ホロライブ・オルタナティブver.IF外伝 ~GM戦隊グレートメンバー~ 作:天野空
しかし、また新たな戦いが彼女達に近づいてきていた。
「ふぁ~」
「もう、あくびなんてやめてください」
今日の出勤者はヒーロとリィスともう1人。
そのヒーロは暇なのかあくびをした。
それを見たリィスが何かを打ち込みながら呆れながら言う。
「何をしてるんだ?」
ヒーロが覗くと画面には、これまでの第六世代組との遭遇動画が撮られていた。
「へぇ、いつの間に」
「一応、何かの参考になればと思って」
最近の動画がでは、闘技場でいろはが現れる姿が撮されていた。
題名は『美少女侍現わる』と書かれていた。
「えっと…」
「…」
題名を見られて黙るリィス。
「さ、さぁ、今日は何しようかな」
ヒーロは見なかった事にして、リィスから離れた。
そこへ「お、集まってるな」
席を外していたもう1人が現れた。
「さて、今回なんだが2人には【学園】に行ってもらいたい」
「【学園】ですか?」
ヒーロが椅子に座って聞く。
「ああ。
先程だが、【学園】に僅かだがワープの反応があった。
普通なら【学園】イベントのるしあちゃんなのだが、ワープ場所が【学園】内の為、るしあちゃんではないと判断。
そして、ホロメンの中で隠れるようにワープするのは、高い確率で第六世代組だ」
「それで、私達にその調査を?」
「そうだ。
本当は私達が1人入れての3人がいいのだが、フジ、レイム、私はちょうど大事な用事があってな。
だから2人には調査と、もし戦闘になるようであれば、現地のホロメンと協力して対処して欲しい」
さくやの言葉に2人は頷いた。
「では、任せたぞ」
『はい!』
2人はさくやに挨拶した後、部屋から出ていった。
「お、元気だな2人とも」
ちょうどそこに入れ替わるように、フジとレイムが部屋に入ってくる。
「おはよう2人とも。
先程【学園】に第六世代組が現れたかもしれないという情報があってな。
それで2人を向かわせた」
「大丈夫?」
さくやの言葉に心配そうにレイムが言った。
「現地には複数のホロメンもいるしな。
大丈夫だろう。
それに今回は私達も用事があるからな」
さくやはディスプレイを開き1枚の招待状を表示する。
「そうか、もうそんな時期か」
フジはディスプレイを見ながら指を鳴らす。
「でも、久しぶりの気もします」
レイムはそう言って微笑んだ。
「では、私達も向かうとするか」
さくやの言葉に2人は強く頷いた。
「ここが【学園】か」
ヒーロは上空からGMバイクに乗って見下ろしている。
「かなりの広さがありますね」
リィスも下を見ながら言った。
「さて、どうやって探すかだが」
ヒーロの言葉にリィスは、手元のディスプレイで索敵をかける。
「第六世代組の反応はありませんが、校庭でホロメン反応はありますね」
「ホロメン反応?」
「はい、この反応はスバルちゃんです」
「そこだ!」
リィスの言葉にヒーロは大きな声で言った。
ヒーロ達はスバルの反応があった場所に近づくと、そこで見覚えのある人物がいた。
「やっぱりここにいたか!」
ヒーロは大きな声をあげて、スバル達のところに降りた。
「ここで会ったが何年目だ!
今度こそ覚悟しろ」
ヒーロはラプラスを指差しながら言った。
「あ、すいません。
お取り込み中に」
そう言いながらリィスも降り、スバルとラプラスに謝る。
「おお、あれってGMじゃね?」
「お、今話題のGM戦隊?」
野次馬からそう声が聞こえる。
「へぇ、2人GM戦隊なんだ」
野次馬の言葉を聞いて2人に聞くスバル。
「はい、リィスと言います」
「ヒーロです。
助太刀します」
ヒーロはラプラスを指差したまま言った。
「別に助っ人するのは構わんが、吾輩に指を指すな」
「ぐわぁ」
突然ヒーロの足元から紫の手が飛び出て、ヒーロにアッバーカットを叩き込む。
たまらず背後に吹き飛び野次馬に突っ込むヒーロ。
「や、やったなぁ」
野次馬に助けられて立ち上がったヒーロはよろよろと戻ってきた。
「じゃ、仕切り直しですね」
ラプラスが構えるが「いや、戦うと言っても殴り合いとかじゃないから」とスバルが止める。
「勝負の方法はこれ」
スバルが1つのボールを取り出す。
「?」
不思議そうにボールを見るGM。
2人が何の話をしているのか分からない。
「勝負はドッチボールでつける」
スバルはそう宣言した。
では、ルール説明とうつろう。
ルールは3対3。
1度当てられると外に出て復活なし。
初めは3人コート内でコート外には3人一般参加のプレイヤーが手伝ってくれる。
一般プレイヤーからの攻撃はなしで、ボールを取ったら味方コートにパスをする。
当てられたコート内のホロメン、GMは外の一般プレイヤーと交代する。
一般プレイヤーはその時点でお疲れ様。
外に出たGM、ホロメンは攻撃OKとなる。
「で、こっちはスバルとGM2人だけど、そっちはどうする?」
スバルに聞かれてラプラスは微笑む。
「心配は無用です」
そう言ってラプラスの左右に地面から紫の手が生えてきた。
「な、なに、その某RPGに出てきそうな手だけの物は」
「ラプラスハンドです。
もちろん、これがアウトになれば外野に動かしますし、吾輩がアウトになった場合はその時点で負けで構いませんよ」
と胸をはるラプラス。
「ほう、ならこっちもスバルがアウトになったらスバルの負けで構わない」
ラプラスの言葉に感化されたのかスバルはそう宣言した。
「だ、大丈夫でしょうか?」
「わ、分からない。
展開が早すぎて」
スバルの後ろで小声で話すGM2人。
ホロメンの勢いに完全に飲み込まれている2人だった。
「では、ルールは大丈夫だよね?」
いつの間にか来た審判衣装バージョンのおかゆが、ボール片手にスバル達に聞いた。
「いや、いいけど。いつ来たんだよ」
そうおかゆに聞くスバル。
「え?
だって面白そうだったからさ」
と楽しそうに笑うおかゆ。
「あ、そうそう、ラプちゃん。
スバルが負けたらさ、僕の絆もあげるよ」
「え?まじですか?おかゆさん」
「おい、おかゆ」
「まじまじ、どんとプレゼント」
スバルの言葉を遮りおかゆはラプラスにそう答えた。
「まじかぁ」
「と言うわけで頑張ってね、スバルちゃん」
はぁとため息をつくスバルにおかゆは笑顔で言った。
両者の代表、スバルとラプラスがおかゆのところにくる。
おかゆはボールを下に。
「では、試合開始!」
その言葉と同時におかゆはボールを高く上へと放り投げた。
こちらでは始めての【学園】編となります。
ラプラスとスバルの投球バトルに果たして2人はついていけるのか?
そして、大事な用があると言った3人の行く先は?
では、また次回