ホロライブ・オルタナティブver.IF外伝 ~GM戦隊グレートメンバー~   作:天野空

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樹海争闘戦は幕を閉じた。
今回の事で大きく成長したヒーロとリィスは、またいつもの日常へと戻っていく。
しかし、そんな裏で着実に第六世代組の計画は進んでいた。



第10話 第六世代組の目的

「昨日はご苦労だったな」

GM本部、チームαの部屋でさくやはヒーロとリィスに言った。

「いえ、いい経験になりました」

「ホロメンの方と一緒に戦えたのがすごくためになりました」

ヒーロとリィスはそれぞれ嬉しそうに言う。

「ま、しばらくは何もないと思うが、何かあれば2人にも出てもらうからそのつもりで」

『はい』

2人の元気な返事にさくやは嬉しそうに頷いた。

「よぅ、元気そうだな」

ちょうどさくやの話が終わった時に部屋にある人物が入ってきた。

「総隊長、おつかれさまっす」

その人物を見てヒーロがにこやかに挨拶する、

「おう」

総隊長も笑顔で答える。

「それより急な用事には間に合ったんですか?」

リィスが心配そうに聞く。

「ん?急な用事?」

「ん、おほん」

不思議そうな総隊長にさくやが咳をする。

それを見て総隊長が何かに気づく。

「あ、ああ、あれな何とか間に合ったよ。

それに俺の変わりはすごい人だっただろう」

(例の件は隠しているんだな)

総隊長はそう思った。

「はい、ぼたんさんすごかったです」

思い出して興奮したのか、声に熱が入るリィス。

「いや、そのぼたんさんに負けず劣らず戦ってたあくあさんもすごかった」

ヒーロも少し興奮しているみたいだ。

「そうだろう、そうだろう。

我らがししろんはこの【ホロライブワールド】のホロメンの中でもトップクラスの力を持っているからな」

満足毛に頷く総隊長。

「そうだ、お前達。

昨日はよく頑張ったからな。

今日は非番にしてやる。

今から休め」

「いいんすか?」

「本当ですか?」

「おい、勝手に決めるな」

3人それぞれ総隊長に言う。

「今ここにいる中では、俺が一番上だからな」

そう胸を張って言う総隊長。

「はぁ、分かりましたよ。

そういう訳だ、急だが今から休んでいいぞ。

ゆっくりと体を休めておけ」

さくやはそう言いながら微笑む。

『ありがとうございます』

そう言って2人は総隊長とさくやに頭を下げた後、その場から消えた。

ログアウトしたのだ。

「ふぅ。

で?

人払いしてまで何かあるのか、総隊長殿」

さくやはログアウトした2人を見送った後、総隊長に聞く。

「さすがさくやだな。

ああ、重要案件だ」

そう言って椅子に座る総隊長。

そしてゆっくりと話し始める。

「あの大会の後、ぼたんさんから連絡が入った」

「ぼたんさんから?」

「そうだ、ぼたんさんなりに第六世代組の目的が分かったらしくてな、それを教えてくれたよ」

「目的が分かったのか」

「ああ、ぼたんさんが言うには第六世代組は絆を集めているのではないかと言うことだ」

「まて、絆というとあのホロメンとある条件をクリアするとできる、あの絆か?」

「そうだ」

「おい、冗談はよしてくれ。

絆システムは一般プレイヤーのみの特権だ。

我々GMでさえ作れない。

ましてや同じホロメンが作れるわけがないだろう」

「確かにそうだ。

しかし、ぼたんさんはあの大会中にあくあさんのステータス画面を開きある部分を確認した。

それが絆数だ。

ホロメン全員が持っている項目らしく、絆を結んだ人数が表示されるらしい。

そして、ぼたんさんが確認した時に+1と表示されていたそうだ」

「それはおかしいだろ?

あの大会中は絆を作る事は出来ないはず」

「その通りだ。

しかし、実際に確認したら増えていた。

ちなみにその+が表示されるのは絆を作ってから30分だけ」

「決勝戦の間に絆を作ったという事か」

「残りの2人は時間がたっているので確認のしようがないが、何らかの形で第六世代組が絆を作っているのは確かだ。

ただ、さっきも言った通り、ホロメンでは絆を集められない。

だから、考えられるとしたら一般プレイヤーを抱え込んでいる可能性がある」

総隊長の言葉にさくやは少し考える。

そして、ある人物が思い浮かぶ。

「ロックか」

「そうだ。

第六世代組とよく一緒の場所に現れるというロックが協力者ではないかと俺は考えている」

「しかし、あの人物を調べてはいるが何も怪しいところはなかった」

「第六世代組にはあの博衣こよりがいる」

「なるほど。

いくらでもごまかそうと思えばできるという事か」

ゆっくりと立ち上がる総隊長。

「ま、協力者についてはまだはっきりと決まった訳じゃない。

ただ、第六世代組が絆を集めているのは確かだ」

「分かった。

こちらでも検討しておく」

「ああ、頼んだ」

総隊長はそう言って部屋から出ていった。

「絆か。

これは厄介な事になってきたな」

総隊長が部屋から出た後、さくやはポツリと呟いた。

 

 

「おはようございます」

次の日元気よくログインしてきたヒーロがGM本部に出勤する。

「お、元気だな」

部屋でコーヒーを飲むフジに出迎えられたヒーロ。

「そりゃ、昨日お休みもらった後、カラオケ行ってきましたから」

そう言って嬉しそうに笑うヒーロ。

「へぇ、ヒトカラしてきたの?」

「あ、おはようございます、レイムさん」

ヒーロは後ろから部屋に入ってきたレイムに答えた。

「あ、皆さんおはようございます」

給湯室からコーヒーを運んでくるリィス。

「すぐに皆さんのも入れますね」

そう言ってまた給湯室に戻っていく。

「お、ありがとう」

その後ろ姿にヒーロはお礼を言った。

「それで、さくやは?」

レイムが椅子に座りながらフジに聞いた。

「うむ、出勤はしているがどこに行ったかは分からんな」

「そう」

フジの返事に自分のディスプレイを開いて何か調べ始めるレイム。

「みんないるか?」

そう声がして、突然さくやが現れる。

「うわぁ」

それにびっくりするヒーロ。

「あ、さくや先輩おはようございます。

すぐにコーヒー入れてきます」

そう言って出てきた給湯室に戻ろうとするリィス。

「あ、それはいいから座ってくれ」

「分かりました」

さくやに言われて、入れてきたコーヒーを配り座るリィス。

チームαの面々は椅子に座りさくやに注目した。

「さっき、上に呼ばれてな、ある指令がおりた」

「指令?」

さくやの言葉にフジが聞く。

頷くさくや。

「ある筋からの情報で第六世代組の目的が分かった」

さくやの言葉に一同驚く。

「それを検討した結果、上から来た指示がホロメンの警護だ」

「ホロメンの警護ですか?」

ヒーロが驚きながら聞き返す。

「それで目的はなんなの?」

レイムがさくやに聞く。

「ああ、目的はホロメンの絆集めだ。

その為の警護だ」

「絆だと?

しかし、ホロメンが絆集めなど。

あれはプレイヤーの特権だろう」

さくやの言葉にフジが言う。

「ああ、私もそう思っているが、何らかの方法を使って集めている可能性がある。

なんせ向こうには天才がいるからな」

「博衣こよりちゃんですね」

さくやの言葉にリィスが言った。

さくやはそれに頷く。

「しかし、ホロメンを警護と言っても人数が多いだろ」

「確かに、しかし相手は5人。

1度に来るとしても5人が限界だと上は考えている。

なので、各ホロメンに第六世代組が接触してきたら近くにワープできるよう、限定を解除してもらった。

ただし、条件が厳しいのですぐにとはいかないが」

「なるほどな。

普通はホロメンの近くへのワープは禁止されているからな。

すぐにとはいかないまでも近くにいけるのはありがたい」

さくやの言葉に頷くフジ。

「それともし5人以上のホロメンが狙われた場合、助っ人も回してもらえることになっている」

「それは助かるわね」

「後は前から警戒していたプレイヤーロックについて第六世代組の協力者ではないかと疑いがかかっている。

さすがに強制的にキャラを凍結する事はできないので、そちらの警戒も強めると言うことだ」

『了解』

「では、レイムはワープの調整を。

フジ、ヒーロは新たな装備が支給されるそうだから受け取りに行ってくれ。

リィスは私とここに残りホロメンに何かあった場合の連絡役だ。

では、それぞれ動いてくれ」

さくやの言葉に頷く5人。

そして、第六世代組への本格的な対策が始まった。

 

それから数日は何事もなく時が流れた。

といっても相変わらずスターズの暴走が起きている為、それの対処におわれている。

そして、とうとうその日がやってきた。

いつも通りチームαが部屋で待機していた。

その時、突然鳴り響くアラーム。

「な、なんだ!」

アラームの音で驚くヒーロ。

「第六世代組が他のホロメンに接触、もしくは警戒範囲に侵入しました」

慌てて答えるリィス。

「場所は?」

さくやの言葉に確認するリィス。

「場所は、裏世界【鬼岩城】の百鬼あやめちゃん。

【ファンタジー】第3の町付近の海上で宝鐘マリンさん。

【ふぉーす】の天音かなたちゃん。

【ファンタジー】にある【ホロライブ城】の白銀ノエルさん。

合計4名同時です」

「4人?」

リィスの報告を聞いてさくやが何か考えた様子だったが、すぐに他の4人を見る。

「私は後方サポートにまわる。

【鬼岩城】にリィス。

第3の町にレイム。

【ふぉーす】にフジ。

【ホロライブ城】にヒーロ。

それぞれ向かってくれ」

『了解です』

「相手は第六世代組だ。

もしかしたら第X世代組もいるかもしれない無理はせずに現地のホロメンと協力して退けてくれ。

あと、どうやって絆を作っているかわからない。

もしかしたら向こうにプレイヤーが協力している可能性もある。

その点も注意してくれ」

さくやの言葉に頷く4人。

「では、チームα出動」

さくやの言葉に敬礼し、4人はワープを開始する。

向こうに着くまでは少しタイムラグがある。

それまではホロメンに粘ってもらわないといけない。

果たしてチームαは第六世代組の野望を防げるのか?

チームαと第六世代組との本格的な激突が今始まろうとしていた。




前回は長文になってしまいました。
今回は明らかになってきた第六世代組の目的の説明と、次回予告な休憩回です。
もう1つのver.if 外伝のホロメンルートを読んでくだされば、より目的が分かるのですが、それはそれで。
次回はホロライブの赤き鬼武者の登場です。
あと、特別ゲストも参戦予定。
エンディングで少し顔を出したあの人?が登場するかも。
では、次回をお楽しみに
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