「…予想外」
「お前は…」
路地裏でクリスと響はそう言う。路地裏で身を包ませていたクリスを見た響はクリスに話しかける。
「…家は?」
「なくなった…」
「…なら家に来る?」
「…は?」
「私の家はちょっとデカいから大丈夫だよ」
「…そのベルト…そうか、お前がかよ…」
「今は敵対してないから戦わない。ほら、行くよ」
「ちょ待っ…!」
響はそう言ってクリスを家に連れ込む。
「ほら、お風呂に入って」
「あ、あぁ…」
響はクリスを風呂に入れると、料理を作り始める。
『良かったのか?連れ込んでも』
「あれを見過ごすほど私は終わってないよ…卵卵…」
響が料理を作っていると、響の服に着替えたクリスが出てくる。
「…ありがとう…」
「うん、どういたしまして…今料理を作ってるからテーブルで待ってて」
「あぁ…」
クリスはそう言われて椅子に座ると辺りを見渡す。
「…確かにデカいな…」
「あはは…サンジェルマン達が用意してくれたからね…」
「サンジェルマン?」
「私をサポートしてくれてる組織の上の人。今のところ私が無条件で信用できる人だよ」
「へぇ…アークワンって名前らしいけど、絶対違うだろ?」
「うん…でも本名は言いたくないから言わない…まぁ、ちょっと調べたらバレるけどねん…おmじゃなくてあなたの名前は?」
「…雪音クリスだ」
「…雪音?」
『む?確かその名は…?』
響達はその名前に聞き覚えがあるのか、少し手が止まる。だが、すぐに皿に盛り付けるとクリスに渡した。
「はい、オムライス」
「あぁ、ありがとう…お前はいいのか?」
「あぁ、さっき食べたからいいよ…それとさ、クリスの両親は…」
「…紛争に巻き込まれて…私は捕虜にされて…」
「…そっか…やっぱり」
「?やっぱり?」
「…クリスの両親は生きてるよ」
「…えっ?」
それを聞いたクリスは手を止める。
「サンジェルマン達の組織…パヴェリア光明結社で匿ってる。まぁ…クリスのお父さんは左脚切断、クリスのお母さんは下半身不随だけど…パヴェリアの技術でなんとか歩けるようになって今はリハビリ中の筈だよ」
「…本当か」
「うん、嘘はつきたくないから」
「…そっか…良かった…良かった…!」
クリスはそう言うと涙を流し始める。それを見ていた響はクリスにある石を渡した。
「その石を割ればパヴェリアの本拠地に行ける…突然行くとびっくりさせちゃうから一応、行きたい時は言ってね。サンジェルマンに連絡入れておくから」
「あぁ、ありがとう…」
クリスはそう礼を言った。