今回はタイトル通りの内容の途中にあたります。
つまり今回では終わらないってことです。
自分でも展開覚えているのだろうかと非常に心配です。
「こうして会うのって何話ぶりかな?」
さぁ・・・・・・というかこれっやっぱ夢?
「うんまぁそんな感じ」
うわぁ、人の安眠妨害してくる挙げ句に夢の中にまで登場とかコイツどんだけ面倒なの。で何?
「いや、何と言われても私は夢の中でしかあえないんだよ。エンカウントがはぐれスライム並みにレアなんだよ!こうして出会える奇跡を感動したり、何か聞いたりしないの?」
人生経験値は低そうだなコイツ。
「嘘、私の経験値低すぎ・・・・・?」
雑ネタは無視しよう。聞くことか・・・・・むしろ山ほどあってどれから聞こうかね。
「いいんだよ!私のスリーサイズを質問したり、今後の付き合いを親密にするためにデートに誘ったりしても!!」
スリーサイズ?ああ、あれか、余分3兄弟の親戚か。うん、我ながら下らない。
「で、デートは・・・・・?」
しかし余分3兄弟も罪な奴らだ。おかげでネタが増えるじゃないか。使い道無さそうだけど。
「で、デート・・・・・」
そんなにデアラしたけりゃ、天宮市の雷禅高校に行きなさい。恐らく精霊ではなく珍獣としてカウントされるだろう。何それ面白そう。超見たい。
「ち、ちんじゅう?」
すまん。難しい漢字は解らないようだから簡単にいうとつまり珍しい生き物っていう意味だよ。
「わーい、珍しいって褒められた!!」
嘘はいっていない。チョロいぜ。
あ、そうそう、報告があったんだ。
「ん?何々?」
記憶ちょっと戻ったよ。
「それ先に言うべき事だよ!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人工的な光に照らされた独房は家畜小屋のようなイメージをとれるだろう。よく刑務所のことをブタ箱と表現することがあるが、その表現が冗談ではないと気づいても入った後では遅い。
加えてこの静寂だ。いつもはうっせーなと思うがいざ静かになると少し落ち着かないものである。
この独房も同じだ。それまでは結構騒いでいた囚人もスネークやエルズスの暗に『静かにしねーとどうなっても知らないよ・・・・?』という姿勢にビビり、あるいは無謀にも挑み、破れた。
要するにこの場所は既に入ってから半日もたっていないエルズス達に事実上掌握されたのである。
空気を読んだ静寂、この世には必ずあるものだ。具体的にはクラスのトップカーストの人間が苛立っていたり、機嫌が悪かったりすれば、これと同じような現象が起きる。名づけて『風味鳥現象』だ。やだ、捻りがない上に意味解んない・・・・。
因みに独房はそんな『風味鳥現象(笑)』な状況だ。
「すまん。けど後悔はしていないZE☆」
理由は言うまでもなく、あの口論から端を発している。
「晒し首にしてやろうか?」
その歪んだ笑顔を張りつけながら言わないで下さいお願いします。何でもしま・・・は知ってますから。
「いや、でmo」
慌てすぎて『でも』が『でmo』になっているのは俺のお茶目な性格の表れだと思って下さい。
「だ ま れ」
スネークには勝てなかったよ・・・・・・・。
ミッチーだったら「黙ってろよクズ」とか言うたろうな。ホンマ黒い子やで。
«・・・・・»
そんな独房内、エルズスがスネークに土下座をしているのをクロノは”観ていた”。
もちろん、本当にそこにいるわけではない。通信を魔法で行い、それを擬似的に視覚として捉えていた。
というのもどうにもエルズス達とクロノが普通の通信をしようとすれば訳の分からない現象が起きてしまうからだ。
そこで魔法を使い、ついでに視覚化しようというのは考えられなかったが。
今は、クロノの擬似視覚からはエルズス達の独房の近くに看守はいない。監視カメラぐらいだ。恐らくは巡回中だろう。
それを確認し、スネーク達に知らせると、途端にエルズスが大きく安堵した。
「計画成功っと。しっかし、これで良かったんスかクロノ?一応、はやてって人にはバレてないと思うスけど」
バレてたら殺される・・・・・・・・。
«・・・・はい、お二人に無理難題を押し付けてしまい、申し訳ありませんでした»
それ言うの遅すぎィ!!具体的に言うと4話位遅すぎィ!!
クロノの申し訳なさそうな声にスネークとエルズスが顔を見合わせて苦笑する。
「何いってんスか?俺達はクロノに雇われた身ッスよ?依頼人の命令には従うのが性みてぇなもんスよ」
むしろこき使われた経験しかない。社蓄である。
「何を今さら。確かにあの真面目そうな彼女相手に演技をするのは骨だったが、仕方がなかった。そうだろう?」
スネークには利用された経験しかない。鬼畜である。
«お二人とも・・・・・・・・»
クロノの声が上ずむ。気恥ずかしくなり、エルズスはわざと声を大きくして話す。
べ、別にクロノにときめいたわけじゃないんだからね!!勘違いしないでよ!
とかなんとか言っとけば腐った人は釣れそうだ。タイトルは『ときめきメタリアル』。なにそれキモい。
「しっかし、馴れねぇ言い方をするもんじゃねえっスね。特に美少女相手に」
はやてさんは美少女。はっかりわかんだね。いや、でも性格はキツそうだなあの子。
「ああ、あれか。確か俺を責める資格はないとか啖呵きってたな」
やめて、黒歴史掘り返さないで!あの時は何も思い付かなくて適当な事を言っただけだから!本当は「俺に釣られてみる(笑)」とか言って場を和ませようとしたけど怒って出来なかっただけだから!!
「俺だって本当はあんなこと言いたくなかったんスよ。本当は」
顔、赤くなってないよね?大丈夫、ファミ通の攻略本だよ?あ、間違えた。関係無いけどVジャンの攻略本だけは許さない。なにが『この先は君の目で確かめてくれ!!』だよ。それが知りたくてわざわざ買ったのに意味不明だよ。
「の割にノリノリだったな」
あなただけには言われたくありません。
「スネークのしおらしい演技には敵わないし、だいたい俺は女の子に対しては紳士なんスよも~」
決してエロの方の紳士ではないので悪しからず。
しかし、事実としては、はやてを激怒させてしまった。
「はぁ・・・・いくら仕方がなかったとはいえ、はやてさん怒ってるッスよねぇ・・・・」
「そりゃ、あんなことを言われれば誰でもキレるだろ」
遊馬先生は菩薩メンタルなんで怒らないと思います。
「なんか用事で行ってもらったからよかったものの内心冷や汗ものッス」
「まぁ、俺には関係ないがな」
スネークはあの時、エルズスをたしなめる演技しかしていなかった。関係ないといえば確かに関係ない。
って、ちょっと待てや。
「・・・・・・・タンクローリーを落としたのはスネークッスよ?」
「ディシィーズのせいにしておくさ。本人も見てないんだしな」
いやいやいやさすがにそれは・・・・・・・無理があるがそれもまた事実。ということは、
「じゃ、じゃあ、俺のあの言葉は・・・・」
スネークが意地悪く笑う。
「全くの無駄になるな」
裏切り者おおおおおおおおおおおておつおをおおおおおおおおおお
「NOオオオォォォ!!」
«・・・・・・・・»
今度はクロノが苦笑いを浮かべる番だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ところでクロノ、どうして知り合いであるはやてさんに説明しなかったんスか?いや、いくら独房内に入るのが目的とはいえ、肝心の入らなきゃいけない理由もまだ教えてもらえてないスよ」
«独房にわざと入って欲しいと言いましたが、前者は何のことですか?»
「惚けても無駄ッスよ。俺達が話している時に珍しく無言でしかもはやてさんも管理局の人と同じような格好をしていたッス」
「決定的になったのは、あの時のはやての口の動きだ」
あの時とは最後のこっそりひっそり会話のことだ。本人達は音量を小さくして話したつもりなんだろうけど、
「『デミトリ上官に呼ばれています。なんでも、クロノ監査官について話があるとか』って言ってたな」
こっちには読唇術が使えるスネークがいる。隠そうが無駄無駄無駄ァ!!
「上司か知り合いなのでは?」
«・・・・・・・・・・はぁ、本当は監査官でもないんですよ。いややってみたいけれど»
でも監査官は無理があると私は思います。
«でも、そうしたほうがあとで言い訳しやすいなんて言われて・・・・・・»
しょっちゅう記録されるから言い訳しづらい私は思い(ry
「それで、本当は?」
«おっしゃる通り、彼女とは知り合いです。ただ今は話せない事情があって彼女とはコンタクトしてはいけないんです»
親近感わくわ~。極秘任務とみた。こう言う人には言えないことなんてエロいことか、極秘任務かの二択である。そして消去法でいけば極秘任務である(偏見)。いや、エロに走るクロノなんて見たくないし。どこのエロフェレもとい、どこの淫獣だよ。
「なんか知らねぇけど・・・・大変そうッスね」
このような極秘任務は心理的な負担が意外と大きい。下手をすればPPSEになるほどである。スネークも昔・・・何だっけ?
「でもとりあえず言ってくれなきゃ前に進めないと私は思います」
少なくともだが。
「そうだな、何をするかの前に何故するかが重要だ」
二人の狙いは最初から独房に入ることだった。ディシィーズと戦う前、事前にクロノから指示を受けていたが肝心の理由を聞く前に戦闘になった。結局、二人は理由を聞いていない。
«その前に言うことがあります»
「なんスか?」
«今回の事件、本来なら管理局の仕事ですが管理局にある問題ができたため、極めて異例ですが二人に任せています»
特別!いい響きだ。
「いつもは違うのか?」
«というより、管理局はその様な任務を主としてやってきましたが、今回、ある組織が絡んでいるという可能性から魔法使い達は別の任務を任されています»
「ある組織って・・・・・・・」
«お二人もご存じかと»
「アブスターゴインダストリー」
「・・・・・・・うっそ~ん」
スネークの一言にエルズスが凍る。またあいつらかよ、ほんと、ショッカー並みにどうしようもない奴らだな。
«詳しく話をしましょう。お二人に初めてあったとき、言ったことを覚えていますか?»
「無実の罪を証明するために街を救え。もしくは、滅びかけた世界を『奴ら』の魔の手から解放してほしいだったか?」
改めて聞くと無理難題だなおい。『もしくは』なんて言ってるけどどっちもやらせる気満々だよ。
«はい。あの時はまだ説明していませんでしたが、今、理由を話しましょう»
本当はあの時説明して欲しかったんだけどなぁ。
それは衝撃で端的な一言だった。故にエルズス達の記憶に深く刻まれることになる。
«奴らとは魔法使いのことです»
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「魔法使いって言うとはやてさんのような感じの?」
鎮死剤がないと体が溶けていく方じゃないよね?ね?
«はい。ですが魔法使いといえど色々な人がおり、中には金で動く傭兵のような魔法使いもいます»
「気が合いそうだ」
元傭兵は興味なさそうに茶化す。何時の時代も金がいる、当たり前だが魔法使いもそうだと言われると夢がない。
具体的にはサンタクロースの正体や夢の国の住人の中身と同じ位夢がない。
「ここに来たのは魔法使いも金がいるという現実的なことをいうためではないだろう?」
«今回の事件に関連性がある囚人がこの牢獄の何処かに捕らえられていると言えば?»
「本当か?」
「・・・・・・・・関連性、スか」
どういう意味での関連性か気になるな。
«まぁ、行ってみれば分かりますよ。なにせ、あなた方も知っている人ですから»
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何が悲しくてこんな夜に見回りをしなくちゃいけないんだ。
看守、渡会陽太郎は名前とは正反対の沈痛な気持ちで警備をしていた。
(あそこでやめていりゃな・・・)
ため息とともに先ほど、暇潰しに仲間とやったポーカーを思い出す。
陽太郎は運良くツーペアのダブルを引き当てたが、まさか相手がフルハウスとは思いもよらず負け、それか悔しくて熱中しているうちに別の仲間がきて、賭けポーカーをすることになった。
賭ける内容は一週間の独房警備。夜遅く、しかも気味の悪い独房の警備は仲間内でもお世辞にもいい仕事 とは呼べなかった。
今夜、独房の警備に当たる陽太郎が賭けに乗ったのも当然と言えた。
結果、負けに負けて一週間の警備を押し付けられたのだが。
(ここに収監されている奴ら、怖いというか怖い連中ばかりだしなぁ)
こうなるともう自分がなぜこのような仕事についているのかが不思議になってくる。
と、
(な、何の音だ今の!?)
突然、ガタンという物か何かが倒れんような音に陽太郎の意識は全てそちらに注がれる。
距離は近い。だが、もしものことを考えて他の人も呼ぶべきかもしれない。どうする?
(いや、もしかしたら、聞き間違いかもしれないし、囚人が何かしたとはまだ決まっていない。それに見に行くだけなら問題もないはずだ)
こんな時だからこそ希望的観測を持つべきである。
そう結論づけると陽太郎は物音のした方向へとライトを向けながら慎重に歩く。勿論、片手には警棒、肩に取り付けてあるトランシーバーはいつでも仲間と連絡を取れるようにしている。
臆病者と自覚はしていたが、看守の基本は忘れていない。
(次の角を左だよな)
さて、蛇が出るかなにがでるか。あっ、蛇か。
しかし、そこにあったのは―
「・・・・・・あれ?」
何のへんてつもないただのからの独房だ。
・・・・・・・?
「!?」
違和感に気がついた時にはもう遅かった。
後ろに人の気配を感じ、瞬時に振り向いたが、そこに強烈なストレートパンチが炸裂。加えて、足をからめられ、身動きが取れないまま肩関節を動かされ、そのまま右腕を決められてしまう。
(クソッ)
内心の驚きが抜けきれない中、訓練生だったころを思いだし、苦痛を堪えて左手でトランシーバーの電源を入れようとしたが、それすら押抑えられままならない状況に立たされていた。
首に何かが添えられる。見えないため詳しくは分からないが直感的にナイフの類だと判断した。
「あー、えっと、ちょっと聞いていいスか」
控えめな声が後ろから聞こえる。声からして少年だろう。
「341号って言う人は今どこに収監されているんスか?」
「さ、341号だと・・・・!?」
その番号はここの看守をしているものにとっては半分は忌み名のようなものだった。当然、陽太郎も知っている。
だが、それを素直に言うほど陽太郎は馬鹿ではない。責任感もあったが、彼は仕事に関しては手抜きをしない。陽太郎が無言を貫き、何も言わないのを見て、陽太郎を拘束している不審人物もそれを感じたのだろう。
「えっと、じゃあ、囚人の荷物ってどこに置いてあるんスか」
「・・・・・・・・」
言うべきか言わないべきか。自分の運命は相手の手の中にある。しかし、言うわけにはいかないだろう。
「黙秘ッスか・・・・・うーん、これは参ったスね・・・」
口調が軽いところを考えれば、最初から陽太郎が口を割らないと踏んでいたのだろう。
「じゃあ、彼らに聞いたほうが早いッスね」
「何?」
「今、楽しそうに談笑している他の看守のことッスよ。休憩中の」
「お、お前、一体何を!?」
言葉の意味が分からない訳ではない。むしろ理解力のある陽太郎にとってその一言は事実上の人質宣言だ。
「今俺の仲間が彼らの近くにいるんで、悪いけどあんたを人質に色々聞かせて貰いましょうか」
「やめろ!!解った、話す、話すから!」
「物分かりの良くて助かりまス」
クソッ、どうすればいい。下手に動けば自分だけではなく、あいつらまでも危険にさらされる。
あのくだらなくて下品でそりが合わなくて愛すべき馬鹿達が。
それを考えれば、陽太郎の答えは自ずと出た。
「・・・・・・・・・・・・ここから下にフロアがある。そこは各フロアに別れていて、Bフロアという区画がある。
341号は確かその区画の一番奥に収監されていたはずだ」
「荷物は?」
「このフロアの管理室というところに置いてある。お前のもそこにあるはずだ」
「何から何までご丁寧に」
「だけど残念たったな。Bフロアは凶悪な犯罪者を収監する場所、当然、監視と警備は厳重になっているぞ」
「んまぁ、そこはなんとかしまスんでお気にせず」
今だ、今しかない、こちらが喋ったことで相手は少なからず油断している。今しかないんだ渡会陽太郎、自分の役割をこなせ。
「誰か」
「お務めご苦労様ッス」
それが陽太郎が聞いた最後の声だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(危っぶね~)
危うく大声をあげられるところだった。そうなればエルズスは確実に拘束されていただろう。ついでに言えば二度目はない。
よくドラマやアニメである手刀を首にあて、気絶さするという方法があるが、あれはフィクションだ。現実ではそんなことをしても相手は気絶はしない。
エルズスは相手の顎の中心点を適切に打撃を加えた。顎は肉体の弱点としては致命的だ。少なくとも、そこの中心点に打撃を加えれば、その打撃は顔全体にいき届く。そうなればもちろん脳にも伝わり結果的には脳震盪になる。
そのまま、首を締め、相手を気絶させるのは容易なことだった。
「クロノはそのまま現状維持で頼むッス」
«分かりました»
「スネーク、こっちは終ったッスよ」
「遅れてすまない。パスワードに手間取って、こちらも今、鍵とIDカードを専用ロッカーから拝借したところだ」
«しかし、あの状況でよく抜け出せましたね»
クロノが感心しているが、エルズスとしてはオタコンから教えてもらったために苦笑するしかない。
「『なに、どんな高性能な機械でも人間と同じように可愛げな弱点があるもんだ』」
オタコンの口癖を真似て言うが似てたかどうか分からない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エルズス達を収監していた独房の鍵はカード式の物だった。一見すると鍵よりはいいと思われるが、それは大きな間違いだ。
カードはある特定周波や電子機器機器によって判別をされるが、それには多大なコストがかかる。それを一つ一つの独房にやっていては、らちがあかない。
そこで登場するのが電子鍵とカード式の複合型だ。これには二つのメリットがある。
一つは、コストが安くそれなりに役に立つというところだ。少なくとも針金での鍵開けは無理だ。
二つめは、カードの共通化が出来るという点にある。これはどういうことなのかというと、例えば、服役中の囚人の容態が急に悪くなるとする。その場合、近くにいる看守が対応しなければならないが、鍵の場合だと安全のため、一ヶ所に絞って置くことが多い。そうなれば大きく時間がロスしてしまう。
電子機鍵とカード式の複合型の錠ならば、そのような心配は皆無だ。
だがこれは、裏を返せばある致命的な弱点がある。
カード式と複合するが故に、その特定周波は、カード式単体のものと比べればとても緩いということだ。
それも磁石のような微弱な磁場で反応するほどに。
はやてと言い争っている間にスネークに頼んでマグネット磁石を盗むのは造作もなく、その後の身体検査も軍事刑務所に比べれば楽なものだった。
あとは盗んだ磁石を壊し、加工すればいい。そのために独房の欠けていたタイルを割り、加工していく。
苦労はあったがそのかいあってカードの代わりの磁石と加工の工程で鋭利になったタイルをナイフがわりにすればあとは簡単にことが進んだ。
とはいえ、監視の目がある。そこで今度はクロノの出番ということだ。
監視カメラは当然のことだが、通信途絶状態になると自動で警報装置が起動する仕組みとなっている。
ならば、カメラを生かしたままにしておけばいい。
監視カメラにも電力を確保するためにコンセントがある。そこから、クロノの『魔法』で侵入し、5分前の画像を維持し続け、そこにスネーク達が収監されているように見せておけばいいということだ。
もっとも、クロノが言うには、管理局の優秀なシステムでは時間が限られているらしい。
バレるのも時間の問題だ。341号と呼ばれる囚人とあった後は速やかに脱獄、もとい脱出しなければならない。
「さて、会いにいきまスか」
「その前に持ち物を取り返さなければな」
「・・・・・・・そうッスね」
・・・・・・・先に言っておくが決して、いや断じて忘れていたわけではない。決して。
ただ記憶の片隅に埋もれていただけだ。
渡会君は書いていてとても楽しいキャラでした。
個人的にああいう性格の人が好きですね。
今回はネタが多く、理由としては「文章書いても文才ないんだからネタいれちゃおう」といった感じで、大半の元ネタがアニメやネットのものです。もし全部分かったらあなたも立派なオタクです。
次回も不定期で忘れた頃に連載していると思います。ひぐらしのなく頃の季節はとっくに過ぎましたが、私は皆さんが忘れた頃に連載します。やだ、幻覚が見えそう。喉かきむしりそう。富竹さんでてきそう。
次回に続きます。