宇宙から見た地球は青く、丸く、美しい。
今やその重力は全ての人類の魂を何重もの鎖で縛り付けて離さないが、もはやそれが問題だとは思わない。
人の思いが、優しさが守った地球ならばその人の手で守り通さなければならない。
「大尉、何を見ているんですか?」
「僕らの守るべきものさ」
EFSFエース部隊ロンド・ベル隊長のアムロ・レイはそう答えて乗機の体勢を整えた。
連邦の白と宇宙の漆黒に塗装され、自身のパーソナルマークのユニコーンがペイントされたそれはνガンダム。
『ガンダム』の名を冠し、その呪縛あるいは祝福を受けたMS。
その周りを漂うのは同じくEFSFが誇る量産MSのジェガン、リ・ガズィ、ジム系列、突撃艇や各種ボール、コアブースターを始めとした宇宙戦闘機。
また、それらの母艦となる戦艦も遠くに見える。
サラミス級、マゼラン級、ペガサス級、アーガマ級、クラップ級、ラー・カイラム級、ドゴス・ギア級、それらの改良型…
「………」
アムロはそのニュータイプ能力でそれらの乗員たちを感じていた。
皆これまでの苦悩や苦節を乗り越えて、今こうして地球のために集まっている。
そこには連邦もジオンも無く、アースノイドスペースノイドの括りもない、ただ地球を守りたいという意思と行動があるのみだ。
無論、それはEFSFに関連する者たちだけではない。
目を少し違う方向に向ければ
UNCF艦隊は磯風型駆逐艦、村雨型巡洋艦、金剛型戦艦がそれぞれ旧型、新型、改型入り混じって多数。
艦隊中核をなすのは完全な新型のパトロール艦、ドレッドノート級、アンドロメダ級、旗艦には象徴的存在のヤマト。
TRT艦隊はニーズヘッグ級駆逐艦、ヨルムンガンド級輸送艦といった(彼らのサイズ感で言えば)小型艦が多数にヴァナルカンド級巡洋艦、ヘイムダル級戦艦等の巨大な中核艦、それぞれの改良型、そして艦隊旗艦を務める純白の巨艦ニヴルヘイム。
統合軍艦隊は彼らの艦隊の顔を務めるマクロス級戦艦を中核としてアームド級空母やオーベルト級駆逐艦が多数展開し、プロメテウス級大型空母を据えた小艦隊が覆い尽くすように並んでいる。
連合軍艦隊の旗艦グロアールと特徴的な形状の戦艦、巡洋艦が並び飛んでいるのも見えた。
地球を守るという意志のもとに人類は一つになっていた。
人が集うのにニュータイプ能力も感応力も必要ない。
ただ一つの大きな目的があればいい。
難しく考える必要もない、簡単なことだったのだ。
「アクシズのときもそうだった、と言いたいのか?」
「さあね。俺は何も言えないよ」
アムロは傍らにいた金色の塗装のMSからの通信を軽くいなすと宇宙のもっと深くて遠い所を見つめた。
その目的が出来た、いや出来てしまったことが良いのか悪いのか。
人類はその優しさで一つに集ったが、そうして向き合う相手は悪意だ。
蒼い
その存在がある限り、地球に真の平穏は訪れない。
今こうして集っているすべての力を持ってしてもその害意を弾き返せるかというと疑問符がつく。
それほどに敵は強い。
しかし、立ち向かわなくてはならない。
人類の光を、優しさを背負った自分たちが行かなければならない。
もっとも、アムロも他のパイロットたちも戦艦のクルーたちも誰一人として逃げ出すつもりなどない。
この光を守らずして何となるか?
「アムロさん、ブライトさんが呼んでるよ」
「クワトロ大尉の事は任せてください」
「わかった。ジュドー、カミーユ、ここは任せる」
やってきたZとZZに持ち場を譲り、アムロのνガンダムは戦艦群の方へと飛んでいく。
νはソロモン観艦式の数倍規模に拡大し密集した陣形の中を流れる水のように通り抜け、艦隊の中核に組み込まれたラー・カイラム級のカタパルトに降り立つ。
ふと、νは何かに惹かれたように立ち止まる。
そのツインアイはブライトの待つ艦橋ではなく太陽系第五惑星を向いていた。
「これが俺の使命だというなら…何度だってやってやるさ」
そう言い残してアムロはデッキから艦内へと入っていく。
木星に眠る大いなる意思は僅かに微笑んでいた。
EFSFー「地球連邦軍」
地球統合系組織の"うち一つ"で、単体でも旧国家軍を吸収したEDFとほぼ同等の戦力を有している。
ミノフスキー系技術を主幹とし、人形機動兵器モビルスーツを広く運用する。
世界統合前は各国家に支部が存在したが、現在はすべて統合されジャブローの地下に巨大な本拠地を構えている。
宇宙戦ー「主戦場」
宇宙世紀に入り宇宙艦艇が多数存在する状況での主戦場は宇宙である。
願わくば宇宙で敵を打ち取り地球に指一本触れさせないことが理想であり共通認識となっている。
しかし、そううまく行かない経験を彼らは知っている。
地球ー「蒼い星」
護るべきもの。
最初に侵攻してくるのは?
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フォーリナー(イージー)
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ガミラス帝国(ノーマル)
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バッフクラン(ハード)