真面目な話、すごくたくさん書ける人が羨ましいです。
内容も面白いし、まだまだ学ぶことは多いです。
でも、やる気じゃ負けないつもりなのでこれからも宜しくお願いします!
4時間前、自衛隊宇都櫓基地
最前線の基地には様々な人がいる。
前線にて命令を受けて来たもの。救助され、いく宛がなく止まるもの。別の基地から支援のために移り来たもの。
民間人もいる中でそれぞれが違いながらも共通の目的を果たすために日夜動き続け、協力を惜しまずにやるその姿にはこの基地司令部の面々も十分に感謝している。
そしてこの司令部の司令、つまりこの基地の司令官である樋野光大尉も十分に感謝しつつ、それを無駄にはしないために自らの体を粉にする勢いで働き続けた。
「第一部隊はどうか?」
今は人質救出のための陽動部隊に指示と情報を伝えていたが、何故か通信が届かない状況にある。原因解明の時間はなく、今は予備施設で連絡をとっている。
「第一部隊、未だに交戦中。状態は硬直状態にある模様」
第一部隊、あのエルズスとかいう胡散臭そうな青年が動かす陽動部隊、即席の部隊で心配の種の1つだ。
「通信が復活次第、第一部隊に連絡を取る。復旧を急がせろ!」
原因不明の時点で復旧の目処はないと思ったほうがいいだろうが。
「本命の彼は?」
「スネークですか?そちらも連絡が有りません」
全く、1人でやりたいというから『15分おきに連絡を取る』と約束させたのに肝心の無線がこれではな。
通信がとれない場合は目標地点にヘリコプター支援用のスモークを投げることになっているが不安だ。なにせ、乗っているのは世界を動かす歯車とも言える政治家達。失敗し、問題が起きれば最悪の場合、他国間戦争にまて発展しかねない。猿達の動きが活発な中、今ここで内輪揉めする訳にはいかない。
やはり、支援部隊を付近に配備しておくべきだったか。
(何をいまさら。私の落ち度ではないか)
発見確率が高まるという理由で配備させなかったのは他ならぬ自分だと言うのに。
「樋野隊長、少しよろしいですか?」
そこに隊員の1人が慌てて入ってきた。どうやら火急の用だ。肩で息をしているあたり、走ってきたらしい。
「今は作戦中と言いたいが、その様子ではかなりの急ぎらしいな」
「ええ・・・・・ここては少ししにくい話で」
いったい何なんだろうか。顔色もあまり良くないところを見ると、良いニュースではなさそうだ。
「分かった、手早くいこう」
相手の頭はヘルメットに覆われて見えなかったが、頷きで了承を得たので大丈夫だろう。
「すぐ戻る。水の水、指揮は任せる」
副指揮官である水の水碧中佐にそれだけを伝えると一度外に出て人がいない機材置き場へと行く。話をするだけなのにどうしてそんな所に行くのか疑問が無いわけではないが、この基地には監視カメラがある。万が一だが盗聴されていたらまずいということなのだろう。
外は肌寒く、風が頬を叩くたびに体感温度が下がる。早く終わらせたいものだ。
「さあ、時間がないから手短に話してくれ」
やっと着いた先の資材置き場は資材というよりも廃品を集めた場所で大小様々な廃品物が所狭しと置かれていた。この時、隊員と樋野は確かに向かいあって話していた。間違いなくだ。
「樋野隊長」
そう一息ついて隊員がホルスターからいつの間にか取り出したそれを樋野に向けていた。
「!?」
向かいあっていた。なのにいつホルスター拳銃を取り出していたのか全く気づかなかった。
作戦中のこの状況、気の緩みがあったわけがない。しかし、隊員は気づいた時には既に銃の引き金を引いていた。
「死んで下さい、樋野隊長」
カメラのフラッシュのような銃口の光。死の光を認識した時、既に樋野の運命は決まっていた。
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2時間前 国会議事堂
「だから罠だったんだ!ここにターゲットはいない!いや、そもそも存在すらしないんだ!」
国会議事堂にいるスネークは叫んだ。嫌な予感というものは往々にしてよく当たるもので、今のスネークは予感に駆られる兵士だった。
«存在しない!?どういうことだ!»
通信ごしに樋野の興奮した声が耳に広がる。どうやらあちらも予想外だったらしいが、当たり前だ。作戦の根本そのものが駄目なわけだから。
「今すぐヘリを送ってくれ!エルズス達が危険だ!」
«彼らが?»
「敵の狙いはエルズス達、第一部隊。・・・情報が漏れていたんだ!」
とどのつまり、この作戦はピポサル達には筒抜けで、それを利用されたという事だ。
«・・・了解、こちらからエルズス少尉に伝える。そちらにはヘリを発進させたが少し時間がかかる»
「どのくらいだッ?」
«速くても5分はかかる»
「急がしてくれ!」
それだけ言うと強引に無線を切った。ヘリを着陸させる場所の確保と対空兵器を5分以内に破壊しなければならない。
正念場はここからだ。
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東京都 作戦地点Aポイント
「本部に通信はまだッスか!?」
エルズスが悲鳴をあげる。それもそのはず、2時間の間、ピポサル部隊と休みなし戦いぱなっしで心身ともに限界を越えていた。
隊員達にも激しい戦闘の疲労が蓄積され、弾薬もそこを尽きかけていた。
何よりまずいのは作戦本部である宇都櫓基地と連絡がつかないことだ。かれこれ10分はこうして連絡をとろうとしているのに一向に繋がらない。いったいどうしたのだろうか。
(作戦指示や状況確認の把握が出来ない今、下手な行動は死に直結する。かといって何もしなければこのままなぶり殺しにされて終わりだ。さてどうする)
しばらく黙考したのち結論はでた。
「俺たちの任務は囮と救出。その二つを果たしていると見なし、これより撤退する!」
「本部の指示なしでですかッ?」
こいつは人の話を聞いていたのか?
「その本部が繋がらない以上、ここで踏ん張っても死人が増えるだけだ、それよりも撤退したほうがいい」
「エルズスさん、俺はまだ戦えます!せめて、あいつらだけは・・・・!」
(ああ、いるいる。そうやって危険を省みずに死地に突っ込んで行く奴。勇ましいっていいか、無鉄砲と言うか・・・・・・だけど、俺がいる時はそんなことは絶対にさせねぇ!)
そんなことを死んだ者達が望んでいるか、いないかは分からない。でも死んだ者は戻らない。もう死んだらそれっきりで終わり。一回きりの歯車だ。
「エルズスさん・・・・・!」
その悔しさ、悲しさ、憤りとやりきれない怒りは痛いほど分かる。だから、それを糧にするようなことだけはしちゃいけないんだよ。
「てめぇの命を粗末にしてんじゃねぇ!命令が聞こえなかったのか?今は生き残る事だけを考えろ!文句はそのあとで幾らでも聞いてやる!」
いつもの軽いチャラチャラとした表情から一変して出された喝を隊員は苦い顔で受け止める。
納得できない。そんな不満が滲みでていた。
「ッ、・・・・・・・はい!」
それでもいい。納得してもらえなくても生きてくれるならば。
「ついでにスネークも回収するッス、彼と連絡は取れるッスか」
付近の通信兵に駆け寄り、スネークとの無線周波数に合わせる。すると数秒もしないうちにスネークから通信がきた。
「スネーク!」
«エ・・・ズ・・・・・・・、無・・・・か!?»
それはこっちの台詞だ。というかノイズが激しくてよく聞こえない。
「無事とは言い難いッスけどなんとか。これからスネークを回収して本部に帰投するッス」
«・・そ・・・ザ・・は・・・・本部・・・・らの・・・・示・・・?»
「よく聞こえないッス!」
«・・・・本部・・・・・からザ・・・・の・・指示・・・・か?»
無線傍受の可能性を考慮してどうやらスネークは無線を切っていたらしい。
「指示もなにも、肝心の作戦本部との通信が途絶状態だから独断行動してるッス」
その言葉に、向こうのスネークは一瞬息を飲んだような気がした。
«通信が・・・・・途・・・・・どうい・・う・・・・・・だ?»
クソッ、通信が・・・・・
「とにかく、今から予備のヘリで回収するッスいいッスね?」
«・・了解»
それだけ聞けばもう充分。通信を切り、隊員達に指示をだす。
「これより基地まで撤退する。A班、B班はそのまま撤退、C班はスネーク回収のためヘリで援護を」
指示を受けた隊員達は即時行動に移る。
(なんだ?どうしてスネークの話と今の通信状況は食い違っているんだ?)
何かがおかしい。漠然としない何かを理解した時にはもう遅く
基地は炎に包まれていた。
私の小説は基本、区切りの良いところで終わるようにしています。(けっして書くのが難しいわけじゃないから(震え声))
そんな感じのこの小説、いつかは話数を纏めて一つ一つを合体させようと思います。
いつになるかは未定ですけどね・・・・(白目)。
そんなこんなで次回は基地戦。ん?スネーク回収の件?なんのことかな?
次回に続きます。