ボイロ探偵W   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。結構予定より遅れました申し訳ない。第一の事件の始まり、そしてようやく仮面ライダー登場です。楽しんでいただけると幸いです。


第二話:Wの都/二人で一人の探偵

「なるほど、お名前は佐藤紗々良さん、ですか。依頼内容は失踪した恋人、鷹嘴飛翔(たかはし つばさ)の捜索、と」

 

 

 依頼人…白いワンピースを身に着けふんわりした茶髪をポニテに纏めている女性のささらさんに逐一確認を取りつつ熱心にメモを取る先輩をぼんやりと眺める。今更だけど私がいるけど守秘義務とかはいいのだろうか。私の事をむやみに口外しないと信頼しているのかな。

 

 

「お二人は共に千絵美尾大学に通う院生で、タカハシさんが一週間前から音信不通で行方不明、と」

 

「はい…タカハシくん、いなくなる直前に就職に失敗していて意気消沈していて……元気になってもらおうとデートに誘おうとした矢先に……」

 

「なるほど。ちなみにタカハシさんのご実家には連絡を?」

 

「はい。まだタカハシくん本人から教えてもらってなかったので事情を大学に話して連絡を……でも、実家の方にも顔を出してなくて……まさか、まさかとは思うんですけど思い詰めて自殺したんじゃないかって心配で…」

 

「それでここに、と。話は分かりました。よろしい、依頼をお受けしましょう。このハードボイルド探偵、結月ゆかりにお任せを。必ず、タカハシさんを捜し当ててみせましょう!」

 

 

 ずれた帽子を直してきりっとした決め顔を向ける先輩。変わってないなあ、この人は。すると泣いていたささらさんは感極まったのかそのまま先輩の胸に飛び込んでしまった。あ、あ、私より大きなアレが先輩のまな板に…!

 

 

「……あかり、あとで覚えていなさい?」

 

「ひゃいっ!」

 

「あ、すみません…男性の方に私、こんな…」

 

「いや、あの…申し訳ありませんが、私、女です……」

 

「えっ、たしかに男性にしては珍しい名前だなと思いました…ごめんなさい!」

 

 

 私の考えたことを察知したばかりか男に間違えられてキレそうな先輩。名乗っておいて間違えられるの相変わらずでちょっと安心した。そうなんですよね、いつも男装していて顔も整っててアレがないから初見で女だと気付く人が本当にいないんですよね先輩…。

 

 

「タカハシくんを見つけたらスマホに連絡していただけると…よろしくお願いします!」

 

「承知しました。大船に乗ったつもりで待っていてくださいね」

 

 

 お辞儀して去って行くささらさんを見送り、こちらに振り向く先輩。その顔はニコニコしていて、嫌な予感がした。

 

 

「あ、私はそろそろ帰ろうかなー…?」

 

「待ちなさい、家出したんでしょうに。どうせ私の胸を馬鹿にしていたんでしょう。不問にするので手伝いなさい。今回は人手がいりそうなので」

 

「ええ!?私、探偵でもなんでもないですよ!?」

 

「探偵のいろはなら私が見習い時代におやっさんに習ったものをメモしているのでそれを渡します。連絡は…っと、そう言えば貴方の番号登録していませんでしたね」

 

「え、一番の後輩の番号を登録してないとかひどくないです?…あれ?」

 

 

 先輩が取り出した今時珍しいガラケーに首を傾げる。あれ、高校時代は確かスマホだった様な…?それになんか、普通のよりもでかいような…?

 

 

「あー、これは探偵グッズでスタッグフォンといいます。こっちの方が便利なので替えたんですよ。番号は前のままですか?」

 

「あ、はい」

 

「じゃあメールで探偵のいろはを送るのでその番号を登録してください。私はバイクで遠出するので貴方はここの近辺で聞き込みしてくださいね」

 

 

 そう言いながら私を連れて外に出て階段を降りながら手際よくスタッグフォンに打ち込む先輩に感心しつつ、来たときは気付かなかったが先輩の愛車なのであろうバイクに目を向ける。これまた奇妙なバイクだ。前後斜めに分かれた大胆なカラーリングで前が黒で後ろが緑、特徴的なフロントカウルの角が目立つ。どこで買ったのだろうか。多分改造車だけど。

 

 

「先輩、それは…?」

 

「ああ、私の愛車ですか。聞きますか?聞きますよね?その名もマシンハードボイルダー。ハードボイルドな私にぴったりなマシンだと思いませんか!」

 

「あ、はい。そうですね。わ、私行きますね!」

 

 

 目をキラキラさせて顔を近づけてくる先輩から逃げるように立ち去る。ちらっと振り向くとマシンハードボイルダーに跨り颯爽と走り抜けて行く先輩の姿が見えた。…かっこいいなあ。黙ってればハードボイルドとはよく言われていたのも納得だ。さて、私も頑張らないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん」

 

 マシンハードボイルダーで駆け抜けながら考える。きりたんが納豆の検索に入ってるから足で稼ぐしかなかったのであかりがいるから助かった。しかし涼やかな風を受けながら考えるのは、依頼人の態度だ。

 

 

「涙を流しながら恋人を捜してくれと頼んできたのがウソとは思えませんが……私に抱き着いてきたのは何故なのか?」

 

 

 考えを纏めるために口に出した声が風に流れて行く。彼氏がいたことないので断言はできませんが、恋人がいるのに…勘違いしていたとはいえ他の異性に思わせぶりな態度を取る、これが引っかかった。

 

 

「…いえ、いえ。おやっさんの教えのひとつに、依頼人を信じ抜くこと、とあります。少し引っかかりますが…ささらさんを、信じましょう」

 

 

 すべてはタカハシさんを見つけたら判明するはずです。そのためにも……見えてきた、水都タワー前広場でパフェを自撮りしている女子高生2人。今日は休日だからこんな時間からでもここにいると思いました。ギターケースを二人して担いでいるところを見ると午後から部活でしょうか?

 

 

六花(りっか)花梨(かりん)、今よろしいですか?」

 

「あ、ゆかりさん。こんにちは」

 

「ゆかりさんもこっちに来て来て、一緒に映りましょー?」

 

「ええ…まあ、はい」

 

 

 言われるままに二人の真ん中に引っ張られて自撮りに参加する。とびっきりの決め顔にしてみたが不評だった。何故…っと、落ち込んでいる暇はない。この二人、小春六花(こはる りっか)夏色花梨(なつき かりん)は私が頼りにしている情報屋の一つだ。ちなみに鳴花ーズも夜なら情報が集まるBARへと早変わりである。このJKコンビはスイーツを奢る代わりに学生ならではの情報をくれる。今回はこのパフェの代金を払えばよさそうだ。

 

 

「それで、今日は何の情報が欲しいんです?」

 

「そんなにだと思ってたゆかりさんの決め顔、なんかバズってるから今回は無料(タダ)でいいですよー?」

 

「さすが私、ハードボイルドな決め顔で瞬く間にバズりましたか…!」

 

「コメントを見るに面白いからみたいだけど」

 

「しっ、六花。いらんことは黙ってていいの」

 

 

 なにやらこそこそしてる2人は無視して要件を伝える。知りたいのはズバリ、タカハシくん…様子のおかしい若い男性の目撃情報だ。ささらさんから聞いておいた容姿の特徴も並べると、六花が反応した。

 

 

「ああ、それならここ数日、ブティック「渚」付近で不審者を見たって友達が言ってたかなー」

 

「あ、ブティック「渚」ってあれでしょ?怪物騒ぎの」

 

「怪物騒ぎ?…その話、詳しく」

 

 

 …ふむ。どうやら私達の元に依頼が舞い込んできたのは必然だったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、思いつめた様な顔の男性をさっきその先のアウトレットモールで見かけたと…ありがとうございます!」

 

 

 髪型や服装、身長などといったささらさんの言っていた情報とも一致する。タカハシさんだと当たりを付けた私はメールで先輩に連絡する。すると数分もせずマシンハードボイルダーに乗った先輩がやってきた。

 

 

「早かったですね?」

 

「この町は私の庭ですので。あかりにお願いがあります、事務所に行ってきりたんを正気に戻してくれませんか?帽子をかけている場所に隠し部屋のノブがあります。本当は立ち入り禁止なんですが緊急事態なので」

 

「え、でも先輩は?」

 

「ちょっと不味いことになったので急ぎます、頼みましたよ!」

 

 

 そう言って走り去って行く先輩。その様子からは焦りが見えた。

 

 

「でも、なんできりたんを…?」

 

 

 不思議に思いながらもタクシーを呼んで結月探偵事務所まで戻り、教えられたとおりに隠し部屋のノブを回して入ると、お洒落な事務所と一変して無機質な鋼色の地下空間が広がっていた。奥にはテレビと座椅子、そしてゲーム機が置かれている。その横のホワイトボードで、下着姿に上着を着ていて謎の赤いバックルのベルトを腰に巻いた変な格好のきりたんが大きな本を広げてペンを片手にホワイトボードに何やら記していた。見れば、大きく「納豆」と書かれ、その周りに「発酵」「納豆菌」「塩辛納豆」「糸引き納豆」「甘納豆」「水戸納豆」「納豆汁」「納豆巻き」「与謝蕪村」「納豆卵飯」などなど、メジャーな物からマイナーな物まで、とにかくたくさん納豆について記されていた。これは一体…?きりたんを正気に戻せとは、そういうことですか…!?

 

 

「えっと…きりたん、きりたん!」

 

 

 近づいて揺さぶってみる。反応なし。ぶつぶつと納豆について呟きながらペンを走らせる手が止まらない。このままだとホワイトボードから溢れそうだ。なにか、なにか…?見渡せば、電源が入れっぱなしのテレビ画面に映った某RPGゲームがあった。もしかして中断してそのまま…?しょうがない、先輩も急ぎの様でしたし…!

 

 

「ごめんなさい!」

 

「え。あああああああ!?」

 

 

 セーブもせずテレビに繋がった線を抜き取ると悲鳴が上がる。見ればペンと本を投げ出して慌ててこちらに駆け寄るきりたんが。涙目になっていて申し訳なさを感じる。…あれ?あの大きな本、白紙だ。何を見てたんだろう…?

 

 

「うう…ひどい……ああ、ゆかりさん。わかりました、わかりましたから」

 

 

 泣きながら私を無視して地下室の下側に飛び降りるきりたん。よく見たらガレージの様になってて謎の巨大な円形の…なんだろう、映画とかでよく見るマグナム銃の回転式弾倉みたいなのがある。何事かと見ていると、きりたんは上着の内ポケットから緑色の掌サイズのUSBメモリの様な物を取り出し、ボタンを押した。

 

 

《サイクロン!》

 

「変身」

 

 

 そして何やら呟くとメモリを腰のバックルの右側に装填。するとメモリが消失し、それに伴うようにきりたんの身体が倒れて…って、ええ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数分前、水都アウトレットモールにて。

 

 

「六花たちの情報が正しければ怪物が出ただけでなく、その付近で多数の転落者が出ている……ほぼ間違いなくドーパントの仕業で間違いないでしょう。そしてその正体は…!」

 

 

 ハードボイルダーを停めた私は、水都アウトレットモールの入り口で多数の人間が行き交う中で突っ立っている白いワイシャツに灰色のズボンの茶髪の青年を見つけ、タカハシくんだと当たりを付けて話しかけようと試みる。

 

 

「タカハシくん、ですね?恋人のささらさんが捜しています、私と一緒に…」

 

「お前も…ここの店員か?」

 

「え?」

 

 

 そう言ってタカハシくんが取り出した掌大の化石じみたUSBメモリの様な物…ガイアメモリを見て、身構える私の前で、ボタンが押されて悪魔の声が響き渡ってタカハシくんの捲り上げたシャツの下の右腕に悪魔の刻印…生体コネクタが現れる。やはり、ですか…!

 

 

《ホーク!》

 

「ははは……お前も落ちるところまで落ちてみろ…!」

 

 

 そう狂笑を浮かべてガイアメモリを生体コネクタに突き刺すとその身に挿入され、突風と羽が吹き荒れてその身体が怪物へと変貌、周りから悲鳴が上がる。現れたのは、鳥人間としか言い表せない異形。全身赤色の羽毛に包まれ、両腕が翼になっていて脚は鋭い爪のついた鳥の鉤爪が、顔は鋭い猛禽類の目と湾曲した嘴がついていた。名前の通り人型の鷹、ホーク・ドーパント…!

 

 

「ハハハハハッ!落ちろ落ちろ落ちろォオオオオ!」

 

 

 バサッと翼を振り回すと突風が発生、それは地面に叩きつけられ、看板や自動車まで打ち上げてしまう。私は近くのベンチを掴んでなんとか浮かばずにいられたがこれでわかった。犠牲者はこの風で打ち上げられて高所から叩き落とされたんだ。水都の象徴ともいえる風を悪事に使うとは…!ドーパントが現れたことで一般人のほとんどが遠くに逃げてたおかげで今回は大丈夫そうですが…!

 

 

「俺を落としたことを後悔しろォ!」

 

 

 そのまま翼を振り回して浮かんだ自動車や看板などをアウトレットモールの店々に激突させ爆発、炎上させるホーク・ドーパント。なんて力……あかりを帰して正解でしたね。懐から赤いバックル…ダブルドライバーを取り出し、腰に付けるとベルトが装着される。

 

 

「きりたん!…きりたん?」

 

【待ってくださいゆかりさん。貴方は知ってますか?「納豆時に医者いらず」という諺を!】

 

「知りませんよ!?」

 

 

 ああもう、まだあかりは帰ってないみたいですね。こうなった相棒は役に立たない。時間があれば説得もできるが、今はそうも言っていられない。ベンチにしがみ付いて飛ばされないでいた私に気付いたのか猛禽類の様な目をギラリと輝かせて睨み付けてくるホーク・ドーパント。

 

 

「ああ?なんで落ちない?なら俺自ら落としてやるよ!」

 

「ちょっ、待っ…!?」

 

 

 するとバサッと翼を広げて飛翔したかと思えば高速で飛来して足の鉤爪で私の一張羅を掴むと有無も言わさず一瞬にして天高く、空に持ち上げられてしまう。眼下に広がる街並み。いい景色だ、さすが水都。って現実逃避してる場合じゃない、この高さは不味い…!せめて変身できれば…

 

 

「俺を採用しなかったからこうなる!天から落ちろ!」

 

 

 その言葉と共に投げ出される。咄嗟に構えるは左手首に備えられた派手なデジタル時計、スパイダーショック。ボタンを操作して頑丈な糸を飛ばしてビルの屋上に引っ掻け、ゆっくりと降下することに成功。

 

 

「とにかく時間稼ぎを…!」

 

 

 それに気付いてこちらにまた飛来しようとしてきたホーク・ドーパントに、私は懐から青いデジタルカメラ…バットショットを取り出し、同時に手にしたギジメモリを装填。するとバットショットは蝙蝠に変形して飛び立ち、ホーク・ドーパントの眼前まで飛んでいきフラッシュを焚いて妨害。地面に落とすことに成功した。

 

 

「きりたん、いい加減に手を貸しなさいきりたん!」

 

【うう…ひどい……ああ、ゆかりさん。わかりました、わかりましたから】

 

 

 隙をついて呼びかけているとまともな反応があり、私はずれた帽子を直してジャケットを広げて左の内ポケットに入れられた、ドーパントの物と異なりすっきりしたフォルムの黒いガイアメモリを取り出して目の前に構え、ボタンを押す。

 

 

【《サイクロン!》】

 

《ジョーカー!》

 

「【変身】」

 

 

 するとダブルドライバーの右スロットに緑のメモリが転送されてきてそのまま押し込んで装填、待機音が鳴り響く中ジョーカーメモリを左スロットに装填、両手を交差する様にしてバックルをWの形に展開すると緑と黒の風に包まれて私は文字通り、変身した。

 

 

《サイクロン!ジョーカー!》

 

 

 現れたのは右が緑で左が黒の超人。変身時に発生する突風でマフラーが激しくはためき、赤の複眼が輝く。名はダブル。二人で一人の探偵だ。立ち上がって頭をフラフラさせてたホーク・ドーパントはこちらに気付き、翼を広げて羽を手裏剣の様に飛ばしてくるが軽く竜巻を発生させて弾き飛ばし、私は左手を拳銃の形にしてこの町を泣かせた犯罪者に手向ける。

 

 

「『さあ、お前の罪を数えろ!』」

 

 

 私と共に響く幼い少女の声。相棒のきりたんだ。それに対してホーク・ドーパントは奇声を上げると翼を羽ばたかせて再び突風を発生、自動車やらを持ち上げてこちらに向けて飛ばしてきた。

 

 

「ハシィ!お前も落ちろヤァ!」

 

「っ…!」

 

 

 軽くステップを踏んで落ちてくる自動車を紙一重で避けていく。ジョーカーメモリは身体能力を上げるメモリ。変身したことで動体視力も上がった私にはそんな単調な攻撃は当たらない。

 

 

「キエェエエエエッ!」

 

 

 するとホーク・ドーパントは激昂して飛びかかってくるが、スウェーで左に避けてハイキックを叩き込んで蹴り飛ばす。奴の発生させた風をサイクロンのボディに取り込んだことでスピードを上げた蹴りは凄まじい威力で天高くまで蹴り飛ばした。

 

 

「ならここからならどうだ…!」

 

 

 飛ばされた勢いで滞空し、翼を広げて再び羽手裏剣を飛ばしてくるホーク・ドーパント。浅知恵はあるらしいが、こっちには天才がいるのだ。

 

 

《ルナ!》

 

『私のメモリを替えましょう』

 

《ルナ!ジョーカー!》

 

 

 私の右手が勝手に動いて右スロットのメモリを金色の物に入れ替える。そして金色に変化した右腕を振るうとぐにゃりとまるで某ゴム人間の如く伸びて鞭の様にしなり羽手裏剣を叩き落とし、そのままホーク・ドーパントの足を掴んで地面に引きずり下ろした。

 

 

「グアァアア…」

 

『メモリブレイクです!』

 

「言われずとも!」

 

《サイクロン!ジョーカー!》

 

 

 サイクロンジョーカーに戻り、ジョーカーメモリを抜いて右腰のスロットに装填。迸るエネルギーが突風を発生させ、私の身体を持ち上げて行く。

 

 

《ジョーカー!マキシマムドライブ!》

 

 

 そして右腰のスロットを叩くとマキシマムドライブが発動。ホーク・ドーパント目掛けて飛び蹴りを放ち、その途中で正中線で二つに分かれる。この感覚は相変わらず慣れませんね!

 

 

「『ジョーカーエクストリーム!』」

 

「ハシィ!?」

 

 

 度肝を抜かれて奇声を上げるホーク・ドーパントに、タイムラグのある二段蹴りを行い、最終的に元通りとなり両脚蹴りとなる必殺技を炸裂させる。ホーク・ドーパントは吹き飛び、私の身体は風を受けてふわりと着地。同時に地面に転がったホーク・ドーパントは爆散した。

 

 

「ハシィ…」

 

《ホーク!》

 

 

 爆散跡から元の姿に戻ったタカハシくんが顔を見せ、その右腕からホークのガイアメモリが排出されて砕け散る。メモリブレイク完了だ。

 

 

「…さて、タカハシくんを警察に突き出してささらさんに事情を話しますか。あまり気は進みませんが」

 

 

 そう言ってドライバーに手をかけ変身を解こうとしたその時だった。マンホールが吹き飛んで謎の濁流が溢れ出し、タカハシくんに殺到すると飲み込んでしまったのだ。

 

 

「なっ…!?」

 

『まさか、共犯の口封じ?』

 

 

 咄嗟に構え直した私達の前で、濁流は一塊に集まって行き巨大な人型を形作る。あの腰のコアは…ドーパント…!そう認識するなり、濁流の怪物は咆哮を上げた。




今回登場したのはボイロじゃなくてcevioのタカハシ、さとうささら、そしてCeVIO AIの小春六花と夏色花梨となります。千絵美尾大学は文字通りcevioから。

・ホーク・ドーパント
『鷹』の記憶を宿したドーパント。風を発生させ高所に打ち上げて落下させたり、翼で飛翔し鉤爪になってる足で掴んで持ち上げたり、羽を飛ばして攻撃することができる。両腕が翼になってる人型の鷹の様な怪人。

敵ドーパントのメモリは一部を除いて原作にないものでやっていきます。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

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