ボイロ探偵W   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。三話ぐらいかなと思って書いてたら二話で終わったという話。結構あっさりしてると思います。楽しんでいただけると幸いです。


第十四話:復讐鬼A/歪な親子の絆

 水都署に戻った如月追儺と別れて事務所に戻ってきた私。あかりも帰ってきて報告を受けるが特にいじめなどの噂もなかったらしい。電話で確認すれば六花たちは無事帰宅できたようで、その話に裏付けもとれだ。そして未だに冷めない怒りのままに拳を机に打ち付ける。

 

 

「ど、どうしたんですかゆかりさん?」

 

「如月追儺が仮面ライダーで、ドーパントでもない生身の人間に危害を加えようとしたから憤ってるんですよ」

 

「まさかドーパントでもない人間に危害を加えようとするなんて…あんな人に仮面ライダーを名乗る資格なんて…」

 

「落ち着いてくださいゆかりさん。今のところ正当性はあちらにありますよ」

 

 

 私のデスクでゲームをしていたきりたんがたしなめてくるので睨み付けると素知らぬ顔で返してきた。

 

 

「今回の犯人の凶悪性と残虐性は疑いようがありません。傷つけてでも止めるべきです」

 

「でも私が止めなかったら違う人を…」

 

「おや、犯人だったらよかったみたいな言い分ですね。貴方も怒りを抱いてたのでは?」

 

「…そんなつもりは」

 

「きりたん、その言い方は酷いです」

 

 

 確かに犯人に言いようもない怒りを感じていたのは確かだ。変身して私の中にいたきりたんにはそれが伝わっていたのだろう。でもだからって、ドーパントでもない人間を傷つけるのは駄目だ。

 

 

「いえ、いえ!違う人でも犯人でも、殺したら駄目です。ちゃんと罪を数えさせて償わせないと。それが探偵である前に…人間がやるべき事です」

 

「それでこそです、私の相棒。もし仮面ライダーが道を踏み外しそうになったら殴ってでも止めましょう。それが先輩仮面ライダーのやるべきことですよ」

 

 

 そう不敵な笑みを浮かべるきりたん。先輩仮面ライダー…言われて気付く。仮面ライダーとして間違ったことをしようとしているなら止めればいい、のか。

 

 

「…そうですね。でも、その前に。あの殺人鬼を止めましょう。きりたん、検索です」

 

「よしきました。キーワードは?」

 

 

 きりたんが本を取り出すのを見てから、思い出す。男でも女でもない、かと思えばナースにドレスにハイヒールに警官に腕時計とバラバラだった。

 

 

「まず一番目立っていた「腕時計」とかどうです?」

 

「たしかに一つだけ異彩を放ってましたね」

 

「次に剣……いや、「メス」です」

 

「そのワードは?」

 

「時計の針…から変化した二本の剣ですが、形状がメスに見えたんです」

 

「なるほど。おっ、一気に減りましたね。あと一つ何かあれば…」

 

 

 あと一つ……逆にありすぎて困るのだが。ええ……。

 

 

「話を聞く限りごちゃまぜのキマイラみたいなやつですね。しっちゃかめっちゃかというか、モチーフが決まってないのかな?」

 

「ガイアメモリですよ?決まってないわけが………あっ。あかり、それですよそれ。きりたん、最後のワードは「正体不明」です」

 

「え?」

 

「なるほど。ビンゴです、ゆかりさん。あかりさんも侮れませんね」

 

 

 にやりと笑って本を閉じるきりたん。ガレージまで私とあかりを連れて降りて、ホワイトボードに書き出したのはJTRの三文字。あかりは首を傾げているが私にはピンときた。これでも探偵だ、有名な殺人鬼については知っている。

 

 

「JTR…?」

 

「きりたん、それってまさか…」

 

「はい。JTRは略語。ジャック・ザ・リッパー…切り裂きジャック。それが奴の正体です」

 

 

 切り裂きジャック。1888年イギリスのロンドンに出没し、8月末から11月初頭の約二ヶ月の間に中年の売春婦ばかり5人を殺害した、世界で最も有名なシリアルキラー(連続殺人犯)。メスのような刃物で殺人を犯していた、ぐらいしか情報がなく、正体不明の殺人鬼と呼ばれている。

 

 

「切り裂きジャックは地球の記憶を持ってしても正体不明という特異なメモリです。故に、正体だと言われている娼婦、ナース、貴族、警官…そして呪いの腕時計。これらの特徴を持っているのはそのせいですね」

 

「呪いの腕時計なんて説もあるのは初耳です。あの瞬間移動や跳躍は?」

 

「跳躍は「バネ足ジャック」から、瞬間移動は「路地裏で」「神出鬼没」という特性が付与されているためですね。路地裏限定でワープが可能です」

 

「よく小説とかゲームとかに出てますよね。ほら、私もやってるFG0(fight/grotesque zero)にもジャック・ザ・リッパー出てますよ!かわいいです!」

 

「…いやあ、ドーパントの実物を見たらそんな感想出ないと思います」

 

 

 スマホのゲーム画面を見せてふんすっと興奮するあかりだが、もはやあれはグロテスクの類だ。というかいいな、ホームズとか出てるらしいけどスタッグフォンは対応してないのだ…。

 

 

「あとは犯人ですが……本当に遠祢照なんでしょうか」

 

「というと?ゆかりさんも見たんでしょう、逃げる姿を」

 

「ぶつかったという遠祢理奈さんが嘘を吐いたとかでなく実際逃げていたんならその人じゃないんですか?」

 

「そこです。なんで遠祢理奈さんは路地裏で父親を捜していたのか?犯行を知っていたのか、もしくは……」

 

「遠祢理奈が犯人か、ですか」

 

 

 きりたんの言葉に頷く。その可能性も高いと見ている。根は真面目そうだったが、父親の口調を真似て容疑を自分からずらしたんじゃないかという懸念だ。

 

 

「一番の違和感は、角を曲がったらドーパントの変身を解いて照さんが逃げていたことです。逃げるだけなら変身を解かない方がいいのに。そしてそこには遠祢理奈もいた」

 

「遠祢照は替え玉であると。なるほど…そう言えばいじめなどの噂は無かったんですけど、理奈さんについてひとつ」

 

 

 そう言ってあかりはメモを取り出す。

 

 

「遠祢理奈さんは常にあの長袖のコートを着ていた他、体育の授業にも理由を付けて一切出なかったそうなんです。それを明峰春さんに注意されたんだとか。でも必要以上に歩こうともしなかったようで……」

 

「それってまさか」

 

「虚弱体質、ですかね。アルビノな上に虚弱体質、さぞ辛いでしょう」

 

「必死に隠していたそれを何も知らない健康なクラスメイトに注意された……それで殺意が湧いたとか、ありませんよね?」

 

 

 思わず浮かんだ考えを述べてみると三人揃って押し黙る。

 

 

「でも、なんで遠祢照は逃げてるんですかね?」

 

「娘を庇ってて、遠祢理奈はそれを利用して騙ってたとか…ですかね」

 

「…虚弱体質」

 

 

 あかりの質問にきりたんが答えるのを見ながら考える。ふと浮かんだのは、遠祢理奈が犯人だとしてどうやってメモリを手に入れたか。ガイアメモリの相場は高校生に買える程安くない。そして実験としてミュージアム売人に無料で渡されるにしては、理奈はそもそも虚弱体質故に出歩かない。だとするならば…

 

 

「まさか、まさかと思うんですけど。遠祢理奈の虚弱体質を少しでも楽にするために遠祢照がメモリを購入して渡したとか…?」

 

「もしかしてゆかりさん、そんな彼女が、自分の境遇を知らないクラスメイトに注意されて殺意が湧いて殺人に発展した…ということですか?そんなことが?」

 

「遠祢照はその負い目から遠祢理奈に逆らえない、と。辻褄は合いますね。…だとすると、如月追儺は間違った相手を狙おうとしている」

 

「止めなくては。遠祢理奈も、如月追儺も」

 

 

 如月追儺に依頼された時に渡された番号に連絡を入れるも反応しない。自分を邪魔すると思ったのだろうか。不味い、止めなくては。

 

 

「…あの人に頼りますか」

 

 

 

 

 

 

 

 ハードボイルダーに乗った私がやってきたのは水都タワー前公園。そこには今時珍しいガラケーをポチポチ操作している黄色いメッシュが入った黒髪をサイドテールに纏めた少女がいた。

 

 

「ネルさん!力をお借りしたい!」

 

「おや、ゆかりさん。私を頼るってことは相当切羽詰まってるみたいですね」

 

「…貴方の情報量は高いんですよ」

 

 

 彼女は昭胤流子(あきたね りゅうこ)、通称ネルさん。ネットの特に掲示板に精通しており9つのニュースサイトの管理人でさらには140のツィッターアカウントを持ち合わせ、着火や火消などを自在に行えるやべーやつだ。普段は家に籠るか気晴らしにこの公園に来ていることが多い。

 

 

「欲しいのはアルビノで改造コートを着た少女と、クッソ目立つドリルツインテの女子高生、目つきの悪い寝不足そうな煙草を吸う男の目撃情報です」

 

「三人もですか?報酬は?」

 

「30万でどうですか」

 

「まいどあり♪貴方が有している仮面ライダーの情報でもいいんですけどねえ」

 

「それは勘弁してください…」

 

 

 するとバッグからノートパソコンを取り出して凄まじい勢いで打ち込み始めるネルさん。相変わらず速い。すると五分もしないうちに特定したらしく、スタッグフォンにメールが送られてきた。

 

 

「どうやら男とドリルツインテは同じ場所に、アルビノの少女もそこに向かってるみたいですね」

 

「助かりました!」

 

 

 最後の手段だけあって仕事が速い。そしてよりにもよって如月追儺と遠祢照がいるのは歩花路町の路地裏だ。急がないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんや?はよメモリ使わんかい。このエンジンブレードの錆になりたくはないやろ?」

 

「っ…」

 

 

 急いで目撃情報のあった付近に急行すると、如月追儺があの剣…エンジンブレードを行き止まりに追い込まれた遠祢照に突きつけていた。ハードボイルダーから飛び降りるなり如月追儺に飛びかかって拘束する。

 

 

「なんや!?結月か!まだ邪魔をするんかお前!」

 

「違います!その人は恐らく犯人じゃありません!間違った人を斬る気なんですか!?」

 

「なにを証拠にそんなこと!」

 

「ピンチなのにメモリを取り出そうともしないじゃないですか!」

 

 

 そう言うとハッと目を見開く如月追儺。そうなのだ、犯人だとしたらメモリを使って抵抗するところだ。なのに遠祢照にはそれがない。つまり…持ってない。落ち着いた如月追儺から降りながら、逃げようとしていた遠祢照を呼び止める。

 

 

「遠祢照さん!貴方は理奈さんのためにメモリを購入し渡した、そしてこんなことになった!違いますか!?」

 

「な、何故それを……そうだ、俺はあの子のためにとメモリを購入し……理奈は心身ともに怪物になってしまった」

 

「お前が諸悪の根源やないかい!」

 

「如月うるさい黙って」

 

「お、おう」

 

 

 遠祢照が自白し始めたのに五月蠅い如月追儺を睨んで黙らせる。

 

 

「…最初は使おうともしなかったんだ。あの子は理性的で真面目な子だったから…でも、あの子は周りと違うってことに劣等感を感じていて…それを刺激されて豹変してしまった。あのとき、手放す様に説得したんだ。でも君達が来て……俺はあの子に言われて逃げることにした」

 

「でもそれじゃなにも変わりません。貴方は何としても娘さんを止めるべきだった。彼女の替え玉になるのは何の意味もありませんよ」

 

「…俺は、俺はあの子を守りたかったんだ…」

 

「なんや、ふざけんな。自分の子供を犯罪者にして責任も親が何言うても響かへんよ」

 

 

 両膝をついて涙する遠祢照に、またなにかが琴線に触れたのかキレる如月追儺。すると路地裏の通路から足音が聞こえてきた。

 

 

「なーんだ、クソ親父を犯人に仕立て上げようと慣れない演技もしたのにばれちまったのか」

 

 

 そう言いながら現れたのは遠祢理奈。光を失った紅い目はどす黒い血の様で、無感情な顔で悪態を吐く姿が不気味に映る。

 

 

「なあ、なんで私をこんな体に生んだんだよ、クソ親父。ここまで来るのも苦しくて苦しくて狂っちまいそうだったよ」

 

「り、理奈…もう、やめてくれ…」

 

「やめる?冗談!私にこれをくれたのは感謝してるがよ?もういらねえなあ…クソ親父。私にアンタの血を見せてくれよ…私に生の実感を味わせてくれよ!なあ!親父ィ!」

 

《ジャック・ザ・リッパー!》

 

 

 そう言って取り出してつまんだメモリのボタンを押して服を捲った腹部に出現した生体コネクタに突き刺した遠祢理奈の姿がJTRドーパントに変貌。腕時計の針を二本のメスとして装備して逆手に構えた。

 

 

「アハハハハ!気持ちいい。気持ちいいな、この身体は最高だあ!自由に動く!苦痛もしない!最高だ!演技はやめだあ!血を見せろ!赤く染まれ!仮面ライダー共!」

 

「きりたん」

 

【《サイクロン!》思ってたよりも手遅れでしたね】

 

《ジョーカー!》

 

「ドーパントなったからには容赦しないで」

 

《アクセル!》

 

「【変身!】」

 

「変…身!」

 

《サイクロン!ジョーカー!》

 

《アクセル!》

 

 

 そして私はダブルに、如月追儺はアクセルに変身。背後に瞬間移動してきたJTRドーパントに裏拳を叩き込む。

 

 

「ワンパターンなんですよ。貴方は」

 

「ぐっ…だが甘いなあ!」

 

 

 吹き飛ばされるなり瞬間移動して背後に現れたJTRドーパントの短い方のメスが私の背中に突き刺さる。生体装甲を貫き、引き抜かれることで血が流れる。さらに斬撃を浴びて後退する私達。なんで…!?

 

 

「私のメスはなんでも切れる。メタル?ってのはさすがに無理だったがなあ」

 

「つぅ…」

 

「うちを忘れてないやろなあ!?」

 

《エレクトリック!》

 

 

 アクセルが電気を纏ったエンジンブレードで斬りかかり、それを避けてハイヒールの蹴りを叩き込むJTRドーパント。そのままメス、ハイヒールと四肢を縦横無尽に動かし瞬間移動を適度に繰り返してアクセルを圧倒する。

 

 

《トリガー!》《ルナ!》《ルナ!トリガー!》

 

 

 誘導弾をばら撒いてアクセルを援護する。JTRドーパントは自らに迫る光弾を全て叩き落とし、さらにアクセルの斬撃すら弾くと言うとんでも芸当を繰り出した。ドーパントになって身体の自由を得たからか、かなり無茶な動きをしている。あれはドーパントの身体能力故だけじゃなさそうだ。

 

 

「如月追儺!JTRドーパントは、路地裏で比類なき強さを発揮します!」

 

「つまり、路地裏から出せばいいって話やな。了解や」

 

《スチーム!》

 

 

 すると高熱の蒸気を発生させて自身とJTRドーパントを包み込むアクセル。するとエンジン音が鳴り響き、バイクになったアクセルがJTRドーパントを轢きながら蒸気から飛び出し、大通りまで運び込んだ。私達もそれを追いかける。

 

 

「ちい!…なに?」

 

「どうした?瞬間移動せんのか?」

 

 

 投げ出され、靄に包まれるも瞬間移動しないことに狼狽えるJTRドーパント。やはり、あの強力な力は路地裏でしか発揮されない様だ。人型に戻ったアクセルに殴られ、斬られ、よろよろと河川敷に追い込まれていくJTRドーパント。

 

 

「嫌だ…嫌だ!私はもう、あんな体に戻りたくない!血だ…血を見せろ!私が生きているという実感をくれえ!」

 

「生憎と、人殺しの言うことを聞く理由はあらへんな」

 

≪エンジン!マキシマムドライブ!≫

 

「絶望がお前のゴールや」

 

 

 駄々っ子の様に両手のメスを振り回して突撃してくるJTRドーパントに対し、アクセルはエンジンメモリを装填したエンジンブレードを構え、先端からA字型のエネルギーを放ってJTRドーパントを貫き、爆散。遠祢理奈とメモリの残骸が転がった。

 

 

「いやだ…いやだ……メモリがないと私は…」

 

「そんなにその体が嫌なら解放してやるわ」

 

「まっ…」

 

 

 そう言ってエンジンブレードを振り上げるアクセルを慌てて止めようと走るが、その心配はいらなかった。振り下ろされたエンジンブレードは遠祢理奈の眼前の地面に突き刺さる。それで完全に怖気付く遠祢理奈の前で変身を解除する如月追儺が手錠を取り出した。

 

 

「命は落としたくないやろ。命が惜しければこのまま大人しくしとくことやな」

 

「うう……わたし、わたしは…」

 

「言い訳なら取調室で聞くわボケ」

 

 

 手錠をかけて遠祢理奈を立ち上がらせる如月追儺に、心配無用だったと胸を撫で下ろすのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの後、遠祢照も自首した。私達の推理は大体当たっていたらしい。遠祢理奈が苦しんでる姿を見かねた遠祢照がメモリとコネクタ手術を行う拳銃型装置を購入して渡したが、理奈はそれを生来の善性で拒否。しかしクラスメイトから注意されてコンプレックスを刺激され殺意が湧き、メモリに手を出して痛めつけるだけのつもりだったが、血を見たことで生の実感を得てそれを感じるべく殺人を犯した、というのが真相だった…と事務所にやってきた如月追儺が語ってくれた。

 

 

「しかし不味いな、このコーヒー。ちゃんと淹れているんか?」

 

「余計なお世話ですよ。文句言うなら飲むな」

 

「うちが美味いコーヒーというのを飲ませてやるわ」

 

 

 そんなことを言いながら如月追儺…あらためついなさんが淹れたコーヒーはマキさんの淹れたもの並に美味しかった。悔しい。

 

 

「で、うちのことは調べたんか?」

 

「…はい。きりたんに頼みました。氷のドーパントに一年前仲間を殺されたようですね。貴方が殺人鬼を恨む理由は分かりました。ですが、仮面ライダーを名乗るのなら人殺しは駄目です。わかりましたね?」

 

 

 一応きりたんに調べてもらったついなさんの過去。幼少期に親に捨てられたついなさんにとって唯一の身内だった方相氏仲間を皆殺しにされたらしい。殺人鬼を恨むのもわからないでもない。

 

 

「郷に入っては郷に従えやな。わかった、殺人鬼だろうが殺しはせん。…アイツに関しては断言できひんけどな」

 

「ちなみに相手のメモリは分かってるんですか?」

 

「なんの因果やろうな。Wのメモリ。それしかわかっとらん」

 

「W…」

 

 

 それはなんとも、運命を感じますね。




というわけでドーパントの正体はジャック・ザ・リッパー。そして遠祢理奈でした。結構複雑なこの真相をどう説明するのかが一番の鬼門でした。

・JTRドーパント
『切り裂きジャック』の記憶を持つドーパント。人物というか幻獣のメモリで、正体だと思われるものの要素が混ざったキメラみたいな姿をしている。腕時計からどんなものでも容易く切断する針型のメスを取り出し、ハイヒールと共に怒涛の攻撃を繰り出す他、驚異的な跳躍力や靄に包まれ瞬間移動することが可能。しかし路地裏でしかその能力は発揮できない。正体は遠祢理奈。

ついなが失ったものが家族ではなく仲間だということが判明。やはりWのメモリですがウェザーではありません。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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