ホロライブ・オルタナティブver.IF外伝 ~GM戦隊グレートメンバー~ 作:天野空
その1人百鬼あやめの元に向かう事になったリィスは、始めての単独任務に緊張しながらも裏世界【鬼岩城】に向かうのであった。
「ここが鬼岩城…」
地下にある巨大な城下町を歩くリィス。
今ここで、第六世代組がこのエリアの主、百鬼あやめを狙って来ている。
リィスは今回始めての単独行動。
不安もあるが、先輩達に認められたようで少し嬉しかった。
「何としてでもラプラスちゃんの野望を止めないと」
そう意気込むリィスだったが、どこにあやめがいるのか分からない。
(このエリアの主だし、お城かな?)
リィスは城に向かって急いだ。
「あのう、あやめちゃんに会いたいんですが」
リィスは城門の前に立つ鬼武者に訪ねる。
「え?お嬢にですか?
別にいいですけど、この【鬼岩城】の頂上にいますよ。
ただ、この【鬼岩城】というダンジョンを攻略しないといけないですが」
見た目の怖さからは想像できないほど親切に説明してくれる門番鬼武者。
「攻略ですか…」
悩むリィス。
さすがに1から攻略する時間はない。
「えっと、あなたGMですよね?」
「あ、はい。
どうして分かったんですか?」
「え?あなたの着ている制服はGM専用の装備なので」
鬼武者に言われてリィスは自分の姿を見る。
(確かにそうだ。
偽装するの忘れてた)
「だったら直接行ったらどうですか?
GMは瞬間移動みたいなのできるでしょ」
「え?
あ、そうなんですけど」
確かにこの鬼武者がいう事はあっている。
GMはGMコールを受ければその場所にすぐにいける。
ただし、それはGMコールをされた場合だ。
GMコールなしでその場所に転移する事は出来ない。
「そうですね。ありがとうございます」
リィスは鬼武者に頭を下げて、その場を後にした。
どうするか悩みながら城下町を歩いていると、何やらNPCの子どもが親に何か言っている。
基本、このゲームのNPCは自由に言葉を喋っている。
リィスは気になりその親子の会話を聞いた。
内容は天守閣から2つの光が隣の森に降ったと言う事だった。
(天守閣?)
「ごめんなさい、どっちの森に降ったの?」
リィスはその子どもに聞く。
「あっちだよ」
子どもは降った方を指差し教えてくれた。
「ありがとう」
子どもにお礼を言って、リィスはもしやと思い教えてもらった森へと向かった。
城下町の周りは森に囲まれており、そこからしばらく行くと壁があって行き止まりだ。
なので、特に森にはプレイヤーは行く事はなかった。
「この辺かな?」
教えてもらった場所に行くと、近くから何やら鉄がぶつかり合うような音が聞こえてきた。
リィスはその音を聞きながら聞こえてくる方に向かう。
すると少し開けた場所に出た。
その開けた場所で、ある2人のホロメンが戦っていた。
「ん?」
2人が間合いを開けた時にリィスに気づいたのか、侍のホロメンがリィスを見た。
「もうGMに気づかれたでござるか」
侍の名は風真いろは、第六世代組の1人だ。
「こっちの味方登場かな?」
もう1人鬼のホロメンがリィスに向かって言った。
鬼の名は百鬼あやめ、探していたこのエリアの主だ。
「これで余の方が有利になった余」
あやめはリィスの方に向かい、いろはに構える。
「よろしくね、えっと…」
「あ、はい、リィスです。
がんばります」
リィスの言葉に頷くあやめ。
「ん~困ったでござるな。
なら、奥の手を使うでござる」
あまり困ってない様子で、いろははそう言うと懐からカプセルを出して地面に投げた。
ぼわっと煙が出て現れたのはマスコットのようなゴブリン。
「ふぁ~出番ですか?」
ゴブリンは可愛い欠伸をして体を伸ばす。
「そうでござるよ。
GMの相手をお願いするでござる」
いろはにそう言われてゴブリンはリィスを見る。
「なるほどいいですよ。
封印解除」
その言葉と同時にゴブリンが輝く。
そして、輝きが終わると同時にそこに1人の小柄な女性が立っていた。
「小姫マモリ?」
少し驚いたようにあやめが言った。
「はい、よろしくお願いします」
マモリはぺこりとお辞儀をする。
「これはちょっと厳しいかも。
リィスちゃん、一緒に風真ちゃんを倒すつもりだったけど、小姫ちゃんお願いしていい?」
「あ、はい、大丈夫だと思います」
リィスは足が震えながらもガッツポーズを取る。
それを見たあやめは優しく微笑むと「業、不知火」と式神を呼ぶ。
「あい」「なんでしょうかお嬢」
ポワンと現れる2つの鬼火。
「リィスちゃんのフォロー頼む余」
「まかせろ」「おませください」
そう言うと鬼火はリィスの左右に浮遊した。
「ありがとうございます」
「実戦慣れしてないみたいだし、無理しないでがんばって」
あやめはそう言って笑った。
「はい」
力強い頷くリィス。
そして、右手を胸元にもってくる。
その腕にはブレスレットが。
そうリィスの変身ブレスレットが完成し届いたのだ。
「GMチェンジ!」
リィスが叫ぶと変身ブレスレットが光を放つ。
そして、ピンク色のスーツを来たリィスが立っていた。
「ピンクウルフ参上です」
ドカンとリィスの背後でピンクの煙が上がる。
「ひゃ」
隣にいたあやめは突然の音と煙で驚き可愛い悲鳴を上げたが、すぐに何事もなかったように振る舞った。
「お嬢の可愛い姿ゲットしたぞ」
「百鬼組のみんなに見せて上げないとですね」
小型カメラを持った業と楽しそうに話す不知火。
「こら、何やってんの余。
消しなさい」
式神に怒るあやめ。
「可愛いなぁ」とあやめを見ていたいろはが呟いたのが聞こえたような気がした。
「うぉほん。
さて、仕切り直しといくでござるか?
あやめ先輩」
いろはがそう言ってチャキ丸を構える。
「もちろん、そのつもりだ余」
あやめも鬼神刀阿修羅を構える。
「それじゃ、こっちも始めましょう」
マモリは拳を合わせリィスを見た。
「業ちゃん、不知火ちゃん、よろしくお願い」
そう左右の式神に言った後、ブーストアームを装備してリィスもマモリに向かって構えた。
『では、尋常に勝負!』
4人の掛け声で各々の戦いが始まった。
ギャン!
チャキ丸と鬼神刀阿修羅がぶつかり合う音がする。
「これで刀を合わせるのは2回目かな?」
つばぜり合いをしながらあやめはいろはに言った。
「さぁ、どうでござろうな」
「タヌキのお面、今日はかぶってないんだね」
「う、ばればれでござったか」
「ふふ、余を甘く見ないで余」
2人は軽口を叩きあいながら、そのテンションとは思えない激しい打ち合いを行っていた。
「やぁー!」
「く」
マモリの攻撃をなんとか避けるリィス。
「なかなかやりますね」
「いっぱいいっぱいです」
そうマモリに答えるリィス。
「へぇ、そうには見えないですけど」
マモリの攻撃。
(きた!)
マモリの攻撃を防御に集中して見ていたリィス。
だいぶ目が慣れてきていた。
マモリの攻撃を避け、右ボディに右フックを打ち込むリィス。
(よし)
リィスの攻撃がマモリにヒットしマモリが吹き飛ぶ。
「よっと」
マモリは体を1回転させその場に着地。
「やっぱり反撃狙ってきましたね」
そう言って笑うマモリ。
さっきはリィスの攻撃で吹き飛んだのではなく自分からダメージを減らす為に跳んだようだ。
「それじゃ、これならどうですか?」
一気に間合いを詰めてくるマモリ。
「やばいぞ」
業が叫ぶ。
「連続攻撃!」
不知火も言った。
「ダブルシールド」
リィスの言葉に両手にシールドが装備される。
リィスはそのシールドを自分の前で合わさる。
すると1枚の全身が隠れる盾となった。
その上からマモリが連続で拳を叩き込んできた。
まるで太鼓を叩くようなドドドドと連続の音と共にリィスに衝撃が伝わってくる。
「業」
「おう、くらえ」
2体の鬼火が炎を吐く。
「おっと」
マモリはバックジャンプしてそれを避ける。
「大丈夫?」
不知火がリィスに聞く。
「はい、なんとか。
ありがとうございます」
少し手は痺れるがダメージはない。
「次はこっちの番です」
リィスは両手にブーストナックルを装備。
そのまま離れたマモリに向かって正拳突きを放つ。
それに合わせて飛んでいくブーストナックル。
「ロケットパンチ!?」
突然の攻撃に驚くマモリだが、攻撃は避けていた。
が、避けた先にも跳んでくるブーストナックル。
リィスがもう1つのブーストナックルを飛ばしたのだ。
「く!」
たまらず防御するマモリ。
「ブーストナックル、ブーストナックル、ブーストナックル!」
リィスはそのままブーストナックルを打ち出し終えると同時に再度武器を召喚、そのまま連続でマモリに打ち込んだ。
無数のブーストナックルがマモリに打ち込まれ、動けないマモリ。
「ウルフナックル!」
リィスの言葉に右手に狼の頭部の形をした武器が装備される。
ピンクウルフになったリィスの専用装備だ。
「必殺、ウルフハウリング」
突き出した狼の武器が口を開ける。
それと同時に放たれる衝撃波。
衝撃波はマモリに打ち込まれたブーストナックルに当たり、ブーストナックルが爆発した。
「やるなぁ、人間様」
「うんうん」
「ありがとうございます」
業と不知火がリィスの周りを回りながら喜ぶ。
(なんとなったかな)
爆発の煙にまかれたマモリを見てリィスはそう思った。
「なかなかやるでござるな」
チラッとマモリの方を見たいろはが嬉しそうに言う。
「嬉しそうだね、味方やられてるけど?」
そんないろはを見てあやめが言う。
「そうでござるな。
それではこちらは負けないように頑張るでござるよ」
そう言っていろははあやめを見た。
「行くでござるよ。
風真流 模倣真眼・改」
いろはの左目にholoXの紋章が浮かび上がる。
それと同時に緑の光の鬼武者がいろはの背後に浮かび上がった。
「【鬼武者】!」
あやめはそれを見て驚く。
その技はあやめ専用の技。
それをいろはが出しているのだ。
「なんで?」
確かに前回の戦いでもいろはは【鬼武者】を出していた。
しかし、それは先に出していたあやめの技を見て真似たからだ。
今回はまだ【鬼武者】を出していない。
「まだまだこれで驚かれては困るでござるよ。
【鬼神大元】!」
いろはの背後に現れた光の【鬼武者】はいろはと同化する。
そして、いろはは緑の鎧を身に纏った。
「この技も1度見せてもらったでござる」
「まさか、余の奥義まで。
でも、どうして使えるの?
まだ、余は見せていない」
「確かに前までは見ている時に真似をする力でしたが、日々努力しているのでござる。
今は今まで見た技ならこうやって使えるでござる」
あやめは構える。
「あやめ先輩は使わないでござるか?」
そう言っていろはも構えた。
「同じ技を使っても勝負はつかない余。
それに、百鬼流の真髄は動にあらず」
「なら、その真髄も見せてもらうでござる」
いろはが一瞬で間合いを詰める。
そこから一刀とは思えない連続攻撃を放った。
なんとか防ぐあやめ。
しかし、押されている。
「きゃー」
そこに突然悲鳴が聞こえる。
「やぁ!」
いろはの攻撃を受けたあやめはそのままいろはを押し返す。
そして、声のした方を見た。
「大丈夫?大丈夫?」
業と不知火が心配そうに倒れたリィスに声をかける。
「だ、大丈夫」
リィスはそう言ってゆっくり立ち上がる。
そして、目の前の相手を見た。
煙が晴れたその瞬間、光の玉が飛んできて咄嗟に防御したリィス。
かなり吹き飛ばされたが、思った以上のダメージはない。
変身スーツのお陰のようだ。
「まさか、この姿まで出すことになるなんてね」
そう言ったリィスの相手、マモリは腕を上げて体を伸ばした。
背は先程より高くなっている。
そして、真っ黒いタキシードを着ていた。
見た目も変わってたが、その存在感も全く別物と言っていい程変わっている。
(相対してるだけで倒れそう)
リィスはそうならないように足に力を入れた。
マモリの最終形態【デビルカード】を使った姿だ。
「よく頑張ってる」
そんなリィスの横にあやめが来た。
「あやめちゃん」
少し安堵するリィスだが、戦況は良くない。
【鬼神大元】をしたいろはに最終形態のマモリ。
戦力的には圧倒的に相手が上だった。
「さぁ、どうするでござる?」
いろはとマモリが構える。
「万事休す」
あやめがそう呟いた、その時。
「何を楽しい事しておるんじゃ?」
あやめの後ろからそう呑気な声が聞こえた。
「え?」
その声にリィスが振り向く。
そこには1人の鬼の女性が立っていた。
んぐんぐとひょうたんで何かを飲みながらこちらに歩いてくる。
「こんにちはじゃ、可愛い人の子よ」
その女性はリィスを見て微笑む。
「まだ帰ってなかったの?」
あやめはいろは達に刀を構えたまま言った。
「そんなつれないことを言うではないぞ。
こんなに上手い酒を用意してくれたんじゃから、黙って帰るわけにもいかんじゃろ。
それに少し席を外した間にいなくなるんじゃもの。
探したぞ、あやめ」
「それはごめん。
ちょっと野暮用だったから」
「なるほど、これがその野暮用な訳じゃな」
あやめに言われて鬼の女性はいろは達を見る。
「それで用事があるのはどっちじゃ?」
「向こうの侍だ余」
「わかった。
なら、こっちのタキシードの女性はわらわに任せるがいい」
あやめの返答にそう答える鬼の女性。
「ありがとう、助かる余」
そう言ってあやめはいろはの方に向かった。
「え、えっと」
リィスが鬼の女性の方を向く。
「ん?」
「なんと呼べばいいでしょうか?」
「ああ、わらわか?
そうじゃのう、ここでは客人じゃからな。
ん~鬼の女王とでも呼んでくれるか?」
「鬼の女王ですか?」
「んむ、それがしっくりくるかな。
さて、まずは目の前の鬼の子じゃが」
ひょうたんをリィスに渡し、鬼の女王は1本の扇子を持ってマモリの方に向かう。
「1人じゃ…」
「ま、見てていいと思うよ」
「そうだな」
リィスが止めようとしたが業と不知火がそうリィスに言う。
「う、うん」
リィスは受け取ったひょうたんを抱いて鬼の女王を見守った。
「さて、今からはわらわが相手じゃ」
「それは楽しみです」
鬼の女王にマモリは構える。
見た目は大人対子どもだが、マモリは一切手加減する気はなさそうだ。
いや、手加減する気になれないと言った方が正しいか?
「行きます!」
一呼吸おいて間合いを一気に詰めるマモリ。
さっきの時に比べてまた早くなっている。
ダン!
素早い動きからの右ストレート。
リィスなら確実にヒットし吹き飛ばされているであろうその一撃を、1歩も動かず鬼の女王は閉じたままの扇子で受け止めていた。
「く」
そのままマモリは両手で鬼の女王に連続攻撃をする。
しかし、そのすべての攻撃を閉じた扇子で受け止め、弾き、防御する。
「ほれ」
鬼の女王はマモリの攻撃の合間に扇子を広げ扇ぐ。
凄まじい勢いの風がマモリを襲い、背後に吹き飛ばした。
「なかなか可愛い女性と遊ぶのは楽しいが、少し待ってもらおうかな?
鬼道術 縛!」
そう言って閉じた扇子をマモリに向ける鬼の女王。
「な!?」
マモリは構えたまま動かなくなった。
「完全に動きを止められてる?」
「うむ、あやめの方も気になるからね。
少しそこで待っておるのじゃ」
そして、鬼の女王はあやめの方を見た。
「待たせた余」
「何者なんでござるかあの人」
「たまにお酒を飲みにくる知り合いかな」
あやめはいろはと相対したまま答える。
「それにしてもあの強さはホロメン並み」
「ま、鬼の女王だからね」
そう言って笑うあやめ。
「さ、それじゃ、決着をつけさせてもらう余」
【鬼神大元】をしたいろはに、あやめは鬼神刀阿修羅を正眼の構えで相対する。
「やはり使わないでござるな」
いろはも同じく正眼の構え。
「さっきも言った通り、百鬼流の真髄は動にあらず。
まだ、皆伝には至っていないけどその真髄を見せて上げる余」
そう言ったあやめの気配がとたんになくなった。
驚くいろは。
あやめはそこに見えているのに気配が全くない。
ゆっくりと足を前に出すあやめ、その目は閉じられたまま。
徐々にいろはとの間合いが縮まる。
いろははそんな無防備に間合いを詰めるあやめに、渾身の一撃を放つ。
しかし、当たらない?
あやめは確かにそこに見えるのに、攻撃が空をきる。
いろははもう一度あやめに攻撃を放つ。
やはり当たらない。
連続攻撃をしても全て当たっていない。
まさに暖簾に腕押し。
「百鬼流 奥義 光風霽月」
あやめがそう言った時にはもういろはの眼前にあやめが来ていた。
ゆっくりと鬼神刀阿修羅を振りかぶるあやめ。
そしてカ!と目を見開いたあやめにいろはは一瞬金縛りにあった。
振り下ろされた鬼神刀阿修羅。
いろはの【鬼神大元】は消え去り、全身の力が抜けたように片膝を着く。
「秘奥義 静心斬
これで決着だ余」
そう言ってあやめは鬼神刀阿修羅を一振して刀を納めた。
「斬ったんですか」
鬼の女王の側に来たリィスが聞く。
「いや、紙一重斬っていない。
あれは体を斬る技ではなく心を斬る技じゃからな。
それにしてもまた腕を上げておるなぁ、あやめは」
そう言って鬼の女王は笑う。
「ほれ」
鬼の女王が扇子をマモリから外すと、体が動くのかすぐにいろはの元に向かうマモリ。
何やらマモリがいろはに聞いた後。
「今回はこちらの負けです。
でも次は負けない」
そう言っていろはを連れてどこかに退避した。
「ふぅ」
「お疲れさまじゃな」
肩をおろしたあやめに鬼の女王が言葉をかける。
「ありがとう。
リィスちゃんもお疲れさまだ余」
「はい、ありがとうございます」
声をかけてもらい嬉しいリィス。
「あ」
何かを思い出したのかリィスはあやめに言った。
「すいません、あやめちゃん絆数確認してもらっていいですか?」
「え?あ、分かった余」
リィスの言葉にステータス画面を開くあやめ。
「あ、1人増えてる」
(やっぱり)
あやめの言葉にリィスの悪い予感は当たった。
「ごめんなさい、阻止できなかった」
肩を落とすリィス。
「なんかよく分からんが落ち込んでても仕方ないじゃろ?
ほら、それでも飲んで」
鬼の女王はリィスの持っているひょうたんを指差す。
「あ、はい」
「ちょ、ちょっと」
あやめの制止を待たず飲むリィス。
そして、リィスはその場に倒れた。
お待たせしました、11話です。
今回は前回の最終話に出てきた方が参戦しました。
今回だけの特別出演となります。
はっきりと誰とは言いませんが、分かる方にはすぐ分かりますよね。
分かっても言わないでくださいね。
彼女はこの世界では客人ですので。
それでは、また次回お楽しみに