ボイロ探偵W   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。いつにもましてぎりぎりの投稿。プロットを組み立てなおしてから書いてるからしょうがないね。今回はVSマンタのドーパント。楽しんでいただけると幸いです。


第九十八話:怪盗I参上/深海忠義

 突如現れ、ディーバ・ドーパントを庇った、マンタとダイバーを彷彿させ、王の様にマントを翻した青と金のドーパント。手で触れたオブジェクトを水に変えて、トライデントを振るい自在に操り刃として放ってくる攻撃に、エルドラゴ随一の防御力を持つゴールデンルーラーでも切り傷だらけで防戦一方だ。ディーバ・ドーパントはその間にどこかに逃げてしまった。

 

 

「くそっ……エルドラドと似たようなことしやがって」

 

「今の俺は……腑抜けた貴女に負ける事など、絶対に無い……!」

 

 

 そう言って突き出されたトライデントをルーラテインで受け止め、押し返す。するとトライデントを床に突き刺してそれを軸に跳び上がり、連続蹴りを叩き込んでくるドーパント。一撃目は防いだが二撃目は防げず蹴り飛ばされ、ひっくり返ったところに背中のエイめいた酸素ボンベから魚雷を発射し、爆発で吹き飛ばされる。このままじゃ、あかりを始めとしたドーパントにされてたやつらにも被害が……!

 

 

「今の貴女は……変わった。以前は、周りの有象無象な人間など……気にしなかった」

 

「昔のオレがどうだかは知らんが、今のオレは仮面ライダーだ。気にしないわけにはいかないんだよ」

 

「その通り。仮面ライダーになった貴女は……弱い!」

 

 

 するとドーパントはトライデントを握り、空中を泳ぐ様にして突撃。ルーラテインで弾いたところに、魚雷が発射されルーラチェインで壁を作って周囲の人間に爆発が及ばないようにするもルーラチェインを触れることで水に変えるとトライデントを振るい、水の斬撃として叩き込んできたのを、四方八方に出現させた波紋に新たに生成したルーラチェインを突っ込んで格子を作るように出現させて防御する。

 

 

「確かに強いが能力に慣れてないな!隙だらけだ!」

 

「っ……」

 

《ゴールド!マキシマムドライブ!》

 

 

 ルーラテインの先端にあるスロットに引き抜いたゴールドのメモリを装填、波紋が出現してその中にルーラチェインが飛び込み、ドーパントの四方八方に波紋が現れて雁字搦めに拘束しようとするが、次の瞬間マントを翻すとその姿が掻き消え、ルーラチェインが空ぶってしまう。

 

 

「透明化……いや、光学迷彩?魚雷に、触れたものを水にして操る、何のメモリだ…!」

 

「リリィ様……残念だ。こんな小細工など、昔の貴女ならば一蹴して当然。このメモリの力に慣れていない俺など……赤子の手を捻る様に、完封できた」

 

「余計な、お世話だ!」

 

 

 見えないドーパントが、攻撃の瞬間だけ姿を現してトライデントで何度も斬りつけてくる。カウンターでルーラテインを振るうがまるで当たらない。まるで水の様に、捕らえようがない。

 

 

「終わり……だ!」

 

《ルナ!トリガー!》《ルナ!マキシマムドライブ!》

 

「『トリガー・シャインフィールド!』」

 

 

 そこに、ルナトリガーに変身したダブルが乱入。掌にルナの力で作り出した光球を出現させ、それを握り潰すことで粒子として周り一帯に散布すると、透明になっていたドーパントが浮かび上がるとトリガーマグナムを乱射。周囲に放たれた弾丸が集束するように全弾ドーパントに炸裂し、怯ませる。

 

 

「おのれダブル……!どこまでも、俺達を邪魔するのか……!」

 

『ルナトリガーの弾丸で怯むだけとは、なんたる防御力…!』

 

「貴方がディーバ、インク・ドーパント……ミラ・マリンの言っていた協力者ですね!乗客の意識を元に戻しなさい!」

 

「違う。それは、俺ではない。お前達の迂闊さを、呪え」

 

「それは、どういう…?」

 

「ダブル!乗客を操っているディーバ・ドーパントは此奴じゃない!IAだ!歌姫IAが、メモリを使った!」

 

「IAさんが!?」

 

 

 歌姫IAがメモリを使ったという情報に、動揺するダブル。今話すべきじゃなかったかもしれないが、奴をディーバだと思い込んで戦い方を間違えるのはまずい。

 

 

「そのIAをこいつが守って逃がした!おそらくIAを誑かした張本人だ!」

 

「彼女がメモリに堕ちたのは……元はと言えば、貴女のせいだ。リリィ様」

 

「……どういう意味だ、西友」

 

 

 そう呼ぶと動きがぴたりと止まるドーパント。ダブルも「え?」と振り向く。リリィ様と呼んでいたところからすぐに正体には気づいた。だが気付かないふりをしていた。信じたくなかった。あいつがオレを裏切るなんて、そんなことありえないと思いたかったから。……そうか、お前か。

 

 

「言葉通りの意味です、リリィ様。IAは……貴女が、あの裏切り者を手放さなかった、故にメモリへ手を出した。己が欲望の為、メモリに手を出す……この街では、珍しい事ではないでしょう?」

 

「キク、だと?そういえば、あいつは…!」

 

 

 あかりたちがドーパントになっていたことに気を取られて気づかなかった。いつの間にか消えている。おそらくはディーバ・ドーパントに……。

 

 

「お前もオレを裏切るのか?西友」

 

「裏切る……?この俺を、あの裏切り者と一緒にするな……!俺は、何時だって常に……貴女への忠義だけで、生きている!」

 

そう激高しながら、メモリを抜いてドーパントの変身を解除したのは、俺の左腕である西友蒼司だった。倒れた石柱とマンタでAと描かれているゴールドメモリを手にして、西友は吠える。

 

 

「俺は、東北至子と手を組んででも、あの裏切り者を排除すると決めた……!奴のスポンサーとなり、このアトランティスメモリを手に入れ、新たに作り出されたエルドラドメモリを貴女に献上……!再びエル・ドラードの黄金女帝として、返り咲いて貰う為にも!」

 

「誰がそんなこと頼んだ!オレはオレのものであるキクを手放す気はないと言ったよな!」

 

「リリィ様の考えこそ全て……俺も本当は、こんな手段を取るべきでは無い。しかし!何時までも己の好みだけで、あの裏切り者を近くに置く事など、許されない!故に……俺は、己が存在全てを賭けて……リリィ様という存在を正す!」

 

《アトランティス!》

 

 

 西友がゴールドメモリを掲げ、スイッチを押すと海底都市の記憶が呼び覚まされ、左掌に押し付けると水の渦が発生して西友を包み込み、マンタとダイバーを彷彿させ、王の様にマントを翻した青と金で彩られたアトランティス・ドーパントに変貌。トライデントを握り、突きつける。

 

 

「……余計なお世話だ。オレはオレのやりたいようにやるだけだ」

 

「そこまで言うのならば、見せよう……俺の覚悟を!」

 

 

 そう言って空中を泳いだアトランティス・ドーパントが、トライデントを突き出した先にいたのはダブル。圧倒されていたダブルは我に返り、トリガーマグナムでトライデントの一撃を受け止める。

 

 

「ぐっ……!?」

 

「ダブル……お前達がミュージアムと手を組まなければ……リリィ様が負ける事はなかった。今頃は、ミュージアムも下し……水都を黄金郷へと変えていた!」

 

「ええ、そうです……!リリィは、エルドラド・ドーパントはそれほどに強かった!」

 

「だけどオレは負けた、納得もしている!」

 

《サンダー!》《ゴールデンサンダー!》

 

 

 ゴールデンサンダーに変身しながらイナズマサカリを手に乱入。稲妻を纏った刃でトライデントを弾く。そこにダブルがトリガーマグナムを乱射。光弾をすべて右手で受け止め、水に変えて刃にして集め、巨大な斬撃として飛ばしてくるアトランティス・ドーパント。そして、俺のイナズマサカリと奴のトライデントがぶつかろうとした瞬間、間に茨が飛んできて無理矢理分断される。その茨の先には、茨を全身に巻き付けたような怪人が立っていた。

 

 

「はい、そこまでよ」




黄金郷の記憶のエルドラドと対をなす、海底都市の記憶アトランティス。ゴールドメモリだけあって強いです。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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