「…立花響か…」
弦十郎は立花響の情報を見ながらそう言う。
書いてある情報には、父親は行方不明、母親と祖母は放火により死亡と書かれており、響もある日を境に行方不明となっていた。
「あの発言からして、ネフシュタンの鎧の稼働実験を知っている口ぶりでしたね…」
「ああ…恨まれていてもおかしくないな」
「えぇ…」
弦十郎と緒川はそう話し合うと、深刻そうな顔をした。
ー
リディアン音楽院という学校から近い場所にある病院では、翼がある女性の手を握っていた。その女性は、未だに目を覚ましておらず、常人よりもやせ細っていた。
女性の名前は天羽奏。あの事件で絶唱を歌い、未だに目を覚ましていないアイドルにして、響の命の恩人である。
「…奏、私はどうしたらいいの…」
防人らしいしゃべり方ではないしゃべり方でそう言う。
翼が弱音を吐いても、その相棒は何も言わなかった。
ー
「…新しいプログライズキ―もらったけど…」
『ピアーシングガングニールか…響の体内にあったあの破片から作ったのか」
「…そういえば、まだ何かあったよね」
『ゼロツーか…何故かその名前が嫌いだが』
響とアークは話し合いながら買い物を済ませ、家に帰っていく。すると、人が集まっている場所があり響きは少しだけ見ると、大柄の男性が少女を人質に取っていた。
「あれって…」
『リディアンの制服だな…どうする?』
「助ける…さすがにあれを見過ごすほど落ちてないよ」
響はそう言って一瞬で大柄の男性に近づき、ナイフを取り上げると粉々に砕き地面に投げる。
「なっ…!?」
大柄の男性が後ろを向いた瞬間、男性の両腕を折り、気絶させる。
「大丈夫」
「あ、はい…」
「次からは気を付けてね」
響はそう言ってその場から去っていった。
ー
「…そう言えば、私っていつからそんなに食べなくなったのかな…」
『ふむ、成人男性並みに食べているが…まぁ、あの日からだろうな』
「やっぱり…」
響はチャーハンを作りながらアークと話し合うと、皿に乗せる。
『そう言えば、フィーネという者がいると言う話だが…ほぼ間違いなく今回の黒幕だろうな』
「フィーネ…先史文明時代の亡霊…だったっけ」
『あぁ、どうやら亡霊退治になるみたいだな』
「誰がフィーネか分かる?」
『すまないがそこまで行くと二課などのありとあらゆる機械を乗っ取らなければならないな…だが、そう簡単に尻尾は見せないはずだ…まぁ、フィーネにとって上手くいっていればな…』
「アーク的には、遅かれ早かれ尻尾を出すはずってこと?」
『あぁ』
響はチャーハンを食べながらそう言うと、アークは肯定した。