ホロライブ・オルタナティブver.IF外伝 ~GM戦隊グレートメンバー~   作:天野空

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VRMMORPGゲーム【ホロライブワールド】
一部の人しか知らないゲーム崩壊の事件が終わり、通常運営に戻ったゲーム。
しかし、ゲームにバグや小さな事件はつきものである。
そんな事案に対処する【ホロライブワールド】のGM。
今日も事案にすぐに対処するべく【ホロライブワールド】内にあるGM本部に待機するのであった。


第1話 GMチームα出動

【ホロライブワールド】の中にあるGM基地の一室。

「そういえば今日は新人が来るんでしたよね?」と青年は椅子にもたれ、腕を伸ばしながら同じテーブルにいる、小柄な女性に聞いた。

「ああ、今日付けでこのチームαに配属される事になってるな」

小柄な女性は手元の画面を見ながら言った。

「男っすか?それとも女?」

「さぁ知らん。

1人増えるとしか上からは聞いていないからな」

「ははははは、どちらでも構わんだろう。

仲間が増えるのは良いことだ」

そう言って豪快に笑いながら部屋に入ってくる大柄な男。

「そうは言うっすけど、俺達のチームは今2:2なんすよ。

ここで男が来ないと余計に俺の立場が」

「なに言ってるの?

どっちが入ってきても貴方は半人前なんだから、早く1人前になりなさいよ」

もう1人部屋に入ってくるロングヘアの女性はかなりスタイルの良いモデルのようだった。

「な、そんな事ないっすよ。

俺だってもう1人前…」

「1人で暴走したスターズを制圧できるようになってから言え」

小柄な女性はため息混じりでそう言った。

「う」

青年は罰悪そうに頭をかいた。

GMと言ってもモンスターを消去したりする事が出来ない為、基本はモンスターと戦い倒すしかない。

普通のプレイヤーにはない凶悪な装備を所持して、ほぼ無敵なチートGMだが、上手く立ち回らなければ、スターズには勝てなかった。

GMの中では1人でスターズを制圧するのが1人前と認めてもらえる基準になっていた。

ちなみにこの青年以外の3人は数いるGMの中でもトップクラスの人達だ。

「し、仕方ないっすよ。

俺はオールラウンダーなんすから」

「う~ん、有能っていうのが疑問だけど」

口元に指を当てながら言うロングヘアの女性。

「ははははは」

「ふふふ」

3人が面白がって笑う。

「からかわないでください、先輩方」

青年は少し怒ったように言った。

ブオン

突然、大きな画面が空中に現れる。

4人は姿勢をただし画面を見た。

画面にはメガネをかけた1人の女性が映っていた。

『皆さんお揃いですね』

そう言って画面に映る女性は笑う。

その女性はこの【ホロライブワールド】のゲームにおいてある部門の総括をしているAちゃんと呼ばれている人だった。

『話はもう通達されてると思いますが、チームαの皆さんのところに新人が1人入ります。

皆さん優秀な方ばかりだと私は思ってますので、新人研修よろしくお願いします』

Aちゃんの優秀という言葉に含み笑いをする3人。

『ん?』

それをAちゃんは不思議そうに見た。

「先輩方!」

青年は怒ったように3人に言った。

『ま、仲が良いのは良いことです』

Aちゃんも笑いながらいう。

「いや、ただの後輩いじめっすよ」

青年は肩を落としながら言った。

それを見てAちゃんは微笑んだ。

『それで話は戻しますが、そろそろその新人さんがこちらに来ると思いますので、お互いに自己紹介が終わった後、いきなりですが【魔界】に向かってください。

そこで何やら変な信号が出ているようなのです』

Aちゃんの言葉に真剣な顔をする3人。

「変な信号?」

『はい、システム事態に今は影響はありませんが、それが何なのか調べてほしいのです』

小柄な女性にそう答えるAちゃん。

「新人を連れていっても大丈夫なんですか?」

大柄な男性が聞く。

『はい、今のところは特に危険度は低いと思われます。

それに何かあっても皆さんなら大丈夫かと』

Aちゃんの言葉にロングヘアの女性が微笑んだ。

「分かりました、チームα新人と合流後作戦に移ります」

『はい、お願いします』

小柄な女性の言葉にAちゃんは頷き、大きな画面が消えた。

「さて、新人歓迎会とかしたかったけど、そうもいかないな」

小柄な女性は3人を見ながら言った。

「何、事が済めばやればいい」

大柄な男性は笑いながら言う。

「ですね」

ロングヘアの女性も微笑んでいた。

「余裕っすね、先輩方。

何があるか分からないんすよ」

青年は少し不安そうに言う。

「先輩になるおまえがそんなんでどうするんだ」

小柄な女性はため息混じりで呟いた。

コンコン

部屋を誰かがノックする。

「どうぞ」

小柄な女性が返事をした。

ドアが開き、強面な男性が部屋に入ってくる。

「よう」

その男性は軽く手を上げて挨拶する。

「何やってるんですが総隊長」

小柄な女性はため息をついてその男性に声をかける。

「新人が来たのかと思いましたよ」

青年もはぁと息を漏らし言った。

「ははは、期待を裏切ったようですまんな。

しかし、新人は来てるぞ」

そう言って総隊長は扉の影に隠れていた女性を部屋に招き入れる。

「は、初めましてこの度チームαに配属になりましたリィスです」

少しおどおどしながら部屋に入ってきたその女性がぺこりと頭を下げた。

「お、可愛らしい女の子じゃないか」

大柄な男性が笑いながら頷く。

「では、後は任せたぞ」

そう言って総隊長は部屋から出ていった。

「それじゃ、自己紹介しようか」

小柄な女性がそう言った。

「まずは私からだ。

一応、このチームαの隊長をしているさくやだ。

よろしくお願いするぞ」

「は、はい。

さくや隊長」

リィスは姿勢を正して頭を下げる。

「いや、そこまでかたくなる必要はない。

隊長と言っても意見をまとめる厄介な役を押し付けられてるだけだからな」

そう言ってさくやは笑った。

「次はわしだな。

フジだ。

主に後衛からの援護担当だ」

見た目と違い後衛担当のフジ。

「あ、はい、よろしくお願いします」

リィスはその巨大な体格に見惚れていたのか慌てた様子で頭を下げる。

「次は私ね。

レイムよ。

中距離からの戦闘補助とサブアタッカーをしてるわ。

よろしくね」

ウインクをするレイム。

「え、はい、よ、よろしくお願いします」

今度はそのモデルようなスタイルに見とれていたのか慌てて挨拶をするリィス。

「次は俺だ。

オールラウンダーのヒーロだ。

よろしくな」

「はい、よろしくお願いします」

即答で挨拶するリィス。

「なんか釈然としないなぁ」

「ま、雰囲気が違うんだと思うわよ」

レイムは笑っていう。

「いや、出てないでしょそんなの」

「ま、それは後にして、これからある場所に向かうぞ」

さくやは微笑みながら4人に言った。

「え?

どこに行くんですか?」

リィスが聞く。

「【魔界】だ」

さくやは不適な笑みで答えた。

 

「ほう、なかなか上手く乗るじゃないか」

フジはGMバイクに乗るリィスを見ながら言った。

「い、いえ、GMバイクは基本転けないですし」

「だけど、運転するにはそれなりの技術がいるわよ」

レイムもリィスの運転に感心しながら言う。

「そうだな、ヒーロの時よりずいぶんましだ」

「ちょ、ちょっと先輩!」

さくやの言葉にヒーロが慌てたように言った。

それぞれが笑う。

リィスも楽しそうに笑っていた。

「ほんとに後輩いじめっすよ」

そう言いながらもリィスが楽しそうにしているのが少し嬉しいヒーロだった。

「そろそろ、目標の地点に着くわ」

レイムが言う。

『了解』

「あれか?」

少しくぼんだ場所が見える。

「そうそこ」

さくやの言葉にレイムが答える。

そこは近くに小さい岩山がある場所だった。

5人はGMバイクを降りてくぼんだ場所に行く。

「何かあるな」

窪みの真ん中に何かが刺さっているのをさくやが見つけた。

「ちょっと待ってね」

レイムが空間からカメラのような物を取り出して刺さっている物に向ける。

小さな画面を出して見るレイム。

「やっぱり原因はあれみたいね」

「なら、引っこ抜くか?」

レイムの言葉にフジが聞く。

「まだ完全に安全とは言えないから気をつけて」

レイムの言葉に頷くチームα。

チームαはゆっくりとくぼみの中心に向かった。

「槍?」

ヒーロが言う。

「のようですね」

リィスも頷く。

「これが何の役割があるのか分からないけど」

「どれ、抜いてみるか」

フジがその槍に手を掛けようとした時。

「おい、お前達、それに触るな!」

その声にチームαは声の方を向く。

そこには1人の女性が岩山の中腹に立っていた。

「あれは」

レイムが何かを感じたのか画面を出して調べ始めた。

「やっぱり、あの子、前回の戦いでいなくなった小姫マモリよ」

「なんだと、あの第X世代組か?」

フジは驚いたように言う。

「あのマモリが黒幕って感じじゃないね」

さくやが言う。

「ま、捕まえてみればいいさ」

フジは両肩にロケットランチャーを担ぎ、マモリに向ける。

「ヒーロとリィスはここに残る。

では、いくぞ!」

さくやの号令に頷くチームα。

「よしゃぁ~」

フジがマモリに向かってミサイルを発射した。

しかし、そのミサイルをことごとく避けながらこちらに向かってくるマモリ。

「やるなぁ~」

それを見てフジは感心したように大きな声で言った。

「感心してる場合か」

フジの言葉にそう言って微笑したさくやは、間合いを詰めてきたマモリと激突した。

マモリの蹴りを腕で受けたさくやは、カウンターの拳をマモリに放つが手で受け止められる。

「さすがは自称ホロメン」

さくやは笑顔でそう言った。

「ふん、そのうち自称じゃなくなる、予定!」

さくやが受けた蹴りをそのままマモリは振り抜き、さくやは吹き飛ばされた。

くるりと回って着地するさくや。

「大丈夫?」

レイムはそう言ってさくやの側に行く。

フジもすぐに側に来た

「どうしようか?」

「やっぱり自称でも実力はホロメン級みたいだ」

「変身するか?」

3人はマモリを見ながら話す。

あちらはまだ警戒を解かず構えたままだ。

その頭に鳥が降りてきて止まる。

「あの鳥も普通じゃないわよね?」

レイムが言う。

「だろうな」

さくやそう言って頷く。

すると突然マモリ達の頭上にワープゲートが開いた。

「な、なんだ?」

フジの言葉に2人もワープゲートを見る。

そこから2つの影が。

「な、あれはラプラス・ダークネスと鷹嶺ルイ?」

さくやの言葉に3人は驚く。

マモリの頭に止まっていた鳥はゲートの方に行き、ルイの肩に止まる。

「すごいのが出てきたな」

「確かラプラスは封印指令がでてましたね」

「まさか、あんた達がこの変な信号を出している槍を設置したのか」

さくやはラプラスに聞く。

「変な信号?」

「ああ、特殊なフィールドを張るためにそんな信号が出ると言ってましたね」

ラプラスに見られたルイが答える。

「だそうだ」

「何を企んでいるの?」

レイムがラプラスに聞いた。

「別に」

とぼけるラプラス。

「お子さまには分からない事だったかな?」

さくやがラプラスをからかうように言う。

ルイがラプラスの肩を掴もうとしている。

「な!

何を!

これはなイベントキャラ扱いの吾輩達でもお金をゲット出きるようにする為の装置なんだ!」

怒りながら作戦を言うラプラスの後ろで、ルイはため息をつきながら額に手を当てた。

それを見てしめたと笑うさくや。

「お金?

あなた達ホロメンは毎月推してくれる人達からお金が送られてくるだろ?」

「え?」

さくやはそうラプラスに言う。

さくやの言葉にラプラスはルイの方に向き何かを言っている。

ラプラスはGMの方に振り返る。

「ふ、その話は後でゆっくりと聞かせてもらう。

それではここらで解散にするかな」

ラプラスがさくや達に向かって手を伸ばす。

すると紫の気が巨大な手となりさくや達に向かってきた。

何とか避ける3人。

手はそのまま延び槍を掴む。

「しまった」

槍の近くにいたヒーロが慌てて言う。

槍を掴み自分の元に引き寄せるラプラス。

「それでわな」

「ま、まて~!」

ヒーロの声を背にラプラス達はワープに入った。

「くそう」

ヒーロが下を向き呟く。

「ま、仕方ないさ。

相手は本物のホロメンだ」

さくやがヒーロの方に来て言う。

「あれが【ホロライブワールド】のホロメン」

リィスも呟くように言う。

「そ、本当に人間みたいに動いてるでしょ」

レイムが微笑みながら言った。

「は、はい。

すごすぎです」

レイムの言葉に嬉しそうにリィスが答えた。

「ほう、誰推しなんだ?」

フジが笑いながらリィスに聞く。

「六期生です」

「へぇ、箱推しなんだ」

「それは興奮しただろ、推しが目の前にでてきたら」

さくやの言葉にすごく興奮してリィスは頷いている。

「大丈夫なのか?

これから多分その六期生が元になってる第六世代組が相手だぞ」

リィスを見ながらヒーロが言う。

「ま、いいんじゃない。

仕事は楽しくやらないとね」

レイムはリィスを笑顔で見ながら言った。

「よし、基地に帰って報告。

その後は新人歓迎会だな。

ヒーロ場所確保頼んだぞ」

「ええ、俺ですか?」

「オールラウンダーだろ?」

「ええ、それは関係ないですよ」

さくやの言葉にヒーロは情けない声を出す。

それを見た他のメンバーは楽しそうに笑っていた。




初めて読んでもらえる方は初めまして、前回の続きで来ていただいたはありがとうございます。
ホロライブ・オルタナティブver.IFの外伝をお届けします。
今回は前作で回収していない伏線回収をしながら、ホロライブ・オルタナティブver.IF最大の敵と戦う事になります。
皆さんが楽しめる、そして、自分が楽しめる作品にしていきますのでこれからどうぞよろしくお願いします。
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