ガンダムビルドダイバーズ:トライ   作:守次 奏

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本当の最終回を迎えるので初投稿です。


Final Mission:「世界中の空が見たくて」

 今日開催されるはずだったレイドバトルのボスにバグが混入したことで、セントラル・ロビーが封鎖された。

 あのあと、ゲームマスターも直々にリクたちの勝利を認めてくれたおかげで、あとはサラを現実に送り届けるだけってタイミングだったってのに、もう一波乱もいいところだ。

 今のところ「AVALON」のフォースネストで補給待ちの列に加わっていた俺たちは、その話を同じように補給待ちしているアトミラールさんから聞かされていた。

 

「そういうことだ。ダイバーたちが各地に出現したレイドボス……セントラル・エリアに陣取っている本体にエネルギー供給を行っている分体とでも呼ぶべきものの対処に当たっているが、変則フラッグ戦に参加していた我々は数が数だ。高速修復剤を使っても、出撃には結構な時間がかかる」

「セントラル・エリアにはリクたちが向かったんですよね?」

「ああ、ユウヤ君。ある程度は持ち堪えられるとは思うが我々も急がねばならない。損傷の少ない機体は、すぐに各ゲートへと派遣させたが……」

 

 それでも十分な数が送り込めたとは言えない上に、指揮統制も取れていない状況だ。

 アトミラールさんは眉間にシワを寄せながら、次々と高速修復剤を使って飛び立っていくガンプラたちを一瞥する。

 なるべく早く修復を済ませてほしい、と「AVALON」の隊員が呼びかけてはいるけど、フル稼働のハンガーをもってしても一度に修復できるガンプラの数には限りがある都合、優先されるのは損傷度が高い機体だ。

 

「えっと……次の補給はアトミラールさん、アリカさん、ユウヤさん、チナツさん、マフユさん──急いでこちらのハンガーをお使いください!」

「ありがとうございます! 行くぜ、チナツ、マフユ!」

「ええ! さっさと人の恋路を邪魔する無粋なレイドボスとやらに殴り込みよ!」

「リクさんと、サラちゃんのために……頑張る、よ……!」

 

 隊員の誘導に従う形でハンガーにガンプラをセットした俺たちは、躊躇うことなく手元にあるコンソールから高速修復剤の使用を選択する。

 全身がボロボロで、上半身はほとんどが砕け、まともに動けるような状態じゃなかったストライクスフィーダの傷が一瞬で元通りになるんだから、便利なもんだ。

 GPDでスミと戦ってストライク焔が壊れちまった時とは大違いだ。でも、その違いに助けられてるんだから文句は言えない。

 

「セントラル・エリアに行くか、他のエリアに行くか……問題はそこだな」

 

 レイドボスの本体はセントラル・ロビーがあるタワーを占領しているらしい。

 だけど、各地に出現した分体がエネルギーを供給し続けてる以上、それを断ち切らない限り本体の攻略は難しい、といった具合だ。

 リクたちの他にも、応援として変速フラッグ戦に参加してなかったダイバーたちもレイドバトルに参加してるらしいから、俺たちは分体を倒して支援に向かうという手もある。

 

「アンタらしくないわよ、ユウヤ」

「チナツ?」

「こういう時はね、本丸を皆でぶっ叩くのが筋ってもんでしょ」

 

 分体にかまけすぎて、本体の攻略が疎かになってしまったら本末転倒でしょ、と、チナツは通信ウィンドウ越しに人差し指を突きつけながら、そう宣言した。

 確かにそれは一理ある。

 分体という枝葉に構いすぎて、問題の根っこである本体に戦力を集中させずに敗北、なんてパターンは最悪だからな。

 

「そうだな……マフユはどう思う?」

「私も……本体の方が強化されてるなら、私たちが戦力になるかはわからないけど……少しでも手数は多い方がいいと思う、よ……!」

「よし……だったらセントラル・エリアに殴り込みだな!」

 

 高速修復が完了したストライクスフィーダに乗り込んで、俺はぐっ、と拳を固める。

 二人の意思確認も取れた。確かにこういう場面で悩むなんて、チナツの言う通り、俺らしくない。

 レイドボスだかなんだか知らねーけど、とにかくさっさとぶっ叩いて、サラとGBNの両方を救ってやる。それが今、通すべき筋ってもんだろう。

 

「カミキ・ユウヤ! ストライクガンダムスフィーダ!」

「コウサカ・チナツ! ガンダムウイニングロードアストレイ!」

「……ミホシ・マフユ! G-ジェミニアン!」

『トライダイバーズ、ゴー、ファイト!』

 

 俺たちは号令をかけると同時に修復の完了した機体を飛び立たせて、セントラル・エリアに繋がるゲートへと飛び込んでいく。

 待ってろよ、リク。今助太刀に行くからな。

 そしてレイドボス。世界もサラもどっちも助けるために、首を洗って待ってやがれってんだ。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

『こいつを倒せばロビーが元に戻るんだろ!?』

『無限に再生するってことは、無限にボーナスが貰えるってことだ!』

『ダイバーポイント稼ぎヨシ!』

『狩られる前に狩り尽くせ! こんな美味いイベント、そうないぜ!』

 

 転送ゲートから抜け出して飛び出したセントラル・エリアは、まさに鉄火場といったところだった。

 数えきれないほどのガンプラが、セントラル・タワーに巻きついた、アルヴァアロンとデビルガンダムのキメラみたいなレイドボスに攻撃を加えている。

 その中には、ロンメルさんたちやチャンピオン……キョウヤさんのような見知った姿もあって、まさに一大決戦って感じだった。

 

 レイドボスが、デビルガンダムが繰り出すガンダムヘッドのように、アルヴァアロンの胴体から触手が生えている子機を繰り出してきたことで、今は集結したダイバーたちがじりじりと押し返されてるってところだろうか。

 弾幕砲火が雨霰のように飛び交う曇天の空を舞いながら、俺は戦況をそう分析する。

 試しに近くに現れた子機の頭にビームピストルをぶち込んでみたけど、即座に再生してしまう辺り、どうやらこいつの仕様はブレイクデカールの時と同じらしい。

 

「気を付けろよ、チナツ、マフユ! こいつら、生半可な攻撃じゃすぐに再生しちまう!」

「だったら、細切れにしちゃえばいいんでしょ!? 行くわよマフユ、息合わせて!」

「はい……!」

『行っけえええええッ!』

 

 俺からの警告に対してチナツは笑ってそう返すと、マフユのG-ジェミニアンがバスターライフルを撃ち放ったのに合わせる形で、ロングビームライフルと長距離長射程ビーム砲を最大出力で子機へと叩き込んだ。

 再生能力がレイドボスにデフォルトで備わってるものなのかバグが起きてるのかは知らないけど、チナツの言う通りだ。

 粉々にしちまえば再生しないなら、ミンチにしてやればいい。

 

「バーニングバースト、イクシードチャージ始動! 次元覇王流! 波動裂帛拳!」

 

 チナツとマフユの最大火力を叩き込まれて半身が削れていた子機をバーニングバーストの炎を纏った波動裂帛拳で焼き焦がしながら、俺は子機の一体がテクスチャの塵と化したのを見届ける。

 だけどこいつも、所詮は枝葉だ。

 タワーに陣取ってる本体をなんとかしない限り、無限に湧いてくるのだろう。

 

「予想的中ってか……!」

 

 間髪入れずにコンクリートの地面を突き破って生えてきた更なる子機の攻撃を回避しながら、俺たちは本体が指先から放つ紫色のビームを掻い潜り、接近していく。

 

「子機には構うなってことね! 上等、だったら今すぐ本体を蜂の巣にしてやるんだから!」

「……バスターライフルはまだ使える、なら……!」

 

 チナツとマフユもそのことを理解して、タワーに巻きついている本体に向けて再び持てる最大火力を叩き込む。

 周囲のダイバーたちも戦況を理解して、子機を最低限の数で対処しつつ本体に攻撃を加え始めたことで、戦線は押し返しつつあった。

 だけど、それを嘲笑うかのように、大勢のダイバーたちからの弾幕砲火を一身に受けていたはずの本体の欠損部分が再生していく。

 

「無限に再生しやがるってのか……! だったらやることは一つだ! 再生が追いつかなくなるまでぶん殴る! カミキガンプラ流、奥義! 鳳凰覇王拳!」

 

 イクシードチャージによって展開された腕のラジエータープレートから炎を噴き出しながら、俺は正拳突きの構えから繰り出した鳳凰覇王拳をレイドボスの顔面に叩き込んだ。

 ツインアイを砕いて頭部に風穴を開けたその一撃も、無駄だとばかりに瞬時に再生していくんだから、正直堪ったもんじゃない。

 クソゲーか? とぶん投げたくなる気持ちはあるけど、ここで折れてちゃGBNもサラも救えないんだ、だったら撃墜されるまでは全力で戦い抜く。

 

「ユウヤ君……バスターライフルのエネルギーはまだもつ、よ……!」

「アタシもまだまだ余裕あるわ、アンタもそうでしょ!?」

「ああ! 少なくとも全く効いてねえってことはねえんだ! だったら再生するより早く削りきれば、絶対に倒せる!」

 

 クソゲーを突破するなら、モノを言うのは試行回数だ。

 殴れ。とにかく殴れ。

 周りのダイバーたちもそれを理解しているからこそ、一部のタンク役に子機を受け持たせた上で、本体に対して攻撃を加え続けているのだろう。

 

 俺ももう一発、今度はバーニングバーストの出力を更に引き上げた上での鳳凰覇王拳をぶっ放そうと試みていた、その時だった。

 

『すまないが、道を開けてくれたまえ!』

「ゲームマスター!?」

 

 戦場に突如として現れたガンダイバー……の飛行装備型だからガンチョッパーっていうんだったか、とにかくゲームマスターが、GBN内のガード機を引き連れて、レイドボスへとミサイルランチャーを撃ち込んでいく。

 わざわざ俺たちに射線上から退いてくれって言ってきた辺り、そのミサイルはどうやら普通の代物じゃなさそうだ。

 それを証明するかのように、ミサイルがレイドボスへと着弾した次の瞬間には、欠損していた左腕が再生の途中でぼろぼろと、剥離するように消滅していた。

 

『修正パッチを応用したワクチンプログラムを詰め込んだ弾頭だ。ある程度の時間であれば、レイドボスの再生を食い止められる。現在各エリアにこの弾頭を持たせたガード機を向かわせている……GBN内でのトラブルの解決は、我々ガード機の本分だ!』

 

 ゲームマスターがそう宣言したのに呼応して、無限再生を前に落ちかけていたダイバーたちの士気が、一気に持ち直していく。

 

『あのクソギミックが消えたってことは、今がチャンスだ!』

『再生しないとなりゃ、あんなのただのカカシだぜ!』

『ボーナスタイム突入ヨシ!』

『あたしだって、サラちゃん助けたい!』

『俺にも世界を守らせろ!』

 

 呼応するように、増援として現れたダイバーたちが、生き残っていたダイバーたちが、一斉に再生能力を剥奪されたレイドボスへと、持てる限りの最大火力で攻撃を仕掛ける。

 一人が希望を持ったなら、諦めないで戦い続けるなら、その可能性に賭けたいと願う誰かは必ず出てきてくれる。

 変速フラッグ戦で有志連合でありながらもあえて裏切り者の汚名を被ってまでビルドダイバーズの味方をしたアトミラールさんたちのように、そして今、セントラル・エリアに集まってきたダイバーたちのように。

 

 各エリアに配置されていた分体からエネルギーを受け取ることで絶望的な耐久値を誇っていたはずのレイドボスも、各地にワクチンプログラム弾頭が配備されたことで分体が倒されつつあるのか、攻撃の手も威力も、緩み始めている。

 

『俺……GBNやっててよかった。こんないい人達がいて、この人達の思いが繋がれて……サラを生み出してくれた。俺、やっぱりGBNが大好きだ!』

『うん!』

 

 戦線の中央に陣取っていたリクの機体から、広域通信でその言葉が伝わってくる。

 ああ、そうだよ。俺だってそうだ。

 マフユと出会えた。チナツとまた一緒に遊ぶことができた。

 それだけで奇跡みたいな話だってのに、そんな俺たちの「大好き」という想いがサラを、新しい命を生み出してくれたのなら、それはもう、神様からの贈り物なのかもしれない。

 

『リク君! 私を使え!』

『うおおおおっ! これが、皆の思いだああああっ!』

 

 リクの機体が、チャンピオンのAGEⅡマグナムを必殺技の糧とすることで、EXカリバーによく似た巨大な光の剣が形成される。

 

「俺たちもリクに続くぜ、チナツ、マフユ!」

「言われなくても!」

「ユウヤ君と一緒なら、どこまでも……!」

 

 この世界を守りたいという思いを乗せて、サラという命を新しい世界へと送り出してやりたいという願いを乗せて、固めた拳へ全ての力を注ぎ込む。

 バーニングバーストシステム、稼働率三百パーセント。限界の限界を超えた、機体ごとぶっ壊れかねない過剰出力を全て拳に乗せて、この一瞬でいい、この一回でいい。

 俺はこれで、勝負を決するための賭けに出る。

 

「カミキガンプラ流奥義! 鳳凰……覇王けぇぇぇぇんッ!!!」

「エクストリームブラストモード、オーバードライブ! ウイニング……フルバーストぉぉぉぉぉッ!!!」

「PXバースト、エクスプロージョン……! バスターライフル、最大出力……!」

 

 三つの願いを一つに束ねて、リクが振り下ろした剣の一撃に重ね合わせる形で、俺たちはそれぞれの必殺を、機体の限界を超えた一撃を、レイドボスに向けて撃ち放った。

 

『行っけえええええッ!』

 

 この愛しい世界のために、そして新しく生まれる命のために、生まれ変わる世界のために。

 それぞれの愛を抱えてここに集まってくれた、全部の人たちが思いの丈を込めて、セントラル・タワーに陣取っていたレイドボスへと攻撃を放つ。

 さながら、アクシズを押し返したνガンダムが、アムロ・レイが起こしてみせた奇跡のように、リクが振りかぶった剣にその攻撃は吸収されて、ライザーソードのように巨大化したその一振りは、暴走したレイドボスを一刀の元に両断していた。

 

 もう、あいつが再生する気配はない。俺たちの勝利だ。

 過剰出力に耐えきれず、四肢が砕けていくストライクスフィーダをマフユのG-ジェミニアンが優しく受け止める中で、俺は一つの奇跡が生まれようとしているその瞬間に立ち会った事実を噛み締めていた。

 

 もしも、サラの救出が失敗したら、この世界は滅んでしまう。そんなことはわかっている。

 でも、どうしてだろうな。それが失敗するなんて、今の俺たちには一ミリだって考えられない。リクたちなら、きっと必ず奇跡を起こしてくれる。

 そう信じられるのは。

 

「皆の心が一つになった……」

「……ユウヤ君……?」

「それだけでも、きっと奇跡だからだな」

 

 もしも失敗したなら、笑って負けましょうなんて言うつもりはないけど。

 でも皆、信じている。奇跡の立役者になったリクたちを、あいつが貫き通した「大好き」だって気持ちを。

 だったら、俺も信じ通す。マフユと出会えた、このGBNが大好きだから。俺たちが生んだ「大好き」が集まって生まれた、サラの命を祝福してやりたいから。

 

「マフユ、俺も……GBNが大好きだ。マフユと出会えたこの場所が、マフユのことが、大好きだ」

「……っ、うん……! 私も、好き……大好きだよ、ユウヤ君……!」

「全く、惚気ちゃって……でも、そうね。あたしたちのこういう気持ちが生んだのがサラちゃんって命なら」

「ああ……送り出してやろうぜ、俺たちの世界に!」

 

 サラにも、そんな俺たちの世界のことを知ってほしい。

 きっとこれ以上言葉にするのは野暮だし、無粋ってもんなのだろう。なによりそれは、サラ自身が思っていることだろうから。

 GBNの空だけじゃない。サラにとってはもう一つの世界、リアルの世界の空が見たいと、リクと同じ世界が見たいと、そう願ってるんだろうから。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 あの変則フラッグ戦が「第二次有志連合戦」と呼ばれるようになって数日。

 GBNに残ったバグに関しては運営がワクチンプログラムを驚異的な早さで開発したことで終息を見せているらしい。

 なんというか、まあ私情で運営を振り回しちまったところはあるし、そこは申し訳ないんけど、それでもサラもGBNも両方救えたんだから結果オーライだろう。

 

「いらっしゃいませ、ガンダムベース本店へようこそ!」

 

 ショーケースの中で、HGスケールのガンプラと同じぐらいの大きさをしたマテリアルボディが、くるりとスカートを翻しながら一礼する。

 この小さなガンプラ……正確にはモビルドールっていうらしいけど──にサラの意識データを移植することこそ、リクたちが立てた、サラとGBNの両方を救う方法だった。

 そして今、ガンダムベースでこうして史上初の電子生命体として、そして「会いに行けるELダイバー」としてサラが来客たちを出迎えているって事実が、作戦が成功したんだということをなにより雄弁に物語っている。

 

「こっちの世界はどうだ、サラ?」

「どう、かな……?」

 

 俺たちの世界は、あんまり、胸を張っていい世界だって言えないかもしれない。

 それでも、悪いところばっかりじゃなくて、いいところもまた沢山ある。

 天国でもなきゃ地獄でもないこのリアル、サラにとっては文字通りの異世界。俺は、マフユと腕を組みながら、サラへと問いかけていた。

 

「うん……空が綺麗。星が綺麗。リクも、皆も、GBNとは違う姿で生きてる。それが見られることが、とっても嬉しい」

「……そっか」

「ユウヤたちは、この世界が好き?」

 

 サラからの思いがけない問いかけに、俺とマフユは目を丸くして互いに向き直る。

 そして、なんだか、なにがおかしくてそうなってるのかはわからないけど、こみ上げてくる笑いを堪えて、口元をふっ、と緩めながら口を揃えて、真っ直ぐに答えを返す。

 

『大好き』

 

 GBNも、この世界も。

 いいことばっかりじゃないこの世界が、時には悪いこともあるこの世界が、そしてやっぱり天国でもなきゃ地獄でもないGBNの両方が、堪らなく愛おしい。

 それを見つめ直せたのはきっと、リクたちとサラのおかげなのかもしれない。だから、ショーケースの中で人々を見送る小さな、新たな命に俺たちはありがとう、と感謝の言葉を口にして、ゲームブースへと歩いていく。

 

「ユウヤ君、今日はなにして遊ぶ……?」

「そうだな、たまにはGBNの空でも眺めてのんびりするのもいいかもな」

 

 この世界に広がる空と、電脳空間に貼り付けられたテクスチャの空。どっちが本物で、どっちが偽物だとかじゃない。

 俺たちの旅路は、まだまだどこかに続いている。

 きっと、二つの世界の空の下で。その可能性が、生きているという旅路の先が見たくて、今日も俺たちは走り出すんだ。




この物語もここで本当に完結を迎えることになります。今まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
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