ホロライブ・オルタナティブver.IF外伝 ~GM戦隊グレートメンバー~ 作:天野空
そこでさくやは、新たな計画【ホロメン級敵対策計画GM戦隊グレートメンバー】の実行を言い渡される。
初めは躊躇したさくやだが、総隊長の説得でその計画を受け入れる。
チームαはGM戦隊グレートメンバーとなり新たな戦いに挑むのであった。
「集まったな」
GM基地にあるチームαの部屋に、さくや他4人が集まった。
「どうした?
休み返上での呼び出しとは?」
フジが不思議そうにさくやに聞いた。
ここにいるヒーロとリィスは、今日非番だったが急な呼び出しで出勤していた。
「これからの事だ」
さくやが真剣な顔で言う。
ヒーロとリィスは思わず息を飲んだ。
「まずは報告書を上に提出しておいた。
ヒーロ、リィス。
上から今回の戦果を高く評価されている」
『おお~』
その言葉に喜ぶ2人。
「そうか、高く評価されたか」
「ま、無理はないわ」
対照的にフジとレイムが何か不安そうな顔をした。
「なんで俺達の活躍を喜んでくらないんっすか?
あ、もしかして先輩達を追い抜くかもしれないから心配とか?」
ヒーロがふざけてフジに言う。
「バカか?
お前達2人がわし達を越えるのは当たり前だ。
そうなるようにサポートしてきたんだからな」
「あなた達2人は私達の期待の星なのよ」
『え?』
思っていた言葉と違い2人は戸惑う。
「そうだ。
だから、もっとゆっくりと進みたかったんだが、今の状況が状況だけにそうも言えなくなった」
「では、前から話されていた案件か?」
フジの言葉に頷くさくや。
「案件ですか?」
リィスは不思議そうに、さくやに聞いた。
「そうだ。
対ホロメン級敵対策計画。
GM戦隊グレートメンバー」
「対ホロメン急敵対策計画?」
「GM戦隊グレートメンバー?」
さくやの言葉にヒーロとリィスが続けて言う。
「チート級の敵に対して対処する特別な部隊の事よ」
不思議そうな2人にレイムが言った。
「その部隊が俺達っすか?」
「そうだ。
前回2人もホロメン級の相手と戦い生き残った」
「でも、あれはホロメンの方に助けられましたから」
リィスは慌ててさくやに言った。
「そうだな。
だが、上はそれを考慮に入れていない。
だから、厄介なのだよ。
わしら3人ならまだしも、お前達2人をそんな戦いに出し続ければいずれリスポーンもあり得る」
フジは腕組をしてゆっくりと語った。
「だが、これは決定事項だ。
なるべく私達3人でフォローはするが、やむを得ず単独や2人で出撃する場合もある。
その時は細心の注意をはらえ」
さくやの言葉に2人は頷く。
「ちなみにこれからGM戦隊グレートメンバーを名乗ることになるのだけど、武装は全てが解除されて自由に使えるようになるわ」
「まじですか、先輩達も使った事のない武器も?」
「そう、全てよ」
レイムの言葉に不安と期待の顔をする2人。
「それと、登場シーンで背後に担当の色の爆発が起きるようになるわ」
「えっと、それっているんですか?」
真剣にふざけたような事を言うレイムにリィスが聞く。
「ま、いらないな。
ただ、5人揃って登場した場合は強制で爆発が起きる。
1人や2人なら任意で設定できるらしい」
「ま、潜入捜査とかもあるだろうからな。
潜入する度に爆発起きてたら潜入にならん」
さくやに続きフジが半分呆れたように言った。
「ま、何はともあれこれからは主にホロメン、第六世代組や第X世代組を相手にする事になるだろう。
より一層気を引き締めてくれ」
『了解です』
さくやの言葉に4人は立ち上がり敬礼をした。
ビービー
話が終わり休憩していたチームαの部屋に警報が鳴り響く。
「チームα改めてチームGM(グレートメンバーの略)
お仕事です」
巨大な画面が現れて、総司令補佐のどかが現れた。
「事件?」
さくやが立ち上がりながら聞く。
「はい、先ほど【ゲーマーズ】の第2の町付近で、第六世代組の博衣こよりちゃんが現れたと報告がありました」
「第六世代組」
拳を握るヒーロ。
「直ちにチームGMは出動、現場にて随時対処してください」
『了解』
5人は敬礼した後、現場に向かう為GMバイクの元に急いだ。
ヴォン
ワープを抜け【ゲーマーズ】に来たGM達。
「場所は第2の町って言われてましたけど」
そう言ってリィスは地図を確認する。
「探さなくても分かるわ。
さすが有名人」
レイムは微笑みながら第2の町のある場所を指差す。
指差した場所は上空からでも分かるくらい人がドーナッツ状に集まっていた。
「さすがはホロメンだな、いくぞ」
さくやは苦笑しながらバイクを走らせる。
4人もそれに続いた。
「レイム、プレイヤーと建物に被害が出ると面倒だから例の方法を使う」
「了解」
さくやに言われてレイムが手元のキーボードに何かを打ち込む。
「さぁ、GM戦隊グレートメンバーの初出勤だ。
ほどほどに気合いを入れろよ」
さくやは苦笑しながら4人に言った。
「分かりました」
元気いっぱいのヒーロに4人が笑う。
「なんで笑うんすか!!」
「いや、気にするな。
それじゃ、元気がいいヒーロに一発気合いを入れた言葉言ってもらうか」
そうさくやに言われて、ヒーロは一歩前に出る。
そして、ヒーロは人垣の向こうにいるであろうこより達に大声で叫んだ。
「そこまでだ!」
「だ、だれ!」
人垣の向こうからこよりの声が聞こえる。
「レイム」
「了解」
さくやの声に合わせてレイムがボタンを押す。
すると、人垣が割れその先にこよりとぺこらが立っていた。
「GM」
こよりがこちらを見てそう言った。
人垣が左右の店側に広がる。
【強制移動】
GMがスターズ暴走時に使う、プレイヤーや建物に影響が出ないよう使うGM専用のスキルだ。
これで店やその前のプレイヤーに被害が及ばなくなる。
商店街の広い道には5人のGMとこよりとぺこらだけになる。
「博衣こより、ここまでだ」
ヒーロがもう一度こよりを指差して言った。
「ここまでだったら、どうするんですか?」
こよりはGMに向き直り腕を組む。
「助かったぁ。
というわけで後は任せるぺこ」
そう言うとぺこらは脱兎のごとくその場から離脱する。
「え?ちょっと!ぺこら先輩!」
こよりがぺこらを追いかけようとするが、GMは逃がさないように武器を構える。
そんなGMをちらりと見てから、こよりが誰かに連絡し始めた。
連絡を終えたこよりがこちらを見る。
「いくらGMだと言っても5人では、こよには勝てないですよ」
「確かにこのままではな」
さくやがこよりに答える。
「このまま?」
こよりの疑問に5人は同時に右腕を胸の前に持ってくる。
その腕にはブレスレットが。
「まさか!」
『GMチェンジ!』
ブレスレットが同時に光り光に包まれる5人。
そして、5人は変身した。
「レッドライオン!」
「イエローコング」
「ブルードルフィン」
「グリーンイーグル!」
「ピンクウルフ」
『5人揃ってGM戦隊グレートメンバー!!』
ドォーンと5人の後ろで5色の煙が上がる。
「めちゃくちゃ恥ずかしいっすよ」
「ですね」
ポーズを決めながらヒーロとリィスが小声で言う。
「我慢しろ、5人の時はこれが決まりだ」
ちょっとうんざりした口調でさくやも小声で言う。
フジとレイムはそれを聞いて静かに笑っていた。
オォー!!
両サイドの人達から歓声があがる。
「ま、まさか、こんな、タイミングで」
こよりはその5人を見て驚き、ゆっくりと顔が笑顔になっていく。
「ふ、ふふふふふふ、ははははははは!!」
こよりが大きな声で笑う。
その笑いはまさに悪の幹部。
「現れましたね、グレートメンバー!!」
「なんかノリノリなんですが…」
「今回初めてですよね」
こよりのノリの良さに不思議がるグレートメンバー
「ふふ、まさに今回、貴方達が戦隊もので来るとは、タイミングバッチリです。
では、こちらもいかせてもらいますね」
こよりが手を前に出す。
すると前方に転送陣が現れた。
「何かくる?」
リィスが言った。
その言葉通りに転送陣に何かが現れた。
それは人だった。
両手には大きな中華包丁を持っている。
そして、頭にはその体に不釣り合いなウサギの被り物を被っていた。
「こより特製合成獣No.16 キルラビットです」
こよりは胸をはり言った。
「なんだあれは」
「見た目で判断するのはダメ。
あれはスリースターズ並の力を持ってる」
フジに、端末を開いて相手を調べていたレイムが言った。
「あとは~大召喚!」
「何!大召喚だって!」
こよりが勢いよく手をあげる。
まさか大召喚を使うとは思っていなかったらしく、ヒーロが驚く。
地面から全身真っ黒に覆われた人型が多数現れる。
その頭には犬耳?いや、コヨーテ耳が付いている。
「戦闘員の皆さんです」
笑顔でこよりが言った。
「まさに戦隊ものだな」
多数の戦闘員と合成獣を前にさくやが言う。
「では、後は任せますね」
こよりの言葉に頷くキルラビット。
こよりはその場から逃げたぺこらの方に向かった。
「ま、まて~!」
「今はこいつらをどうにかしないと!」
こよりの後を追おうとするヒーロをさくやは止める。
「このまま放置には出来んだろうし、相手もその気はないみたいだぞ」
コングはロケットランチャーを両肩に召喚した状態で相手を睨む。
戦闘員のみなさんもやる気十分で身構えている。
「なら、これがグレートメンバー初仕事だ。
4人とも軽くあしらって後を追うぞ」
『了解!』
そして、GM対キルラビット&戦闘員のみなさんの戦いが始まった。
さてお待たせしました。
GMルート再開です。
もう1つのお話holoXルートは、ラスト手前まで進みました。
こちらのお話が追い付いた時にラストが始まります。
では、これからholoXルートでは語られなかったGM達の活躍をどうぞお楽しみください。
それではまた次回。