ボイロ探偵W   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。連日投稿となります。毎度ギリギリで申し訳ねえ。

今回は仮面ライダージョーカー初陣。楽しんでいただけると幸いです。


第七十二話:AtoZフォーエバー/ジョーカーは二枚ある

 きりたんがガレージに残していた、以前仮面ライダーサイクロンへの変身に用いたロストドライバー。そして、事務所の雨漏りしていた場所の床に突き刺さっていた、私と縁あるJ‐ジョーカーのT2ガイアメモリを用いて私が変身したのは、紫のラインが入った漆黒のダブルの様な仮面ライダー。

 

 

「私は……仮面ライダー、ジョーカー。さあ、お前の罪を…数えろ」

 

「罪なんて数えてたら傭兵なんてやってないの!」

 

 

 メタル・ドーパントの振るうメタルシャフトの様な鉄の棒を右手で握って受け止め、左の拳をジャブの要領で叩き込む。すると鉄の棒を手放して刃のついたダンベルの様な武器を取り出して殴りつけてくるメタル・ドーパント。腕を蹴り上げて攻撃を逸らし、押しやって壁に叩き付け、何度も膝蹴りを腹部に叩き込んでから投げ飛ばす。

 

 

「…ゆかりさん、怒ってる…?」

 

「そらリリィがやられてあかりの不安まで利用されたからな。ハーフボイルドなアイツのことや、怒りを我慢できひんのやろ。そういうのを押さえるのはアイツの憧れるハードボイルドって奴なのになあ」

 

「…私の、ため……」

 

 

 そんなあかりとついなさんの会話を背中に受けながら突進。拳を叩き込んでガレージへの隠し扉に叩きつける。ここでは気を失っているミコトさんとヒメさんたちまで危険が及ぶ、移動しなくては。そんな思いを込めて前蹴りを叩き込んでメタル・ドーパントをガレージの中に押しやると、階段を転がり落ちてリボルハンガーの前に落ちるメタル・ドーパントの前に着地、立ち上がったメタル・ドーパントと同時に拳を振り抜き、クロスカウンターで殴り飛ばされた。

 

 

「ぐっ…!?」

 

「アハハハ!強いなの!もっと来い、なの!」

 

 

 鉄の棒を生成して振り回してくるのを、立ち上がりつつバックステップで紙一重で回避。蹴り上げて放物線を描いて落ちてきた鉄の棒を手に取り、逆に振り回して胴体に火花を散らす。

 

 

「ウララの何倍も強いの!あいつのオリジナルとは思えないの!」

 

 

 刃がついたダンベル状の武器を振るい、鉄の棒を弾き飛ばして斬りつけ、私の肩を掴んで何度も何度も胸部を斬りつけてくるメタル・ドーパント。そのまま放たれたアッパーカットで私は大きく吹き飛ぶもリボルハンガーを蹴って反転、飛び回し蹴りを叩き込んでメタル・ドーパントを蹴り飛ばした。

 

 

「ぐっ…なんのお!」

 

 

 それでも立ち上がって殴りかかってくるメタル・ドーパントの攻撃を手の甲で捌き、次々と徒手空拳で攻撃を加えながら違和感に気付く。…妙に守っている部位がある?

 

 

「なんで、なんで攻撃が通じなくなってるの…!?」

 

「私は探偵です。人を観察するのが仕事です。貴方の癖もわかってきました…もう、貴方の攻撃は通じません!」

 

「無駄なの!私はCLEAR!いくら死のうと何度でも蘇るの!今は勝てなくても、次は違う!次に負けてもその次がある!永遠に戦い続けてやるの!」

 

「……左側頭部を攻撃されてもですか?」

 

「っ!?」

 

 

 指摘すると分かりやすく左側頭部を押さえて動揺するメタル・ドーパント。やっぱりか、頭部の右側への攻撃は避けずに受けるのに左への攻撃だけわかりやすく防御していた。ブロッサは嘘を吐けない性格なのだろう。

 

 

「頭に埋め込まれたチップのことは知っていました。どこにあるのかがわからなかった、馬鹿正直な貴方のおかげでわかりました。そこが急所だ。データを送られる前にチップを破壊すれば貴方達CLEARはもう、復活できない。違いますか?」

 

「だったら、どうしたっていうの!」

 

 

 出現させた鉄棒と刃のついたダンベル型の武器を合体させハンマーにして振り回し、勢いづけ振り下ろして攻撃してくるメタル・ドーパントの一撃をバックステップで回避。ロストドライバーから引き抜いたジョーカーメモリを腰のマキシマムスロットに装填し、叩くと右拳を引き絞る。

 

 

《ジョーカー!マキシマムドライブ!》

 

「や、やめ……来るなああああああ!」

 

「ライダーパンチ…!」

 

 

 そして跳躍、我武者羅に殴ってきたメタル・ドーパントの拳を顔を逸らして避けながら、紫の炎を灯した右拳を左側頭部に叩き込むと吹き飛ばされ、爆発。床に転がったブロッサからメモリが排出される。

 

 

「や、やだ……私はまだ、死にたくな……」

 

「…貴方が今まで奪ってきた命にあの世で詫びなさい。…身勝手に作られ心が歪んだ貴方の命は私が背負います」

 

 

 助けを求める様に手を伸ばし、崩れ落ちて複数のT2メモリを残して消滅するブロッサ。その頭部があった場所に、砕け散ったチップの残骸が転がっていた。…私の推理が正しければこれでもう、復活はできない筈。

 

 

「…奪われたバードにパペティアー…それにメタルと……これは、エクストリーム?ブロッサが拾っていたんですね…」

 

 

 ブロッサの跡に落ちていたメモリを拾い上げ、ガレージから事務所に戻る。帽子掛けに偽装してある扉を潜った瞬間、頭部に衝撃。出口にて突きつけられていた銃口から放たれた弾丸を受けた私は変身が解けて、メモリを手放しながら床を転がる。

 

 

「があっ…!?」

 

「ようやくお前に一撃を与えられたな、オリジナル」

 

「悲願が叶ってよかったですね、ウララ」

 

 

 頭部に受けた衝撃にもだえながら確認すると、トリガー・ドーパントとヒート・ドーパントが事務所にいて。焦げてうつぶせで倒れているついなさんを踏みつけたヒート・ドーパントが紅い炎を灯した指を突き付けたあかりは動けないでいて。私にもトリガー・ドーパントの右腕のライフルの銃口が突きつけられる。

 

 

「ゆ、ゆかりさん……ごめんなさい、ついなさんまで私のせいで……」

 

「紲星あかりを責めないでやってください。私の精神干渉で操って如月追儺を攻撃させただけなので。ブロッサは馬鹿だから兄さんの命令を鵜呑みにしましたが、貴女は姉さんのお気に入り。殺しはしないのでご安心を。さて、メモリは回収させてもらいますよ」

 

「ブロッサが倒され、最後のメモリまで見つけてくれるとは誤算だったがな?」

 

 

 …精神干渉、リリィの言っていた、キクさんと西友を争わせていた誰かとはミリアルのことだったのか。油断した、ブロッサだけという確証も何もなかったのに…!

 

 

「このメモリさえなければお前はもうただの人間だ。これで私が結月ゆかりだ」

 

 

 ジョーカーメモリを奪い取り、銃口を頭部に突きつけてくるトリガー・ドーパント。くっ…どうすれば。

 

 

「……だ」

 

「ん?何か言いました?」

 

 

 すると何かを呟いたあかりに、ヒート・ドーパントが首をかしげる。次の瞬間、あかりはとんでもない怪力を持ってヒート・ドーパントを突き飛ばして床に手を伸ばして何かをキャッチするとゴロゴロと転がる。

 

 

「きゃあ!?」

 

「この…!?」

 

「させません!」

 

 

 そんなあかりに銃口を向けようとしたトリガー・ドーパントにしがみついて妨害。その間にあかりは、手にした二本のT2ガイアメモリを握りしめ、もう片方の手に取り出したダブルドライバーNEOを腰に取りつけベルトにする。

 

 

「足手まといは、もういやだ!…リリィさん、私……戦います!」

 

《エクストリーム!》

 

《メタル!》

 

 

 両手に一本ずつ持ったMとXのメモリのボタンを押して、ダブルドライバーNEOに装填したあかりは、両腕を交差して、勢いよく振り下ろすのと同時にダブルドライバーNEOを展開。まっすぐ前を向いて、その言葉を叫ぶ。

 

 

「変身!」

 

《メタルエクストリーム!》

 

 

 するとガンガンガンガンと音を立てながら積み上がるようにして鋼のブロックに包まれ、罅割れて砕け散る様にしてその姿を変えるあかり。仮面ライダージョーカーとよく似ている銀色の姿に、胴体にX型の鉱石みたいな赤い装甲を身に付けて、触角でもあるXの文字が仮面に刻まれると背中に交差したメタルシャフト二本が伸びる。

 

 

「そんなこけおどしい!」

 

「待って、ウララ!?」

 

 

 変身したあかりに激昂し、ヒート・ドーパントの制止の声も聞かずに弾丸を撃ちながら突撃するトリガー・ドーパントの弾丸を、全て真正面から受け止め無傷のあかり。なんて防御力だ。

 

 

「はああ!」

 

「がああっ!?」

 

 

 そのまま正拳突きが突撃してきたトリガー・ドーパントに炸裂して殴り飛ばし、あかりは深呼吸してから拳を突きつける。

 

 

「私はルクス、仮面ライダールクス!さあ、罪の重さに潰れろ!」




いわゆる劇場版限定仮面ライダー、仮面ライダールクス参戦。メタ「ル」とエ「クス」トリームからです。リリィから託されたダブルドライバーNEOと、メタルとエクストリームのT2メモリで変身します。

CLEARの弱点も判明。早々にブロッサ退場となりました。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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