逆襲のクロト   作:皐月莢

103 / 144
本話は劇場版のネタバレ、キャラ崩壊を含みます。
あらかじめご容赦ください。


逆襲のデュランダル

 ギルバート(以下ギ)「ギルバート・デュランダルとアル・ダ・フラガの!!」

 

 アル(以下ア)「勝手に解説コーナー!!」

 

 ギ「読者の方々と、本話を偶然目にしたナチュラルの方々には、突然の無礼を許して頂きたい。劇場版編に向けた解説コーナーの前に、もう1つ知っておいて貰いたいことがあります。彼は本作で種運命編のラスボスに抜擢され、フリーダムのパイロットを自称したこともある男だ」

 

 ア「なぜ私がこんな真似を?」

 

 ギ「幸い、君のクローンが劇場版に登場することはなさそうだからね。ラウの代わりに私の相方を務めるキャラとしては、君が最適だったってことさ」

 

 ア「ふっ。まさか私が排除されるとはな。では、最初のテーマはもちろん──」

 

 

 

 ギ「劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』本予告!」

 

 

 

 ア「まさか平日の早朝に公開されるとはな。地球上に放たれた核ミサイル、合同作戦を提案しながら裏切るファウンデーション、敗北したライジングフリーダムと衝撃映像が満載だったな」

 

 ギ「どちらが核攻撃したのかは不明だけど、ブルーコスモス自体は前座らしいね。ネームドが全く登場しなかったから、ほぼ予想通りの展開かな?」

 

 ア「私の血縁者を除いたナチュラルは、基本的にモブ以下の描写だからな。世の中には生身でモビルスーツを破壊するナチュラルもいるらしいが……」

 

 ギ「彼はガンダムファイターだからね。しかしコーディネイターを超える存在、か。第2のスーパーコーディネイターか、それとも全く別の存在なのかな? これでも遺伝子学者としては、君達以上の戦士は存在しないと言いたいのだけどね」

 

 ア「何にせよ、人為的に造られた存在なのは確かだろう。某作品に登場したイノベイターとは別物だと考えるべきだろうな」

 

 ギ「次に、敗北したライジングフリーダムについて。前々からリ・ガズィ枠だと噂されていたけど、情けないモビルスーツに勝つ意味があるのか!?」

 

 ア「馬鹿にして……! とはいえ、これで未公開の新型フリーダムが登場する可能性はほぼ確定だ」

 

 ギ「保管されていたストライクフリーダムか、万が一の事態に備えてカガリが極秘裏に新型機を開発していたと予想しているよ」

 

 ア「要はエクシア枠か、アカツキ枠という訳だな。では、ここからは本作に関する内容だ」

 

 

 

 ギ「始めに“フリーダムキラー”クロト・ブエルについて、解説しよう」

 

 

 

 ア「本作では主人公に抜擢され、種編ではブーステッドマンとして、種運命編ではSEEDを持つ者として活躍したナチュラルだ。奴の出生と、その特徴は?」

 

 ギ「原作では出生は未描写だったから本作独自の設定になるけど、ユーラシア連邦の孤児として、物心付いた頃からロドニア研究所の被検体だったようだ。両親の記憶はなく、今後も登場することはないだろうね。ナチュラルだけどコーディネイターに匹敵する圧倒的な身体能力と、種編最終版で発現したSEEDの力が最大の特徴だ。とはいえ戦士としての才能を除けば、基本的に平凡だけどね」

 

 ア「戦闘スタイルは?」

 

 ギ「中距離の高機動戦を得意としている。総合的な能力はキラ、アスラン、シンに劣るけど、卓越した操縦技術でカバーしているようだ。SEED発現中はオールレンジ攻撃に対応出来るけど、本人は使用出来ない。劇場版編では破砕球を振り回して無人機の全方位攻撃を無力化したり、破砕球と盾を投げる“二刀流”が見られるだろうね」

 

 ア「二刀流というより、両投げな気もするがな。劇場版での立ち位置は?」

 

 ギ「本作のアスランはコンパスの隊長に就任したので、彼は原作アスランの立ち位置に移行したようだ。序盤は第3勢力として立ち回る予定だけど、中盤でキラがオルフェの手に堕ちて、彼本人も闇堕ちする展開もあるかもしれないね」

 

 ア「種運命編で没になった“闇の王子様”プロットが再利用される可能性もあるということか。最後に、任務以外の時は何をしていることが多い?」

 

 ギ「元々趣味だったゲームも、種運命編終了後は再開しているようだ。また最近バイクを購入して、天気の良い日は2人でドライブしているらしい。では次はもちろん──」

 

 

 

 ア「“スーパーコーディネイター”キラ・ヤマトだ」

 

 

 

 ギ「本作ではヒロインに据えられたことで戦場に立つ機会は減ったけど、戦士としては原作通り最強だ。同性能の機体であれば、主人公勢を除けば対抗出来ないだろうね。ただし生身の戦闘は不得手のようだ」

 

 ア「元々戦士として造られた訳ではないからな。戦闘スタイルは?」

 

 ギ「セイバーをストライクで返り討ち、アカツキの反射攻撃でマルチロックオンシステムを使用するなど、まさに完璧で究極のコーディネイターだ。君は余裕綽々だったけど、実際には返り討ちにされる可能性も高かったと思うよ」

 

 ア「全く厄介な奴だ。劇場版での立ち位置は?」

 

 ギ「クロトが原作アスランの立ち位置に移行したことから、彼女も原作メイリンのポジションに移行したようだ。もっともラクスの役割も一部兼任する予定だから、中盤以降の展開はガラッと変わるだろうけどね」

 

 ア「アカツキの後継機か、あるいは新型フリーダムか……。ヒロインとしての活躍だけではなく、パイロットとしての活躍も期待出来るな」

 

 ギ「カナードとの関係は?」

 

 ア「本作においては、元々カナード、キラ、カガリの3姉妹だったようだ。その中でカナード、キラになる受精卵が取り出され、それぞれ“スーパーコーディネイター”の被検体として遺伝子操作を実行されたという訳だな。前者は失敗に終わったことから、ヴィア・ヒビキも存在を知らないらしい」

 

 ギ「なるほど……。最後に彼女の趣味は?」

 

 ア「原作と同様、ハッキングが趣味らしい。他にも料理だったり、医療関係の研究も熱心とのことだ。ある意味、スーパーコーディネイターとしての才能を有効活用していると言えるだろうな」

 

 ギ「彼らには私とタリアみたいにならないことを願っているよ。では、世界観・設定に関する解説に移ろうか」

 

 

 

 ア「まず始めに、原作との相違点は?」

 

 

 

 ギ「最大の相違点は、やはりムルタ・アズラエルの生存だろう。大西洋連邦のフィクサーとして、間接的に果たした役割は大きかった。本人は今もクロトを憎んでいるけど、わざわざ敵対する必要はないと考えているみたいだ。娘が彼のファンだし、下手に触れると面倒なことになると理解したようだからね」

 

 ア「私を偽者だと見抜く程の男だからな」

 

 ギ「フリーダムのパイロットが、ストライクのパイロットだと把握している人物は意外と少ないからね。主役勢や交戦したパイロット、オーブ関係者を除けば、彼が唯一の例外なんじゃないかな?」

 

 ア「劇場版編での立ち位置は?」

 

 ギ「引き続き、大西洋連邦のフィクサーだ。ターミナルの出資者であることと、今回前座の敵を務めるのはユーラシア連邦系のブルーコスモスであることと、コーディネイターを超える存在を許さないと予想されることから、ライジングレイダーの後継機を開発する可能性もあるかもしれないね」

 

 ア「まさに盟主王、ということか」

 

 

 

 ギ「どんどん行こう。次の相違点は、ラウとレイの生存だ」

 

 

 

 ア「元々作者はネオの枠を誰にするか迷っていたようだ。そんな中でステラの枠にカナードを捻じ込むことを思い付き、土壇場でラウを生存させることに決めたらしい。カナードと因縁のありそうなキャラが他にいなかったからな」

 

 ギ「その結果、レイも生存した。本作において2人はクローニングの失敗による遺伝子病に冒されており、それをユーレン博士が君にテロメアが原因だと報告した設定になっている。劇場版編ではシンの危機に登場するかもしれないね」

 

 

 

 ア「各陣営のモビルスーツ開発事情は?」

 

 

 

 ギ「前話のあとがきで触れたように、オーブは“ムラサメ”と名付けられた量産型レイダーが主力量産機として生産されている。あとは“ライジングレイダー”“イモータルジャスティス”といった高性能機を製造して、コンパスにそれらを貸与している状況だ。ザフトは本来ターミナルが製造するはずだったストライクフリーダムがザフトで造られたことを除けば、ほぼ原作と同じ状況と言えるだろうね」

 

 ア「地球連合軍は?」

 

 ギ「大西洋連邦は“ハーピー”“ウィンダム”の両機を用いた物量作戦で十分だと考えているらしい。とはいえザフトの高性能機に対抗するため、アズラエルは“ハイペリオンイータ”など、新型機の開発も進めているようだ。ユーラシア連邦は独立運動の影響で旧型機が主力だけど、前大戦で猛威を振るった大型機の脅威は健在だ」

 

 ア「この辺りの設定は、劇場版公開で変更する可能性もあるがな」

 

 

 

 ギ「では次にキャラ関連だ。本作ではブーステッドマンが4人登場するけど、それぞれの成績は?」

 

 

 

 ア「ザフトの士官アカデミー風に表現すると、以下の通りだ。なお情報処理・爆薬処理は未修得なので省略するぞ」

 

 クロト:MS戦1位、ナイフ戦3位、射撃3位、総合2位

 ステラ:MS戦2位、ナイフ戦1位、射撃1位、総合1位

 オルガ:MS戦3位、ナイフ戦4位、射撃2位、総合3位

 シャニ:MS戦4位、ナイフ戦2位、射撃4位、総合4位

 

 ギ「クロトがブーステッドマンの有用性を示したことで時間制限も解除されているし、彼等がその気になれば三隻同盟はあっさり壊滅していたかもしれないね」

 

 ア「ところで他の生体CPUは何をやっている?」

 

 ギ「カナードはターミナル陣営に出向したようだけど、ステラ、スティング、アウルの3人は一線を退いたようだ。元々好戦的なタイプではないし、クロトと違って戦う理由もないからね。むしろ“ODR”に所属していた2人が例外だと思うよ」

 

 ア「あの2人はなぜ“ODR”に? キラとの関係は?」

 

 ギ「“ODR”は元々、クロトとキラを構成員として狙っていてね。その代役として選ばれたって感じかな。2人とも強面だけど、彼女には全く頭が上がらないらしいよ」

 

 ア「本作で存在を抹消されたドム3人組は?」

 

 ギ「ムウ、ニコル、トールの3人がいるから引き続き抹消される予定だけど、劇場版の内容次第では復活する可能性もあるとのことだ。ニコルはともかく、他の2人はクライン派という訳ではないからね」

 

 ア「キラ、ラクス以外のカップリングはどうなっている? 具体的にはカガリ、ミリアリアの2人だ」

 

 ギ「まずはカガリだけど、彼女は今のところフリーだ。ユウナは戦死したし、この世界線ではアスランとのフラグは消滅しているからね。あえて言うなら、今は“オーブと結婚している”のかもしれないね。秘書の教育も必要だろうし」

 

 ア「ミリアリアはどうなった?」

 

 ギ「本作ではトールが生存しているから、ディアッカとのフラグは自動的に消滅しているんだ。この世界線ではアークエンジェルに捕まったのはニコルだし、そもそもディアッカと面識がないんだけどね」

 

 

 

 ア「最後に、劇場版編に向けた内容についてだ」

 

 

 

 ギ「劇場版のテーマは『愛される資格』らしいけど、これは本作における種運命編のテーマに似ているんだ。今更惑わされるクロトではないだろうし、激怒した彼がオルフェに巴投げするシーンが目に浮かぶよ」

 

 ア「貴様をやってからそうさせてもらう! という訳だな。とはいえ、愚民共に叡智を授けた結果がこのコズミック・イラだが……」

 

 ギ「また機体の割り当てをどうするか迷っているそうだ。シンにライジングレイダーを割り当てる必要がなければ、インパルスの予定らしいけどね」

 

 ア「ライジングレイダーの後継機も悩ましいな。種運命編で大破したストライクレイダーが復活するのか、それとも全く別の機体なのか……。楽しみだな」

 

 ギ「上映を間近に控えたこの時期が、一番楽しいかもしれないからね。では、そろそろこのコーナーもそろそろ閉幕としよう」

 

 

 

 ア「では、さらばだ。本作の劇場版編が終われば私も再び顔を出すかもな」

 

 ギ「皆、ありがとう。私も読者の方々に姿を見せられることを願っているよ」




本予告を見て急遽執筆した解説及び、劇場版編の予告です。

感想欄、メッセージ、Xで質問も受け付けています。答えられる範囲で順次回答させて頂きますので、お気軽にどうぞ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。