ホロライブ・オルタナティブver.IF外伝 ~GM戦隊グレートメンバー~   作:天野空

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変身ブレスレットをもらえる試験も無事に合格したヒーロとリィス。
戦力も増えたチームαの元にある映像が上層部から送られてきた。
果たしてその映像とは?


第6話 GM2人と不思議な2人組

「それで、これが問題の映像か」

そこはGM本部のチームαの部屋。

5人が集まった机の真ん中に画面が浮かび上がっていた。

そこにはアイスを食べながら掲示板を見るラプラス・ダークネスの姿が映っていた。

「何してるんすかこの人?」

画面を見てヒーロが言った。

「たぶん、買い食いの帰りに町の掲示板を見てるんだろうな」

フジが言った。

「いや、この人封印指定受けてるんすよ、こんな堂々と姿表せて何考えてるんすか」

「ま、言ってる事は分かる」

「えっとラプラスちゃんてホロメンですよね?

どうしてイベントキャラが映ってるんですか?」

フジとヒーロのやり取りを見てからリィスがさくやに聞く。

「あ、これはGMの監視映像だからだ。

ふだん、一般の人に公開されている映像には映らないんだが、GMはイベントキャラでも普通に見えるからな」

「なるほど」

納得してもう1度画面を見るリィス。

「問題はラプラスが何を見ているかよね」

レイムが手元のコンソールを操作して、ポスターをアップした。

『まつりちゃんを探せゲーム』とそこには書かれていた。

「さっき調べたら数日前にプレイヤーからイベントをしたいっていう申請が来ていて受理されているわ」

「それじゃ、ラプラスはこれをまた潰すつもりというわけか?」

フジがぼそっと言った。

ここ最近第六世代組のイベント妨害が数件あった。

それにホロメンに対してちょっかいもある。

「そうだな。

その為に今回はこのイベントに一般プレイヤーに紛れて潜入し、何かあった場合に対処するよう上から言ってきた」

さくやの言葉に4人は頷く。

「ただ、全員で行っても仕方ないからな。

すまないがレイムとヒーロ2人で行ってくれるか」

「分かったわ」

「了解です」

「では、よろしく頼む」

そして、今回はレイムとヒーロが現場に向かった。

 

 

「ここが集合場所っすか」

ヒーロは周りを見る。

少し早めに来たつもりだがもうたくさんのプレイヤーがいた。

「彼女達が潜入しているとしててもさすがにここから探すのは無理ね」

そうヒーロの横に立つレイムが言う。

さっきからかなり視線を集めているレイム。

普段着のレイムだが、そのスタイルと短めなスカート、体の線が出るピタッとした服がやはり刺激が強い。

とうのヒーロもドキドキしっぱなしだった。

「ん?どうかしたの?」

「い、いえ、何でもないっす」

レイムに聞かれ誤魔化すように答えるヒーロ。

すると広場にアナウンスが流れ始めた。

 

『あ~あ、お待たせしました。

これより恒例のまつりちゃんを探せを開催したいと思います』

おお~!!

アナウンスに広場の人達が歓声をあげる。

「すごい熱気ですね」

「毎回かなりの人が集まるらしいわよ」

周りを見て言うヒーロにレイムが答えた。

『では、今回のルールを説明します。

お手元に配った番号札があると思います。

今回は参加人数が多かったのでこちらでランダムで決めさせていただいたパーティーで行動していただきます。

では、今から番号札に表示された人とパーティーを組んでください』

アナウンスが終わると番号札に点が現れる。

「これがパーティーの相手っすかね?」

ヒーロが札を見ながら言った。

「そうみたいね。

私達以外に2人いるみたい」

レイムも札を見ながら言った。

「こっちっすね」

ヒーロは札を見ながら進む。

レイムもその後を追った。

「あ、たぶん、あの2人っすよ」

ヒーロは亜人の男性とヒューマンの女性を見つけ言った。

そして、「こんにちは」とヒーロが声をかける。

「あ、こんにちは」

亜人の男性はそう返事をしてこちらを見て驚く。

「よろしくお願いします」

レイムも2人に挨拶した。

「一緒のパーティーみたいっすね」

「こちらこそ、よろしく」と半笑いで亜人は手を出す。

「よろしくっす。

俺はヒーロ、そして、こっちの女性はレイムさんです」

「はい、よろしくお願いします。

私はヨーテ、そして、こっちの亜人がシックスです」

握手しているシックスの横からヨーテが言った。

「頑張りましょうね」

そう言ってヒーロ達は笑った。

 

『パーティーは組めたようですね。

それでは、皆様にお渡しした番号札を確認してください』

アナウンスの言葉にヒーロ達は手元の札を見る。

すると番号が消えていて何か文字が書かれていた。

「なんだ?」

「えっと?」

回りのプレイヤー達も同じらしく話し声が聞こえる。

『札から番号が消えて文字が表示されていると思います。

皆様には今からその場所を特定して向かって行ってもらいます。

そこに我らがまつりちゃんが待っております』

おお~!

アナウンスに声をあげるプレイヤー達。

シックスが札の文字を読み上げた。

「なになに?

その者、白き帽子と衣を纒い、天空の黄金の野に降り立つ。

なんかどっかで聞いたようなフレーズだな」

「天空って事は【ふぉーす】か?」

ヒーロがぼそっと口走る。

「あ、そうか」

「おい、【ふぉーす】に急ぐぞ」

ヒーロ達の回りのプレイヤーがヒーロの声に一斉に動きだす。

それに続く他のプレイヤー達。

「おい、おまえ!」

シックスがヒーロに怒鳴る。

「え?え?」

「はぁ、変なところ抜けてるわね」

シックスに怒鳴られ周りを見渡すヒーロをため息混じりでレイムは見ながら言った。

「いつもあんな感じなんですか?」

ヨーテがレイムに聞いてくる。

「ええ、ちょっと抜けてる」

そう言ってレイムは笑いながら答えた。

「ま、言ったものは仕方ない。

我らも【ふぉーす】に向かうぞ」

シックスは腕組みをしてヒーロ達に言ったきた。

「我らってなかなか面白い話し方するわね」

「ま、まぁ、彼も変なところあるので」

レイムに慌ててフォロー?するヨーテ。

「お互い大変ね」

「はい」

レイムの言葉にヨーテは素直に同意した。

「先輩いきますよ」

先導する2人。

案外シックスとヒーロは息があっているのかもしれなかった。

 

【ふぉーす】に行くには専用の門を通らなくてはいけない。

そこには普段モンスターがひしめいており容易に到達は出来ない。

その為、始まりの町で【ふぉーす】を選ばない限りなかなか【ふぉーす】に行くことは出来なかった。

「なんだよな…」

門までの道をモンスター一匹とも出会わず歩くヒーロ一行。

「ま、あれだけの人数が【ふぉーす】に向かえばこうなりますよね」

ヨーテは半笑いで答える。

そう、先発隊になった他のプレイヤー達が門までのモンスターを殲滅していたのだ。

「ま、楽って言えば楽だけどな。

普段は一瞬だし」

「え?」

「ヒーロ」

「え?あ、いや、俺始まりの町が【ふぉーす】だから」

ヨーテに不思議そうに見られ、レイムにたしなわれて焦るヒーロ。

(やば、GMとばれるとこだった)

そう焦るヒーロを見てヨーテは微笑んでいた。

「おい、門が見えてきたぞ」

「あ、ああ」

シックスに言われてヒーロはその門を見上げた。

なぜか目的の門は塔のような岩山の上にあった。

「これを登るのか」

なぜか嬉しそうなシックス。

「高いよな…」

その高さにげんなりするヒーロ。

それでも【ふぉーす】に行く為には登らないといけなかった。

他のプレイヤーももう崖を登っている。

「よし、行くぞ」

シックスは元気よく崖を登り始める。

それにヒーロが続いた。

 

「あきた」

不意にシックスが言った。

崖を登り始めておおよそ半分のところでシックスの元気が切れたようだ。

「おい、ここでか」

ヒーロは下からシックスに追い付いていた。

「だってまだ先が長いじゃないか」

そう言われて見上げるヒーロ。

「確かになぁ、だけどここで諦めて後どうするんだよ」

「そうだけど」

「ほら、頑張れ」

シックスはヒーロにそう言われて次の突起に手を当てる。

ガコ

「あ」

突起が外れる。

たまにある運営が作ったトラップだ。

シックスの体は外へと流れて行く。

「何やってんだよ!」

ガシッ

シックスの手をヒーロが掴む。

「お、お前」

「俺たちパーティーだろうが」

そう言ってシックスを引っ張り近くの突起に誘導するヒーロ。

「ありがとな」

シックスは素直にそうヒーロに礼を言った。

「次から気を付けろよ」

「ああ」

(本当にあぶなっかしいな)

ヒーロはそう思いながらシックスを見た。

「いいですね、男の友情」

「いざって時は頑張るなヒーロ」

そうヒーロ達の後ろから声が聞こえる。

ゆっくりと振り向くヒーロとシックス。

そこは空中。

そして、円盤に乗ったヨーテとレイムがいた。

「そんないいものがあるなら言え!」

シックスがヨーテに言う。

「いや、言おうとしたらもう登り始めてたから」

「すごいでしょ、ヨーテさんが作ったんだそうよ」

少し興奮気味なレイム。

「さ、2人ともこっちに移ってください。

急ぎますよ」

ヨーテに言われて円盤に乗り込むヒーロとシックス。

「俺たちの努力って」

そう呟くヒーロに背中を叩きながらシックスが励ました。

それから、門に到着した4人はすぐに【ふぉーす】へ。

今回はイベントなので通行証無しで通してもらえた。

【ふぉーす】に着いた一行はヨーテが持っていた超高性能地図を使い、場所を特定。

第2の町の近くに巨大なすすき野原があるのを発見した。

「急ぐぞ」

シックスの号令に頷く3人。

4人は目的のすすき野原に走った。

 

そこにはもう数人のプレイヤーがいた。

「はぁ、1番ではなかったか」

「仕方ないよ、転移してた人もいたし」

ヨーテの言うように会場のあちらこちらで転移石を使っているプレイヤーもいた。

「でも、まつりちゃんは見当たりませんね」

周りを見渡すレイム。

「あ、到着した方ですね。

それじゃ、前の方に詰めてくださいね」

まつりちゃん命と書いたはっぴを着たプレイヤーに言われて前の方に行く4人。

「なんだ?」

「さ、さぁ」

シックスは不思議そうにヒーロに聞いたが、ヒーロもよく分からない。

しばらくそこで待つ4人。

どんどんプレイヤーが集まってくる。

そして、それを順番に並ばすはっぴプレイヤー

そして、夕暮れになった。

すすきはその夕日で黄金に変わる。

ヒーロ達から少し離れた場所に待ち人が現れた。

白いワンピースに白い帽子。

「またせたね」

前の地面が盛り上がる。

すすきが消えて自然のステージへと変わる。

「今日はまつりの単独ライブにようこそ!」

うぉぉ~!

「まさか、ライブだったとは」

「めちゃラッキー」

周りのプレイヤーが小声で喜んでいる。

「なるほど、席の順番を決めてたって事ね」

レイムはステージのまつりを見ながら呟いた。

「まじかぁ、ホロメンの単独ライブなんて始めてだ」

ヒーロも興奮している。

そんな横で何やら2人が話している。

そして、席を立ちどこかに行くシックス。

「どうしたんだ?あいつ」

ヒーロはヨーテに聞く。

「さぁ、何か用事が出来たみたいです」

そう言われたのでヒーロはそれ以上聞かなかった。

そして、まつりのライブが始まった。

 

最後の歌アンコールも終わり、プレイヤー達は満足そうに帰っていく。

「すごかったっすね」

ヒーロも大興奮だ。

「ごめん、ヒーロ何か飲み物調達してきて、三人分ね」

そんなヒーロにレイムが言った。

「分かりました」

ヒーロは人混みに紛れて行った。

「え、悪いですよ」

ヨーテはレイムに言う。

「いいわよ。

それにあなたと2人で話したかったし」

「え?」

レイムの言葉にヨーテが驚く。

「それって」

「今回は最後まで動かなかったんだね。

第六世代組、博衣こよりさん」

そうレイムはヨーテを見ながら言った。

「な、何を言って」

ヨーテは粗か様に動揺していた。

「実は私、あなたのファンなのよ。

だから、なんでかな。

素振りとか喋り方とかで何となく分かっちゃって」

「ええ、そうなんですか!」

びっくりするヨーテを見てレイムが微笑んだ。

「ま、確定じゃなかったけど今の驚きで確定ね」

「う、引っ掛けはなしです」

こよりは情けなく言った。

「やっぱりそうなのね。

それにその姿、変身アイテム作ったの?」

「正解です。

見破られるはずない自信作だったんですけどね」

「ま、普通なら分からないわよ、センサーにも一切引っ掛かってないもの。

それより、そろそろヒーロが帰ってくるから、単刀直入に聞くわ。

あなた達の目的は?」

「言うと思います?」

じっとこよりを見るレイム。

「言わないわね。

なら、言い方を変えるわ。

あなた達の目的はホロメンね」

レイムの言葉にピクッとこよりの眉毛が動く。

「ありがとう。

その線で考えてみるわ」

「うう、苦手ですよ。

あなたは」

「そう?

私は好きよ、こよりちゃん」

「もう、いいです」

そう言って手元の転移装置を動かす。

「また、会いましょう」

「べー」

レイムの言葉に微笑みながら可愛くあっかんべーをしてこよりはワープホールに入った。

「本当に可愛い」

その姿を見ながらレイムはそう微笑んだ。

「お待たせしましたってあれ?

ヨーテさんは?」

「先に帰っちゃったわ。

さぁ、私達も本部に戻りましょう」

「え?あ、はい」

レイムの言葉に釈然としないヒーロだったが、その言葉に従い2人は本部へと転移した。

 

 

「なるほどな、第六世代組には会わなかったか」

さくやの前でレイムとヒーロは報告書を出して立っていた。

「ええ、残念ながら」

「はい、会えませんでした」

さくやはレイムを見る。

レイムはさくやを見て微笑んだ。

「分かった。

そう、上には報告しておく。

ま、レイムが何か掴んでくれたみたいだからこれからを期待するよ」

そうさくやは言って席を立つ。

「え?そうなんですか?」

ヒーロがレイムに聞く。

「さぁ、どうかしら」

レイムはしらをきり自分の席に戻る。

「ええ?どういうことっすか?」

1人訳が分からないヒーロ。

そんなヒーロを見て、さくやとレイムが微笑んだ。




お待たせしました。
第6話投稿です。
最近スランプになりかけてて書くスピードがかなり遅くなってます。
ご容赦を。
では、次のお話もも楽しみに。
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