歯車と眠れ   作:MSX

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今回から、シーンごとに勝手ながら『ーーーーー』という表現を使わさせて頂きます。

そして安定の亀更新。失踪してればとただただ後悔。

しかし、才能が皆無で全く無くても失踪はしない!!

・・・・・・・なんて言えればいいなぁ。




第13話 かくして埋葬者は死に至る

瓦礫の中で蠢くものがある。

 

それは周りの瓦礫を音を鳴らしながら落とし、少しずつせりあがっていく。

 

そして

 

「もういやだあぁぁぁぁ!!」

 

中から絶叫と共にエルズスが飛び出してきた。

 

服はぼろぼろで顔は煤だらけ、その顔もやるせのない怒りで染まっている。

 

無理もない。あともう少しで死んでいた。生きているのが不思議なぐらいだ。

 

これもあれも全てスネークのせいだ。確証はないがこうなったのもスネークのせいだ。

 

ついでに言えば、一昨日の朝御飯の卵焼きがほぼ炭だったのもスネークのせいだ。多分。

 

「疲れた・・・・」

 

そうだ、シャドーモセスにいこう。雪だるまやかまくらを作って平和に暮らそうそうしよう。

 

しかし、現実は非常である。エルズスの頭上に大きく暗い影が陽の光を阻んだ。

 

「・・・・・・・・・・」

 

上を見上げ、それを見たエルズスは無言で心中こう思った。

 

生まれ変わったならまともな会社に頑張って就職しよう、と。

 

ああ

 

「空はこんなに青いのに・・・・・むぎゅ」

 

間髪入れずに落ちてきたクレーン車がエルズスを潰した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

鉄が割れる独特の音をたてながら、道路上を塞いでいく。

 

その光景は某怪獣映画に出てくるようなシリアスさをかもしながらも、ドリフターズのようななんとも言えない雰囲気をだしていた。

 

「95723355555555!?」

 

ちなみにドリフターズのメンバーはスネーク、エルズス、そしてディシィーズと呼ばれるメタルギアもどきの三人である。

 

憐れ、相手もシールドが発動したが為に、クレーン車の落下に巻き込まれてしまった。

 

しかも、落下中になんとか逃げようとしても同じように落下しているスネークに邪魔される始末。

 

実に幸のない敵キャラである。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このまま落下すれば自分はまだしも、スネークと呼ばれるあの男の命はないだろう。

 

というか、このままいけば間違いなくクレーン車に叩きつけられて死亡だ。

 

・・・・・もっとも、こちらもまきこまれる可能性があるのは否めない。

 

仕方がない、次の魔法を使うか。

 

ディシィーズはそう考えると意識を集中させ、魔力を整え、身体中に流していく。

 

慣れた感覚に身を委ね、少しずつ魔方陣を構築していく。

 

徐々にスネークと一緒に落下する時間がスローになる。周りの背景が急激に明るくなり、世界が静寂に包まれる。

 

誰かの叫びがゆっくりになって聞き取れなくなり、意識のみが自然にクリアになっていく。

 

・・・・・もういいだろう

 

魔方陣を展開し、魔法を使う。

 

さて、行くか。

 

「6?」

 

次の瞬間、何処からか飛んで来た鉄の破片に直撃し、魔方陣ごと吹き飛ばされた。

 

確かに魔方陣を展開中は視界が見辛くなるが、飛来物か見えなくなるほどではない。

 

一体何処から・・・・・?

 

そう思考を巡らせていた次はの瞬間、いきなり鉄の破片が文字通り降ってきた。

 

目の前にいきなり現れたと思ったら一瞬でだ。視界に捉えただけでも300個はある。

 

予測不可能回避不可能、まさに鬼畜の所業である。しかも落下を避けようと体勢を広げていた為に避けきれない。

 

「           !!」

 

そしてそれを理解する暇もなく、ビル側面の壁に叩きつけられ、落下した。

 

その真下にエルズス。

 

「ちょ、次はなんだ!?」

 

無論、エルズスにも鉄の雨が降り注ぎ、辺り一面を刺し貫く。

 

恐らく、ビルの一部が崩れたのだろう。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

(何か手は)

 

周りを見ると長方形の看板があった。恐らくクレーン落下の際に衝撃で落ちたのだろう。

 

看板の所へ走り、それを盾にして雨を凌ぐ。

 

(間に合ってくれ)

 

看板を上に持ち上げ、それを盾にした瞬間、間一髪で看板に破片が刺さった。

 

看板に鋭い破片が幾つか貫通し、そのなかの1つがギリギリのところでエルズスの頬を掠めた。

 

生温かい血が頬を濡らす。肌で嫌な感触を味わうが、死ぬよりマシだ。

 

降ってきた破片を凌ぐがそれも暫くして凌ぎきったのか、雨が止んだ。

 

「はぁ・・・・た、助かった・・・・・・・・」

 

危なかったが危機は回避出来た。

 

しかし、一難去ってまた一難。今度は地響きとともにガラスが割れる音がした。

 

「いっ?」

 

今度はなんだ?

 

遥か後方を見れば「危」と書いたタンクローリーが横転していた。

 

近くの街路樹を抉り、その先にあるゲームセンターのシャッターをぶち抜いて突っ込んでいた。

 

「嘘~ん・・・・・・」

 

この状況での事故。普通はあり得ない。

 

というか、この状況で事故とか、どんだけタイミングが悪いんだよ。

 

例えるなら・・・・・・・例えるなら・・・・・・・

 

そう、スネークに冷蔵庫に隠して置いたプリンを勝手に食われた挙げく、「何か一言言うことは?」といい、「上手すぎる!!!」

と即答された感じだろうか。何いってんだ俺。あと、プリンの件は絶対に許さない。

 

と強い刺激臭が何処からか漂い、周りの空気を濁らせ、それを理解したエルズスに震撼が走る。

 

タンクローリーのタンクは大きく凹み、中から濡れた液体が滴って地面に落ちる。

 

・・・・・ガソリンが漏れてやがる

 

引火、爆発すれば周辺は確実に吹っ飛ぶ。

 

事態が解れば行動は自分でも驚くほど速かった。

 

この場を離れ

 

「・・・・・・・助け」

 

「っ、くそ、生きてんのかよ」

 

店の奥、タンクローリーの運転席から蚊の鳴くような掠れ声が聞こえた。

 

だが、助ける義理はない。速く逃げなくれば、こっちが巻き込まれる可能性だってある。

 

「・・・・・誰か・・・・・・・」

 

それに助ける暇もないし、俺だって命が惜しい、すまないが悪く思わないでくれ。

 

誰だって、死ぬかも知れないことには自分から突っ込まない。それが普通だ。

 

臭いとともに何処からか煙が立ち込め始め、本格的にカウントダウンに入った。

 

兎も角、ここから逃げなければ。

 

「・・・・・・・」

 

動け、何を迷っているんだ。俺は別にヒーローじゃない。

 

迷いは不要だ。必要なのは常に切り捨てる覚悟を持つことだろうに。

 

助けようとして仲良く死ぬのがオチだ。そんなことよりもここから速く・・・・・

 

 

 

 

「         」

 

『大丈夫か?』

 

「         」

 

『もう大丈夫だ。心配するな』

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・クソッ

 

昔のとある光景が唐突にフラッシュバックし、エルズスの頭を占領した。

 

(たっく、何で思いだしちまうかな~俺は)

 

頭から逃げることが消え、身体も止まり、勝手に逆方向に全力疾走。

 

くそ、逃げようと思ったのに余計なことを思い出した結局がこれだ。

 

自分でもバカだと呆れるしかない。

 

だが、やると決めた以上、あきらかに状況が可笑しくてもやるしかない。

 

さながら、回り始めた歯車のように。

 

削れたタイヤ跡の黒い軌跡を通り抜け、急いでドライバーの所まで駆けつけて絶句した。

 

衝突の際に落ちてきた看板がタンクローリーのドアの部分と周辺の金具を押し潰しており、原形を留めていなかった。

 

ドライバーが脱出した形跡はない。恐らくまだ中にいる。

 

ゲーム店から防犯用の警報器が死のカウントダウンのように鳴り響き、エルズスを焦らせる。

 

さて、どうする。

 

店内は割れたガラスや倒れて景品が散らばったUFOキャッチャー、筐体が散乱し、酷い有り様だ。

 

炎の勢いも増し、温度も上がり続ける。

 

しかも、ここを含め、周りの店も開店前だったらしく、無人だ。

 

視線を走らせ、店内に消火器がないかと探すがそこには肝心のボンベが破裂し、中身をぶちまけた消火器しかなかった。

 

・・・・・・・さては衝突時にやられたか!?

 

どうする?強化外骨格の力をもってすれば看板など簡単に除去できるが、うまく力の加減が出来ない。

 

看板と店の天井の間には非常に不安定な形で何かが挟まっている。

 

最悪の場合、看板を退けたことで物が落ち、ドライバーがそれに巻き込まれる可能性も十分にある。

 

考えている暇はない。刻一刻と死は近づいている。

 

「仕方がない、やるしかないか」

 

そう、強引だが、もうひとつ方法がある。下手をすればエルズスも死ぬが手段を考える暇はない。

 

「っと、そろそろ煙がやべぇ」

 

腰を落とし、

 

「勝手で悪りぃが」

 

右手を軸に構え、

 

「死ぬなよ、おっさん」

 

強化外骨格の形力と筋力とパワーを乗せた拳をタンクローリーの腹にめり込ませながら、

 

「いっけぇぇぇぇぇ!!!」

 

力強く吹っ飛ばした。その勢い、人が見れば驚嘆とエルズスの狂気にひどく狼狽するだろう。

 

なぜなら、エルズスの出した結論は

 

『爆発するなら、爆発する前にぶっ飛ばせば良いじゃない!!』

 

と言ったハイパー筋肉理論だ。

 

(あれ、完璧なんじゃ・・・・・・)

 

勿論、完璧どころか、止める人がいないだけで最悪の手だ。

 

とは言え、この無茶苦茶な方法には、ある保険もあった。

 

しかし、このエルズス、いわゆる脳筋というものなので、深く考えていなかった。

 

そして、奇跡と言うものは、いつだって理不尽で身勝手で運のいいやつが起こすのである。

 

「おっ、いけるか!」

 

人生、何が吉とでるか分からない。だが、これだけは言える。

 

「って、お前が挟まってたのかよ」

 

吉の後に吉がでるとは限らない。今のエルズスがそうだった。

 

挟まってたのはメタルギアもどき。やっぱりそうか。

 

やっぱり

 

「脳筋理論で正解だったな」

 

保険が早速役に立つ。

 

アッパーで打ち上げたタンクローリーのタンク部分が陥没し、看板とめり込みあう。

 

そのほんの僅かな隙を逃すようなら、傭兵失格。逃れたら兵士失格だ。

 

ドライバーの席を強引に引きちぎり、引っ張りだして吹っ飛ばし

 

「タイムアップか」

 

タンクに引火、映画の演出のような不自然な爆発、全てが炎上した。

 

燃え盛る火の粉は命の灯火のように妖しく光り、力強さを物語り、爆発の衝撃は辺り一面を見れば、誰にだって解るだろう。

 

焦土に限り無く近い爆心地と言っても過言ではない。

 

また、ガスにも引火したらしく、その際に粉塵が漏れ、酷い有り様だ。

 

生き残ったのはドライバーだけだ。他はいない。

 

が、

 

「・・・・・・・ふぃ、助かった」

 

エルズスが地面から現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(いや、マジで危なかった~)

 

あの時、掴まれた手に導かれるままに手をだして良かった。

 

何せ、その先には隠れていたスネークがいたからだ。

 

そのまま引っ張られ、シャッターの残骸と窪みに入り、難を逃れた。

 

本当にスネークには感謝しかない。

 

「ありがとうッス、スネー」

 

「しかし、お前も危ないバカだな」

 

感謝しかないと言ったな、あれは嘘だ。それにしても

 

「・・・・・・・バカ?」

 

「ああ、あんなの見捨てればいいだろう」

 

「スネーク・・・・・・・・?」

 

どういうことだ?スネークはそんなことを言う男ではないはずだ。

 

もっとも、俺は彼のことを詳しくは知らない。だが、それでも、そうだとしても、

 

「あんなの、ねぇ・・・・・・・」

 

・・・スネークにしてはあり得ないな。

 

「そう、スか」

 

ああ、いや、もしかして、

 

「ああ。だいたいこんなところに突っ込む奴だ。大方、クスリをやっているか、それかキチガイだ」

 

ああ、なるほど。確かに一理ある。

 

それでも腑に落ちない。

 

「・・・・・・・・そうッスね」

 

もしや、もしかして、まさか、・・・・・・・・・・・。

 

前方、炎と煙と瓦礫が支配する戦場から、戦争の塊人影が現れた。

 

状況を見れば、場所を見渡せば、その影は死の使いの影の様だった。

 

「それよりも構えろエルズス。あいつはゴキブリ並みにしぶとい。まだ生きているぞ」

 

銃を構えるスネーク。トリガーに手を掛け、弾丸に殺意を乗せているのだろうか。

 

「ゴキブリ並みッスか」

 

だったら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「新聞紙の塊で叩けば死ぬんスね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「は?何を言ってー」

 

スネークの腹に弾丸が刺さった。

 

「うぇ?」

 

スネークの方向を見ずに銃を向けて、トリガーを引きまくる。カートリッジの中の弾丸を撃ち尽くすと次のマガジンを装填し、撃ちまくる。

 

「ガッ、グウェ、だ、だにをじてるんダッ・・・・エ、エルズス・・・!?」

 

「ああ、これじゃまだ死なねーのか」

 

人間ならばもう死んでいるのに。

 

やはり、コイツは

 

「偽物か!!」

 

『擬態』というか『偽態』というか『欺態』というか『疑態』というか・・・・・・・・・。

 

んまぁ、簡単にいえば偽物だ。多分。

 

ここにいるのが偽物ということは、

 

「止めはまかせまスよ、スネーク」

 

煙の中から、もう1人が現れた。予想通りだが、相手の行動は予測外だ。

 

「!?」

 

拳銃をこちらに・・・・・・・・向けた!?

 

まさか、今撃ったのって、本物のスネークじゃ・・・・・。

 

しかし、次の瞬間、霧が晴れるが如く、爆煙が晴れ、視界に『彼』の姿が浮き彫りになっていく。

 

スネーク。伝説の傭兵。世界の英雄。歴戦の兵士。生きる伝説。

 

間違いようがない。その姿、構え、死線を纏う視線。

 

間違いなくスネークその人だ。

 

そんなスネークが両手で拳銃を構える。射線上にはエルズスとスネークの偽物が丁度重なるようにいた。

 

だが、スネークの瞳に迷いはない。

 

迷いなく引き金を引いた。エルズスのことを気にもしていない。

 

それでいい。そうでなくては困る。

 

だいたい、民間人の命を何とも思わない時点で、偽物確定だ。確かにスネークは冷徹さを感じる程に冷静な男だ。

 

味方であるエルズスからしてもそれは恐ろしい。

 

だが、彼は、スネークは、

 

「俺みたいに命を軽んじるような人じゃねぇよ」

 

弾丸はエルズスの横を通り抜ける。ショックウェーブを残しながら。

 

そして、

 

「ガァッ!!」

 

弾丸は額に吸い込まれていった。

 

だが、傷口が泡だち、弾はせりだち、体外に排出される。

 

確証は無かったがこれで完全に偽物だと分かった。

 

「致命傷じゃない・・・・・・ならばエルズス!!!」

 

解ってるッスよ、スネーク。

 

改造高周波ブレードを鞘ごと投げられる。スネークの銃は弾切れだ。

 

これで決めるしかない。

 

チャンスは一度きりか?それとも一瞬か?

 

どちらにしてもそれで充分で余裕だ。

 

元々、俺の本職は『こっち』だしな。

 

何はともあれ、

 

「デバイス起動」

 

止めを刺すか。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

懐かしい。昔こんな光景を見ていた。

 

丁度こんな悪夢で運命に抗おうとしていたっけ。

 

偽物がその正体を顕す。今更も良いところだ。

 

確か、

 

「ディシィーズだったっけ?」

 

”埋葬者”か。趣味の悪いあだ名だ。

 

だったら

 

「埋葬してやるよ。楽にな」

 

相手が警戒するように周りに光を放つ。

 

確か『魔法弾』とかいったか?そんなチンケなそれで止められると思っているなら、死んだ方がいい。

 

「敵対象による遠距離攻撃弾をEAGLE、DORAGONと仮定」

 

«READY»

 

よし、良い子だ。

 

「目標を」

 

一拍。

 

「切断する」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

『生き方は変えられない。奇跡を信じるか、奇跡を呼ぶしかない』

 

«EAGLE1 2 LOST»放たれた光を高周波ブレードで切断する。

 

『ここは地獄だ』誰かが言った。そいつは地獄の中でその生涯を閉じた。

 

«ENEME PIEC FEAR»さらに光が尾を引いてこちらに接近する。

 

『地獄に空も地も関係はない』その通りだろう。地獄には苦しみと痛みしかない。

 

«TAGET α+2β INMARK»左側に重心を傾けながらデバイスの機能を生かし、軌道を見切る。

 

『あるのはただ地獄のような悪夢のみだ』・・・・・・・・・・本当にそうだろうか?

 

«DORAGON 2 LOST»通りすがりに切断。轟音と爆発が後ろで轟きあう。

 

『悪夢はいつから始まった?』解らないし、悪夢と決めつけるのはまだ早い。

 

«OVER! OVER! ROME EJAKET!!»敵の装甲(?)らしき物体が剥がれ、残像のように姿が消えた。

 

悪夢なんてもう忘れた。

 

«ALEAT»ああ、解ってる。

 

地獄なんて忘却した。

 

«EAGLE 9 UP AND ROLL »あからさまなフェイント。本命はこっちか。だったら。

 

覚えているのはただ一つ。

 

«GET THE BEHIND ROLL»ブレードを地面に刺し背面に向かって飛び、強引に避ける。

 

敵を倒す。

 

«EAGLE 9 FOX1»光球が割れ、中から別の光球がこちらを狙う。

 

1人残らずにだ。

 

«HIT»肩に直撃。冗談のような痛みが全身に襲う。

 

『家族も仲間も大切なものを奪われた』それが戦場だ。

 

«EAGLE 3 FOX2»さらにもう1つ。次に当たるとヤバイ。

 

『心には兵器は通用しない』なら別の方法を考えろ。

 

«CODE『TASUKU』OPRESYSON SESUTEME START»身体をトリコロールさせて、重心を動かし、ブレードを地から抜く。

 

『どうすればいいんだよ!?』戦場で失ったなら取り戻せ、戦場でだ。

 

«ENGEAG»タイミングをずらされた相手は無防備そのもの。

 

さあ

 

«ATACK»さあ

 

「じゃあな、埋葬歯車野郎」

 

エルズスの体重と勢い、ブレードの切断力と破砕力、デバイスの正確無比な運動計算は

 

「ガッ!!!!」

 

文字通り、ディシィーズを一刀両断にした。

 

確かな勝利の手応えをエルズスに伝えながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「よくやったエルズス」

 

スネークの口からそのセリフを聞くのも久し振りだ。

 

「・・・・・・・・・どーも」

 

故に言い訳するが、驚いたのであって決っっっっして喜んでいるわけではない。

 

「しかし、なんなんスかコイツ?スネークに擬態してたし、気味が悪いッスよ」

 

本心からの一言だったが、スネークも苦笑だけで何もいわない。そりゃそうか。

 

「とりあえず、騒ぎで人が来る前にどっかにトンズラを・・・・・・」

 

「もうばれとるで!!」

 

「スネーク、関西弁上手でんな」

 

「は?いや、俺は何も言っていないぞ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うぇ?

 

え~と、じゃあ、この声は・・・・・・・。

 

「そこの二人!!大人しくしときや!!」

 

上から声がしたと認識したときにはもう遅く、身体に拘束魔法が取り付く。

 

(身体が動かない!?)

 

光が身体を締め付け、全身を束縛する。指先すら、動かせない。

 

「て、テメェはなにもんだ!?」

 

それにしてもこのスネーク、ノリノリである。

 

テメェって・・・・・・・・なにもんだ!?って・・・・・・・・・。

 

この人、この状況を楽しんでいないか?

 

しかも、相手も意外とノリがいいから困る。

 

「知らんようなら、名乗ってやるさかい、よう聞きや!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「公安機動隊9課、八神はやて、質量兵器の所持、並びに使用にて、身柄を拘束させて貰うさかい、往生しいや!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

・・・・・・・・え~とつまりこれっていわゆる逮捕と言うやつでなんと言うかその・・・・・・・

 

「「激しくデジャブ」」

 

スネークとエルズスは二人同時、ハモりながらいい、同時にこうも思った。

 

 

 

 

 

 

この光景、どこかで見なかったけ?

 

 

 




すいません。ほんとすいません。

いや、関西弁というか、大阪弁というか、なんというか、京都弁というか・・・・・・。

実は、リリカルなのは自体をあまり知らなくて、可愛く凛々しい、はやてちゃんがただのエセ大阪人に・・・・・・・・。

あ、あとヴィヴィオ(であっていると信じたい・・・・・)アニメ化おめでとうございます。

『なのは』は、にわかな私ですが、これを期になのはという名作に触れて見ようと思います。

さて、次回はどうなるのやら、とりあえず、







・・・・・・・・・・・・亀確定です。

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