力を通電させる必要がある。一回やったら後は不必要だが、改装などで艤装をアップグレードした際には改めて再リンクの為に膨大な電力を通電させなければならない。
艦娘適正と言っても色々あるが、一般人と艦娘の違いはこの膨大な電力への耐性の有無ではっきりと分かれると言っていい。
常人なら感電死してしまうレベルの電力を流し込んで、数分間気絶する程度の耐性があるのが艦娘である。
青葉はこれまでの功績が認められて改二化改装が予定されていた。しかし、艦娘狩り集団から受けた暴行からの負傷が改二化艤装とリンクさせる際に通電させる必要がる電力に、青葉自身の身体耐えられない身にしてしまっていたのだ。
この負傷もあって青葉は改二化出来ない、重巡艦娘としての戦力は二線級レベルのポジションに甘んじる事となった。
「警察の摘発を受けてからしばらくして水面下で連中は組織を再建して、性懲りもなく艦娘狩り活動を続けている。
しかもどうやら単なる過激行為にとどまらず色々あくどい事に手を染め始めて、半分艦娘狩りを行う反艦娘集団から逸脱した単なるゴロツキに成り下がっている感がある。
現状こちらが下手に動けば、内通者から情報を流されて既に拉致監禁されている少女が殺害されるか、別場所に移送される可能性もある。かと言って頼める組織が今手が離せない。
一応無理を言って回して貰える戦力を回して貰ったが、突入救出を専門としていない部隊故に正面から突っ込める部隊ではない。
青葉、君の手で三年前の因縁のカシを返して、拉致監禁されている艦娘適正のある少女を奪還して欲しい。
こちらで出来る準備は可能な範囲でする。頼めるな?」
「了解しました。青葉、単独での敵組織のアジトへの強襲作戦に参加させて頂きます」
頷く青葉に提督は初めて満足げに微笑を浮かべた。
「え、出張?」
キョトンとする衣笠に青葉は提督から「直々にね」といくら妹と言えど話す訳にはいかない特殊任務をぼかす為に出張という隠れ蓑を使う。
実際に提督との打ち合わせで明日の単独強襲ミッションの隠れ蓑として、「明日一日中出張する」という体裁をとっていた。
「青葉だけ単独出張なんて、珍しい事もあるのね」
「そんなに意外かな?」
首をかしげる青葉に衣笠はその通りだと頷く。すると烏龍茶を飲んでいた古鷹が衣笠に青葉へのフォローを入れる。
「青葉は戦闘から事務仕事までそつなくこなせる『出来る子』だから、必要とする職場があるんだよ衣笠」
「そっか、そうだよね」
「青葉がやってくれるおかげで、あたしゃはゆっくり寝ていられるよ」
一日中デスクワークしていたせいでいつもに増して眠気が強いらしい加古がまた欠伸をしながら加古らしい台詞を呟く。
「もう寝てばっかりなんだから加古は」
やれやれと苦笑交じりに古鷹が加古を見ながらため息を吐く。
「出張先でも取材取材ってかまけてたら駄目よ?」
「分かってるってガサ。それ位の弁えは付けているよ」
しつこいくらい注意をする衣笠に青葉は分かっていると頷きながら、明日実施する単独強襲ミッションの事を考えていた。
持っていく武器はSMG一丁とハンドガン一丁、ミリタリーナイフ、それに射出機能付きアサシンナイフ。これで全部だ。
SMGとハンドガンのマガジンとナイフを入れるチェストリグ。それらを隠せる防弾コートと楽器ケースに扮した武器ケース。
プライマリのSMGは45ACP弾を使用するクリス・ベクター。マガジンは三〇発のモノを用意。
持っていくハンドガンは青葉の手のサイズに馴染む大きさかつ、プライマリと同じ弾薬の45ACP弾が使えるグロック30。これをセカンダリとして装備する。
プライマリのベクターのマガジンは多目に、セカンダリのグロック30も装弾数が一〇発なのを考慮して最低でも三本は持っていく。
コートはまだ四月のこの季節でもおかしくない丈のモノを防弾仕様にした奴だ。セラミックキ基複合材と炭化ケイ素などを混ぜた軽量のボディーアーマー。防げるのは拳銃弾程度で上半身しか守れないが、そこは何とかなるだろう。
明日、実質一人で強襲する事になる「蒼き海」の事を考えると、青葉の目が一瞬だけ変わった。
冷酷な目。その手の訓練を受けた人間の目。
改二の改装が出来ない身となった青葉は治療を終えてから、艦娘狩りを行う集団への復讐心に染まった。
やっと今まで改だった自分が更に艦娘として強化出来る機会を無にされた恨み。深海棲艦相手に改までの改装段階の自分では同じ重巡級であるネ級改ではまともに遣り合えない有様だった。
予定されていた改二で自分はネ級改ともリ級flagship級改とも対等に渡り合え、既に改二化が済んでいる六戦隊と三人と肩を並べられるはずだった。
その掴むはずだった将来を全て台無しにした過激派団体「蒼き海」。
深海棲艦相手に何度も怒りと煮え湯を飲まされてきたが、初めて同胞である人間に激しい怒りと復讐の心が芽生えていた。
表向きにはいつも通り明るくおちゃらけた自分をやって来ているが、「蒼き海」に改二になれない身にされた日を境に自分は只の青葉ではなくなっていた。
復讐心に燃える青葉は、それから行われた対テロ訓練を受ける艦娘プログラムの一人して志願し、過酷な訓練をトップの成績でクリアした数少ない艦娘となった。
プログラムを受ける艦娘のほとんどが駆逐艦や海防艦だらけの中、対テロ作戦のプロとして、非正規戦のプロとして、人間相手の殺し屋としての腕を磨いた。深海棲艦相手の殺し屋としての腕を磨いて来た今までに加えて、人間相手の殺し屋としての腕を手に入れた。
周囲の重巡がどんどん改二化されていく中、自分だけ改止まりという屈辱感。六戦隊の仲間は慰めてくれたが、青葉にはそれだけでは足りないものがあった。
「持たざる者は持つべきものを羨むが、持つ者は持たざる者の心が分からぬ」
艦娘になる時に青葉の指導を担当した教官の言葉が身に染みる。
衣笠や古鷹、加古は改二化されているから改止まりの自分の心の辛みの全てを汲み取れる訳では無い。
改二になれなかった、なりたかった青葉。改二だけが全てではないと周囲は言う。それは青葉だって理解していた。
それでも青葉だって強くなりたかった。皆と同じ基準に立ちたかった。
重巡艦娘の皆と同じ世界に立てる機会を奪った「蒼き海」に、艦娘狩りを行う集団全てに裁きを下す復讐者となる事を青葉は選んだ。
(改二になれなくても、今ある力で自分は自分に続く犠牲者を防ぐ。この手を血に染めてでも)
その決意が揺らいだ事は無い。
一方で意気込む自分とは裏腹に、訓練ではトップの成績を収めていたとは言っても、「人間相手」の実戦経験はまだない。
今回の単独強襲ミッションがデビュー戦だ。
うまくやれるか? という不安が全くない訳では無いが、訓練通りやれば上手くいく、と自分に言い聞かせていた。
夕食後、青葉は基地の武器庫に出向いて、武器庫で提督から呼び出されて待っていた対テロ作戦隊員から準備して置いて貰った装備を受領した。
「クリス・ベクター、45ACP弾使用型。マガジンは三〇発入りを六本」
テーブルの上に用意して貰っていたSMGとマガジンを隊員が並べる。
「それとこっちがグロックの30。マガジンはベクターと同じ45ACP弾使用の一〇発入りを三本」
隊員の手からすれば小さ目、青葉にはぴったりのサイズのハンドガンとマガジンがテーブルに置かれる。
「そして、ナイフとアサシンナイフだ。アサシンナイフは左手で射出ボタンを押せばナイフを打ち出せる。
ナイフの射出距離はまあおおよそ最大で五メートルが有効範囲だ。刺されるものがあればなんにでも刺さる。
そして最後にこれだ」
隊員は用意していいた青いコートと楽器ケースをテーブルに置く。
「拳銃弾程度なら防いでくれる。ある程度距離が離れていたらライフル弾も防げなくはないし、ショットガンでもバックショット弾なら距離にもよるが防げ無くもない。
ただし、当たっても衝撃までは防げないから激痛が走る事は留意を。あと高貫通のライフル弾やショットガンのスラグ弾は無理だからそこにも気をつけてな」
「ご親切にありがとうございます」
装備を諸々受け取り、リグとケースに仕舞い込みながら礼を述べる。
武器庫のドアがノックされ、解錠の音がドア越しに響いた。
咄嗟にグロックに手を伸ばしながら身構える青葉に、提督の「私だ」という声がドアの向こうからする。
入って来たのは提督一人だけだった。グロックに手を駆ける青葉を見て準備は大丈夫か? と問うてくる。
「装備の準備は万端です。新品だからジャムの心配もないですね」
手にするグロックを構えて感覚を確認しながら青葉は答える。
素早く構え、エイムを置く青葉を見ながら提督は気に掛ける様に彼女の肩に手を置く。
「初の実戦だ。気を付けてな。訓練通りやれば大抵の事は上手くいくが、最前線レベルでの誤算は起こりうる」
「そう言えば、支援してくれる組織って何なんです?」
九発の弾が装填されたマガジンを差し込んで再び構えながら「公的機関が動けない時に頼りに出来る組織」について尋ねる。
「POCUだ。純愛保護機構戦闘部隊。間男の様な純愛を汚す存在を殲滅する準軍事組織。
正規軍や警察では大人の都合で出来ない事を。非公式の準軍事組織としてのポジションを利用してやってのけてくれる」
「あの人達ですか! 確か今は中東の某国で作戦行動中でしたね」
「なんだ聞いてるのかい」
傍らで黙ってみていた隊員が意外そうな声を上げる。
「これでも艦娘のブンヤですし、昔の非正規戦合同訓練でPOCUの隊員と訓練をやった事がありますからね。
間男、NTRに対する並みならぬ敵意と殺意は凄いです。
情報を仕入れられる伝があるんですよ。大半の部隊を中東の某国での作戦行動に投入していて、ローテを組んでいる数チームが予備部隊といて本部待機中の筈ですね」
「POCUが寄こしてくれたのはスナイパー班だ。突入救出をやる正面戦力は今知っての通り彼らの仕事中で手が離せない。
何とか向こうも都合をつけてくれたのがローテ待機中のスナイパー班一個と言う訳だ。
彼らにはこちらの話も伝えてある。艦娘だろうと人間だろうと、人身売買の危機に瀕した女性の人さらいは許せん、と言う事で承諾してくれたよ」
「ありがたいですね。返礼に手羽先用意しておかないと」
グロックからマガジンを抜いてチャンバーチェックもして銃内部に弾が入っていない事を確認する。
勿論現場まではセーフティをかけているが、万が一暴発事故でも起こしては目も当てられない。
準備を終えてベクターを収めた楽器ケースのチャックを閉めていると、提督は青葉の両肩を掴んで彼女のを両眼を見据えた。
「必ず帰って来いよ。救出対象の少女と共に、無事に帰って来てくれ。君の替えは無いんだ。
衣笠の姉は君しかいない」
「帰ってきますよ。奴らを皆殺しにして必ず。青葉に続く新たな犠牲者をこれ以上出さない為にも」
両肩を掴む提督の腕を握り返しながら青葉も提督を見つめ返した。
確かな決意と明確な殺意を湛えた目が提督を見つめていた。
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