友人B「タグに偽りはないな」
MSX「頼む、チャー研クオリティな一話から十五話、何とかできない!?」
友人B「諦めろ、お前が悪い」
MSX「役立たず!もうお前なんか存在価値もないよ!」
友人B「擁護不能な意味不明ストーリーをどうしろと?しかもこれ、お前の書いた小説だろ」
MSX「そうだ、バグのせいにしよう。もしくは別の小説家のせいにしよう」
友人B「ハーメルン小説家の風上にも置けないクズが!この金玉野郎!稲妻に裂かれて死ね!」
MSX「裂けるチーズかよ」
これは彼の持論だ。
生きていて不満を持ったことがない奴なんて誰もいない。
皆、大小なにかしらの不満を持っている。
社会への不満、生活への不満、現状への不満、家族への不満、環境への不満等々等々・・・・・。
この世は何一つとして誰にも幸福を与えない癖にその癖、犠牲と苦労ばかりを強いる。と。
もちろん彼も持っていた。
ただし、彼の場合は人間への不満だったが。
人間はゲームと違い、理解不能だ。人間はゲームと違い、理不尽だ。ゲームのように明確なルールがなければ、何をどうすればいいのか、まるで意味がわからない。
こちらが正しいことをしても相手からは全く評価されず見向きもされない。むしろ煙たがられ、『生意気』と罵られて虐められるだけだ。
筋の通った正論を言っても無茶苦茶な理論を構築し、一方的に叩く。
人間がゲームとは違い、感情論で動き、それを相手にも一方的に強いるからだ。
まさに自分ルール。世の中、名声が強い者がパワーゲームを制する。
この世界はまさしく、いや、まごうことなき
「クソゲーだ」
そんな価値観で生きていた彼にも大切な物があった。
唯一無二の家族であった彼の妹だ。
今は無き大切な女性であり、何物にも変えられない拠り所だった妹は、ある日そんなクソゲーに唐突に奪われた。
余りにも理不尽で呆気なくて意味が理解できなくなって、彼は静かに可笑しくなっていった。
この世をクソゲーと例えるなら、彼はバグになってしまった。
だが、彼は悪夢のような奇跡を手に入れる。
初めは冗談のつもりだった。ただ何かにすがりたかっただけだった。
家に見つけた黒魔術の本。
悪魔を呼び出す儀式によって全てが変わった。
「ならばその運命、可能性で塗り潰してみせよう」
そんな魔法の言葉と共に。
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「グウェ・・・・・・・・」
喉から絞るような声が洩れ、最後の看守の意識が途絶える。
「これで全員・・・・・・・・全く、手こずらせてくれたものだ」
首を絞めていた手を離して看守を床に着かせた。
「な、長かった・・・・・・」
そう言いながら鍵を開けているのは昔の記憶を思い出しつつあるエルズスだ。今回は唐突に非常に大切なことを思い出した。
というか、ちょっと本当に唐突過ぎやしませんかねぇ?唐突過ぎて、また回収されない伏線かと思ったよ。
「でもやっと苦労が報われる!いざ、オープンザトライ!!」
鍵穴に挿し、鍵を回すと軽い手応えと共に音がした。よし、ビンゴだ。
鍵穴から内部を覗く。誰もいない、ただの保管場所のようだ。ソウのゲームだったら鍵穴覗いた時点で銃に撃たれて死んでいた。
「・・・・・・・お邪魔しまーす」
控えめな言い方とは裏腹に元気よく扉を開ける。中には誰もいないのを確認すると荷物をあさり始め、装備品がないか慎重に調べる。
「えーとなになに、ん、『地獄からの使者の冒険』?何だこれ?」
「『人は何故ニートになるのか?』・・・・・・・何だこの本」
地獄からの使者は当然ダーマだとして、何故ニートになるのかかぁ・・・・・・・・・・・人類学の命題だな。
じゃなくて
「・・・・・・・・俺達の武器は本当にここにあるんスかスネーク?」
何か違う部屋に来たんじゃないかなこれ。っていうか、本しかねぇ。(ラノベはない。慈悲もない)
「『黒の書、その可能性』・・・・・・・・なんか中2感溢れるタイトルだと思わないかエルズス?」
「同意スっけどそのニヤニヤした表情はなんなんスかねぇ?俺は別に中2じゃないッスよ?」
その病気が発症したのは4年前くらい前だしな。今思い出すと壮絶に恥ずかしい。あのコート、スネークやオタコンにバレないように捨てたが、もしかしてバレて、いや、それはあるまい。そうだと言ってくださいお願いします。
「しかし、黒魔術の本ぽいッスね」
懐かしい。そういえば、昔、悪魔を喚ぶための儀式をしたことがあったけ。
«黒の書?いや、でも・・・・・»
「どうしたんスかクロノ?」
«以前、どこかでその名前を聞いたような気がして・・・・・・・»
自分の名前じゃないのかねぇ・・・・・ほら、『クロノ』と『黒の』書でちょうど被ってるし。
「クロノサウルスのことじゃないのか?」
スネーク、残念ながらそんな恐竜はいない。というか、クロノサウルスって何なんだよ。この人は本気で言っているのか?それとも本気なのか?もう本気だろこれ。(断定)
「つーかこれ完全にハズレッスね」
どうしよう、優しそうな看守に騙された。もう一度脅しに行かなくちゃ。
「もう時間もない、このまま行くしかなさうだな」
「えええ・・・・・・」
「・・・・・・・・いやそうだな」
当たり前だ、これで相手がボスキャラとか美少女だった場合、この阿部さんスタイルな囚人ツナギを晒す羽目になる。そうなれば第一印象は最悪だ。
せめて俺だけはなんとかこの格好をどうにかしたい。スネークは知らん。
「じゃあ、314号に会いに行くか」
「341ッスよスネーク」
覚えていないけど多分そう。ていうかどっちでもいいッス。
結局、時間がないということで二手に別れて探すことになった。
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中に収監された人物を見て、エルズスは絶句した。
「いんやぁ、随分と遅かったねYOU!待ちくたびれたよ」
間違えた戻ろう。
「ちょ、ちょちょちょちょ、それはないよ、理解できないよ、訳がわからないよ」
どうしてこいつがここにいる?
「・・・・・・・訳がわからないのはこっちだよ」
うんざりを通り抜けてげっそりだよ。
「連れないなぁ、前回の最初のところで仲良くしゃべったり、告ったりしたじゃない」
「さりげなく付け加えんな。あと意味不明なことを言うな」
「しっかし、あれだね、君は記憶を取り戻したってあれ、本当だったんだね」
信じて無かったんか。
「・・・・・・・・・まぁいろいろあってな」
こいつに説明するのもめんどい。
「てっきりリタイアすると思ったけど・・・・・・根性値意外とあるんだね」
「TRPGみたいなことをいうなよ変態フード」
「ひ、酷い!!こう見えてもきゃぴきゃぴな女の子なのにフードだなんで!!」
「きゃぴきゃぴってなんだよ、あと怒るところそこかよ」
死語だよそれ。
「ところでジンジャーエールあげようか?」
もう何でもいいや。
「突っ込んで喉渇いたからくれよ」
すると悪戯に成功した小学生のような笑みで一言。
「ほ~ら、上にあ~げた!!」
・・・・・・・・・。
小学生でもやらねぇよ。
「あっはははははは、引っかかった、引っかかった!!あっはははははは・・・・・・・・!!」
出口何処だっけ。
「ちょ、冗談だって、いや本当、待って、勝手に行かないでー!!」
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「ハァハァハァハァハァハァ・・・・・・・・・危うく物語終了するところだった。第三部完!!どころか第16話完!!になるところだった危ねぇ・・・・・」
「丸太は持ったか?」
「そんなにハァハァ言ってないよ!?」
どうだか。エロゲーのヒロイン並みには言ってたぞ。
「ということは主人公は君?・・・・・・いやん」
こちらから願い下げです。
「SMでOK?」
「私は一向に構わん!!」
「えええええええ・・・・・・・・・」
「ああその蔑んだ目・・・・・ありがとうございます!!」
蔑んだつーか軽蔑の眼差しというかあながち間違いじゃないというか・・・・・・・・・・。
とりあえずどうしようこの変態。
「一応聞くけど、どうしていんの?」
本題に入ろう。
「私がここに来たのはキミに伝えたいことがあってね。ああ、試験期間は終了!やっとゲームスタートだよ」
試験というか・・・・・・体験版というか。
「しっかしこれ、俺がスネーク逹にバレたらどうするつもりだったんだ?」
その場合、俺は間違いなくゲームオーバーだろうがな。
「質問を質問で返すけど、いつから自分がプレイヤーでこの世界がゲームそのものだと気づいたの?」
すごい!これが会話のドッチボールってやつか!ところでドッ『チ』ボールだったけ?ドッ『ヂ』ボール、いや、ドッ『ジ』ボールだった気が・・・・・・・まぁ、そんなことどうでもいいや。
「お前さん、手抜きしただろ?」
「手抜き?讃岐じゃなくて?」
無視しよう。あっ、でもうどんは好きです。
んじゃまぁ説明ターイム。
「地下鉄からいきなりアースラの中で話し合いが始まれば誰だって変だと思うだろ?あの時は何も思わなかったけど、よく考えてみれば、どうやってそこまで移動したんだ?」
少なくとも、移動した記憶はない。唐突に、いきなり、いつの間に移動していた。
「クロノ君の魔法で記憶を消されていたのかも」
確かにその通りだ。
「その可能性は勿論あった。でもおかしくないか?はやてさん、いや、はやてのときは移動した明確な記憶があった」
「作者がいい加減だから忘れてたんじゃ・・・」
異議あり!
「それは違うよ!!」
言いたかっただけ!
「論破!」
ちょっ、説明させて下さいよ。
「あの時、俺とスネークは拘束されてしかも目隠しされて連れてこられた、今回は過程があるんだよ」
「過程があるから違うというのは無理があるのでは?」
普通はな。
「仮にこの世界がゲームだとしたら、今回、どうして過程を覚えているか、いや、過程があるのかが説明できる」
ゲームじゃなかったら説明できないけどな。
「ほーう、んで、その理由は?」
簡単だ。
「ロード時間だろ」
「・・・・・・・・・・本当に記憶を取り戻したんだね」
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過去、現実世界。
それは過去の彼の願いだった。悪魔を何かの間違いで召喚してしまった彼の。
「妹を・・・・・・・」
こんなクソゲーに奪われた妹を甦らせてくれ。
それが全てだった。
「それがキミの望みかい?」
目の前には冗談で呼び出し、本当に出てきた悪魔がいた。
「ああ、妹は病気で・・・・・・・・だから」
「自分の命と引き換えに?泣けるでぇ・・・・・・」
・・・・少し変な悪魔だ。
「だったら!」
いいかけたところで予想外の言葉が飛び出した。
「でもやだ!」
「!?」
え!?
「ただでやるなんてつまんないもーん」
な、何を言って、いるんだ?
「だ、だから引き換えに俺の」
「勿論、お命は頂きます。でもって、それを参加権としまーす」
「・・・・・・・・・・・は?」
参加権?悪魔が命を?
「いやねぇ、最近、仕事が多くて多くて・・・・・・んでもってそいつらの願いもキミと同じくらい無理難題でね」
「そいつら?」
え?まさか複数の人との同時進行?
「そこで私は考えた!まず体験版をやってもらい、クリアした人にゲーム本編をプレイして貰います!そして、クリアした人の願いを叶えたいと思います!!」
「はぁっ!?」
お前絶対にSAOの影響受けてるだろ!!ふざけてんのかてめぇ!
「でもこのゲームは本来、一人プレイ用のゲーム、ゲームをクリアできるのは一人だけさ」
「参考までに聞くけどどんなゲームをやるんだ」
「さぁ?その時の運次第かな?」
「運次第って」
なに、桃鉄でもやんの?キングボンビー擦り付けんぞ。
「どんなゲームに飛ばされるか、どんなジャンルのゲームに飛ばされるかは運次第さ、もっとも、キミ逹が最終的にクリアするためには一人じゃなきゃあいけないけどね」
運次第ってそういう意味かい!分かりづらいわ!
「・・・・・命を代償にしてでもまだたりないと?」
だめだ、表面上は冷静さを保っていないとこのクソイベントに耐えられない。
「この世の理を変えるんだ。キミの命なんて参加費としては安いもんだろう」
子供会よりは高いと思います。
じゃあ、
「じゃあゲームの世界ってなんのことなんだ!?」
本当は分かっていた。でも認めたくはなかった。
「鈍いなぁ、ニブチンだなぁ、キミだってゲームの1つや2つ、プレイしたことがあるだろう?」
やかましいわ。
笑って悪魔が答える。薄々感づいているはずだと言うかのように。
「まさか、お前は」
「だったら問題なしさ。なに、マリオみたく横スクロールアクションゲームでもオタクなキミならなんとかなるさ」
オタクは事実だけど余計です。
いや落ち着け、それは問題じゃない。問題なのは、
「お前は実際にあるゲームの世界に俺や俺のように願った連中を行かせて殺し合わせようってのか!?」
「そこは未定です。予定は未定です。ゲームの世界に行ってもらうのは確定です」
「ふざけんな!!」
悪魔が不平の声を漏らす。
「いやだっていうなら無理してやらなくてもいいよ。参加希望者は腐るほどいるし」
「妹を甦らせて欲しいのになんでSAOやらなくちゃいけねぇんだよ!」
「キミの好きなゲームの世界に行けるよ」
・・・・・・・・・・・・・what?
「最初は特別にキミの好きなゲームの世界に飛ばしてあげようと思ったのに」
「メタルギアの世界にいける?」
「OK牧場」
まじかよ、やるわ。
妹の命を奪ったこの世界に未練なんて存在する訳もなく、悪魔の言われるがままに転生の準備をした。
「ただし最初は記憶全部ない状態で飛ばされるかからね。思いださながったら失格だから頑張ってね」
ちなみに、悪魔がこの台詞を言ったのは転生4秒前であった。
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「前世の記憶を思い出した俺に小細工など無駄なり!思い出した今となってはクロノが敬語でキモい!」
原作だったら敬語じゃなかったはずだ。
「いや~、それがねぇ・・・・・・・キミに謝らなくてはならないことがあるんだよ」
沈痛そうな表情で悪魔が言う。
「存在?」
謝るぐらいなら消えて欲しい。
「無視するけど、結構重要な話なんだよ」
「タイトル詐欺なところ?」
今更か。
「実はゲーム自体がなんかバグってきた」
へぇ~そうなん・・・・・・・・・
「ファッ!?」
どういうことなの?
SAOじゃん!なのは要素ゼロじゃん!神様転生じゃなくて悪魔転生じゃん!
どうも皆さん、亀のMSXです。
お忙しい中、この(チャー研クオリティ)作品を読んで下さり、ありがとうございます。
MSXはUAが上がるたびに涙を禁じえません。
今回の話の通り、SAO染みた、わけの分からない話になっていきます。
とりあえず、今までの矛盾はバグだったのさ!といった感じ(本当はもう少し矛盾して意味の分からない話が続くはずだったが、さすがに友人Bにキレられた)でそろそろ本編をやっていこうと思います。今までの話?
プロローグだよチクショウ!!
次回は何日後の投稿になるだろうか。