ボイロ探偵W   作:放仮ごdz

34 / 110
どうも、放仮ごです。さすがに毎日投稿がきつくなって参りました。やれるだけやりまっせ。

今回はREXとダブル、エルドラゴの激闘です。楽しんでいただけたら幸いです。


第三十話:R集結/黄金の仮面ライダー

 ドーパントが沢山現れたことで野次馬が逃げ出して、被害をそこまで気にしなくてよくなったはいいが、数の差はどうしようもなく。エルドラゴも勝手に暴れてて共闘もできない。

 

 

「どらあ!」

 

《ルナ!メタル!》

 

「ぐうっ!?」

 

 

 パキファケロサウルス・ドーパントの頭突きを咄嗟にメタルの装甲で受け止めるが、とんでもない衝撃と共に大きく吹き飛ばされてしまう。さらに転がったところに次々と鋭い爪を光らせながらラプトル・ドーパントが襲いかかって来て、咄嗟にメタルシャフトを近くの電信柱に伸ばして巻き付け、縮ませることで回避する。

 

 

「危ない…なんてコンビネーションですか」

 

『ラプトルとパキファケロサウルスでは繋がりはない筈…何も言わないでどうやって連携を…』

 

「考えてる暇があったら手伝ってほしいんですけどね!」

 

 

 きりたんがぶつぶつ考えてるので、一人でパキファケロ+ラプトル五体を相手取ってるんですけどね!?パキファケロがメインで攻撃してきて、ラプトルがその隙を縫って追撃してくる。シンプルながら厄介だ。避けた先の停車されていた自動車がもう何個もスクラップになってる。

 

 

「元リーダー、仮面ライダーに負けたと聞きましたよ?それが仮面ライダーの仲間なんぞに堕ちて、プライドはないんですか!」

 

「大きなお世話だ。生憎と今の姿は気に入ってる」

 

 

 一方、カットラスで丸鋸と張り合ってるエルドラゴが視界に入る。なんで張り合えてるんですかね。でもさすがに刃毀れしてきたのかカットラスを無造作に投げ捨てたエルドラゴは稲妻でTと描かれた黒いメモリを取り出してボタンを鳴らし、パイレーツメモリと入れ替えてドライバーを展開した。

 

 

《サンダー!》

 

「こいつを試してみるか」

 

《ゴールデンサンダー!》

 

 

 すると海賊風の装甲が消え去ったかと思えば雷雲が発生して雷が落ち、それは黒に稲妻が描かれた和風の鎧武者風の装甲となり、その手には稲妻の様にギザギザした金色の刃の斧が握られた姿となる。エルドラゴ・ゴールデンサンダーといったところか。

 

 

「派手にぶっ飛べ!」

 

「ぐっああああ!?」

 

 

 斧はグリップを回すとチェーンソーの様に刃が回転して帯電、丸鋸とかちあった瞬間、そのまま凄まじい勢いでスピノサウルス・ドーパントの巨体をぶっ飛ばした。吹っ飛んできたスピノサウルス・ドーパントの巨体にラプトル・ドーパントが二体巻き込まれて潰された。それを見て頭部の矛先をエルドラゴに向けるパキファケロサウルス・ドーパント。

 

 

「ラズリ、半分この仮面ライダーは任せる。エル・ドラードのリーダーだった仮面ライダー…アンタから潰した方がよさそうだ」

 

「潰せるもんなら潰してみな!」

 

 

 スイングされた斧と、助走して勢いをつけた頭部が激突。火花を散らし、さらにパキファケロサウルス・ドーパントの全身に電気が走りバチン!という音と共に双方弾き飛ばされる。頭突きに特化したドーパントだからか異様に強い。あの巨体を吹き飛ばした今のエルドラゴは間違いなくパワータイプなのにそれと張り合えてるのだから。

 

 

「何時まで耐えれるかな!」

 

「返り討ちにしてやるよ!」

 

 

 頭突きの勢いは完全に防げないらしく、パキファケロサウルス・ドーパントの猛攻に大きく背後に弾かれながらも何度もぶつけ合うエルドラゴ。斧を振り下ろすも横に避けられてくるりと回転した尻尾の一撃を受けて斧を弾かれてしまった。

 

 

「金堂百合!?」

 

「よそ見をしている暇があるのか?!」

 

「あぶ、ない!」

 

 

 背後で立ち上がり、長い両腕を交差して振り下ろしてきたスピノサウルス・ドーパントの一撃をメタルシャフトで受け止める。そのまま両横から襲いかかってきたラプトル・ドーパント二体を、メタルシャフトの両端を伸ばして迎撃。メタルの怪力で押し上げ、押し付けられそうになってた丸鋸を回避。そのままメタルシャフトを振り回して伸ばした勢いの一撃で吹き飛ばす。

 

 

「危ない奴ですね…」

 

『あれを喰らったらひとたまりもありません。存分に注意しましょう』

 

「一人から二人分の声がするとか気持ち悪い奴だな!」

 

「うるせーですよ降りてこいリーダー格!」

 

 

 近くの信号機の上に座って見下ろしていた青いラプトル・ドーパントに怒鳴り散らす。自分で戦うと敵わないのは目に見えているからか部下にやらせている、性格の悪い奴だ。エル・ドラードのリーダーだった金堂百合が自分で戦っていたのとは対照的だ。

 

 

「上から見下ろしてる方が指示しやすいんだからやだよーだ。それより見てよ、姉ちゃんがもう一人の仮面ライダーを追い詰めてるよ!」

 

「なに?」

 

 

 見てみれば、斧を手放したエルドラゴは徒手空拳で頭突きを上手く避けて攻撃を加えていたが、フェイントをかけられてもろに胴体に一撃をもらって近くのブティックに飛び込んでしまう光景が見える。

 

 

「今のは、効いたぁ…」

 

「頑丈なようだな、金メッキじゃないらしい」

 

 

 ブティックの奥まで服のかかったハンガーを押しのけながら転がり、壁に飾られていた服を散らし試着室に飛び込んで罅割れた鏡に寄りかかって倒れ伏すエルドラゴ。ブティックの入り口に立ったパキファケロサウルス・ドーパントは何かを見つけると小さな両腕を地に付けて尻尾を突き上げ、頭部を低く下げて構える。必殺の構えだとすぐ分かった。

 

 

「ふふっ、とどめだ!」

 

「なにを笑ってる?んなの、避け・・・!?」

 

 

 避ければいいのに、何かに気付いてその場にとどまり受け止める体勢になるエルドラゴ。そのままパキファケロサウルス・ドーパントはバネの様な脚力で横に跳躍、まるでミサイルの様にブティックの店内に突撃し、エルドラゴはあろうことか仁王立ちして受け止め、顔面に受けて鏡ごと壁を突き破り吹き飛ばされてしまった。

 

 

「はははっ、悪党が子供一人を庇って死ぬとはな…!」

 

 

 そう言いながら出てきたパキファケロサウルス・ドーパントの手に握られ引き摺られていたのは幼い少女。どうやら試着室に隠れていたようだ。金堂百合、まさか彼女を庇って……?

 

 

「避けていれば子供に当たるだけで自分は死なずにすんだのになあ?私達が憧れたエル・ドラードのリーダーはこんなもんか?どうにも腑抜けたらしいな」

 

「いや、いや!放して!?」

 

 

 暴れる少女を無視しながら動けずにいた私達の前にやってくるパキファケロサウルス・ドーパント。さっきスピノサウルス・ドーパントに轢かれていたラプトル・ドーパントの一人を蹴り起こすと少女を渡して私達を一瞥した。

 

 

「形勢逆転だ仮面ライダー。このガキを殺されたくなければ、武器を捨てろ。そして動くな。さもないとうちの部下が首を掻っ切るぞ」

 

「くっ……」

 

 

 少女を人質に取られた以上、指示に従うしかない。メタルシャフトを足元に落とし、両手を上げて抵抗の意思がないことを伝える。すると信号の上の青いラプトル・ドーパントが手を動かして指示を出し、私達を取り囲むスピノサウルス・ドーパントとラプトル・ドーパント三体。せめて隙ができれば……

 

 

「さっきはよくもやってくれたなあ!」

 

「やっちまえ!」

 

「正義の味方は大変だなあ、ヒーロー!」

 

「ヒャッハー!切り刻んでやるぜ!」

 

 

スピノサウルス・ドーパントを筆頭にして、ラプトル・ドーパントたちも鋭い爪の両手を叩きつけてきて、メタルの装甲に火花が散る。ルナの方は爪が装甲を貫いて私の体にまで傷を与えてきた。激痛と共に血が流れるのを感じる。見れば装甲に血が滴っていた。さらにリンチと言わんばかりにズパスパ斬られていく。なぶり殺しにしたいのか、スピノサウルス・ドーパントの丸鋸が使われないのが救いだった。

 

 

「ぐうっ……」

 

『ゆかりさん、耐えてください!せめてアクセルが来るまで……』

 

「アクセルが来るだけではダメです、人質を殺されてしまう。隙さえ、隙さえあれば……」

 

 

 とにかく耐え凌ぐしかない。パキファケロサウルス・ドーパントの機嫌を損ねれば一人の罪もない少女が殺される。見ればついなさんや花さんに有阿刑事といった警察の面々も路地裏から顔を出しているのが見えたが人質がいるので迂闊に出れない様だ。攻撃を耐え凌ぎながら隙を窺っていた時だった。

 

 

「おい。勝手に死んだことにしてくれるなよ」

 

「なに!?」

 

 

 その声に振り向く。そこには、仮面の右側が割れて内部の目と血に濡れた顔が見えてるものの、ちゃんと両足で立っているエルドラゴがいて。バチバチと全身が帯電したかと思えば手を伸ばすと、転がっていた斧がエルドラゴ目掛けて高速で浮遊。

 

 

「なっ、頭領危ない!」

 

 

 スピノサウルス・ドーパントの警告の声虚しく、斧が飛んでいく直線状にいてエルドラゴの方に向いていたパキファケロサウルス・ドーパントの後頭部に斧の刃が直撃、露出している頭蓋骨に罅を入れてエルドラゴの右手に握られた。

 

 

「頭領!?」

 

「今です!」

 

 

 人質を捕まえているラプトル・ドーパントが狼狽えるのを見るや、私達も行動開始。足元に転がしておいたメタルシャフトを思いっきりサッカーボールシュート。同時にエルドラゴが動き出し、パキファケロサウルス・ドーパントに斬りかかると同時にメタルシャフトがラプトル・ドーパントの顔面に炸裂して怯ませ、そのまま駆け寄ると少女を保護しながら手に取ったメタルシャフトを伸ばして一回転。

 

 

「ありゃ!みんなー!?」

 

 

 信号機の上にいる青いラプトル・ドーパント以外の全員にダメージを与えて怯ませる。視界のすみで、ついなさんが持ち前の身体能力で花さんと有阿刑事の後ろで路地裏の壁を蹴って壁ジャンプで上まで行ったのが見えた。相変わらず滅茶苦茶ですね。

 

 

ギャリギャリギャリ!

 

「!」

 

 

 何か金属と金属がこすれ合う音が聞こえて、振り向いたらスピノサウルス・ドーパントが持ち前の胴体の丸鋸でメタルシャフトを切断していて。

 

 

「いったいなあ…お返しだ!」

 

 

 さらに丸鋸の回転速度が上がり、やばいと直感した時には射出。全てを斬り裂く丸鋸が私達に迫る。

 

 

《ゴールドラッシュ!》

 

「させるかぁああああ!」

 

 

 するとダブルドライバーNEOを開閉しながらエルドラゴが間に割り込み、黄金の光を纏って丸鋸を弾き飛ばした。そのままゴールドメモリを引き抜いて斧の刃の後ろについてるスロットに装填。斧が黄金を纏って巨大化し、頭上で回転させて跳躍。

 

 

《ゴールド!マキシマムドライブ!》

 

「ゴールデンシャイニング!」

 

 

 陽光を受けてギラギラ輝く斧に全員の視線が引きつけられ、回転する斧から雷が発生して降り注ぎ、慌てて避ける。そしてエルドラゴは斧の回転をやめると両手に持って急降下、一気に振り下ろした。

 

 

「はえ?」

 

 

 雷撃が円形に降り注いだことでその中心にいて逃げられなかった、さっきまで人質をとっていたラプトル・ドーパントがに巨大化した斧が炸裂。爆散して排出されたメモリが砕け散った。そのまま限界が来たのか倒れ伏して変身が解除された金堂百合に慌てて駆け寄る。

 

 

「ヤスオ!?」

 

「やっべ、姉ちゃん逃げよう!」

 

「くそっ、腐ってもエル・ドラードのリーダーか…!」

 

「元リーダー、こわっ。逃げましょ逃げましょ」

 

「逃がさんわい!」

 

 

 逃げようとするREXだったが、近くの建物の屋上からアクセルがエンジンブレードを手に強襲。気付いたパキファケロサウルス・ドーパントの振り上げた頭突きがエンジンブレードと激突。

 

 

「くっそ…なんちゅうパワーや…!?」

 

「その程度のパワーで勝てると思われるとは心外だ!」

 

 

 罅が入ってるはずなのに物ともせずに空中で踏ん張れなかったアクセルを簡単に弾き飛ばすと、パキファケロサウルス・ドーパントは身を縮こませてぶるぶると震えると磁力を発生させ、周囲のスクラップを集めて頭部が砲塔の様に露出した戦車へと変身。パキファケロ戦車とも言うべきだろうか。

 

 

「ツナミ、乗れ!お前ら逃げるぞ!」

 

「おうよ姉ちゃん!おら野郎ども、ヤスオは置いてけ!金は持て!逃げるぞー!」

 

 

 上部にスピノサウルス・ドーパントが飛び乗るとパキファケロ戦車は走り出し、恐竜形態になったラプトル・ドーパント四体がそれに続く。ハードボイルダーに戻ってる間に見失う…!

 

 

「ゆかり!こっちや、乗れ!」

 

「ついなさん!」

 

 

 するとバイクフォームになったアクセルが傍に停車。背中に乗ってハンドルを握るとアクセルが走り出し、REXを追いかける。金堂百合を置いて行くことになるがしょうがない、後で迎えに行きます!

 

 

《トリガー!》

 

「逃がしません!」

 

《ルナ!トリガー!》

 

 

 逃亡するREXの背後を取るとルナトリガーに変身し乱射。誘導弾を一発ずつ当てて怯ませる。すると配下ラプトル・ドーパントの一体がこちらを向いて飛びかかってきた。

 

 

「姉御、逃げてくれ!頭領姉妹の為なら死ねるぜ~!」

 

「『「なっ!?」』」

 

 

 背中に乗ってる私達が掴みかかれ、グラグラとバランスを崩すアクセル。そのまま壁面に突っ込んでしまい、思わず目を瞑った瞬間。

 

 

「なめんな!」

 

 

 アクセルは跳躍してビルの壁面に着地、そのまま上に向けて爆走していた。

 

 

「上に打ち上げる!決めてやれ!」

 

『ならこれで!』

 

《ジョーカー!》《サイクロン!》

 

「これで決まりです!」

 

《サイクロン!ジョーカー!》

 

 

 屋上までたどり着いて空に飛び上がった瞬間、サイクロンジョーカーに変身。ラプトル・ドーパントは投げ出されるも屋上に着地。私達はアクセルの後輪を踏んで上空に打ち上がり、ジョーカーメモリを腰のマキシマムスロットに装填。急降下する。

 

 

「半分こ!?」

 

「『ジョーカーエクストリーム!』」

 

 

 迎撃しようとしたラプトル・ドーパントは驚愕、分離して二連続キックを叩き込み、爆散させた。着地すると横にアクセルも落ちてきて着地。私達は一息ついた。

 

 

「…あとのREXのメンバーは逃がしましたか」

 

「メモリを使う集団か、厄介やな」

 

『…エル・ドラードを率いていた金堂百合なら何か対策思いつくかもしれませんね』

 

「そうですね。…彼女も、「仮面ライダー」だったみたいですし」

 

 

 思い出す。体を張って少女を守るためにあの必殺の頭突きを受け止めた姿。ゴールドラッシュという能力を使えば無敵で済んだだろうが弾かれたパキファケロサウルス・ドーパントがそのまま少女に向かわない様にと考えたのだろう。…あれはまさしく仮面ライダーの姿だった。…認めてもいいかもしれないなあ。




数が多い上に連携もできる怪人って厄介よねって。パキファケロサウルス・ドーパントは脳が小さいパキファケロモチーフなのに頭脳担当っていうちぐはぐ感。戦車形態になって高速移動することも。

エルドラゴのパワー特化形態、ゴールデンサンダー。モチーフはFGOの坂田金時。投げた斧を自分の手に引き寄せたり器用なことができます。必殺技のゴールデンシャイニングはウィザードのインフィニティースタイルのドラゴンシャイニングが元ネタ。

仮面ライダーとしてリリィを認めたゆかり。無茶しすぎて気絶したリリィ。REXを止めることはできるのか。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。