地球過剰防衛軍   作:APHE

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海洋を護る者たち

波を掻き分け切り裂いて、海上を滑りゆくは鋼鉄の城。

戦車が陸の王者であるならばこちらは海の王者である。

 

その威光が今日(こんにち)でも衰えずに輝き続けていることは海を割る白い筋の途方もない数と大きさが表していた。

 

「壮観ですな」

 

髭を蓄えた老年の士官が若い艦長へと囁く。

彼はその言葉にうなずくと眼下に広がる大艦隊を大きく見回した。

 

古今東西様々な戦闘艦の数々。

それは前時代の駆逐艦、巡洋艦、砲艦、防空艦、空母、戦艦、巡洋戦艦、弩級艦、可潜艦、潜水艦、イージス艦と分類だけでもキリがない。

掲げる旗も揃うものがあれば揃わないものも多くバラバラだ。

すべての船が共通して掲げる地球の旗だけが同じ要素だった。

 

「だが、我々はひとつだ」

 

艦種も特徴も出自も違う身であれど、海のものなら、海を知るものならみな同じ。

この海原を守るために立ち上がった仲間だ。

 

UNCFの宇宙戦艦が水上艦としての顔を見せている。

EFSFはアルバータ級、モンブラン級、ジュットランド級、ヒマラヤ級といった水上艦を惜しみなく建造し大艦隊を作っている。

潜水空母アリコーンの巨体が音もなく浮上し、巨大な余波を起こしている。

EDFの要塞空母デスピナと浮上した潜水母艦はもはや陸地と見間違うほどだ。

そしてアーレイバーク級はなおも現役だ。

 

「ウィルキアにいた頃はこんなことになるとは思いませんでしたね」

 

艦長は同郷の士官の言葉に少し考えを巡らせる。

確かにそうだった。今でも信じられなくはある。

だが、せっかく世界は平和になったのだ。

これを守らない手はない。

 

「…そうだな」

 

率いる艦隊はモンタナ級、超大和級、H級、ソヴィエツキー・ソユーズ級といった超戦艦ばかりの、世界統合前ならば馬鹿げていると切り捨てていたかもしれない超弩級艦隊。

しかしそれでもまだ足りない。

火力が、力が、守り抜く意思が。

 

「超兵器機関、始動!」

 

金属を引き裂くような特異な轟音が響き渡り、艦全体が大きく震える。

計器が一斉に動き始め、それぞれが限界点を指した。

艦長は立ち上がり、まっすぐ前を見つめる。

 

「超巨大戦艦、ヴォルケンクラッツァー発進!」

 

最強の超兵器の覚醒に呼応して周囲の超兵器達も次々と目を覚ます。

超高速巡洋艦、超巨大空母、超巨大強襲揚陸艦、巨大戦艦、双胴戦艦、ドリル戦艦、レーザー戦艦、航空戦艦、擬態戦艦、ステルス戦艦、要塞艦…

これだけの超兵器が揃えば比喩ではなく世界が滅んだだろう。昔ならば。

今はそうは行かず、行かせる気もなく、ましてそんなことをしている場合ではない。

艦長はこれほどの力も過ぎたる力に数えられない現実にくらくらしながらも目前の目的をしかと見据える。

この海は我々が守らねばならぬものだ。

 

「着々と戦力を拡充中なり…ですね」

 

眼鏡をかけた女性士官がおどけてみせる。

空を見上げるといつくもの飛行機雲が連なっていた。

 

「海は我々が請け負う…」

 

「空は任せた」




遊撃艦隊ー「シュルツ艦隊」

世界統合時に極東の小国を中心として結成された遊撃艦隊。
超兵器を主力としたその艦隊規模は旧国家群の総力の数倍に匹敵する。
優秀な研究開発班を有し超兵器機関技術を始めとした強力な技術を持つ。

海戦ー「洋上の砲台」

地上防衛戦における艦船は船舶同士の撃ち合いが発生しづらいことを差し引いてもきわめて重要な存在である。
その役目は砲やミサイルによる支援火力及び迎撃能力で立ち回る洋上基地、地上の砲台と連携し降下する敵対存在を叩き落とす洋上の砲台となること。
地球の七割を覆う蒼い地で待ち構える彼らに死角はない。

最初に侵攻してくるのは?

  • フォーリナー(イージー)
  • ガミラス帝国(ノーマル)
  • バッフクラン(ハード)
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