唐突ですが、初代メタルギアをプレイして、スネークという男はいいキャラだと改めて思いました。スネークの魅力を少しでも再現できたらなぁ、と思う反面、自分の拙さを恥じるばかりです。
それでも一言、
常に自分なりに自分に忠を尽くした。
だからメタルギアが大好きです。
薄暗く月明かりと申し訳程度の電灯がある独房の通路、そこを一人の男が気配なく通っていく。
足音を殺し、息を殺しながら周りを警戒しながら行く。無論、看守ではない。
(さて、二手に別れたまではいいが・・・・・・それらしい人物は見つからないな。エルズスはもう見つけたのだろうか)
話し声が奥で聞こえた。
スネークは曲がり角で足を止め、慎重に覗き見た。
いた、エルズスだ。誰かと話している。クロノの言っていた会うべき人物とだろう。
「エルズ」
「・・・・・・・・・クロノはもう駄目ってことか?」
口を閉じ、エルズスにバレないようその場を離れた。近くにあった自動販売機を盾に隠れる。
そうして、エルズス達の会話を聞く。盗み聞きという奴だ。
落ち着け。まずは冷静に状況を分析しなければ。
エルズスに直接聞くのではなく盗み聞く時点で彼は激しく動揺していたのだが、この時ばかりはそれに気をかける暇もなかった。
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悪魔が頷く。
「どうにもこのゲーム。私以外にもゲームマスターが介入してるぽくってね。本当だったら、あの子、ほら、地下鉄でキミが助けた少女がでた時点で警告しに行くべきだったけど、他のプレイヤーの件で忙しくてね。お陰でこのざまさ」
悪魔らしかぬ弱気な発言に自体の深刻さが浮き彫りになる。
「・・・・・・・・・・・・・ん?」
待て、ちょっと待て。
「相手はどうやってこっちに干渉してるんだ?普通は無理なのでは?」
「いや、出来るよ」
「どうやって?」
「だって、ゲームの基盤はしっかりしていなきゃいけないと思って、キミの部屋に置いてあったゲーム機本体をリンクさせたからね」
変なところで真面目だ。
「・・・・・・・・・・・・悪魔語?」
「脳筋なキミのために簡単に言うと、キミの部屋にあったハードを犠牲にして、この世界を創ったってことだよ。最近のハードはネットワーク機能もあるから、何かと便利だしね!」
脳筋関係なくわかりづらい説明だと思う。あと、脳筋関係ない。誠に遺憾である。
「逆にネットワーク機能から侵入されたのか」
ちょっと待て。
「今、俺の部屋のゲーム機を犠牲にしたとかほざいたか?」
「うん。ぐちゃぐちゃにしてやりましたぜ兄貴!」
「死んでこいカルロ」
「見てこいの間違いで-」
言い終わらないうちにエルズスの血の鉄拳が悪魔を撲殺せんと迫るが楽々と回避される。
くそ、一撃で殺すつもりだったのに。
「な、何シテルンデス!?」
何故片言?
「ふざけんな!お前、俺がゲームに何時間費やしたか分かってんのか!軽く人生半分は費やしたんだぞ!!」
「最初から人生半分無駄みたいなものだから問題ないよ」
「最初から、無駄だって言いたいのか、あ!?」
「はい」
ふざけやがって!!
「悪魔にとって無駄でも、ゲーマーにとっては勲章ものの輝かしい記録が残ってたんだぞ、どうしてくれる!?」
「多分一般人にとっても無駄だと思うよ」
これだから、一般ピーポーどもはダメなんだ。私は彼らの価値観を憎む。
「ハードはどれだ!?PlayStationか!?Xboxか!?任天堂か!?どれを犠牲にしやがったこのクソ●●●●●!!!」
「申し訳ない」
悪びれねぇな、クソが!!
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それから暫くして、ようやく落ち着いたエルズスが悪魔に疑問を問いかける。この尊い犠牲、絶対に許さない。
「結局何をされたんだ?」
ろくでもないことをされたのは間違いないだろう。
「ウィルスさ」
「ウィルスだと?」
信じられない。相手は悪魔の作った世界に干渉してきただけではなくウィルスまで流したというのか。
「どうしてそいつはそんなことをしたんだ?」
仮に出来たとしてもやった本人にはメリットはないだろうに。
「分からない。私にも理解出来ないよ。バグプレイで遊ぼう!ってつもりでもなさそうだし」
「そりゃそうだ」
相手に合わせた適当なことを言いながら、エルズスは悪魔に対して思考をめぐらせていた。
所詮は悪魔、信用なんて端からしていない。ゲームの通貨と称して命を奪い、ゲームの中で殺しあいをさせようとするような奴だ。大方、何か大切なことを黙っているに違いない。
しかし、ウィルスを流した馬鹿はいったい何を考えているんだ?なにかしらの理由があるはずだ。
「それでクロノが早速ウィルスに侵されているってわけか」
「クロノだけじゃない。なのはの世界そのものが既に危険な状態なんだよ」
「ついでにバグも噴出か。確かに『ディシィーズ』なんてもの、なのはでは登場していなかったな」
「いや、それはスカリエッティの仕業だよ。彼、他のプレイヤーと手を組んで、いろいろな開発にいそしんでいたよ。見てきた」
つかの間の静寂が空気を重くする。最初に口を開けたのはエルズスだ。
「いや、スカリエッティは確かにマッドでクレイジーなドクターだろうけど流石にそんな」
「魔法とメタルギアを融合させた変態二足歩行兵器を楽しそうに造っていたよ」
ウィルスのせいだ。間違いない。そうであって欲しい。
「・・・・・・・楽しそうだなスカリエッティ」
「プレイヤーと組んで更に科学者としてのトンデモパワーをアップしていたぜ!」
オタコンといい勝負してんじゃないだろうか。
「そういえば、メタルギアの世界はどうなっているんだ?クロノの話では時間が止まっているらしいが」
嘘であって欲しい。答えは聞かなくても解っているが。
「残念だけど事実だよ。正確にはバグっておかしくなる前に私が止めた」
管理者権限ってやつか。いいなぁ、俺もザ・ワールドとかしたい。
「そんで、俺達になのはの世界に来させたのはどうしてだ?」
リリカルなのはの時点で、もうゲームじゃないが、本人もウィルスで切羽つまって慌てて飛ばしたんだろう。
「いや、なんか面白い気配と予感がしたから」
「お前、俺達を殺す気か?」
スターライトブレイカーとかいう即死技喰らったら、塵も残らないんだけど。
「大丈夫、なのはは出ないから!」
「それは安し・・・・ハァ!?」
タイトル詐欺にも程がある。タイトルが『魔法少女リリカルなのは』なのに主人公が出てこないとかなんなの。
「ちょ、お前、なんでなのはでないの?主人公いないとかどういうことなの!?」
「勝てるの?あの最強人間兵器に?」
「勝てません」
返答にかかった時間は、コンマにも満たない。
なのはに立ち向かうこと、それすなわち死だ。
「だから出さなかったんだよ。あの生物兵器にはプレイヤー全員の力を合わせても絶対に勝てないからね」
なのは、ヤバすぎる。怖すぎる。
「いや待て、せめて味方として登場させることは出来なかったのか?」
「物語数秒で終わるやん」
悲しいことに事実だ。認めたくない。
「むしろ、あんなバランスブレイカーを出さなかった私に感謝して欲しいね!」
悪びれねぇな、この悪魔。
まぁ、実際敵として出てきたら絶望するけどな。
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「それで、キミに頼みたいことがー」
「まぁ、待てよ」
積もる話も今は後。時間的にそろそろこの施設からを脱走したほうがいいだろう。
「取り敢えず、ここを脱出しないことに話は始まらないな」
「解った。後でメニューのメールに書いとくよ」
・・・・・・・・・何だって?
「・・・・・・・・・・メニュー?何それ?」
「何って、メニューはメニューだよ。知らないとは言わせないよ」
まんじりと悪魔を見つめるエルズス。表情は驚愕というよりも動揺のほうが大きくでていた。
(あー、これは今まで知らなかったんだろうなぁ)
教えてあげよう。弄りながら。
「まさかとは思うけど、知らないの?」
ニヤニヤと厭らしい表情を浮かべる悪魔。フードで顔は見えないが、嘲りの声を聞いたエルズスは思った。
下手に弱みを握らせたら弄られる。と。
たださえ、スネークに弄り倒されているエルズスとしては断固として阻止しなければならない。
「知ってるよ、ほら、あれだろ、SAOと同じで、こう、手をバーとしたらえっと、その・・・・・・」
「そうそう。じゃあやってみようか」
「ええっ!?」
「ん?知ってるんだろう?なら問題はないはず」
「お、おう・・・・・・」
墓穴を掘った。どうしよう。
こうなれば自棄だ。やるしかない。
「でろ、ガンダァァァァム!!」
「斬新過ぎるメニューの出し方だね」
指パッチンも忘れない。ファン故の愛だ。
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「悪魔には勝てなかったよ・・・・・・・・・」
結局、メニューどころかゴットガンダムも出せなかったエルズスは項垂れていた。
「全く、素直に出来ないとたまえよポンタ君」
「すまん」
「ほら、ここにこうやれば出てくるさ」
メニューが現れた。まるでゲームだ。いや、実際にゲームだが、こうして見るとかなりシュールだ。
「へえ、これをこうやって、あれ?」
「キミは下手にもほどがあるよ」
悪うござんしたね。
「練習は後だ。とりあえずキミ達にこれを渡しておかないと」
そういって悪魔がだしたのはエルズス達の装備品一式だ。
「お前が持ってたのかよ!?」
道理で見つからないはずだ。最初からこいつが持ってたのか。
「いやぁ、私に感謝して欲しいね!厳しい監視を掻い潜ってやっとの思いで奪ってきたんだから」
「ア・リ・ガ・ト・ウ」
表情は硬くないか心配だ。
「あと脱獄にはこの後ろの壁がいいよ。隠しているつもりなんだろうけど、バレバレだよ」
どういうこっちゃ。
鶏ガラの言うことはよく解らん。
「あ、いけない。鉄腕DASHの時間だ。戻らないと」
鶏ガラがあだになっちまった。どうしよう。
「え、おま、」
「んじゃ~ね~。あ、メニューの起動は手を意識しながら回せば出来るよ。キミがメニューの真価に気づかない人間とは思わないけど頑張って見つけてね」
いきなり悪魔は消えた。最初からそこにいなかったかのように。煙のような気ままさで。
「・・・・・・・・・どうしよう」
どうしようもないのはよく分かった。
こっちの意味でも。
「ところでスネークはいつまでそこで忍者ハットリ君の真似をしているんスか?」
ガタン!と自動販売機が大きな音をひとりでに出す。隠れたつもりなのだろうか。
「・・・・・・・・何処まで聞いたんスか」
ゆっくりと罰が悪そうにスネークが出てくる。
目に憐れみを浮かべて。
悪魔には聞きそびれたが、自分の正体がばれたら何が起きるのだろうか。
まずい、非常にまずい。スネークは今の話を何処まで聞いていたんだ?もしバレていたら、あの悪魔に何をされるかわかったもんじゃない。最悪、ゲームオーバーにされかねない。
どうする。
「エルズス」
考えろ。
「・・・・・・・誰と話していたんだ?」
・・・・・見えなかった?
「・・・・・・・・・・・・・・」
よっしゃゃゃゃゃ!!!セーフ、セーフだよこれ!!
いや、悪魔と話しているときにスネークの気配を感じて、「あっ、これ聞かれたらまずいんじゃ・・・・・」とは思ったが、突っ込みまくってすっかり忘れてた。
薄々気づいていたけど、確信に変わった。
このスネーク、若干アホだ!
だが、チャャャンス!!ここで上手く誤魔化せばいける。
「あのッスねえ、スネーク、今のは」
「ついに独り言を言うようになったか」
ちょっと待って、そんな誤魔かし方嫌だ。
「スネーク、なんか勘違いしているようッスけど、俺は独り」
いや待て、下手に言うよりここですんなり誤魔化せるほうがいいのでは?でもその場合、俺は晴れて独り言を言っちゃう系の恥ずかしい人になっちまう!!嫌だ、絶対に嫌だ!!
「独り?」
でも誤魔かしたほうがいいに決まってる。
「ひ、ひと」
ああああでも
「何なんだ、エルズス」
「-独りッスよ最初から」
もうどうにでもなれ。
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まさか冗談を言うとは。自分でも予想外だ。
あれは一体なんだ。
スネークの疑問はそれに尽きていた。
何故か燃え尽きていたエルズスを尻目にスネークは思考を纏める。
自分だって理解出来ないわけではない。エルズスは確かに誰かと話していた。
では、誰だ?あれは一体なんだ?
「エルズス・・・・・・・そのなんだ、すまない」
「えぇ・・・・・・・・・・」
エルズスと会話していた奴の姿は『ノイズがかかっていた』
比喩表現や、抽象的な意味ではなく、文字通りの意味だ。認識すら満足に出来ない。
だが、いないという訳ではない。気配もあった。しかし、その気配すら一瞬で消え、気づけば、ノイズまみれの相手は消えていた。悪い冗談としか思えない。
「まぁ、気にしないから、早く見つけよう」
エルズスは重大な何かを隠している。そして、あれの正体が分かるまでは片時も油断はできない。
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絶対気にしてるよこれ。
エルズスは絶望に項垂れていた。何回めだろう。
『俺、そういうの気にしないからはははははは・・・・』というのは100%の確率でドン引きしている。数少ない前世の教訓だ。
「す、スネーク、それについてなんスけど、もう大丈夫ッス」
大丈夫?泣いてない?
「もしかして、見つかったのか?」
はい、鉄腕DASH観たさに消えました。
なんて、言えるわけがない。どう説明すればいいんだよ。
「いや、どうにも手違いらしく、ここにはいなかったらしいッス」
「手違い?クロノの話とは」
«緊急事態!!緊急事態!!巨大質量兵器を確認!»
サイレンがなり始めた。どうやら脱獄がバレたわけではなく、別件らしい。
気付かれるのも時間の問題だろうが。
「スネーク、今はここから離れましょう」
「しかし、装備が、」
「それなら先ほど見つけました。装備して一刻も早く逃げましょう」
「了解と言いたいが、脱出経路にあてはあるのか?」
エルズスが笑う。愚問だ。さっき教えてもらったばかりだ。
「スネーク、『大脱走』って映画、知ってますか?」
今度はスネークが笑う番だ。
「愚問だな」
答えは後ろの壁にある。
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司令室の扉が開き、慌ただしい空気の中、早足で入室する。
「何なん・・・・・これ」
八神はやては絶句した。レポーターの上擦った声もナレーションの興奮を抑えられない声も、もう彼女の耳には届かなかった。
関心は目の前の映像に映し出される機械の塊に注がれた。
まるで意味が分からない。あれは一体何や?
疑問は尽きることなく溢れ、もはや決壊寸前に迄に達しようとしていた。
「ディシィーズ」
そう呼ばれる怪物と瓜二つな見た目のそれと、ディシィーズの明確な違いはただ一つ。
「スケールが狂っとる・・・・・なんやこの馬鹿げた大きさは」
映像ごしの圧倒的な圧迫感に暫し息を忘れ、見つめ続けた。
昔、子供心に読んでいた絵本の内容を思い出した。
ガリバーを見た小人もこのような気分だったのだろうか。
息を吸う。腹から大きな声が出す。
「状況はッ!」
「はっ。本日、時刻二零三五(午後8時35分)頃に正体不明の大型二足歩行兵器が海鳴等角地帯に出現。数は一。かなり大きいものの、詳細は不明です」
「夜間撮影、及び映像能力を持つ偵察衛星と感知魔法搭載UAV (無人機)、付近の警察と連絡を取りつつ、連携する。一刻も早く状況を把握しいや!!」
具体的な指示、無駄のない行動、堂々とした振る舞い。
司令官に必要な要素を全て持ち、信頼もある司令官に部下も期待を惜しまない。
「八神司令がそう仰ると思い、勝手ながら既に手配しております」
労を労うかわりに黙って頷いた。
「映像が着ました!!スクリーンに出します!!」
映像は荒いものだが、その姿をはっきりと捉えていた。
巨大な体躯、背部の日輪に似た機械の輪、赤い双頭。
間違いなく非常事態だ。
直後に鳴った電話に飛びついた副司令の表情は一瞬こわばり、青ざめた顔をこちらにゆっくりと向けた。
顔を近づけ、周りに聴かれないよう声を小さくした。
「司令、問題は外だけではなく内部でも起こっています」
「問題が?」
「ええ」
そこから先は簡潔に纏め-
「っ」
結果として、持っていたペンをへし折った。
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15分後、壁の裏側に隠してあった崩れかけの通路を高周波ブレードで文字通り掘りながら進んだエルズスとスネークは施設の外に出ていた。
外は既に夜になっており、静かさとはかけ離れた喧騒に包まれていた。
「エルズス、さっきの話なんだが」
無線が入る。クロノからだ。
«スネーク、状況が変わりました。今はその事よりも耳にして欲しいことがあります»
タイミングのよさから、悪魔が何らかの手を打ったのだろう。ナイスだ。
「何だ?」
苛立ちながらもスネークが訊ねる。珍しい、スネークが苛立っているとは。
«その施設から4マイル離れたところからとんでもないものが・・・・・・・・とりあえずこれを見て下さい»
言うが早いが、目の前にARの擬似空間が表れ、TV用の画面がモニターに写される。ニュースのようだ。
«はい、こちら現場の猪飼です。現在ここ、海鳴等角地帯では多くの人でごった返しております。皆さん、突如として現れ、煙のように消えたロボットについて見にきた模様です»
まるであの悪魔だ。
映像が切り替わる。携帯で撮った動画のようだ。かなり手ぶれが酷い。
«お、おいなんだあれ?»
慌てた声が聞こえる。この動画を録った者の声だろう。
何かが、競り上がって見えた。金属の無機質なボディ、忘れようもない。
スネークがこちらを見つめる。言わんとする事が想像できたためにあえて黙った。
スカリエッティめ、動きが速すぎだ。
内心、舌打ちをしたかったがなんとか堪える。
沈黙の中、ようやく画面に映像が流れ始めた。
«ロ、ロボット、なのか、あれ?»
«冗談だろおい、こっちに来るぞ!!»
赤い双頭がゆっくりとこちらを見つめた。顎が開き、凝視していた。
誰かが気付くと周りに感染していき、言い知れない恐怖の声が辺りに伝染していく。
«ッ、逃げろッッ!!逃げるんだァァァァ!!!»
不意に映像が途切れる。これを撮った人物はどうなったのだろうか。
«この映像は今から20分前のものらしいです»
クロノの一言で現実に戻った。言いたい事は山ほどあるが実際、それを口に出すのは憚られた。
「エルズス、あれは」
でもこれだけは言っておかなくてはならない。
「メタルギア」
疑いようもない。
「間違いないッスよ」
メニューを起動させる。初めて起動させたにも関わらず、エルズスは無感動にメールを見た。
予想通りの内容に思うことは一つ。
『スカリエッティを倒せ』
望むところだ。
スカリエッティは次回に出る。(暫定)
エルズス達、完全に逃亡犯です。ええ、犯罪者系主人公です。
書いていて「あれ、このままじゃ、犯罪者に・・・・」と思いましたが、止められませんでした。
後悔はしていない。スネークは完全に道連れですが。
更新が遅くなりますが、次回に続きます。