「…また来たんだ」
「ッ!アークワン…」
「…今はノイズを、それに…」
響は目の前にいる杖を持った鎧の少女を見る。
(あれって…)
『杖は知らないが、あの鎧はネフシュタンだな』
(…そっか、なら話を聞くためにも殺さないとね)
『私が言うのもなんだが矛盾していないか?』
響はそう言ってアタッシュカリバーを翼に投げ渡す。
「それ使っていいから」
「あ、あぁ…」
響はそれだけ言うとショットライザーを大量に顕現させて弾丸を放つ。それはノイズを貫くが、少女は鞭を振るい防御する。
「…なら」
すると、響は蜂のライダモデルを出現させて少女の気を引きつつ、アタッシュアローを作り出すと蜂のライダモデルの間から矢を放ち、ダメージを与える。
「何ッ!?」
「クリーンヒット」
その瞬間に少女に近づくとアタッシュアローで攻撃する。やがて鎧の一部が剥がれ落ちると少女の腹部に蹴りを入れる。
「やはり強い…」
『翼君はアークワンに手を出さないでくれ』
「ですが…」
『俺が出る』
そんな通信をする中、響は鎧の異変に気づく。
(鎧が直ってる…)
『言っただろう、ネフシュタンの鎧には自己修復があると…だが』
すると、少女が突如として苦しみ出す。
『装着者ごと巻き込むがな』
(完全聖遺物って大体面倒なのしかないよね)
『一理あるな』
そうして少女はその場から撤退すると、響は翼が持っていたアタッシュカリバーを回収してその場から去ろうとした…が。
「…またなんだ」
「…アークワン」
弦十郎が現れた。弦十郎は構えを取り、話をしだす。
「君は誰なんだ…アークワンという名前じゃないだろう」
「…そうだけど…でも言わない。あなた達には関係ないでしょ」
「だが」
「…あえて言うなら…私は、私の人生を狂わせたふざけた鎧とそのふざけた鎧を目覚めさせたあなた達が…殺したいくらい嫌い」
それだけ言うと響は石を割って消え去った。
「ふざけた鎧…目覚めさせた…まさか!」
「…そんな…」
2人は響の正体に気付いたのか、そう呟いた。
ー
『良かったのか?あんなわかりやすいヒントを言って』
「あれで私がどれだけ苦痛を受けたかわかってくれるでしょ。それに、あぁ言わないといつまでもうるさそうだし」
『確かにな…しかし、あの女。あれはただの駒だな』
「やっぱり、黒幕がいるってこと?」
『あぁ、そいつを暴かないとな…だが、今は休むぞ』
「うん…」
響は夜空を見ながらお茶を飲み干すと、ある写真を見る。そこには、響と黒髪の少女が写っていた。