【番外編】お労しい兄上になったんだが…ここどこ? 作:gnovel
前回立香ちゃんが呼び出したメンバーは渡辺綱(鬼殺しという理由で)、メディア・リリィ(回復要因)と縁壱となっております
それではどうぞ!
あれから私達はこの特異点を散策していた。道中に居た鬼たちは無惨さんや縁壱さん、綱さんが全て倒してくれた。
……さっきから鬼たちが何も出来ずに倒れていく……鬼の首領に鬼殺し×2がいたらそうなるのは読めてたけども……
その道中で無惨さんが
「其処にいるのは珠代か、出てこい」
「ッ!相も変わらず傲慢なことで!!」
「珠代様!!いけません!逃げましょう!!」
「ちょっと待ってくださーい!!」
無惨さんを見てすぐ逃げようとした女の人……『珠代』さんと珠代さんに従う『愈史郎』さんと何とか会話を試みた。
「……貴方は何者ですか?この男を従えるだけじゃなく、『人間の』縁壱さんを従えてるとは……」
「珠代様!こいつらは危険です!!急いで逃げましょう!!」
「……あまり私をイラつかせるな」
「と、取り敢えず聞いてください!」
それから私はこれまでの経緯とこの特異点について話した。
「……なるほど、分かりました」
「珠代様!こいつらの言っていることを信じるのですか!?」
「愈史郎、あの無惨を制御出来て尚且つその無惨を殺しかけた縁壱さんが隣にいるのですよ?」
「ッ!ですがッ!!」
「それに、立香さんも嘘をついている感じはしません……まるで炭治郎のような善性を持っているではありませんか」
「……ッ!!わかりました……おい!人間!!」
「は、はい!」
「珠代様に免じてお前たちに協力してやる!だが、珠代様に指一本でも触れて見ろ!必ず報復してやるぞ!!」
「は、はい」
「……さて、本題に移りましょう」
それから私達は『周辺の鬼の掃討』と『上位の鬼の血を採取』そして『黒死牟……巌勝さんの救出及び鬼の縁壱さんの討伐』を目標として行動した。
そして……準備が整った私たちは珠代さんの考案した作戦を聞いた
『鬼となった縁壱さんは、そこの無惨とはまさに格が違う存在でしょう。生半可な戦力では勝ち目がありません』
『貴様』
『さらに言えば、鬼の縁壱さんは巌勝さんを捕らえたまま外に出ることは無いでしょう。これも厄介な点です』
『そこで……癪ではありますが、無惨にこの血を飲ませます』
『……』
『無惨さん!落ち着いてください!!』
無惨さんがブチぎれる寸前だった為何とか無惨さんを宥めて、珠代さんの話を聞くことにした。……珠代さんたちの私を見る目が若干の驚愕に染まってた気がした
『……話を戻しまして、この血は立香さん達に集めてもらった鬼の血を凝縮させたものです』
『これを無惨に飲ませます』
『……珠代殿、それはどういうことだ?』
縁壱さんが疑問を口にして珠代さんに質問した
『簡単なことです。これから無惨にはあちら側と繋がってもらいます』
『……なるほど、そういうことか』
『真っ先に感づいたのが無惨なのが癪にきますが、無惨ならばこの血からあちら側の勢力に干渉することが出来ると踏みました』
『殺すぞ貴様』
『落ち着いてください……お願いします……』
『珠代殿話の続きを……』
無惨さんから殺気が溢れ始めたところで綱さんが話を促した
『えぇ、無惨の話が本当であればあちら側にいる鬼の中に無限城を管理する『鳴女』或いはそれに近しい存在がいる可能性があります』
『そこで無惨がそいつの支配権を奪い、巌勝さんを解放します』
『まずは其処からいきましょう。準備はいいですか?』
こうして『鬼退治』が始まった
「ぐぅ……ここは……?!」
……俺は確か……鬼の縁壱にやられて……連れ去られた筈だが、ここはどこだ……?
「……体の内から焼かれている気分だ……」
先の戦闘の傷の痛みがまだ残っている。だが、立ち上がれない程ではない……だが、それなりに時間は経過してしまっているようだ
それにしてもここは……なぜだか見覚えがある
「……この景観……まさか……」
「オ目覚メデスカ。兄上」
「ッ!!」
いつの間にか俺の背後に縁壱が立っていた。髪の毛が白く染まっていること以外は若かりし頃の縁壱と何ら変わらないその姿に思わず後退りする
「懐カシイデショウ?兄上」
「此処ハ私ト兄上、ソシテ……母上トノ思イ出ノ場所ナノデスカラ」
「……やはりか……道理で見覚えがあるわけだ……」
忘れもしない……俺はここで縁壱と母上に会いに来ていたのだから
「縁壱よ、なぜだ……なぜ鬼になってしまったのだ……なぜあのような殺戮をしているのだ……」
俺には理解できなかった。なぜここまで縁壱が堕ちてしまったのか、なぜこの空間を作ったのか、なぜ鬼を野放しにしているのか……
しかし縁壱は心底理解できないといった感じで
「?可笑シナ事ヲ言イマスネ?兄上」
「……は?」
「私ガアノヨウナコトヲシタノハ、全テハ兄上ヲ呼ビ寄セル為デスヨ?」
「……それだけの為に無辜な民を犠牲に……?」
すると縁壱はとびきりの笑顔を浮かべながら
「ハイ!ソノ通リデス!兄上!!」
「なんだと……」
俺は……悪夢を見ているのか……?
これが……あの縁壱だと……?偽物であった方がまだマシだ
だが……こいつは紛れもなく縁壱だ……
俺はこの事実を受け止められなかった
「サァ!兄上!!久方ブリニ遊ビマショウ!!」
「モウ、兄上ガ傷ツク事ハナイノデスカラ!!
(……?なんだこの違和感は……?)
会話は破綻しているが……こいつはこれ程まで命の喪失を恐れていたか……?
言葉の節々から感じられたものは、『喪失に対する恐怖』だった……
ふと俺は考えた
(待てよ……縁壱が鬼になっているということは、この時空の俺はどうなっているんだ?)
(縁壱が鬼になるには……それこそ無惨の血が必要になる……だが、縁壱にトラウマを植え付けられた無惨が態々接触するとは思えない……)
実際そうだろう。縁壱に完膚なきまでボロボロにされた無惨がとった策が、
『縁壱の寿命が尽きるまで待つ』ということから分かる通り、縁壱と接触することをしなかった。
そうなると更に疑問が出てくる
(そもそも……どうやって縁壱は鬼になった?)
(そして……この時空の俺は、どうなった?)
俺はとある可能性に行きついた。
(まさか……この時空の縁壱は……)
べべン!
「ッ!兄上!!」
「これは無惨の!!」
俺の足元に見覚えのある襖が現れると俺はたちまち落とされた。縁壱が駆け寄るも距離があった為俺を取り逃がした
襖から飛び出た先には無惨とマスター達がいた
「ここは!?」
「黒死牟!そこから離れろ!!」
「無惨!?それにマスター?!」
「一段階目は、成功しましたね……では次の段階に行きます。すぐに来ますよ……」
べべン!
「……ッ!来たぞ!!」
「兄上ヲ返セェ!!!!」
襖から出てきたのは、怒り心頭といった鬼の縁壱だった。禍々しいその姿はまさに『堕ちた太陽』と形容するに相応しいだろう
「兄上!こちらへ!!」
「巌勝さん!無事ですか!?メディアちゃん!!」
「お任せください!マスター!!『
人間の方の縁壱が俺を誘導する。マスターの指示でメディア・リリィが俺を回復した。
体の内側の痛みは消え、何とかまともに動けるようになった
向こうでは無惨と渡辺綱殿が既に鬼の縁壱を相手取っていた。しかし形成は不利のようだ
「大丈夫ですか?巌勝さん」
「其方は確か……珠代殿か!」
「えぇ、そうです。本来ならお話を伺いたいのですが、時間が無いので端的に作戦の概要をお伝えします、よく聞いてください」
この珠代さん達はカウンターとして召喚された模様(クラスはキャスター)
……この微小特異点(イベント)に名前を付けるとしたら何が良いですかね?
みこちゃんをどうしたいか
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病ませる
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兄上諸共他の世界に転移させる
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上二つ全部