歯車と眠れ   作:MSX

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まーた、戦闘はなしですよ。なし。

全く自分でも嫌になっちまうぜ!

???「ははは、ざまぁないぜ!」

よし、分かった。次は戦闘だけにしてやる。


第3話 されど蛇は過去を捨てる

自殺・・・・・・・。

 

「はい、あなたは自殺しちゃったんです」

 

なんで?

 

・・・・・なぁ、教えてくれ、なんで自殺しちゃったんだ?俺?

 

「さぁ?」

 

さぁ?って・・・

 

「逆に聞きますが、どうして覚えていないのですか?」

 

何を?

 

「あなた自身の記憶のことです」

 

思い出そうとしても、もやがかかったみたいに何も思い出せないんだ

 

・・・・・・・・・・・そう言えば何でだ?

 

「それが問題なんですよ。こちらも覚えていなければ、どうしようもないです」

 

「仮にあなたが覚えていてくれば、こちらも手のうちようがあるのですが」

 

・・・くそ・・・・・・・・いったいどうすればいいんだ・・・・・・・

 

「しっか~しっ、そんなあなたに大チャンス!!」

 

へ?大チャンス?

 

「ええ。このままでは、かわいそうですからね♪」

 

かわいそうですからね♪ってずいぶん軽いな・・・・・・・

 

「と、言うわけでお前のクソみたいな人生、一回やり直して来てこい」

 

いきなりひでぇなおい!?

 

「文句言わないでください。これでも優しいですよ、私」

 

優しさとは一体・・・・・

 

「かわいそうなあなたにチャンスをあげましょう」

 

なぁ、気づいているか、あんた、顔が笑ってるぜ

 

「そうですか。しかし、茶番は面白いものでしょう?」

 

俺の人生、茶番扱いかよ

 

 

 

 

 

 

 

「もう一度、死ぬ気で運命に、いや」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「可能性に抗ってみませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スネーク、まだ着かないんスか~?疲れてきたんスけど~」

 

軽い口調で言う青年に対し、前を歩く男性の口調は重いものだった。

 

「もう少しで着くさ、エルズス。頑張れ」

 

「それ聞いたのもう41回目なんスけど」

 

「奇遇だな、俺もこのセリフを言うのも41回目だ」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

面白い話はないのか?という皮肉で言ったのだが、皮肉で返された。

 

「つーか、なんでこんなところで依頼の話をするんスか?どこでもいいでしょ、どこでも」

 

「さぁな、依頼者が直接暗号通信で頼んできたらしい」

 

「・・・肝心の依頼者は、仲介者を通して話をするらしいッスから、いいご身分ッスよね」

 

スネークは苦笑をしながらも歩みを止めない。

 

「確かにな。しかし、だからと言って俺達は文句を言える立場じゃない」

 

「はぁ・・・・」

 

面倒なものだ。たかが女一人を捕まえる為に仲介者をだすとは。

 

ん?

 

「そう言えば依頼者って誰ッスか?」

 

「父親らしい」

 

「父親なのかよ!?」

 

本来は自分の正体がバレることを恐れて匿名なのに正体を明かすとは・・・

 

「ついでに聞くッスけど、このミッション、もしかして」

 

「ああ、娘が家出したらしい」

 

「あっ、用事思い出したんで一旦オタコンのところに戻りまス。んじゃ」

 

肩に手を置かれ凄まじい力で抑えつけられる。

 

「どうしたんスか、スネーク」

 

言いながらも足に力を込め、ダッシュで逃げる準備をする。

 

「エルズス、日本の四字熟語というもので、『一蓮托生』というのがあるらしい」

 

「スネーク、日本のことわざというもので、『逃げるが勝ち』というのがあるらしいッスよ」

 

「「ははははははははは・・・・・・・・・・・」」

 

笑いながらもお互いに相手の動きを監視する。

 

 

 

今だ!!

 

 

 

「さらばだスネーク、また(後で)会おう!」

 

「逃がすか!」

 

「ぐぇ」

 

腕を捕まれそのまま体を掴まれる。痛い。

 

しばらくの間、二人で掴み合っていたが、エルズスが折れて事なきを得た。

 

エルズス本人は相当嫌がっていたが、それも無理もない。

 

要するに親子喧嘩して家出した娘を探しだして欲しいと言うわけだ。

 

報酬が大きい理由は依頼者が相当な子煩悩だからだそうだ。だったら喧嘩すんなよ。

 

とはいえ、任務は任務。もしもの場合に備えて武器は隠しながら持ってきた。

 

もしもの場合がなければそれにこしたことはないが。

 

「伝説の英雄も地に落ちたッスね。人がやりたくもない事を無理やりやらせようとするな・・・」

 

皮肉で言ったつもりだった言葉に忘れていたNGワードがあった。言った事を後悔したが、もう遅い。

 

「俺は伝説の英雄なんかじゃない」

 

「スネーク、皮肉だから気にしないでほしいッス・・・・・」

 

「ただの大量殺戮者だ」

 

「・・・・・・・すみません。そういえば、そのあだ名嫌っていたッスね」

 

赤の他人からすれば誉め言葉だろうが本人からすれば嬉しくないらしい。

 

当然だ。そのあだ名は彼の悪夢を思いださせるのには充分だからだ。

 

目的地に着くまで重い空気は払拭出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここッスか」

 

「ああ、やっと着いた」

 

そこは、古い廃屋が建っていた。

 

今にも崩れそうな廃屋に足を踏み入れるのは気が引けたが、文句を言う暇もなくスネークが入っていく。

 

「スネーク、何を焦って」

 

言いながらようやく気づく。このむせかえるような鉄の匂いは・・・・

 

「っ」

 

エルズスもスネークと同様に急いで入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着いて真っ先に銃を構える。間違いない、この部屋だ。

 

スネークとアイコンタクト。

 

内容は

 

『先行する。援護を』

 

エルズスもアイコンタクト。

 

『了解。1、2、3、で扉を開けよう』

 

『タイミングは任せる』

 

『OK、BOSS』

 

息を吸う。深呼吸して整え、手をかざす。

 

『1』

 

落ち着け。敵がいたとしても冷静に動け。

 

『2』

 

スネークが扉を開け、自分が銃を向けて安全を確保すればいい。

 

さて、

 

『3!!』

 

扉がけたたましい音を奏でながら吹き飛び、エルズスが拳銃を部屋に向け、構える。

 

 

 

 

そこにあったのは惨状で、仲介者の姿はなかった。いや、あったと言うべきか。

 

めちゃくちゃにめちゃめちゃになった部屋の中には変わり果てた姿で仲介者らしき男が待っていた。

 

体格がよくがっしりとしている。ガードマンにいそうな大男が血だらけで地に伏していた。

 

「大丈夫じゃなさそうッスね。なにがあったんスか?」

 

慌てて近寄る。

 

「・・・・・誰だ、お前は、いや、誰でもいい彼女が・・・・・」

 

「彼女が!?」

 

おそらくターゲットのことだろう。

 

「油断した・・・あいつらは一体・・・?」

 

駄目だ、致命傷を負っている。もう助かりは・・・

 

スネークが近寄り男に質問をぶつけた。

 

「あいつらとはなんだ」

 

「あいつらは・・・・・人間じゃない・・・化物だ・・・!!」

 

駄目だ、会話になっていない。

 

「ターゲット、彼女は何処に?」

 

目の焦点が合わなくなっていく。

 

「か、か、彼女は、ち、地下鉄に・・・・・・・」

 

「頼む、彼女を・・・・」

 

男が事切れたようだ。

 

「オタコン、近くにある地下鉄の情報を調べ」

 

«もうやっているよ、スネーク»

 

オタコンからの無線。話は聞いていたらしい。

 

「分かった。ついでにここを調べた後でエルズスと合流する。エルズス、先にお前は地下鉄に」

 

「分かってるッス!!」

 

言うが速いが、すでにエルズスの体は動いていた。オタコンの情報では走って10分かかるらしい。

 

時間がない。使うか。

 

服の中に隠しておいた小型簡易型強化外骨格を起動。加速装置を起動させ、走り続ける。

 

地下鉄の入り口に着いたのはそれから4分後のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

一体なにが起きている?

 

 

 

 

3人の疑問はそれに尽きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くそっ、時間がないのに・・・・・・お姫様は何処だ!?」

 

悪態を付きながらも必死で探す。だが、

 

「人が多いなチクショウ!」

 

今日は休日。地下鉄を使う人達で道はごった返していた。

 

くそっ、どうすれば

 

「ちょっと、離してよ!!」

 

途方に暮れていたまさにその時、後ろから少女の声が聞こえた。

 

反射的に振り返り、声の主を探すと・・・いた、彼女だ!!

 

事前にブリーフィングで見せられた少女の顔がそこにはあった。

 

最も、人気の無さそうな場所にいく真っ最中の上にマフィア紛いの男達に連れていかれる真っ最中だが。

 

「急がねぇと」

 

エルズスは駆け出していた。

 

 




今回、自分は1日でちゃちゃっと終わらせた話です。

誤字脱字があったり、文章がおかしなところがあるかもしれません。

えっ、いつものことだって?

言われてみればその通りです。




スネークの過去をちょっと入れてみました。

GB版スネークにしようか、MGS版スネークにしようか、

悩みますねぇ。


次回は戦闘ばっかりです。どうなるやら。
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