日本は"黒"のヴリトラが現れた場所であり、"D"という存在が最初に確認された国でもある。
そのため、ドラゴンを信奉する人々にとって日本は聖地に等しい。
また逆に、ドラゴンや"D"を敵視し、排斥しようとする人々にとっては全ての元凶———呪われた地とも言えた。
そして日本の首都、東京には、そのような両極端な思想を持つ人々が多く集い、新興宗教的性質を持つ団体がいくつも生まれている。
ドラゴン信奉者団体とドラゴン排斥者団体の小競り合いは、東京においてちょっとした社会問題になりつつあった。
ホテル近くにある広い公園では、早朝から二つのデモ隊が睨み合っていた。最近では珍しくもないドラゴン信奉者団体とドラゴン排斥者団体の衝突だ。
そんな二つの団体とは違う第三の組織が活動を開始し始めていた。
思想としてはドラゴン殲滅を掲げており、ドラゴン排斥者団体に近い活動をしているが、決して同じではない。
彼らは"D"にはない特殊な能力を駆使して活動している。
組織の首領は人間の姿をした怪物。その怪物を筆頭に三人の最高戦力と称される幹部とその戦闘員たち。その戦闘員の中でも最強として選ばれた六人の隊長たちよってドラゴンたちと抗争を繰り広げていた。
その組織は下っ端を含めた皆能力を持った人間たちであり化け物。
そんな彼らでも、ドラゴンだけでなく信奉者団体や排斥者団体を相手にすることもある。
極端な話ではあるが、信奉者はドラゴンを神と崇めており、排斥者はドラゴンをこの世から撲滅することを目的に活動している。
しかし能力者たちの組織はドラゴンの殲滅だけでなく、"D"の保護や奴隷の解放と言った人間たちの救済も行っている。
どんな犯罪者やその集団でも化け物たちの脅威から守っており、その恩で傘下に入ってもらったり、同盟を組んだりしている。
そのため、ドラゴン排斥者団体やアスガル、その傘下の軍事組織ニブルから狙われていた。
その組織の名は
ちなみに何故このような名前を付けたと言うと、首領はある漫画に出てくる巨大な組織を真似して作ったためである。
アスガルという政府に似た組織があるため、少し変えてそう名付けたようだ。
最もその組織構成はある海賊団とほぼ同じで実力主義で上に行けるように出来ている。
強さは勿論、実績や経験、期待値など様々な面で出世できる。当然下克上のチャンスもあり、地位を手に入れるため組織内でも出世争いが行われている。
それでも首領に対する忠誠心は誰もが持っているし、上司に対しても一部を除いて敬意を払う者も多い。
彼らはそれぞれ野心や信念を抱きドラゴン殲滅や人々の自由のため、日々死地へ赴いていた。
これはドラゴンが現れてから二十年が経ったある日に、活動を始めた組織の話である。
◇
身体をバラバラに変形することが出来る者や、糸や餅などを生成するなど、この世で最も奇妙な能力を持った異能者部隊———
この世に存在する動物や、過去に生存していた恐竜、伝説に生きる獣など、さまざまな生物へと変身する部隊———
そして少数精鋭で、火や煙、光など自然の力を持つ能力者史上最強の部隊と呼ばれる———
WUOには主に戦闘部隊で構成されているが、諜報や偵察など行う
更に巨大な怪物たちで構成された
メアリーズとナンバーズを除いた三つの部隊にはそれぞれ二人の隊長が存在しており、部隊に属する戦闘員たちは隊長たちの指揮で動いている。
更にその隊長の上にはWUOの中でも首領の懐刀と呼ばれる三人の腹心がいた。
彼らはそれぞれの部隊の中で頂点に立つ程の実力者で、首領を支える最高戦力として組織を守っている。
そんな彼らを統率しているのがWUOの首領。彼は一人で組織を築き上げ、能力者軍団を率いる怪物。
規格外の強さと世界に轟く影響力によって、アスガルやニブルはドラゴンと同じ———いや、それ以上に警戒していた。
そんなWUOは今、何をしているのかというと———。
———"ある人口島"
誰も見つけることができない海域にある島。三日月の形をしており、沢山の大砲が設置され、その奥には巨大な城が建てられた要塞島———アルカディア。
ドラゴン討伐と人間の自由活動を目的としているWUOの本拠地である。
その城の一室にある会議室に、選ばれた能力者たちは会議に出席していた。
「ブラック・ドラゴン―――“黒”のヴリトラ。それから、ホワイト・ドラゴン―――“白”のリヴァイアサン。更にブルー・ドラゴン―――“青”のヘカトンケイル。レッド・ドラゴン―――“赤”のバジリスク。イエロー・ドラゴン―――“黄”のフレスベルグ。グリーン・ドラゴン―――“緑”のユグドラシル。そして、パープル・ドラゴン―――“紫”のクラーケン、これが世界に突如現れた七体のドラゴン」
会議の進行をしているのは、組織内で戦闘部隊の隊長をしている男。
『
WUOに所属する六人の隊長たちの一人。会議では議長を務めるなど、重要な案件を任せる程有能な逸材。
「ヴリトラは二十五年前に姿を消して行方不明のままで、世界で確認されているドラゴンは現在六体」
彼は巨大スクリーンの前に立って現在存在しているドラゴンを説明している。
「二十年経った今、未だサハラ砂漠をテリトリーとしているバジリスクは現在は活動していませんが、いずれ動き出す模様。それに対抗するため、現在ニブルは我々と同じように調査を行なっている模様」
画面に映るのは“赤”のバジリスク。ドラゴンの中で高い攻撃力を誇る巨大生物の一体。
今回の会議に参加している彼らは最近WUOに入った新人たち。彼らには戦闘だけでなく、組織での仕事やドラゴンに関する知識などを教育している。
その中で新人や戦闘員たちの教育を任されているのは主に組織の最高幹部であるが、全員不在であるため部隊の隊長である彼が代わりに教えている。
組織内で彼らの年齢は13〜18、最年少でも11歳で一番の年長でも20。つまり若者だけで構成されている。
正に子供だけで作られた組織は、アスガルやニブルなど世界中が警戒するほど問題のある集団。
しかし今語られているのは氷山の一角。WUOの内情は知れば知るほど深いものだ。
WUO(世界連合機関)
ONE PIECEの世界政府のパクリ。
組織構成
百獣海賊団の階級と同じ。