ジム提督と艦娘たちとの日常   作:桐野 ユウ

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チップ

次の日ジム提督は朝潮を連れて明石達がいる工廠へとやってきた。すでに連絡をしていた明石達は彼女を連れて工廠の奥へと連れて行く。

 

「チップですか・・・・・・まるで兵器を扱うような感じを朝潮君はしていたのでしょうか?」

 

「わからないですが・・・・・・チップが埋め込まれているのを見るとそんな感じが・・・・・・」

 

「がああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

「「!!」」

 

荒潮とジムは叫び声が聞こえてきたので見ると扉の方が破壊されて朝潮が現れるが様子がいつもと違う。

 

「朝潮姉さん!?」

 

「がああああああああああああああああああ!!」

 

「荒潮さんは下がって!!」

 

ジムはすぐに盾を構えて殴りかかってきた朝潮の攻撃をふさぐ。

 

(く!なんて重いパンチなのでしょうか、まさかチップの影響で暴走状態・・・・・・EXAM?いやニュータイプがいないからこっちではないでしょうが・・・・・・)

 

「がああああああああああああああ!!」

 

連続した攻撃を朝潮は放つがジムは盾でガードをしていく。だがこのままではジム自身もダメージを受けてしまう可能性がありジム自身も朝潮を傷つけるわけにはいかないのでどうしたらいいのかと考えてしまう。

 

「朝潮姉さん!お願い目を覚まして!!」

 

「!!」

 

荒潮の声に朝潮が反応をして動きが止まったのを見てジムはネットガンを出して発射、朝潮をネットに閉じ込める。

 

「があああああああああああああああああ!!」

 

彼女は暴れるがネットが壊れる様子はなく彼はチップのある場所をじーっと見ている。

 

「て、提督・・・・・・」

 

「大丈夫ですか二人とも?」

 

「えぇなんとか・・・・・・まさかチップがこのような影響を生み出すなんて・・・・・・」

 

「おそらく前の鎮守府で埋め込まれたと思われます。命令的に私を殺せでしょうか?」

 

「があああああああああああああああ!!」

 

「時間がありませんね。少し我慢をしてくださいよ朝潮さん!!」

 

彼はネットに電撃を発生させて朝潮を気絶させる。その間に夕張と明石は朝潮の中にあるチップの取り除く作業を行う。二人はそれを見ていることしかできない。

 

「ねぇ朝潮姉さん大丈夫かしら?」

 

「大丈夫ですよ「そうじゃないわ。」え?」

 

「記憶の方よ。もしも暴れて司令官に攻撃をした時のことが残っていたら・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

彼女の言葉通りなら朝潮は次に目を覚まして自分を見た時に何をするのかジムもわかったので二人の様子を見ている。

 

「提督、チップの取り除くことは成功をしました。」

 

「そうですかご苦労様です。」

 

「・・・あのもしかしたら朝潮ちゃん・・・・・・」

 

「わかっています。荒潮さん、念のために吹雪さん、金剛さんを呼んできてください。私一人で抑えれるかわかりませんので。」

 

「りょ、了解です。司令官さん・・・・・・朝潮姉さんをお願いします。」

 

「承知」

 

荒潮が吹雪たちを呼びに行っている間、ジムは朝潮の傍にいた。すると彼女は目を覚ます。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「朝潮君。」

 

「うあああああああああああああああああああああ!!」

 

すると彼女は叫びながら自分を殴ろうとしたのでジムは彼女の手を抑える。

 

「離してください!離してください!」

 

「いいえ離しません!あなたは今自分で死のうとしているのに止めないでどうするのですか!!」

 

「私は司令官を殺そうとした!あの男が埋め付けたチップのせいで!私は・・・・・・私は!また!!」

 

(また・・・つまり朝潮さんは前の鎮守府で・・・・・・許せないことしますねその提督は。)

 

ジムは心の中でそう思いながらも今は朝潮を説得するのが先決と頭を切り返る。

 

「お願いです司令官!私を!私を!」

 

「駆逐艦朝潮!」

 

「!!」

 

「今のあなたの提督は誰ですか!!答えなさい!」

 

「じ、ジム提督です。」

 

「そうです。あなたの提督は私です!あなたに埋め込まれていたチップは明石さん達によって外してもらいました!だからこそあなたに命じます!生きなさい!あなたが死ねば・・・・・・あなたの姉妹や先輩、多くの仲間が悲しみます!」

 

「で、ですが・・・・・・私は!!」

 

「あなたは死んでもいいといいますが、それはここにいる朝潮という人物が死ぬって意味です。新しい朝潮さんが来ても皆さんどういう反応をするのかわかりません・・・・・・ですが今言えることはあなたは姉妹や友を悲しませてもいいのですか?」

 

「・・・・・・・・・」

 

「姉さん!」

 

「朝潮ちゃん!!」

 

「提督!!」

 

「荒潮・・・吹雪さん・・・・・・」

 

「姉さんお願い死んだら駄目よ!」

 

「そのとおりだよ朝潮ちゃん!!」

 

「だ、だけど私は・・・・・・司令官を・・・・・・」

 

「私は気にしていませんよ?それに私はロボットなのでAIとか破壊されない限りは死にませんよ。」

 

「し、司令官・・・・・・いいのですか?私はあなたを殺そうとした。それなのに許されても」

 

「えぇ私が許します。あなたのせいではないことぐらいわかりますからね。」

 

「う・・・うあああああああああああああああああああん!!」

 

朝潮はジムの胸の中で泣いた。彼自身はゆっくりと力を加減をして抱きしめる。その様子を明石達は涙を流しながら見るのであった。

 

(ありがとうございます司令官・・・・・・たとえあなたがロボットでも私は大好きですよ。)




次回 ジム提督は街の方へとやってきていた。鈴谷と熊野に誘われて彼は街へと遊びに行く。

次回「ジム、街へと行く」
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